I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「メモリー」バリー・マニロウ

2016.11.25

category : Barry Manilow

Barry Manilow - Memory1 Barry Manilow - Memory2


Barry Manilow - Memory (1982年)



~今日のテーマは“cats”♪~

私の大好きな番組NHK『ダーウィンが来た!』11月20日放送分の主役は、“cats”!
福岡県糟屋郡新宮町相島(あいのしま)は別名“猫の島”とも呼ばれ、多くの野良猫たちが人と共存して平和に暮らしています。

猫というと、一般に単独行動を好み他の猫と共同体を築かないイメージがありますが、この島の猫たちの中には群れを作り仲間と共同生活を営んでいるものもいます(野良猫では結構あるらしい)。
特に私が感銘を受けたのが、姉妹の猫が一つ屋根の下一緒に暮らし役割分担しながら共同で互いの子どもを育てていることでした。
さらに、彼女らは別の場所に暮らす母親の所に子どもたちを連れて行って面倒を見てもらったりと、まるで人間みたいだなぁとしみじみしていると…
ナンとその姉妹のお母さんが、自分の孫に当たる子どもたちにお乳を与えているではありませんか!!

思わず、人間の場合を想像してしまいましたが…? 



~概要~

「メモリー」は、バリー・マニロウ1982年の12thアルバム『ヒア・カムズ・ザ・ナイト(Here Comes The Night)』の収録曲です。
アメリカでは同年後半にシングル・カットされ、翌年1月にBillboard Hot 100で39位まで上昇しました。
ご存知のように本曲のオリジナルは1981年に初演されたミュージカル『キャッツ(Cats)』のテーマ曲ともいえる作品で、作詞は『キャッツ』の原作者でノーベル文学賞受賞者でもあるイギリスの詩人T・S・エリオット(Thomas Stearns Eliot/1965年没)の遺稿を基に演出家のトレヴァー・ナンがその一部を付け加えたもので、作曲は『ジーザス・クライスト・スーパースター』『エビータ』『オペラ座の怪人』など誰もが知っているミュージカルに携わった大御所アンドルー・ロイド・ウェバーです。

ミュージカル『キャッツ』は都会のごみ捨て場を舞台とする野良猫たちの物語ですが、劇中に於いて「Memory」を歌うのはグリザベラという娼婦猫であり、1981年の初演でそのグリザベラを演じたイギリスのミュージカル女優エレイン・ペイジが歌ったバージョンはイギリス国内でも6位と大ヒットしました。
同年、早速バーブラ・ストライサンドがカバーしHot 100の52位にチャート・インさせています。

その翌年バリーがカバーしヒットさせるわけですが、私が「Memory」を知ったのはこれより少し後のことで、1983年にこの曲を収録した彼の『Greatest Hits Vol. II』が発売され、とりわけ日本ではその11月に劇団四季が『キャッツ』の初演(2015年に通算公演回数9000回を達成!)を行うということで話題となり、バリーの「Memory」に再び脚光が浴びていた時期のことでした。
洋楽初心者だった私はこの曲を聴いた途端“惚れて”しまい早速この『Greatest Hits Vol. II』を購入してしまったわけで、以後このアルバムは長く私の愛聴盤としてあり続けました。
バリーver.の「Memory」は典型的な“バリー節”であり、彼の魅力を堪能できる作品となっています♪

 
 



~Lyrics~

Has the moon lost her memory
夜空の月もひとりぼっち
She is smiling alone
すべてを忘れたような微笑みを浮かべている

音もない舗道、ひとりぼっち微笑む月、枯葉、うなりをあげる風…
…“何か”を象徴しているようでもあります。
でもお月さま、“memoryを失った微笑み”ってどんな笑顔? 


All alone in the moonlight
月明かりの下、ひとりぼっち
I cam smile at the old days
遠く、懐かしい日々に笑みがこぼれる

地上にも“ひとりぼっち微笑むもの”がいるようですが、一方は[memoryを失い]一方は[memoryを甦らせて]笑っているのが興味深いところです。
生きていればいろんな【memory】が刻まれ、その中には“忘れたくないもの”もあれば、“忘れたいもの”もあるでしょう。
…どちらも“忘れられない”に違いありませんが、どうせなら思い出は楽しいものの方がいいですね? 


