I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「シンキング・アウト・ラウド」エド・シーラン

2016.02.19

category : 2000年~

Ed Sheeran - Thinking Out Loud1 Ed Sheeran - Thinking Out Loud2


Ed Sheeran - Thinking Out Loud (2014年)



~第58回グラミー賞~

2月15日(日本時間16日)に米ロサンゼルスで世界最高峰の音楽の祭典『第58回グラミー賞授賞式』が催され、注目の“主要4部門”は以下の結果となりました。

最優秀レコード賞 Record of the Year
「Uptown Funk」 マーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズ
最優秀アルバム賞 Album of the Year
『1989』 テイラー・スウィフト
最優秀楽曲賞 Song of the Year
「Thinking Out Loud」 エド・シーラン
最優秀新人賞 Best New Artist
メーガン・トレイナー

今回話題といえば、日本が誇る世界的指揮者・小澤征爾氏が8度目のノミネート&80歳で初受賞(最優秀オペラ・レコーディング賞)という快挙もありました!
また、このところたて続いた大物の逝去によって授賞式はレディー・ガガ(デヴィッド・ボウイ追悼)、イーグルス&ジャクソン・ブラウン(グレン・フライ追悼)、ペンタトニックス&スティーヴィー・ワンダー(モーリス・ホワイト追悼)、クリス・ステープルトンft.ゲイリー・クラーク・ジュニア/ボニー・レイット(B.B.キング追悼)、ハリウッド・ヴァンパイアーズ(ジョニー・デップ、アリス・クーパー、ジョー・ペリーらによるレミー・キルミスター追悼)など追悼パフォーマンスのラッシュとなりました。





~概要~

エド・シーランは2011年にデビューしたイギリスのシンガー・ソングライターで、現在25歳。
1stアルバム『+(プラス)』をイギリスで180万枚以上売り上げ一躍自身のスターの地位を築き上げましたが、同時にワン・ダイレクションへの楽曲提供者の一人としても名を挙げました(「Little Things」「Over Again」など)。

「シンキング・アウト・ラウド」は2014年の2ndアルバム『x(マルティプライ)』の収録曲で、同年9月3rdシングルとしてリリースされ全英シングル・チャート1位に輝いただけでなく、翌年6月に“UKで1年間トップ40にチャート・インし続けた初のシングル”という異例のロング・ヒットを達成しました(※ダウンロード開始は2014年6月)。
一方US Billboard Hot 100の最高位は2位、アメリカだけで500万枚以上を売り上げています。
また、ストリーミング配信サービス『Spotify』に於いてエド・シーランは“2014年に最もストリーミングされたアーティスト”に輝いていますが、シングル「Thinking Out Loud」は“ストリーミング数が5億回を突破した初めての曲”として歴史に名を刻みました。
PVでエドは社交ダンスを披露しており、気になるお相手の女性はダンス・コンテスト番組『So You Think You Can Dance(U.S. season 10)』の参加選手Brittany Cherryで、エドは減量とブリタニーとの1日5時間×3週間という厳しい特訓を経て撮影に臨んだそうです。

また、今回のグラミー“最優秀楽曲賞”“最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)”の2部門を受賞した彼ですが、これまで2013年に1部門・2014年に2部門・2015年に3部門ノミネートされながら一度も受賞が叶わなかったことから、本人は“今年はノミネートされても授賞式には行かないつもりだった。でも、行かない年に限って受賞したりするかもしれないから出席した。もし受賞しなかったら、もう今後は行かない。”と覚悟を決めての参加だったといいます。
…とはいうものの、実は今回対象となっている「Thinking Out Loud」は昨年『第57回』の式典に於いてジョン・メイヤーとの協演によりパフォーマンス披露済みであり、今年同曲が歌われることはありませんでした。

