I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「カリフォルニア・ガールズ」ザ・ビーチ・ボーイズ

2016.03.18

category : Beach Boys

Beach Boys - California Girls1 Beach Boys - California Girls2


The Beach Boys - California Girls (1965年)



~一粒で二度おいしい…??~

3月23~26日に『50 Years of Good Vibrations』ツアーで来日公演を行うアメリカのロック・バンド、ザ・ビーチ・ボーイズ(マイク・ラヴ&ブルース・ジョンストン)。
一方4月12~15日には、ブライアン・ウィルソン&アル・ジャーディン(+ブロンディ・チャップリン)というお馴染みのビーチ・ボーイズ・メンバーが『ペット・サウンズ50周年アニバーサリー・ジャパン・ツアー』で来日予定です。
そして、その何れでも「California Girls」や「素敵じゃないか」(過去ログ)がセットリストに入っています。

これは“一粒で二度おいしい”と考えるべきか、それとも…?



~概要~

「カリフォルニア・ガールズ」はビーチ・ボーイズ1965年のアルバム『サマー・デイズ[Summer Days (and Summer Nights!!)]』の収録曲で、シングルとしてもBillboard Hot 100で3位(年間49位)を記録し、全世界で400~500万枚といわれる彼ら最大のセールスを挙げたヒット曲です。
時代を越えて愛され続けた作品で、『ロックの殿堂』は“500 Songs That Shaped Rock and Roll”に、『ローリングストーン誌』は“500 Greatest Songs of All Timeの71位”(2004年)と“Best Summer Songs of All Timeの4位”に、2010年には『グラミー殿堂賞(Grammy Hall Of Fame Award)』に選出されています。

作曲はブライアン・ウィルソンで、彼が初めて使用した麻薬による幻覚の経験が及ぼしたといわれています。
ブライアン自身“ビーチ・ボーイズの代表曲”と胸を張るほどの自信作であり、バッハの「Jesu, Joy of Man's Desiring(主よ、人の望みの喜びよ)」のリズムからインスピレーションを得ているそうで、特徴的な“シャッフル・ビート”(タンタ、タンタ…というリズム)もバッハから閃きを得たようです。

1960年代の“カリフォルニア・サウンドの象徴”とされるサウンドであり、ロネッツの「Be My Baby」(過去ログ)など“ウォール・オブ・サウンド”の生みの親であるフィル・スペクターを敬愛するブライアンのサウンドへの追及心は高まるばかりで、膨大な労力が費やされました。
カール・ウィルソンによる12弦ギターやブラス・セクション、オルガンなどで構成される美しいイントロはブライアンが満足するまで44テイクを要し、更にヴォーカル・トラックには2か月費やし何度もオーバー・ダブを積み重ねたそうです。

 



~ビーチ・ボーイズ以外の「California Girls」~

「California Girls」といえば、オリジナルのビーチ・ボーイズに劣らず有名なのが1984年12月にリリースされたデイヴィッド・リー・ロスver.でしょう♪
デイヴは言わずと知れたHR/HMバンド“Van Halen”(過去ログ)のヴォーカリストで、ソロ名義のEP『Crazy from the Heat』からのシングルとして発表し、Hot 100で3位を記録しました(直後にVHを脱退)。

このデイヴver.のバック・コーラスにはビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンと、クリストファー・クロス(過去ログ)が参加したことでも話題を呼びましたが、それ以上に語られることが多いのが『MTV Video Music Awards』にもノミネートされたPVです。
何といってもデイヴ自身この歌を地でゆくようなキャラでハマっているし、“RothLosの観光案内をする”というダジャレをはじめ個性的な観光客やたくさんの水着ギャル、VH時代から定評のあるサービス精神旺盛(過剰?)な彼のパフォーマンスは本作の楽しさを増幅させてくれています♪

 

また、「California Gurls」といえば2010年にBillboardの年間4位(6週No.1)に輝き、近年若い世代の間でビーチ・ボーイズより有名になった作品があります。
それを成し遂げたのは自身が“リアル・カリフォルニア・ガール”であり、2015年11月現在“Twitter フォロワー数世界一”(約7,717万)という人気女性歌手ケイティ・ペリー

この曲はビーチ・ボーイズとは別の作品ですが、歌詞の最後の一節にビーチ・ボーイズでサビとして有名な[I wish they all could be California girls]が使われており実はこれが無断使用だったことが判明したものの、作詞者であるビーチ・ボーイズのマイク・ラヴは“光栄に思っている。彼女の曲は素晴らしいと思うよ。世界中で成功することを願っている”と、逆にエールを送ったそうです。



~Lyrics~

Well East coast girls are hip
東海岸の女の子って、カッコいいな
I really dig those styles they wear
ホント、洋服のスタイルには感心する

