I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「レディオ・ガ・ガ」クイーン

2017.03.17

category : Queen

Queen - Radio Ga Ga1 Queen - Radio Ga Ga2


Queen - Radio Ga Ga (1984年)



~3月22日は“放送記念日”~

3月22日は、1925年(大正14年)にNHKラジオ第1放送がラジオの仮放送を開始した“放送記念日”。
携帯端末でテレビが見ることができる今日、ラジオというと少し時代遅れな情報媒体のイメージさえありますが、あなたは“ラジオがどのような仕組みで音声という情報を運んでいるか”ご存知でしょうか?

 “そんなの考えたこともないョ…”

…そう呟いたのは、カレだけ? 


~概要~

「レディオ・ガ・ガ」はクイーン1984年の11thアルバム『ザ・ワークス(The Works)』からの1stシングルでアメリカBillboard Hot 100で16位、イギリスで2位、そして世界19カ国でNo.1を獲得する世界的大ヒットとなった作品です。
フレディ・マーキュリーが歌うこの曲の作者はメンバーのロジャー・テイラー(Dr)で、これが彼の記念すべき初ヒット・シングルとなりました。
1980年にシンセサイザーを導入したクイーンにとってもはやこの便利な機材は無くてはならないものとなっており、ロジャーもRoland Jupiter-8とドラムマシンを使って作曲したそうです。
当時はメンバーがそれぞれソロ作品を試みていた時期でもあり、当初ロジャーは自身のソロ用にと「Radio Ga Ga」の創作を始めましたが、これを聴いたメンバーは大ヒットを予感しジョン・ディーコンはベースラインを、フレディ・マーキュリーはトラックを再構成し歌詞やハーモニーに手を加えクイーンの作品として完成させました。

MTV Video Music Awardにノミネートされたプロモーション・ビデオを制作したのはデヴィッド・ボウイやAC/DCの一連の映像で有名なデヴィッド・マレット(David Mallet)で、彼はQueen & Davidの「Under Pressure」やクイーンの「Bicycle Race」、フレディの「I Was Born to Love You」も手掛けた人。
このビデオで特徴的なのは1927年のドイツのSFモノクロ・サイレント映画『メトロポリス(Metropolis)』を編集していることですが、これはマレットが普通のバンド演奏シーンによる内容とは違う映像を構想していた折、フレディからメトロポリスのコンセプトの提案があったことによります。
これには、同年に映画音楽の巨匠ジョルジオ・モロダーが無声である1927年の『メトロポリス』に自らが作曲したロック調の音楽を編集した映画を制作したこと、そのサウンドトラックにフレディが「Love Kills」という曲で参加したことが関係しているようです。

もう一つ、このPVの特徴として挙げられるのは“サビのフレーズで拳を高く掲げ、群衆と一体となって合唱・拍手するパフォーマンス”です。
ロジャーによるとこのパフォーマンスは“映画メトロポリスに登場する労働者たちの心のコントロールを描写するもの”でしたが、一部の音楽評論家から“極めてファシズム的”と批判されました。
しかし翌年のLIVE AIDでクイーンは観衆と一体となってこのパフォーマンスを再現し他を圧倒する支持を獲得したことで、以来彼らのライブでは欠かせない“お約束”となっています。
(ただし病状の悪化により、フレディが演じたのは1986年の『マジック・ツアー』が最後)

 
 



~Lyrics~

I'd sit alone and watch your light
一人じっと座り、その光源を見つめ続けたあの頃…
My only friend through teenage nights
十代の夜、君は僕のたった一人の友だった

この時代のティーンエイジャーの夜の過ごし方というと、居間で歌番組やドラマを見た後、自室でマンガやラジオを楽しむ…といった流れが典型だったのではないでしょうか?
でも各自がインターネットやテレビ、ゲーム、音楽に接続できるパソコンやモバイルを常に所持している現代のティーンエイジャーはどうなのだろう…
ラジオが友だちより人間の友だちの方が良いとはいえ、帰宅してからも同じ友だちとの繋がりを確かめ合わねばならないとしたら、ちょっと息苦しいかも?