ところで、今回の“最優秀楽曲賞”の選考でエドに敗れた悔しい立場であったにも拘らず、彼の受賞を誰よりも喜んでいたのがテイラー・スウィフト(彼女も今回3冠)でした。
エドとテイラーは数年来に亘る“親友”であり、グラミーが明けた2月17日のエドの誕生日を祝うメッセージと共に「シンキング・アウト・ラウド」について、次のようにエピソードを語っています。

2年前ロンドンで、私がバレエシューズを買っていた店にエドが入ってきたの。そしてこう言ったわ。「この新曲を聞いてよ。僕の最高傑作だと思うから!」って。そしていつものようにエドは電話を取り出して、私にヘッドフォンを渡してくれた。私は店のベンチに座ってその曲「Thinking Out Loud」を初めて聴いたの。小さな子どもたちがチュチュやレオタードを選んでいた隣でね。でもこの歌が世界中の結婚式でのファーストダンスの定番曲になり、エドの最大のヒット曲になり、2016年のグラミー賞で年間最優秀楽曲を獲得することになるなんて、あの時は思いもしなかったわ。”
“エドとはツアーで1年間ほぼ毎日一緒だったの。エドが私の楽屋に突入してきて新曲を聞かせてくれるのが楽しみだったわ。それがあまりにも頻繁だったから普通のことになってたんだけど、私に一番最初に聞かせたいと思ってくれたエドの気持ちがどれだけ嬉しかったか、エドはわかっていなかったと思う。常に新しいものを創り出そうとする彼のパワーと情熱がどれだけ私に刺激を与えたのかも、エドはわかっていなかったと思うわ。


う~む…
この二人の間には、“釈然としない何か”がある? 

 



~Lyrics~

When your legs don't work like they used to before
君の脚が、かつての健やかさを失い
And I can't sweep you off of your feet
僕も、その足元をさらって抱きかかえられなくなる頃

いきなりちょっとシリアスな話題ですが、この頃“それ”を意識させる出来事がエドの周辺で起きていました…。
「Thinking Out Loud」の作者はエドと、17歳以来の作曲パートナーAmy Wadge(エイミー・ワッジ)ですが、作品が生まれる前年の2013年にそれぞれ祖父と母を亡くしており、その経験が影響を与えたようです。
ある日エイミーが1階でギターのコードを弾いていると、2階でシャワーを浴びていたエドが急いで駆け降りてくるほど彼の気を引いたそうで、本格的に作業が始まると約20分でそれを完成させたそうです!

“老化は足から”と言われますが、あなたは自信がおあり…? 


When my hair's all but gone and my memory fades
この髪がすっかり抜け落ち、記憶もおぼつかなくなって
And the crowds don't remember my name
世間も僕の名を忘れ去り

エドのおじいちゃんは最後アルツハイマー病に苦しんでいたそうで、そのことを想起させます…。
齢を重ねるとともに少しずつ身体の機能が衰え、それまで当たり前にできていたことができなくなってゆくのが老化です。
普通の細胞は損なわれれる毎に再生しますが脳の神経細胞は再生されることはなく、損なわれる毎に減少してゆきます。
このため、認知機能を低下させる認知症の一種である“アルツハイマー病の最大の危険因子は年齢”であるとされ、認知症の発症率は85歳を越えると急激に上昇するそうです。

私たちは、先を生きる家族によって“人生の無常”を教わる…。 


And I'm thinking 'bout how people fall in love in mysterious ways
人は、どうして恋という不思議の迷路へ堕ちてゆくのだろう…
Maybe just the touch of a hand
たぶんそれは、手と手が触れたせい

恋をすることは苦しむことだ。 苦しみたくないなら、恋をしてはいけない。
でもそうすると、恋をしていないことでまた苦しむことになる。
by ウディ・アレン

 ナルホド…。

男が本当に好きなものは二つ。危険と遊びである。
そしてまた、男は女を愛するが、それは遊びのなかで最も危険なものであるからだ。
by ニーチェ


 …ドキっ!?