【East coast】はまさにアメリカ東海岸で、世界が憧れる街“ニューヨーク”があります。
【hip】は“進んでいる・格好の良い・利口な”といった意味があり、まさに“都会の女”のイメージにぴったりです。
男たるもの、才色兼備の女性にググっとくるのは当然として、同性にとっても憧れの存在であることでしょう。

“ファッションの都”NYでは、最近こんなファッションが流行っている!? 
でも最先端のオシャレって、みなさん意外と気づいてくれないもののようです…。




And the Southern girls with the way they talk
それと、南部の娘の話し方ときたら…
They knock me out when I'm down there
ボクはもう、ノック・アウトされちゃうよ

アトランタ・オリンピックを開催したジョージア州やメキシコと国境を接する“テキサス州”などがこれに該当する地域です。
南部アメリカ英語には“southern drawl”と形容される、母音を引き伸ばして発音する独特の訛りがあり(例えばMy name is...を“マ― ネ―ム イ―ズ...”)、ゆったりとやわらかい響きがあります。

方言というと、昔は“地方出身者のコンプレックス”として上京するとそれを封印する人が大半でしたが、近年は“方言(女子)はかわいい”と持て囃されることもあるようで、特に人気なのが“京都弁”と“博多弁”です。
でも、何となく日本もアメリカも好まれる話し方には共通点がありそう…? 


The West coast has the sunshine
西海岸は太陽燦々
And the girls all get so tanned
女の子たちは、こんがり小麦色

やっぱり、“カリフォルニア・ガール”といえばこのイメージ? 
陽気で、おおらかでフレンドリー…
きっと当地の人々は、日本人が抱く“良い意味でのアメリカ人像”に多大に貢献していますネっ♪

やっぱり明るい太陽と温暖な気候が、そこに暮らす人々の気質に影響を及ぼすのでしょうか…。
もちろんカリフォルニアはビーチ・ボーイズのメンバーの故郷であり、彼らの音楽や精神風土もこの地の文化に根差しています。



~Epilogue~

愛らしいカリフォルニア・ガールのナンシー、あなたは私たち全員にとってインスピレーションでした…。

ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴは3月7日、今回のツアーのステージでカリフォルニアに所縁ある偉大な一人の女性を悼みました。
彼女はカリフォルニア州のファースト・レディを務め、後にアメリカ合衆国のファースト・レディに登り詰めたロナルド・レーガン大統領夫人だったナンシー・レーガン(享年94/※彼女の出身はニューヨーク)。
レーガン夫妻は予て(かね)よりビーチ・ボーイズのファンであり、彼らは1985年の大統領就任式後の舞踏会で夫妻のために歌った「Their Hearts Were Full of Spring」を、見事なコーラスと共にアカペラで彼女に捧げました。


I wish they all could be California
あぁ…どの娘もみんな
I wish they all could be California girls
カリフォルニア・ガールだったらいいのに


でも愛らしいのは、何もカリフォルニア・ガールだけじゃありませんよね?
日本にだって、“秋田美人”・“京美人”・“博多美人”(いわゆる日本三大美人)があります!
秋田美人は色白で手足が長くハーフのような顔立ち(佐々木希など)、京美人は品があっておっとりとした話し方(中村玉緒など)、博多美人はオシャレで明るく人懐っこい性格(浜崎あゆみなど)…という特徴があるそうです。
何れにも共通しているのは健康的な美しさと、人を癒し元気にさせる内面的魅力を兼ね備えているトコロでしょう…。
やっぱり日本人には、“大和撫子”が一番ですネっ!” 

“セクシー自慢のカリフォルニア・ガールが、キミを待っているよ~♪” 
(カリフォルニア出身の有名人;ベリンダ・カーライル、グウェン・ステファニー、アンジェリーナ・ジョリー、ミシェル・ファイファー、キャメロン・ディアス、マリリン・モンロー…)

うぅ~む… (コラっ、そこで悩むなっ!



「カリフォルニア・ガールズ」

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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

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「素敵じゃないか」ザ・ビーチ・ボーイズ

2013.10.11

category : Beach Boys

Beach Boys - Wouldnt It Be Nice1 Beach Boys - Wouldnt It Be Nice2


The Beach Boys - Wouldn't It Be Nice(1966年)


~10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』テーマ・ソング!~

“嵐”松本潤&“のだめ”上野樹里主演・10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』テーマ・ソングです。
累計発行部数100万部を超え、“女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1”を誇る原作に加え、上記二人の
主演とあっては大ヒット間違いなし!
中学の同級生で互いがファースト・キスの相手である二人は引っ越しで別れて以来疎遠となっていましたが、
ある日偶然の再会を果たし恋が甦ります。
やがて二人は結ばれますが、その後不思議な出来事が…。

「素敵じゃないか」は原作ストーリーにも及ぼす重要なキーとなっていて、真緒(上野樹里)がいつも口ずさんでいる歌です。
映画にはテーマ・ソングの他にも“主題歌”が設けられていて、こちらは山下達郎の新曲「光と君へのレクイエム」が充てられています。