一人ゆったりラジオと気のおけない時間を過ごしたあの頃…。


You gave them all those old time stars
古い時代のスターたちのことや
Through wars of worlds invaded by Mars
火星人襲来による世界戦争

このラインは、2005年にもスティーヴン・スピルバーグ&トム・クルーズでリメイクしたことでも話題を呼んだH・G・ウェルズ原作の『宇宙戦争(The War of the Worlds/1898年)』を言及していると思われ、同作品は1938年にアメリカで“ラジオ・ドラマ”としても放送されました。

この物語は火星人が地球を侵略するSF(サイエンス・フィクション)ですが、それを知らずラジオを聴いた多くのリスナーが現実のニュースと勘違いしパニックを起こす騒ぎがあったそうです。
この事件がきっかけとなりラジオでフィクションを放送する際に一定の規制を課す法律が制定されましたが、一説によると当時“新メディア”であったラジオの台頭に危機感を抱いた新聞各社が事態を煽り立てて騒ぎを大きくしたとか、しないとか…?


All we hear is Radio ga ga
ラジオが“ga ga...”って叫んでる
Radio goo goo
“goo goo...”って魅惑してる

【Lady Gaga】の名前の由来となった、あまりに有名な一節。
レディー・ガガは本名;[Stefani Joanne Angelina Germanotta]といいますが、デビュー・アルバムのプロデューサー、ロブ・フサーリが彼女の声のスタイルをフレディ・マーキュリーに準え、彼女をスタジオに迎える際の入場曲として「Radio Ga Ga」を歌い、それをメールで「Lady Gaga」とミスして送ったところ彼女が大いに気に入り、以来その名前を名乗るようになったそうです。

ちなみに「Radio Ga Ga」の由来は作者ロジャー・テイラーの幼い息子さんがラジオを聴いていて【Radio caca】と言ったことにあります。
それを[caca(うんち)]じゃマズいからと、ロジャーが【gaga(夢中になった)】に変更したのが「Radio Ga Ga」でした。
韻を踏んだ他の言葉も実はちゃんと意味があって、【goo-goo(色っぽい)】【blah-blah(などなど/おしゃべり)】…といった具合です。



~Epilogue~

新聞や雑誌、ラジオやテレビ、そしてインターネット…
私たちは日頃、さまざまな媒体を通して実に多くの情報を得ています。
新聞はローマ帝国や中国の唐時代、ラジオ放送は1920年(アメリカ)、テレビ放送は1935年(ドイツ)、インターネットは1990年代前半(一般利用)にサービスが始まり、古いメディアは新しいメディアに領域を奪われながらもこれまで何とか共存を遂げてきました。

今回の主役であるラジオは、当時既存の新聞に比べ“無線の電波により遠方まで音波を運ぶ”という点で極めて革新的なメディアでした。
そもそも電波と音波はそれぞれ性質や周波数がまったく異なっており、これを組み合わせるために生み出された変調方法こそお馴染みのAM(Amplitude Modulation;振幅変調)やFM(Frequency Modulation;周波数変調)で、今ではやや時代遅れの感があるこの方法も、改めて考えてみると日進月歩の科学技術の世界の中で100年経っても使われ続けているのですから、むしろ凄いとさえ思えます。

「Radio Ga Ga」はもう30年以上前の作品ですが、本作が言及しているとおりこの時点で既にラジオは時代遅れを指摘されていました。
しかしこの頃音楽を聴き始めた私にとっては、まさにラジオに“gaga(夢中になった)”でした。
確かにインターネットはキーワードさえ入力すれば対象への膨大な情報へと導いてくれるし、Youtubeに接続すればすぐにでも好きな曲を聴くこともできるでしょう。

You had your time, you had the power
君は時代を築き、強い力があった
You've yet to have your finest hour
でも最も素晴らしい時を迎えるのは、まだこれからさ
Radio...