It was beautiful then
かつて美しさに彩られていた頃
I remember the time I knew what happiness was
あぁ…幸せを謳歌したあの頃

『キャッツ』で「Memory」を歌うグリザベラは年老いた雌猫で、みんなからの嫌われ者です。
でも若い頃は絶世の美貌を誇り、多くの雄猫から賞賛を浴びるほどの存在でした。
そんな彼女の背景に触れると、いま彼女がどんな心境なのか、“どうして【memory】なのか”が見えてくる…。



~Epilogue~

『キャッツ』には、テーマともいえる【Jellicle(ジェリクル)】という言葉が頻繁に使われています。
これは[jewelry(宝石類)]と[miracle(奇跡)]を組み合わせた、原作者T.S.エリオットの造語だそうで(異説もある)、物語に登場する【ジェリクル・キャッツ】にとっては“人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性・行動力を持つ猫”であることが理想です。
彼らは年に一度の[ジェリクル舞踏会]に参加し、最も純粋なジェリクルと認められると[新しいジェリクルの命]が与えられ、天上に上ることが許されます。

当初のグリザベラは夢も希望もなく過去の栄光を振り返るばかりでジェリクルに最も遠い存在でしたが、改心し舞踏会で「Memory」を歌い最高のジェリクルと認められます。
「Memory」は真夜中から夜明けへと移りゆく歌であり、まさに彼女の決意が込められているのです…。


If you touch me you'll understand what
ふれてごらん? あなたにも、きっとわかるはず
Happiness is look a new day has begun
幸せとは、新たな一日のはじまりに見るものであることを

若さと美貌を失い、
今という時間を共にできる信頼すべき仲間も、未来に描くべき夢や希望もなかったグリザベラ…
もしもあなたが“彼女”だったなら、この歌のメッセージに耳を傾けてみてください。

朝と夜は黙っていても一定時間ごとに入れ替わりますが、人生では自らが意思を持って変えようとしない限りなかなか夜は明けるものではありません。
加齢は私たちから美貌や健康、身体および精神の機能を奪い、それと引き換えに“memoryという知恵”を与えてくれます。
そのことを理解せず、いつまでも若い頃の価値観に拘っていたなら衰えゆく自分に失望するだけで、せっかく蓄積させた[memory]を“昔は良かった…”にしか使わないことでしょう。
でも若さと引き換えた“memoryの使い途”は、それだけじゃ勿体ない!

“[memory]は、今日と明日に生かしてこそ【Jellicle(宝石・奇跡)】が育まれる”
そのことを、どうか忘れないでくださいね。



「メモリー」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


続きはこちら >>

スポンサーサイト

tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

comment(10) 

「涙色の微笑」バリー・マニロウ

2015.03.06

category : Barry Manilow

Barry Manilow - Cant Smile Without You Barry Manilow - Somewhere In The Night2


Barry Manilow - Can't Smile Without You (1977年)



~Can't Smile Without You~

東日本大震災から4年…
NHK(3月7日)によると、関連死を含めた震災による死者と行方不明者は少なくとも2万1672人に上ったそうです。
亡くなった方の無念はもちろんですが、それはその何倍にも及ぶ家族や親しい関係者らの哀しみが存在することを意味します。

“あの日”から4度目の3月11日…
故郷の人と天国の人が、穏やかな微笑みで再会を迎えられることを願って…。



~概要~

「涙色の微笑」は、バリー1978年の5thスタジオ・アルバム『愛と微笑の世界(Even Now)』に収録された曲。
奇しくも過去に紹介した作品「夜のしじまに」も「コパカバーナ」もこのアルバムの収録曲ですが単なる偶然で、ただ一つのアルバムから何曲も紹介できるこの頃のバリーが充実していた証といえるでしょう。

その1stシングルとしてBillboard Hot 100で3週連続3位(年間27位)を記録していますが1978年は映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が世界的な社会現象にも発展した年で、同関連曲がほぼ半年チャートのトップを独占していました。
「涙色の微笑」がピークを迎えた4月第4週~5月第1週は、1位「恋のナイト・フィーバー」・2位「アイ・キャント・ハヴ・ユー」(イヴォンヌ・エリマン)共に“サタデー・ナイト・フィーバー/ビー・ジーズ楽曲”が居座り続ける時流であり、「涙色の微笑」も通常であればNo.1になれたかもしれません。