~Epilogue~

作品のタイトルとなっている【think out loud】は“考えを口に出す”ですが、使われ方がシャレています。
自分の気持ちを口で伝えるのではなく“鼓動に語らせる”なんて、何ともニクい演出です。
心拍は嘘発見器にも適用されるほど精神状態を物語る生理現象ですから、科学的にも道理に適うのでしょう…。
“ウソ”を見抜いちゃうほどネ?)

Place your head on my beating heart
そして、この胸に耳をあててごらん
I'm thinking out loud
鼓動が声をあげている…
Maybe we found love right where we are
“二人は、ここに愛を見つけたよ”

一方、“70歳になろうと、23歳と同じ気持ちで君を愛し続ける”という印象的なメッセージは本作品のもう一つのテーマであるといえ、これはエドがリアルタイムで交際していた恋人アシーナ・アンドレロスに捧げられたものです。
しかし“有言実行”とは難しいもので、2015年2~3月頃に二人は破局したといわれ、これには“エドの親友”テイラー・スウィフトの存在が影響しているとも憶測されています。


“think out loud”や“everlasting love(永遠の愛)”は目指すべき理想ではあるものの、加齢と共に容貌の美しさが褪せ、身体機能も心もとなくなった相手を23歳の頃のように“my beating heart(ときめき)”で見つめられるかといえば、厳しい現実が待ち受けていることは否めません。
でも、思い出してみてください…。
愛とは、表面的な美しさを指し表す概念ではなく、“心の内面にある精神的な美しさ”のことだったはずです。
そのことを十分に理解し心で育むだけの時間は、たった23年では足りな過ぎます。

魅力あるもの、キレイな花に心を惹かれるのは、誰でもできる。
だけど、色あせたものを捨てないのは努力がいる。色のあせるとき、本当の愛情が生まれる。
 遠藤周作


“ときめき”では越えられないその先にこそ、“永遠の愛”の領域はあるのですから…。


「シンキング・アウト・ラウド」

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「ビルディング・アワ・オウン・フューチャー」ハワード・ジョーンズ

2015.08.07

category : 2000年~

Howard Jones - Building Our Own Future1 Howard Jones - Building Our Own Future2


Howard Jones - Building Our Own Future (2006年)



~we're building our own future~

8月15日は、“終戦記念日(終戦の日)”
1945年8月14日、日本政府は太平洋戦争(大東亜戦争)での無条件降伏を求める“ポツダム宣言”の受諾を連合国側に通告し、翌15日に昭和天皇による“玉音放送”によって国民にその旨が知らされました。

戦争を全く知らない私にとっても、子どもの頃に見た“焼け野原の自分の街”や“子どもを抱いたまま炭のように真っ黒に焼け焦げた母親”などの古い写真に衝撃を覚え、以来“あの戦争”について強い関心を持つようになりました。
それだけに、戦後70年を前に先日放送された『櫻井翔&池上彰 教科書で学べない戦争』での“10代後半~30代の46%は8月15日は何の日か知らない”という結果は、“何か”を語り掛けているように思えてならないのです…。
(※男女200人に対する街頭インタビュー)



~概要~

ハワード・ジョーンズは80年代前半の“テクノ・ポップ”全盛時代に登場したイギリスのミュージシャンで、当時その独特なヘア・スタイルと共に日本の若者にも注目された存在でした(今も片鱗?)。
1990年代以降はピアノやギターもアコースティックを取り入れるようになり、叙情的な作品も多くなっています。

「Building Our Own Future」は元々2006年にPodcast限定で配信された楽曲で、“PMC Top10”で4週No.1を記録しました。
その後ハワードは2009年に9thアルバム『Ordinary Heroes』を発表していますが、日本盤のみボーナス・トラックとして「Building Our Own Future」が追加されています(日本盤の発売は2010年4月21日)。