“ラジオにgaga”だった頃、私は未知なる音楽をラジオで貪(むさぼ)るように探し求めていました。
でもラジオで放送される曲は必ずしも私の好きな曲ばかりではなく、好み以外の曲にも随分と時間を費やされました。
ただ後で思うと、だからこそ元々好みの曲調だけでなく未知の領域にある“いろいろなテイスト”に触れる機会が与えられた気がするのです。
ネット検索は極めて効率が良い反面、“キーワードさえ知らないものは調べようがない”という盲点があります。
しかしラジオは他人の選曲によるため“回り道はするけれど、だからこそ思わぬ出あいがある”のがメリットなのです。

“…なぁんだ、それだけ?”と思われたかもしれませんが、それが音楽だけなら趣味の問題で済むものの、“自分の興味・知識ある分野の範囲しか知らないし、それ以外は興味もない”というネット検索特有の習性は、社会情勢に対する認識や人格形成に於いてはどうでしょう?
特に、人生で最も多くの知識や技能、人格形成を育むべき大事な成長期に“好きなものしか見ないし耳を傾けない”という習慣を身につけてしまうのは、その後の人生に悪影響を及ぼす気がします。


“急がば回れ”もいいじゃない?
人は、思わぬ出あいにこそ胸を躍らせる
ラジオは、そんな“gaga”をたくさん与えてくれる
“I Wish”も、そんな出あいを届けたい…



「レディオ・ガ・ガ」

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comment(12) 

「愛という名の欲望」クイーン

2016.09.02

category : Queen

Queen - Crazy Little Thing Called Love1 Queen - Crazy Little Thing Called Love2


Queen - Crazy Little Thing Called Love (1979年)



~クイーン+アダム・ランバート武道館公演 2016~

フレディ・マーキュリーの死、ジョン・ディーコンの引退を乗り越え、今年でデビュー43年目…
アダム・ランバートという新たな世代のヴォーカリストを加え、クイーンは31年ぶりに日本武道館に帰ってきます(9/21~23)!
武道館はクイーンが初来日公演を行った思い出の地であり、今回も全3公演が武道館であることからもその拘りが伝わってくるようです。

そこで本記事では彼らの来日を記念し、今回のツアーのセットリスト曲でもある「Crazy Little Thing Called Love」を特集いたします♪



~概要~

「愛という名の欲望」はイギリスのロック・バンド、クイーンにとって初の全米No.1を達成した記念すべき作品であり、最大級のヒット曲です。
クイーンはそれ以前にも「Bohemian Rhapsody」や「We Are the Champions /We Will Rock You」といった日本でもお馴染みの強力ナンバーを幾つも発表していますが、意外にもアメリカで頂点に立ったシングルは一枚もありませんでした。
そのため本作はそれまでの“重厚かつ繊細な音作り”を捨て、徹底的に“アメリカ人好みのテイスト”を盛り込んで創作されたものの、当初その思惑は意外な形で自らの足を引っ張ることになります…。

まず、「Crazy Little Thing Called Love」は1979年10月5日にリリースされ2位を記録するなどイギリスでは順調な滑り出しを見せていますが、今回“本命”だったはずのアメリカでは販売元のエレクトラ・レコードの反対でシングル・カットさえされませんでした。
このまま埋没してしまう危機を救ったのはアメリカのラジオ局で、彼らがイギリスから輸入された音源を次々と流したことから人気が広まっていき、約2カ月遅れの12月7日にようやくアメリカでもシングルが発売される運びとなります。
リリースされるや翌年2月からBillboard Hot 100で4週No.1(1980年の年間6位)を記録する大ヒット、デビューから7年を経てクイーンはついに念願の全米No.1の称号を手に入れることとなりました。
(この後、本作が収録されたアルバム『ザ・ゲーム(The Game)』も初の全米No.1)

アメリカを意識しただけあってロカビリー(1950年代にアメリカで発祥)へのアプローチが試みられており、フレディの歌声もまるでロカビリー界の大スター、エルヴィス・プレスリーばりの低音と“巻き舌”になっています。
当時こうしたオールディーズ(ネオロカビリー)に人気再燃の兆しがありましたが、これにはエルヴィスの死(1977年)も大いに影響があり、エルヴィスの大ファンであるジョン・レノンも1980年の復帰作「スターティング・オーヴァー」で“巻き舌”を披露していました。
しかしこれについてクイーンのロジャー・テイラーやブライアン・メイは、“ジョンの復帰は「愛という名の欲望」に触発されたため”と言及しているそうです。