ハートウォーミングなメロディーの「涙色の微笑」はSANYOやvodafone、現在も“【TOYOTOWN】プリウスα かくれんぼ篇”(堺雅人出演)など、これまで何度もCMソングに起用され、バリーを知らない方も一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
映画での起用も複数あり、2002年のキャシー・ベイツ主演映画『夢見る頃を過ぎても(Unconditional Love)』ではバリーが本人役で登場しこの曲を歌い、2008年の映画『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(Hellboy II: The Golden Army)』では半魚人と悪魔がこの曲をデュエットするというフシギなシーンに用いられました。

その親しみ易さのせいか、楽曲は80年代に入ってちょっとした騒動に巻き込まれてしまいます。
1984年にリリースされ、クリスマスの定番曲として有名なワム!の「ラスト・クリスマス」
(察しの良い人は、ここでピンとくる?
が「涙色の微笑」のメロディーに類似しているとして、作者のジョージ・マイケルを音楽出版社ディック・ジェイムズ・ミュージック (Dick James Music Ltd.)が訴えるという事件が起きてしまったからです!
ジョージ側はこれを認め、「ラスト・クリスマス」の初年度の印税をバンドエイドに寄付することで法廷外で和解しました。

 
Unconditional Love / Hellboy II: The Golden Army



~Carpenters ver.~

バリーの代表曲の一つに数えられる「Can't Smile Without You」ですが、実は元々カーペンターズ1976年のアルバム『見つめあう恋(A Kind of Hush)』に提供された楽曲でした。
シングルとしてはその翌年、「星空に愛を(Calling Occupants of Interplanetary Craft)」のB面に収録されHot 100で32位を記録しています。

カレンの歌は彼女らしいチャーミングなものでしたがリチャード・カーペンターは自分のアレンジに満足していなかったようで、後にバリーが見事なアレンジでこの曲を大ヒットさせた時、リチャードは悔しがったそうです。
聴き比べてみるとお判りになるようにカーペンターズのバージョンはバリーのものと歌詞が一部異なっており、更に日本では邦題も「微笑の泉」と微妙に違っていました。


The Carpenters - I Can't Smile Without You



~Lyrics~

You know I can't smile without you
君がいないと、僕は微笑むことさえできないよ
I can't smile without you
君なしでは…

邦題は「涙色の微笑」ですが実際歌われている心情は“微笑むことはできない”で、歌詞だけ見ているととても切ない歌です。
でも“笑えない”ニュアンスより、“心に涙を湛(たた)えて微笑む”方が意味アリ気で妄想が膨らむでしょ?
(私は好きです、こういう邦題♪)
メロディーは切ないというより優しいし、バリーはステージで戯(おど)けながら歌ったりもしているし、「涙色の微笑」の方がイメージに合うような気がします。




You see I feel sad when you're sad
君が悲しむと、僕は悲しくなり
I feel glad when you're glad
君が喜ぶと、僕も嬉しくなる…

…主人公がYouをどんな気持ちで見つめているか、お分かりですね♪
“共感”は、相手の感情を理解するだけでなく自分も同じ感情を持つものであり、人間には本能的に備わっているのだとか…。
これに“愛情”が加わると、当人以上に喜んだり悲しんだり…
(子どもに対する親の共感って、まさに“それ”でしょ? 


You came along just like a song
君は、まるで歌のように現れ
And brightened my day
僕を明るくしてくれた

“歌のように現れる”って、どんな出逢いだったのでしょう…
「夜のしじまに」のように、そっとやさしく?
それとも、「コパカバーナ」のように情熱的?
あるいは、ラブリーな口笛…

想い出はいつまでも心の中で美しいままだけれど、それは遥か彼方に輝く星のよう… 



~Epilogue~

東日本大震災から4年…
“被災地の復興はいっこうに進んでいない”という話をよく耳にします。
実際、NHKのアンケートを見ても被災者の方の65%が復興の遅れを、80%近くが震災の風化(最多は“政府の支援策”に対してで、約7割が該当)を感じているようです。