また、2004年にもアダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演のロマンティック・コメディ映画『50回目のファースト・キス』の挿入曲としても用いられたので、ご記憶の方もあるかもしれません。


~歴史的名盤『ペット・サウンズ』~

ビーチ・ボーイズは1960年代を代表するアメリカのロック・バンドで、名前の如く“海”をテーマとした作品が多く“サーフィンの象徴”といえる存在です。
イギリスを代表するバンド、ビートルズに対するアメリカのライバルとして比較されることが多く、60年代中頃に
なると作品創作にも互いの影響を及ぼすようにもなります。
この時期、ビートルズは次々と時代をリードする楽曲・サウンドを生み出すようになり、もはや“ステージで、ただロックを演奏するだけのバンド”とは呼べない存在にまでなっていました。
64年には、ビーチ・ボーイズの中心メンバー、ブライアン・ウィルソンが心の病を悪化させたためライブへの参加を止めてスタジオでの音楽作りに専念するようになり、両者の飽くなきサウンド追及が加速しそれぞれに“歴史的名盤”をもたらすこととなるのです。

スタジオ・ワークに専念するようになったブライアンは1965年、ビートルズの 『ラバー・ソウル』に衝撃を受けます。
これによりアルバムを単なる曲の寄せ集めではなく全体を一つのテーマとして成立させるアルバムの必要性を
感じ、それを具現化したのが1966年の『ペット・サウンズ(Pet Sounds)』でした。
しかしこれを聴いたビートルズのポール・マッカートニーやプロデューサーのジョージ・マーティンが逆に衝撃を
受け、負けじと『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を生み出すこととなるのです。
この切磋琢磨により二枚のアルバムは歴史的名盤として評価されることとなり、ローリング・ストーン誌の“500 Greatest Albums of All Time”でも『サージェント・ペパーズ…』が歴代1位、『ペット・サウンズ』が歴代2位として今も君臨しています。

…とはいえ『ペット・サウンズ』はブライアンが曲を作り、外部ライターのトニー・アッシャーにストーリーの概要を伝え作詞させ、スタジオ・ミュージシャンに演奏させたため、ほかのメンバーはほとんどヴォーカルとコーラスしか関与しておらず、実質的には“ブライアン・ウィルソン feat.ビーチ・ボーイズ”といっていいアルバムでしょう。


~「素敵じゃないか」~

「素敵じゃないか」は上記の通りブライアンとトニー・アッシャーによる作品でブリッジの部分をマイク・ラヴが
書き、ヴォーカルはブライアンとマイクがリードを執っています。
ビーチ・ボーイズとしては風変わりな作品が多い『ペット・サウンズ』に於いて「素敵じゃないか」は“らしさ”が
感じられる曲で、3rdシングルとしてBillboard Hot 100でも8位を記録しました。
印象的なキラキラして可愛いイントロのギターは重ね録りされていて、ブライアンによると“このギターと
アコーディオンは、心のときめきを音で表現した”そうです。

一方で彼は先天性聴神経障害で右耳がほとんど聴こえないため、当時左右2つのスピーカーから発する
ステレオ音が信頼できずこの曲も当初、モノラル盤でした。
色々な事情でライブ活動が難しいブライアンですが、今回は1985年の“ライヴ・エイド”での元気なパフォーマンスをご覧ください♪


~Lyrics~

とても短い曲であり、歌詞もシンプルです。

Wouldn't it be nice if we were older
ふたり一緒に同じ齢を重ねられたら、素敵じゃない?

…そんな風に語り掛ける展開は、まさに“タイトルの如し”でしょ?
とても素直な“プロポーズ・ソング”といえる内容で、心の曇りや迷いのカケラも感じられません。
先にも述べた背景に流れるキラキラしたギターはこうした心境の表現であり、恋をすると何もしていないのに
ふと笑みがこぼれてしまうのは、胸の中にあるこの“キラキラ”が心をくすぐっているせい?


Wouldn't it be nice if we could wake up
ふたり一緒に目を覚ませたら、素敵じゃない?

“同じ釜の飯を食った仲”という表現がよくありますが…
新しい一日の始まりを共に迎え、一日の終わりを共に確かめ合えるというのは、それ以上に意義があること
のように思えます。
物理的に最も近くいられる空間であり、心理的に最も近づける時間であるからです。
そういう気持ちで夢の世界へと導かれるいうのは、人生の極楽の一つといってよいかもしれません…。

また、他にも“キュン”とするフレーズが歌詞には溢れているので、是非このハッピーで素敵な歌の世界観を
楽しんでくださいネ♪


「素敵じゃないか」ザ・ビーチ・ボーイズ

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

過去の“ハッピー・ソング”作品…
「トップ・オブ・ザ・ワールド」カーペンターズ
「グローリー・オブ・ラヴ」ピーター・セテラ

“Lyrics&歌詞和訳”は、こちらから…


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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

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