作詞・作曲はフレディで、クイーンがレコーディング・セッションのためドイツのミュンヘンに滞在した際生まれました。
歌詞はフレディが宿泊していたヒルトン・ホテルの泡風呂に入浴中に思いつき、直ちにギターとピアノで作曲したそうです。
その後スタジオでのリハーサルでフレディがリズム・ギターを弾きながらメンバーに歌って聴かせたところ彼らもそれを気に入り、これによって“初めてフレディのギター演奏がが正式にレコーディング”されることとなりました。

その後1985年の『ライヴ・エイド』ほか、ライブでフレディがギターを弾きながら「愛という名の欲望」を歌うスタイルは定番となり、彼の亡き後もポール・ロジャースアダム・ランバートによってステージで歌い継がれました。
また、フレディの死後の1992年4月20日には、残されたクイーンのメンバーが中心となりロンドンのウェンブリー・スタジアムで『フレディ・マーキュリー追悼コンサート』が催され、本作品はロバート・プラントによって歌われました。


 

 



~Lyrics~

This thing called love, I just can't handle it
愛ってヤツは手に負えない
This thing called love, I must get round to it
何とかしなきゃならないけれど

主人公がどうして“手に負えない”と言っているのかは後に譲るとして、フレディが色っぽいおネエさまたちにセクシー・ポーズで挑発されたり、シャツを引き裂かれ翻弄されているPVが今みても面白い♪
ほかにもフレディの目が真っ赤になったり、床から手が出て手拍子する“ビミョ~”な演出…
こういうのって普通の人がやってもバカバカしく映るだけなのに、フレディやマイケル・ジャクソンがやると許せるというか、たちまち“エンターテイメント”に早変わり!
“持ってる人”って、ありますよね…? 


It swings (woo woo)
スウィングしたり
It jives (woo woo)
ジャイヴしたり

【swing】も【jive】も、リズムやダンスに関連づけられる言葉です。
[赤ちゃん]が[スウィング]したり[ジャイヴ]したり、[クラゲみたいにゆらゆら揺れて]いる…
それを想像しただけでも楽しく癒やされそうですが、そんなイメージを“リアル”にするとこんなカンジ? 




She gives me hot and cold fever
この心をホットにも、コールドにも狂わせ
Then she leaves me in a cool cool sweat
その心はクールな汗とともに、オレを置き去りするのさ

ここは【hot】【cold】【cool】を並べた表現が面白いので、そのまま用いました。
[hot=熱い][cold=冷たい][cool=涼しい]と定義すると、この二人のカンケイが見えてくるでしょ?
主人公がなかなか覚悟できずにいるキモチ、わからないでも…。 



~Epilogue~

最新のニュースによると、フレディが少年時代に住んでいた家にブルー・プラークを設置する除幕式が9月1日に執り行われ、当時から彼の友人としてここに通っていたブライアン・メイも祝福に駆けつけたことが伝えられています。《写真》
【blue plaque】とは、イギリスで“人類の繁栄と幸福に重要かつ積極的な貢献をした”と認定された人物(死後20年または生後100年経過が条件)がかつて住んだ家、もしくは歴史的な出来事があった場所に設置される青色の銘板で、今回フレディのプラーク制作の過程がクイーンによって動画として公開されています。

そのプラークを前に、ブライアンはこんな心境を語ったそうです。
“とても奇妙な気分だよ。約50年前、ここは僕らのたまり場で、今はこうしてブルー・プラークを披露しているんだもの。でも嬉しい反面、悲しさもある。フレディは今もここにいて、まだ創作活動をしているべきだった…。(要旨/詳細

Queen - Crazy Little Thing Called Love3 


I kinda like it
何やら、心惹かれてしまうんだ
Crazy little thing called love
愛という、ちっちゃくてクレイジーなものに

【crazy】は[熱狂する]とか、[夢中になる]といったさまを形容する言葉です。
そして時に、人はそれを[頭がおかしい]とか、[気が狂ってる]とまで言い及ぶことさえあります。
【crazy】は身を破滅させる危険が伴う一方、悩ましく心を惹きつける魅力も併せ持つことがあります。
やがて、危険を乗り越えた者だけが[素晴らしい]とか、[最高]と称えられる…
【crazy】ほど、フレディ・マーキュリーを形容するに相応しい言葉はないと思いません? 