2010年、4月22日の“アース・デイ(※)”の啓蒙活動として『ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル(日本)』が「Building Our Own Future」をテーマ曲に選び、“Earth Day 2010 ver.”のミュージック・ビデオが制作されました。
ハワードも当日このイベントのライブに参加するため来日予定でしたが、同年4月に発生した“アイスランド火山噴火”によって西ヨーロッパ及び北ヨーロッパ全域の空港が閉鎖されてしまい参加は叶いませんでした。
(※“Earth Day”は2009年の国連総会で“地球環境について考える日”として採択された記念日で、翌2010年から実施された)


2012年2月に『1st&2ndアルバムの再現ライブ』で再び日本を訪れた際は、“大震災に見舞われてからの日本の皆さんの勇気と決意、事態に立ち向かう毅然とした姿に深い感銘を受けました。そんな皆さんにこの曲を捧げたい。”と言って、アンコールで「Building Our Own Future」を歌ってくれました。
また、同年11月には国際的な初等教育カリキュラムIPC(Internatinal Primary Curriculum)及び同・中等教育カリキュラムIMYCに参加している世界中の学校と児童・生徒1000人以上が、アフリカの学校を支援するプロジェクトの一環としてこの歌をテーマに掲げ、活動しています。

 



~Lyrics~

People cryin' out for some peace
平和を求め、叫びを上げる人々
There’s a lot of people listening
その声に耳を傾ける、たくさんの人々

あなたも、最近このような光景に思い当たる節があることでしょう?
懸命に平和を訴えている“彼ら”の姿は、心を揺さぶるものがあります。
しかしそれは大多数の国民には届いても、“訴えを本当に聞いて欲しい相手”の心には決して届かないのだろう。
その虚しさは、先日行われた広島・長崎の式典で、“ご本人”を目の前にした市民との空気で改めて思いました…。


Putting people’s lives at the top
何より、まず人の生命を
Is the first consideration
第一に考えよう

先の大戦に於いてゼロ戦(零式艦上戦闘機)は開戦当初、その優れた格闘性能で米軍に恐れられましたが機体に用いられている板が極端に薄く、燃料タンクや操縦席にも全く防御が施されていなかったため、被弾時のパイロットの死亡率に著しく高いものがありました。
そのため熟練のパイロットを消耗品のようにたちまち失い、新たなパイロットを育成するに十分な資源も時間も無いため、幼年兵に着艦訓練を授けぬまま(=死にに行くのだから、着艦を教える必要がないという発想)敵艦に体当たりさせる“特攻”という非情手段に頼ることになります。

また、この戦争での日本人兵士の死者は230万人といわれますが、その6割(約140万人)は戦死ではなく“餓死”だったという事実をご存知でしょうか?
戦争に於いて領地・領海を拡大する以上に大事なのはその後の補給路を確保することですが、日本はそれに戦力を多く割かなかったため補給路が断たれ、前線では弾薬も食料も援軍もないまま玉砕や餓死、病死で命を落とす悲劇が常態的になっていました。


Just one by one, Day by day,
一人ひとり、一日一日
Free to choose a life that's better for all of us.
より良い人生を選ぶ自由は、僕らみんなにある

戦前の思想・言論弾圧の元となった法的根拠に、『治安維持法』があります。
これは元々は国体変革や共産主義革命を取り締まる法律でしたが、太平洋戦争へと突入する1941年に“国家の方針に従わないという理由だけで取り締まれる法”として改定されました。
戦後GHQの命令で廃止されるまでに逮捕者数十万人、拷問や虐殺・病気などで命を落とした人は1000人以上あったと言われます。

このような法政下にあっては個人がより良い人生を主張できるはずもありませんが、それって単なる昔話で済むハナシ…?



