I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」アニタ・ベイカー

2013.11.04

category : Anita Baker

Anita Baker - Giving You The Best That I Got1 Anita Baker - Giving You The Best That I Got2
“Lyrics&歌詞和訳”は動画の下にある“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Anita Baker - Giving You The Best That I Got(1988年)


~“豊かな秋味”~

台風も過ぎ去り、ようやくこの季節本来の穏やかさを取り戻しました。
秋を想起させる言葉といえば植物が熟した“茶系色”、まったり豊かな味わいの“芳醇”、
落ち着いた夜長のような“静穏”…
こうしたこの季節の特徴を感じさせるテイストを持ったシンガーこそ、今日ご紹介するアニタ・ベイカーです!


~概要~

アニタ・ベイカーはアメリカの女性R&Bシンガーですが、サラ・ヴォーンに影響を受けただけあってジャズ・テイストなアプローチをする人です。
こうした、ソフトで洗練された都会的な音楽性はブラック・ミュージックの中でも“アーバン・アダルト・コンテンポラリー”に分類され、“クワイエット・ストーム”とも呼ばれます。
スモーキー・ロビンソンやルーサー・ヴァンドロスなどもこれに属しますが、女性歌手では1980年代当時
“アメリカのアニタ・ベイカー”と“イギリスのシャーデー”が並び称されました。

「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」は1988年のアルバム『Giving You the Best That I Got』のタイトル曲で、1stシングルとしてBillboard Hot 100で3位(1989年・年間10位)を記録しました。
アニタはこの曲により翌年のグラミーでは主要“最優秀レコード賞”と“最優秀楽曲賞”にもノミネートされ、結果“最優秀女性リズム・アンド・ブルース・ヴォーカル・パフォーマンス賞”“最優秀リズム・アンド・ブルース楽曲賞”という2つの部門賞を獲得しています。
また、Billboard 200でNo.1に輝いたアルバムの発売がこの年度のグラミーの期限に間に合わなかったためその分の評価は翌年に繰り越され、これにより1990年にも2年続けて“最優秀女性リズム・アンド・ブルース・ヴォーカル・パフォーマンス賞”を授賞するという珍現象を演じました。

ゆったりとしたジャズ・テイストのピアノをメインとしたシンプルなアレンジと、濃厚なマロンを思わせるアニタの甘くマッタリした歌声は、まるでホテルのピアノ・バーにいる気分♪
歌が抜群に上手いアニタは、ライブでもレコーディングされたものと遜色ないレベルで聴くことができます。
2010年、彼女の功績に敬意を表して『Soul Train Awards 2010』では“Tribute To Anita Baker”のステージが催され、アニタ本人を目の前にして多くのスターが彼女の曲を歌い、称えました。
もちろん「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」もそれに含まれ、2007年に『東京ガールズコレクション』にも出演したカナダのR&B歌手タミア(Tamia)がパフォーマンスしています。


~Lyrics~

「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」は、愛する人へ最高の贈りものを届けたいと願う女性の気持ちを表現した歌です。

Ain't there something I can give you
あなたが与えてくれた全てに見合うだけ
In exchange for everything you give to me
私がしてあげられることはない?

冒頭のフレーズであり、主人公が“Giving You The Best That I Got”の気持ちに至る根源です。
二人は彼女が苦しい頃にめぐり逢い、それを励まし支えてくれた彼に対する感謝をそのまま伝えています。
平穏を忘れていた彼女の心は彼の理解と優しさを“与えられる”ことで、今は逆に“与えたい”と思えるまでに心のゆとりが育まれたのです。
“優しさという贈りもの”は人から人への受け渡しによって育まれ、それを“巡らせる限り尽きることのない心のエネルギー”といえるのでしょう。


I stumbled my whole life long
躓いてばかりの、私の人生…
Always on my own, now I'm home
自分だけが頼りのものだったけれど、今あなたのやさしさの中にある

曲を聴くと明確なように、この作品には悲しみや苦しみのテイストは感じられません。
でも、その境地に行き着くまでにはたくさんの苦難もあったようです。
それを変えてくれたのが彼の“understands”であり、“his heart”でした。
そして、その苦難を乗り越えたからこそ辿り着けた感覚が、この曲に溢れる“やすらぎ”なのでしょうね…。


~Epilogue~

前回の「男が女を愛する時」“give you”が大きなテーマの作品でしたが、今回もそれが大切な意味を持っています。
しかし両者で用いられるgive youには、“似て非なるもの”があるように思えるのです。

「男が女を愛する時」のgive youは、“君が好きでしょうがない、何でもあげる”という切羽詰った感情です。
これに対し「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」には、ずいぶん気持ちの余裕が感じられます。
前者は“熱病”のようであり、それが永続されるとは思えません。
しかし後者でのgive youは相手のやさしさへの感謝に発した感情であり、上記したように互いがそれを“巡らせる限り尽きることのない”ものです。

“熱病”が終わる頃…
こうした“やりとり”こそが、二人にとって“最高の贈りもの”なのかもしれません…。



「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

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