昨年私が震災をテーマとしたダイアナ・ロスの「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」の記事で“震災3年経っても77%が避難生活のまま”とお伝えしましたが、4年経った現在(H.26年12月/復興庁による)でも23万3,512人の方が避難生活を強いられ、これはピーク時34万6,987人(H.24年6月)と比べても“今だ67%の方たちが避難生活に取り残されたまま”の現実を指し示しています。
阪神・淡路大震災では4年目で避難生活にあった方は約10%、5年目で仮設住宅は全て解消されていることを考えると本当に遅い…。
特に心が痛むのは“彼らの57.3%が1年後の自分の未来は明るくないと予想”していることで、大半の方にとって出口さえ見えていないというのが実態なのかもしれません。


一方、安倍政権が誕生以来、整備新幹線の開業前倒しや東京オリンピック招致など巨大事業の建設ラッシュと円安政策により作業員不足や資材の高騰が生じ、震災復興の足枷(かせ)の一因になっていると聞いていましたが…
今回、予想以上の復興の遅れを再確認しただけに、調べて明らかになった現実は被災者の方々の気持ちを考えると本当にやりきれない気持ちにさせられるものでした。

安倍首相が外交に熱心なのは先刻承知と思いますが、彼が2013年5月~2015年2月までに円借款・無償資金協力・融資など外国に対して支援またはその約束をした総額は記載されているだけで10兆円を超えています(詳細はNAVER まとめへ)。
国連安保理常任理事国入りや世界での発言力も大事かもしれないけれど、彼がその関心と権力の何分の一かでも国内で避難生活を強いられている人に割いてくれていたなら…。

本当はもっと明るく元気の出るようにまとめたかったのですが、被災者の方のことを調べるほどに単なる励ましで救われる状況ではないと痛感させられ、方向を修正しました。
少しシリアスな結末になってしまいましたが、震災復興について思いを致していただけたらうれしいです…。



「涙色の微笑」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


続きはこちら >>

tags : 音楽 洋楽 和訳 Lyrics 

comment(2) 

「コパカバーナ」バリー・マニロウ

2014.07.11

category : Barry Manilow

Barry Manilow - Copacabana (At The Copa)1 Barry Manilow - Copacabana (At The Copa)2


Barry Manilow - Copacabana (At The Copa) (1978年)


~サッカーW杯・ブラジル大会、閉幕~

ドイツの24年ぶり、4度目の優勝で幕を閉じたサッカーW杯・ブラジル大会。
でも勝敗はともかく、開催国ブラジルのエース・ネイマールには最後までピッチに立たせてあげたかったですね…。

コパカバーナ(Copacabana)
ブラジル第2の都市リオデジャネイロ南東部にある白い砂浜の海岸線沿いのリゾート地。
海も、空も人も陽気なブラジルを象徴する楽しい曲ですが、実はいろんな意味でそれを裏切っています。
そうした意外性も含めて、作品をお楽しみください♪ 



~概要~

「コパカバーナ」は、1978年のアルバム『愛と微笑の世界(Even Now)』に収録された曲です。
(同アルバムからは、過去に「夜のしじまに」を紹介しました)
3rdシングルとしてリリースされBillboard Hot 100で8位(年間74位)を記録、バリーは翌年この曲で“グラミー最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞”を授賞しています。
バリーの作品を代表するラテン・ダンス・ナンバーで、それ以外でもブラスバンド演奏曲としてお馴染みですね♪

同78年にバリーはゴールディ・ホーン&チェビー・チェイス主演の映画『ファール・プレイ(Foul Play)』の主題歌「愛に生きる二人(Ready To Take a Chance Again)」(Hot 100/11位)を手掛けていて、「コパカバーナ」はその挿入曲でもありました。
ゴールディ・ホーンといえばキャメロン・ディアスとよく似た顔立ちをしていますが、そのキャメロンが起用された2006年のソフトバンクCM曲としてこの曲をご記憶の方も多いのではないでしょうか?