~Epilogue~

5月に『安全保障関連法案』を提出した当初“説明不足”と言われていましたが、8月になっても批判は高まるばかりで内閣支持率は40%を切り、不支持率がそれを上回る状態が続いています。
しかしこの法案への与党の説明を聞けば聞くほど、国民とはかけ離れた彼らの意識に驚かされるばかりです。
8月5日の中谷元防衛相の答弁によるとこの法律によって、“(想定はしないが)他国軍の後方支援のため核ミサイルの輸送は法文上可能”であることが明らかにされ、横畠裕介内閣法制局長官は日本の核兵器保有について“憲法上、核兵器を保有してはならないということではない”という認識を示しました。

しかし、そもそもは改憲が難しいから“代替の法律を充て無理矢理な解釈変更”で望みを果たそうとしているため、“身内”以外には“それは違憲だ”としか言いようがないのです。
はっきりと“日本は独立国なのだから、他国と同等の権利(世界に展開できる軍事力及び核兵器保有)を行使したい、そのために憲法改正を目指します!”と言えば少なくとも議論はできるのに…。


こうした法案には、戦争を体験した80~90代の高齢者の方も“戦前みたい…”と疑念を持っておられるようですが、戦前を思い起こさせる条文は、まだあります。
前項で戦前の思想・言論弾圧の元となった『治安維持法』に触れましたが、これについて現在の『日本国憲法第21条』は以下のように保障しています。

1.集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2.検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。


これに対し、2012年4月27日に出された『自民党の憲法改正草案第21条2項』は現・2項を削除し、こう規定しています。
2.公益および公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的とした結社をすることは、認められない。

ここで、戦前の『治安維持法・第1条(昭和3年改定)』と比べてみると…
“国体ヲ変革スルコトヲ目的トシテ結社ヲ組織シタル者又ハ結社ノ役員其ノ他
指導者タル任務ニ従事シタル者ハ死刑又ハ無期若ハ五年以上ノ懲役若ハ禁錮ニ処シ…”


オウム真理教による“地下鉄サリン事件”などを想定すると当り前の規定のようにも思えますが、『治安維持法』も当初は対象が限定されており、やがて“国民監視法”として暗躍しました。
“検閲は、これをしてはならない…”の項をわざわざ削除している所に、“彼らの本心”が透けて見える…?


So take a stand, in this place,
だから自分の考えをはっきり示そう、この場所から
Cos' we're building our own future
だって、未来を築くのは僕ら自身なんだ

“戦後70年”…
私たちはこれからの未来を、どう築くべきなのでしょうか?
近隣国には、世代が変わった現在も私たちに憎しみを向ける人がいるし、この国にも“あの戦争は正当”と主張する人たちが存在します。

先日、広島・長崎に原爆投下を指示したアメリカ大統領ハリー・S・トルーマンの孫…という人の活動が報じられていました。
当然、原爆投下の正当性を信じて半生を過ごした彼ですがある日、広島で被爆し白血病を発症し12歳で亡くなった佐々木禎子さんの物語『サダコと千羽鶴』と出合い、広島・長崎で何が起きていたのかを初めて知ったそうです。
“原爆投下は間違いである”と気づいた彼はトルーマンの孫として、いま自分がすべきことは“広島・長崎で起こった真実と被爆者の声をアメリカ社会に伝え、核兵器を減らすこと”として活動を始めました。
“謝罪はしない”という彼の姿勢は賛否の分かれるところですが、確かに“加害者とは別人格の孫”に罪を背負わせるのは、“自分に全く覚えのない従軍慰安婦への罪”を問われているような居心地の悪さと同じであり、それを責められたら“友達になろう”なんて雰囲気にはなり得ません。


戦後70年が過ぎ、戦争体験者の方がほとんど亡くなってしまうであろう戦後80年・90年は、これまで以上に達成が難しい戦後となるでしょう。
だからこそ戦争を知らない私たちが平和について正しく学び、これをしっかり政治に反映させ、教訓を後世に伝える役割を果たさなければなりません。
だけど、もしもあなたが途に迷った時、ある被爆者の方の言葉を思い出してください…

“平和とは、人の痛みがわかる心をもつこと。” 



「ビルディング・アワ・オウン・フューチャー」

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「伝説のヤングマン ~ウィー・アー・ヤング~」ファンfeat.ジャネール・モネイ

2013.09.05

category : 2000年~

Fun - We Are Young1Fun - We Are Young2


Fun - We Are Young ft. Janelle Monáe(2011年)


~『glee 3』第8話よりの選曲~

今日は、9月11日(水)午前0時40分からNHKで放送予定のドラマ『glee 3』第8話よりの選曲です。
今回のテーマを挙げるとすれば、“仲直り”でしょうか…。
地区大会の回でもあるので、ステージでの見事なパフォーマンスも見所となっています!