9月5日、ブルー・プラーク認定に続きもう一つスゴいニュースが飛び込んできました!
今年9月5日はフレディの70回目の誕生日に当たりますが、これを記念してイギリスの国際天文学連合小惑星センターが、フレディが亡くなった1991年に発見された17473番目の小惑星(Asteroid17473)を“Freddiemercury”と命名したことを発表したそうです。《詳細

命名証書を発行した国際天文学連合のジョエル・パーカー氏は、こう言葉を添えています。
“フレディ・マーキュリーは〈僕は空を跳びまわる流星だ〉と歌った。それがますます本当のことになった。たとえ空を跳びまわるFreddiemercuryを見られなくても、間違いなく空にいる。歌のように〈エクスタシーの中を漂って〉、何千年も…”(※この言及は「Don't Stop Me Now」を指している

“Crazy little thing called Freddie”
普通、天国に行ってしまった人に対しては“安らかに眠りたまえ(rest in peace)”の言葉を捧げるものですが、フレディに限ってはどこに行っても【crazy】と呼ばれているのかもしれませんね? 



「愛という名の欲望」

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comment(10) 

「ボヘミアン・ラプソディ」クイーン

2015.12.04

category : Queen

Queen - Bohemian Rhapsody1 Queen - Bohemian Rhapsody2


Queen - Bohemian Rhapsody (1975年)



~「Bohemian Rhapsody」40周年~

今年はクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」が1975年10月31日に発表されて、ちょうど40年。
その「Bohemian Rhapsody」が全英チャートNo.1を独走していた最中、『A Night at the Opera Tour』同年のクライマックスとしてクリスマス・イヴの夜、彼らが立ったステージがロンドンのハマースミス・オデオン(現:イヴェンティム・オデオン)でした。
その模様が最新の技術によってレストアされ、今回『クイーン——オデオン座の夜 ~ハマースミス1975』としてこの11月20日にBlu-rayはじめマルチ・フォーマットでリリースされたことを、ご存知のファンも多いことでしょう。

クイーンがバンドとして大ブレイクした瞬間の爆発力とクリスマスのお祭りムードが相まって、とても素晴らしいコンサートとなっていますが、その中から一部の映像が公開されています。

 



~概要~

「ボヘミアン・ラプソディ」は4thアルバム『オペラ座の夜(A Night at the Opera)』の先行シングルとしてリリースされ、全英シングル・チャートで9週連続No.1を記録したクイーンの代名詞的作品です。
イギリスでは244万枚を売り上げ、2014年7月時点で「Candle in the Wind 1997」(同492万枚)、「Do They Know It's Christmas?」(同378万枚)に次ぐ歴代3位にランクされています(4位はウイングスの「Mull of Kintyre」)。

アメリカでもBillboard Hot 100で9位(1976年の年間18位)に入る初のTop10ヒットを記録するなど、世界的な大ヒットとなりました。
ローリング・ストーン誌“the 500 greatest songs of all timeの166位”にも選出されている楽曲であり、2002年のギネス・ワールド・レコーズ社によるアンケートでは“英国史上最高のシングル曲の1位”という結果も残っています。

作者はフレディ・マーキュリーで、ブライアン・メイによると“すべてフレディの頭の中に構想があって、彼とロジャー(・テイラー)とジョン(・ディーコン)でバッキング・トラックとしてそれぞれのパートを決めていった。”といい、ブライアンのパートであるギターについても“ヘヴィなリフはフレディが思いついた。彼が左手を使ってピアノで弾いたもので、僕はそれを参考にした。”と語っており、更には“『オペラ座の夜』の成功がなかったら、クイーンは解散していただろう。”とまで言及しています。
そんな彼は40年経った現在でも、ラジオからこの曲が流れるとボリュームを上げ、聴き入ってしまうそうです。