~Copacabanaは、ブラジルじゃない!?~

作曲はバリー、作詞はブルース・サスマン&ジャック・フェルドマンによる作品で、心躍る曲調に反し歌詞は意外にも“サスペンス風”です(詳細は後述)。
“Copacabanaを題材にしよう”というアイデアは、彼らがリオデジャネイロの“ Copacabana Hotel ”での話し合いから生まれました。
ただし直接的にこのビーチを舞台とするのではなく、“キューバのハバナにある(架空の)クラブ”での物語という設定がなされています。
ちなみに、ここで描かれているクラブはバリーが1960年代に通い詰めたニューヨークのナイトクラブ“Copacabana”をモデルとしており、タイトルにも使われる“Copa”はこのクラブの愛称だそうです(現在もこのクラブは存在する)。

また、本英語ver. のリリースされた直後バリー本人による“スペイン語ver.”は発売されましたが、ブラジルの公用語であるポルトガル語ver.は発売されませんでした。



~楽しいライブ・パフォーマンス~

バリーといえば、“フランク・シナトラの後継者”と称されたアメリカ・ショー・ビジネス界が誇るエンターテイナーであり、とにかくライブ・パフォーマンスの楽しさは折り紙付きです。

ここでご紹介する映像は1978年の『the Parkinson Show』のものですが、冒頭で登場するバリーの服装に“!? ”と思わせられませんでしたか?
でもきっと、それも最後には“ ”に変わっていると思いますよ!? 





~Lyrics~

Her name was Lola, she was a showgirl
女の名はローラ、ショー・ガールなんだ
With yellow feathers in her hair and a dress cut down to there
黄色い羽を髪に飾り、短くカットしたドレスを纏って

物語の主人公。
彼女は流行りのナイトクラブで、スターを夢見て働いています。
そして、傍にはいつもそれをやさしく見守るトニーがいる…
まさに、夢のような毎日だったことでしょう…。


And while she tried to be a star
彼女がスターを目指し頑張る傍ら
Tony always tended bar Across the crowded floor
トニーは混み合うフロアのバーで接客し

実は、1985年にこの歌を基にTVミュージカル『Copacabana』が制作されており、ナンとそこでトニー役を務めたのがバリー自身でした(しかも主役)!

歌のイメージではトニーはワイルドな男を私は想像していたのですが、劇中ではバリーが役を務めたせいか“彼はソングライター志望”という設定で、どう見ても優男にしか見えません!?
しかしこのTVミュージカルは翌年“エミー賞”を授賞するなど評価も高く、その後配役を変えて世界各地で舞台公演が行われました。




And then the punches flew and chairs were smashed in two
何発のパンチが飛び交い、椅子は真っ二つ
There was blood and a single gun shot
一発の銃声が響き、そこには鮮血…

そして二人の夢を打ち砕いたのが、リコという男(ミュージカルではギャングという設定)。
ローラにちょっかい出されたトニーが、怒ってリコに殴りかかりますが…。
普通に考えるとトニーを撃ったのはリコですが、上の映像では犯人は意外な人物!?



~Epilogue~

自分を庇うために命を落とした最愛の人…

トニーにとって間違いなくそれは“名誉の死”だったはずですが、残されたローラにとってどうだったのでしょう?
守られた自分の名誉に比べ、“失った愛する生命”“負わされた自責の念”の方が遥かに重かったのではないでしょうか…。
男の立場からすると恋人の窮地を助けない選択肢はありませんが、自らが命を落とし残された人をこれほどまでに苦しめることになるならば、“もっと違う方法”を熟考すべきだったと省みずにいられません。

She lost her youth and she lost her Tony
若さを失い、愛するトニーを失い
Now she's lost her mind
今も、失った心を取り戻せぬまま…

あれから30年…
時は無常にも流れ、身につけた羽飾りさえ色褪せたのに、心の時間だけが止まったままのローラ…
彼女を救う手だては、あるのでしょうか…。



「コパカバーナ」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


続きはこちら >>

tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

comment(6) 

「夜のしじまに」バリー・マニロウ

2013.06.26

category : Barry Manilow

Barry Manilow - Somewhere In The Night1 Barry Manilow - Somewhere In The Night2


Barry Manilow - Somewhere In The Night(1978年)


~Prologue~

人には、その個人を象徴するキーワードというものがあったりします。例えば…
“まぁその~”、“なんだかな~”、“I'll be back”、“フライングゲット。”、“今でしょう!”…
どうです、全部思い当たりました?