紹介曲以外の作品は、以下の通りです♪

Red Solo Cup/Toby Keith
Buenos Aires/ミュージカル『エビータ』より
Survivor(Destiny's Child)/ I Will Survive(Gloria Gaynor);『I Will』掲載
ABC/Jackson 5
Control/Janet Jackson
Man in the Mirror/Michael Jackson;過去ログ

NHK『glee 3 ホームページ』


~概要~

「伝説のヤングマン ~ウィー・アー・ヤング~」といえば、2012年にBillboard Hot 100でロック・バンドとしては2008年のコールドプレイ「Viva La Vida」以来のNo.1(6週連続・2012年間3位)を記録することとなったファン.の代表作ですが、その大ヒットの背景はドラマ『glee』無しには語れません
ドラマでは、分裂していたニュー・ディレクションズが再び一つになるシーンを、本当に久しぶりに全員が声を合わせ歌います。
人と人が、心を合わせハーモニーを奏でることがどんなに素晴らしいかを教えてくれる彼らのパフォーマンスによって、この曲の魅力がテレビを通じて人々の心に響いたのでしょう…。

もともとこの曲は2011年9月20日に発売されますが、当初Hot 100では53位止まりでした。
ところが12月6日にgleeの第8話『全員集合!』でこの曲がカバーされるや、直近の週間セールスが1,650%Upという驚異的なV字を描き再びチャートを登り始めます。

さらに年が明けて2012年、更なる援軍が快進撃を後押ししました。
2月5日には全米熱狂のイベント・第46回スーパーボウルが催され、そのテレビ中継の中でシボレー・ソニック(Chevrolet Sonic)CM曲に起用されたことが知名度に寄与し3月7日、遂にチャートのTopに到達することになるのです。
シングルが発売されて、実に約半年後のことでした…。

今年2月に行われた第55回グラミー賞では、歴代9組目となる主要4部門全てにノミネートされ話題を呼び、このうち“最優秀楽曲賞”“最優秀新人賞”の2部門授賞したニュースは記憶に新しいところでしょう。
授賞に際し、作者の一人でありヴォーカルのネイト・ルイスが“僕らは、実は若くない!”と述べ、自虐ツッコミを入れたトコロが印象的でした(この時、彼は31歳目前だった)。
この快挙により日本でも“iPhone iPad(ソフトバンク)”のCMとして起用され、お茶の間にも流れたのをご記憶の方もあると思います。



~ところで、“Fun.”って何者?~

ファン.は2008年に結成し翌年デビューしたアメリカのロック・バンドですがこの時まだインディーズで、当時の彼らを知る人はほとんど無いでしょう。

その後「We Are Young」でワーナー系列の“フュエルド・バイ・ラーメン(Fueled by Ramen)”からメジャー・デビューを果たしますがこのレーベルは弱小で、“ラーメンが燃料源”という名前は設立者が1996年の創業当時お金が無くて毎日ラーメンばかり食べていたことに由来する実話からも、その苦しい台所事情が伺い知れます。
デビューしたばかりで何の実績も無いファン.の「We Are Young」が当初不発に終わったというのも、そうした影響があるかもしれません…。


~作品の魅力~

とにかく、歌の内容を知らなくても音楽だけで十分に楽しめる作品です。
ちょっとトボけたような人を食った感のあるネイト・ルイスのヴォーカルに始まり、行進曲のように規則的に刻まれるリズムからスロー・ダウン…(私はこのアップ・ダウンが、とても気に入っています)。
そして、“Tonight…”から一気に“We Are Young”のエネルギーを爆発させるサビのフレーズは、一度耳にしたら瞬時にして頭に焼き付けられるインパクトがあります!