作品の構成は、①アカペラバラードオペラロックバラード(②のアウトロ)という多彩なジャンルから成る組曲形式で6分近い大作でありながら、そこに一片の無駄も存在せずビートルズの「ゴールデン・スランバーズ~」に勝るとも劣らない歴史的傑作です。
いくら名曲といってもライブでの再現に困るのがこのテの壮大な作品であり、1975年のハマースミス・オデオンでは[②バラード~キラー・クイーン~マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン~⑤バラード]という苦肉の策を採っていましたが、1977年以降は[②バラード~③オペラ(音声・映像)~④ロック~⑤]の形に定着しました。

「Bohemian Rhapsody」が傑出している点は音楽だけでなく映像面にもみられ、当時まだ広まっていなかった“プロモーション・ビデオ(PV)”を最新テクノロジーを駆使してクイーンのもつヴィジュアル・インパクトを最大限に引き出し、世界に反響を及ぼしました。
実は、これはTV出演のスケジュールが合わなかったため急遽2時間の撮影で制作されたそうで、新たな創造とは意外にも切羽詰まった状況から生まれるものなのかもしれません(ビートルズも、同じきっかけからPVを制作するようになった)。
ビートルズとの共通点というとフレディが弾いているピアノで、レコーディングには「Hey Jude」でポールが弾いたピアノが使用されています。

 



~Lyrics~

Is this the real life?
これは現実なのか…
Is this just fantasy?
それとも、ただの幻想?

冒頭のアカペラはメンバー4人による美しいハーモニーで構成されますが、残念ながらライブでは省略されている部分です。
PVの“暗闇に浮かぶ顔”はアルバム『Queen II』のジャケットがモチーフとなっている有名なカットで、後に様ざまな形で派生がみられました。

Caught in a landslide(地滑りに引き込まれる)
主人公にとって【this】は、抗い得ない運命のようなものだったのかもしれません。


Mama, just killed a man,
Mama...たった今、人を殺してきた
Put a gun against his head,
奴の頭に銃口を突きつけ

バラードの冒頭部分で、強いインパクトを与えずには置かないラインです。
ここで和訳に用いた【銃爪(ひきがね)】に、覚えのある方もおありでしょう?
これは世良公則&ツイストが1978年に放ったヒット曲「銃爪(ひきがね)」を引用したもので、作者・世良公則の造語といわれます。

殺人というと重要なのが“動機”ですが、ここでは何も語られてはいません。
あるのは罪悪感と未来に対する絶望、そして“Mama”…。


Easy come, easy go, will you let me go?
気ままに生きただけだ…俺を見逃してくれ
Bismillah! No, we will not let you go. (Let him go!)
ビスミッラー!いいや、お前を見逃すわけにはいかない(彼を赦し給え!)

オペラ風のパートですが[opera]は元々イタリア語で、【Scaramouch(イタリア喜劇の空威張りする道化役者)】【Galileo】【Figaro】【Magnifico】【mama mia】などイタリアに関連した言葉がたくさん用いられています。
一方【Bismillah(بسم الله الرحمن الرحيم)】はアラビア語で“神(アッラー)の御名において”という意味の言葉であり、主人公は裁きを受け、彼と周囲は赦しを乞うている様子が窺えます。

リアルタイムで歌と詞をなぞるとやり取りが面白く、何度も赦しを乞うものの終に【Never, never let you go】と言い切られてしまい、その絶望感を極端な低音の【No, no, no, no, no, no, no.】で表現しています。
主人公は落胆の心情を【Mama mia, let me go.(愛するママ、俺を助けて)】と吐露し、困り果てた彼はあろうことか魔王【Beelzebub】に助けを求めてしまう…というオチ!
“溺れる者は藁をも掴む”といいますが、切羽詰まった人間の心情がよく出ています。



~Epilogue~

ところで、本作品は「Bohemian Rhapsody」というタイトルを掲げながら、その言葉自体は歌詞中に一切登場していません。
…では、このタイトルは一体何を訴えかけているのでしょう?