この作品には、今日の主人公バリー・マニロウを象徴するキーワードが仕込まれていると思うのですが…
さて、それは一体何でしょう?(あくまで、私の勝手なイメージです)


~Data~

バリー・マニロウは1970年代を代表する成功を収めたアメリカの歌手で、バラードの名曲を数多くヒットさせていますが実はライブでは楽しく明るい曲も多く、彼の本質を一言で表現するなら“本物のエンターテイナー”と定義するのが適当でしょう。

「Somewhere In The Night」は1978年の大ヒット・アルバム『愛と微笑の世界(Even Now)』の収録曲。
このアルバムは「涙色の微笑」や「コパカバーナ」といったバリーの有名曲が含まれた作品で、「夜のしじまに」はイギリスでは「コパカバーナ」と両A面で42位、アメリカでは4thシングルとして1979年にBillboard Hot 100で9位を記録しました。

作者はバリーの代表曲の一つ「哀しみのマンディ」のコンビ、作詞;ウィル・ジェニングスと作曲;リチャード・カーで、この曲はまず1975年に4組のミュージシャンによって取り上げられました(キム・カーンズもその一人)。
そのうち最もヒットしたのがヘレン・レディのバージョンで、1976年2月に19位まで上昇しています。


~「Somewhere In The Night」って?~

さて、冒頭の“象徴するキーワード”の件ですが、“バリーの曲には【Some…】のタイトルがやたら多い”のです。
以前から多いとは思っていましたが“Some”とか“Somewhere”・“Something”・“Sometimes”など、思い付きを数えただけでも7曲ありました!(きっと、まだあるでしょう?)
バリーの好みなのかもしれませんし、こういうちょっと曖昧な言葉を含ませることで詩としての想像を膨らませる効果が期待できるからなのかもしれません。

ところで“Somewhere”というと、まず“何処かに”という意味が浮かぶと思いますが“夜の何処かに”…??
時間的概念の“夜”を、場所を示す“何処”で表すというのも、詞の前後と照らし合わせても不自然です。
実はSomewhereには“おおよそ・大体”という意味もあって、これがどうやら当てはまりそうですが“夜のおおよそ”って…?

“大体”という言葉からすると“夜の6~8割(愛し合った)”という意味と思いますが、これを詩的に適切に表現できる言葉が浮かびませんでしたので、今回は邦題に倣って“夜のしじまに”とお茶を濁し訳しています。
ちなみに“しじま”は“静寂”という意味で歌詞とは全く関係なく、プロの訳者さんも苦肉の策でこの言葉を引っ張り出してきたのではないでしょうか…?


~作品~

曲はピアノで展開するバリーらしいしっとりとしたバラードで、例によって後半にかけて“これでもか!”と盛り上げてきます。
やさしく囁きかけるようなバリーの歌い方は絶妙で、きっと女性ならこんな風に囁かれてみたいことでしょう…。

一方で歌詞は“これぞプロ!”と思える洗練された言葉の遣い方で、それだけに相応しい日本語を見つけるのが大変でした。
内容はロマンティックなラブ・ソングで、“loving”を“Lovin'”…というような表記を多用しているのも、バリーを象徴するといえるかもしれません…。

私が特に気に入っているのは、愛しくてたまらない恋人を“素敵な音楽”に喩えているクダリや、寝ている彼女の微笑みを“秘密を隠してる時みたいな顔”と表現している所。
いずれにしても、恋はじめの清々しさを感じさせる作品です。

歌も難しくはないので、ぜひこの美しいバラードをモノにしてくださいネっ♪



「夜のしじまに」


続きはこちら >>

tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

comment(6) 

プロフィール

Beat Wolf

Author:Beat Wolf
ジャンルを問わず、音楽が大好き♪
初めての方でも楽しんで頂けるブログを目指しています…。



この人とブロともになる

Beat Wolf 関連サイト
☆姉妹ブログ
『I Will』

☆YouTubeチャンネル
BeatWolf ~♯洋楽Lyric&和訳♪

管理画面
参加ランキング
最新記事

全タイトルを表示
Artists
リンク
このブログをリンクに追加する
☆『相互』をご希望の方は、お気軽に♪
最新コメント
QRコード
QR

Copyright ©I Wish~洋楽歌詞和訳&解説. Powered by FC2 Blog. Template by eriraha. Photo by sozai-free 2000px.

FC2Ad