でも、歌の内容が解ればもっと深く作品を味わえます。
仲間でバーに繰り出したようなのですが、中には“微妙な関係の恋人同士”もいるようで…。
彼氏はどうやらヨリを戻したいものの、彼女のゴキゲンは…??
この彼にとって今夜の集まりは最後の賭け(?)であり、ナンとか彼女を振り返らせようと必死です。

そこで彼は、“遠謀深慮”により一計を案じます!
まずは彼女を酔い潰して家に送り届け、仲直りに持ち込む作戦(送り狼の計)。
もしそれが失敗に終わった場合でも、自分が酔い潰れて仲間に家に送り届けてもらう作戦(ヤケ酒の計)です。
どうです、結果がどう出てもいいようによく練られた良計でしょ?

中間部の“Carry me home tonight…”に女性R&B歌手ジャネル・モネイをフューチャーしたのは1つのポイントとして、この男性の妄想を表現するためと解釈し私は訳しています。
それにしてもこの彼氏、立ち居振る舞いは決して二枚目のそれとは言えないですが、歌の終わりにも“もし君が具合が悪くなったら、僕が家まで送ってあげる”と小声で囁くアタリなんか憎めないと思うのは、同じ男性だけ?

こうした彼の心模様を、今回の動画でワンちゃんに演じてもらい代弁しているので、その“名演技”にも着目しながらお楽しみくださいネ♪



「伝説のヤングマン ~ウィー・アー・ヤング~」




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「ファッキン・パーフェクト」ピンク

2013.09.01

category : 2000年~

Pink - Fuckin Perfect1Pink - Fuckin Perfect2


P!nk - F**kin' Perfect(2010年)


~『glee 3』第7話よりの選曲~

今日は、9月4日(水)午前0時40分からNHKで放送予定の『glee 3』第7話よりの選曲です。
今回のテーマを挙げるとすれば、“傷心”ということになるでしょうか…。
落ち込んだり傷ついたりした時の心模様や、励ましてくれる内容の歌が多くなっていますよ!

紹介曲以外の作品は、以下の通りです♪

I'm The Only One/Melissa Etheridge
Girls Just Want to Have Fun/Cyndi Lauper
Jolene/Dolly Parton
I Kissed a Girl/Katy Perry
Constant Craving/k.d. lang

NHK『glee 3 ホームページ』


~概要~

ピンクは2000年にデビューしたアメリカの女性R&B/ポップ/ロック・シンガーで、2013年現在14曲のTop10ヒット(うち4曲がNo.1)を放つ実績を誇ります。
今年も既に、“ファン”のネイト・ルイスとのデュエット曲「Just Give Me A Reason」をNo.1に付けたばかりですね!

そんな彼女が2010年に初のベスト・アルバム『Greatest Hits... So Far!!!』をリリースし、
ここからの新曲としてシングル・カットされた曲の一つが「ファッキン・パーフェクト」で、Billboard Hot 100でも
2位(2011年の年間19位)を記録する大ヒットでした。
日本ではフジテレビ系ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』挿入曲として、ご存知の方も多いでしょう。


~タイトル「F**kin' Perfect」について~

ここでのF**kとは勿論“fuck”のことで、元来は“性交する”という意味ですが巷では“fuck you!”(バカ野郎、クソくらえ、くたばれ、ざけんなよ、ちくしょう…etc)、“fuck off!”(失せろ)など、よく使われる卑俗な英語表現です。
また、“very”の代わりの強調表現としてもよく用いられ、タイトルの「Fuckin' Perfect」は“とても完璧(チョ~完璧?)”といった意味合いになります。
何れの使い方にしても、公の場では慎むべき言葉ではありますが…。