【rhapsody】は日本語では一般に“狂詩曲(きょうしきょく)”と訳され、“歌をつなぎ合わせること”というギリシャ語の語源に由来する通り、さまざまな曲調がメドレーとして組み込まれていてこの曲はまさにそれを体現しています。
一方【Bohemian】は文字通り“ボヘミアに居住する人”ですが、イギリスのバンドであるクイーンが何故ボヘミア(チェコの西部・中部地方を指す歴史的地名)なのか、イマイチ腑に落ちません…。

ブライアン・メイは「Bohemian Rhapsody」について、“何のことかって? 僕らの誰もわからないよ。僕が知る限り、フレディはそのことについて話さなかったし、それを望んでもいなかった。彼の心の中には何か思うことはあったんだろうけど、彼はこういった魔法のかけらをスピンするのが大好きだった。現実を少し、ファンタジーを少しってね。いろんな解釈ができるのを楽しんでいたと思う。”と語っています。

“現実を少し、ファンタジーを少し”

私は、この言葉が最も真実に近いような気がします。
実は【Bohemian】には派生した言葉の意味があって、15世紀フランスに流入していたジプシーの多くがボヘミア地方からの民であったことから、“定住性に乏しく、異なった伝統や習慣を持ち、周囲からの蔑視をものともしない人々”のことをボヘミアンに喩えるようになったそうです。

“定住性に乏しく、異なった伝統や習慣を持ち、周囲からの蔑視をものともしない人々”

私は、この言葉に“彼の宿命”を重ねずにはいられません。
誰しも身の上について他人に語りたくないものはあるであろうし、それが世間一般の規範に反するものであったなら尚更です。
“逆境”の宿命に生まれた彼は、[Bohemian]の生きざまに自らの希望を重ね合わせていたかもしれません。

Nothing really matters to me.
大したことじゃない
Anyway the wind blows.
どのみち、風は吹く…

“彼”に吹いたのは、どちらへ導く風だったのでしょう…



「ボヘミアン・ラプソディ」

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comment(4) 

「生命の証」フレディ・マーキュリー&マイケル・ジャクソン

2014.11.07

category : Queen

Freddie Mercury Michael Jackson - There Must Be More To Life Than This1 Freddie Mercury Michael Jackson - There Must Be More To Life Than This2


Freddie Mercury & Michael Jackson
- There Must Be More To Life Than This
 (1983年)




~フレディ・マーキュリー&マイケル・ジャクソンの幻のデュエット曲が初のCD化!~

クイーンが11月12日、ラブ・ソング集『クイーン・フォーエヴァー~ベスト・オブ・ラヴソングス』を発売します。
選曲はメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーで、ブライアンによると“大ヒットというよりも、ぼくらの成長をよくあらわしている曲”…だそうです。

中でも注目は、クイーンのヴォーカリスト“故フレディ・マーキュリーと、故マイケル・ジャクソンがデュエットした幻の音源”を蘇らせた「生命の証」で、新たにリミックスされた“Queen & Michael Jackson”バー^ジョンとして、公式予告動画の中で一部公開されています。

 Queen Forever (Trailer)



~概要~

「There Must Be More To Life Than This」は1982年のクイーンの『Hot Space』のためにフレディが書いた曲でしたが、このアルバムには収録されませんでした。
一方、以前からフレディの大ファンだったマイケル・ジャクソンは、そのことがきっかけでこの頃フレディと互いの家を行き来するほど親交を結びます。

『Thriller』が世界的大ヒットを記録していた1983年、フレディがロサンゼルスにあるマイケルのホーム・スタジオを訪れ6時間余りの間に2人で3曲をレコーディングをしており、その中の一つが「生命の証」でした。
この時「生命の証」のデモ・テ-プには、“フレディ&マイケルのデュエット”(今回のメイン動画はコレ)と“マイケルのソロ”の2つのバージョンが残され、当初前者がアルバム『Victory』の収録曲として予定されていたものの途中で2人の間に仲違いが生じ、この計画は未完のままお蔵入りとなってしまいました(2002・2011年にネットに音源がリークされる)。