歌の内容は“fuck”とは正反対の真面目なもので、敢えてこんな汚い言葉を用いたのはピンクの歌を聴くであろう若い世代への大切なメッセージが宛てられているからでしょう。
何をやっても上手くゆかない時、人に受け入れてもらえない時…
私たちは何者かに対し、あるいは自分自身に対し“fuck!”と吐き捨てたくなるものです。
「F**kin' Perfect」は、そんな風に追い詰められ苦しんでいる人たちへのメッセージとなっています。


~ピンクの生い立ち~

彼女の音楽好きは父親の影響によるものですが、両親は彼女が7歳の時に離婚して父とは逸れてしまいます。
十代からクラブで歌い始めますが母親は彼女の夢を全く理解してくれず、彼女が高校を中退すると家を追い出されてしまったそうです。
このオリジナルPVではそんな彼女の半生をイメージさせるようなストーリーになっており、浴室でリストカットするシーンは目を背けたくなります…。

しかし、最後に主人公の女性は眠っている娘(幼い日の自分?)に“You're perfect to me”と囁くのです…。
実生活に於いてもこの頃ピンクは妊娠中で、翌2011年6月に第一子となる女の子を出産しています。


~『glee』によるカバー~

前回、知られてはならない秘密(どんなヒミツなのかは、私の口からは…?)を暴露されることになってしまい傷心のサンタナ(ナヤ・リヴェラ)を励ますために歌われたのが「ファッキン・パーフェクト」ですが、実は2009年にコレと全く同じカミングアウトをピンク本人がしていて、まさにドンピシャの選曲!
…というか、この曲を歌うために辿ったストーリー展開なのでは!?

ドラマでこの曲を歌ったのがカート(クリス・コルファー)&ブレイン(ダレン・クリス)のコンビで、ピンクの原曲がイタい程アツくて切ないのに対し、彼らのバージョンはやさしさに溢れ楽しくてほんわかした気分にしてくれます!
特にカートの歌声は、まるで天使のように透き通る美しさですよ♪


~人に認めてもらえぬ苦しみは、“スター”も同じ!?~

この作品のテーマの背景にあるのは、“人に認めてもらえず自分の存在意義さえ疑う苦しみ”でしょう。
でも、人が羨む成功を収めた“スター”でさえ、そんな風に思ってしまうことがあるようです。

ビートルズのドラマー、リンゴ・スターはある日“自分はビートルズに不要な存在?”と疑心暗鬼に陥ってしまい、バンドを脱退してしまいます。
まずジョンの家に行き、“君らは仲良しで僕はのけ者だし、プレイも良くないから辞める”と伝えると…

ジョンは、“仲が良いのは君ら3人だろ?”
ポールにも同様に伝えると、“仲が良いのは君らだろ?”

やがてメンバーはリンゴが本当に脱退したことを知ると、ケンカばかりしていた彼らも一致団結してリンゴを説得しグループに引き戻したそうです。
ポールの後日談によると、“普段は本人を前にして〔君が最高のドラマーだ〕なんて言わないだろ?だからリンゴは不安だったんだと思う。〔君は最高〕と伝える必要があったんだ”と語っています。


~Epilogue~

…こんなコトって、私たちの身近な人間関係にもありそうですね。

毎日三食ご飯を作ってもらっているのに“美味しい”とも“ありがとう”とも言わず、健康を配慮して添えたおかずも平気で食べ残す…なんてコト、ありませんか?
そんな時、お母さん(作ってくれた人)はどんな気持ちで残飯を下げるのだろう…

あなたが他人の痛みに心を配ることができれば、きっと他人のあなたへ向けられる気持ちも変わるはず
相手がしてくれたことを、そのまま認めてあげれば良いのです。
“ありがとう”って…。



「ファッキン・パーフェクト」



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プロフィール

Beat Wolf

Author:Beat Wolf
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