ただしマイケル本人は人類愛に満ちた「生命の証」を甚く気に入っており、“この曲を僕のアルバムで歌わせて”と頼みましたが、フレディには断られています。
しかし、直後にマイケルは同様なテーマの「ウィ・アー・ザ・ワールド」を生み出しているのですから、この作品との出合いは強(あなが)ち無駄ではなかったのではないでしょか…。

 Michael Jackson ver.


「生命の証」が正式に発表されたのは1985年のフレディ初のソロ・アルバム『ミスター・バッド・ガイ(Mr. Bad Guy)』で、ここではもちろん“フレディが単独で歌うバージョン”が収録されています。
このアルバムからは「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」(過去ログ)や「メイド・イン・ヘヴン」がシングル・カットされていますが「生命の証」はカットされず、アルバムもBillboard 200で159位とヒットせぬままその後廃盤となっているので、この曲はまさに知る人ぞ知るの名曲としてファンの心に刻まれてきました。


Freddie Mercury There Must Be More To Life Than... 投稿者 queenallvideos


フレディ&マイケルのレコーディングから31年を経た2014年、上記『クイーン・フォーエヴァー~ベスト・オブ・ラヴソングス』の企画で、当時の2人のヴォーカル(フレディのは'85年のモノ?)に新たにクイーンのメンバーによる演奏をリミックスして“クイーンの作品”として生まれ変わりました。
ピアニストであるフレディ以外のメンバーがサウンドを紡ぐということはブライアンのギターをフィーチャーしたアレンジになることは自明の理ですが、この作品に限っては力強いギターよりもオリジナルのピアノの方が合っているような気もします…(あくまで個人の好みですが)。



~Lyrics~

There must be more to life than this
今、この一瞬だけが人生ではない
There must be more to life than this
人生には、もっと大切なものがあるはず

上がマイケル、下がフレディが歌っている…
…って、Lyricsは全く同じなのに和訳の表現は全く変えてみましたっ! 

ここでのキーは【this】をどう捉えるかで、私は“現在、目の前で起きていること”と解釈しました。
“今、あなたが幸福であろうと不幸であろうとそれはほんの一瞬の感覚であり、あなたの行いによって未来は変わる”、と…。


There must be more to life than living
ただ、個人の営みだけが人生ではない
A better way for us to survive
みんなが共存するための、より良い途…

ここも、【living】がカギ。
直下に【us】があるので、これと対比させて“個人の…”と捉えました。

幸せって、自分一人だけが満たされさえすればよいものではありません。
豊かさだって、例えば良い製品を造っても“それに見合った価値で引き換えてくれる第三者”が存在しなければ成立しないでしょ?
人生は、そうした相互関係で成り立つもの…。


People fighting for their human rights
人々が人権のため闘っている傍らで
But we just go on saying c'est la vie
僕らは、ただ“C'est la vie”を繰り返すだけ

…とはいえ、世の中は“持つ者と持たざる者”がハッキリ分かれていて、理不尽なものでもあります。
C'est la vie】はフランス語で、“これが人生さ”と諦めの心情が込められた言葉。

“That's just the way it is(そんなもんさ…)” 《ブルース・ホーンズビー;過去ログ》

権利獲得が常に厳しいのは、その闘いが“持つ者と持たざる者の綱引き”だからなのかもしれません。
カブト虫と、アリのような…?



~Epilogue~

歌の終わりは、和訳を少しはみ出して個人的な願いを言葉に込めました。

私たちがチンパンジーと分岐し、“ヒト”の道を歩んで700-800万年…
今や人類が生み出した文明は、時速500kmで大地を駆け抜ける“脚力”と、空を越えて宇宙に飛び立つ“翼”、1秒あたり1京回の演算を処理する“頭脳” をもたらしました。
しかし著しい科学技術の進歩の一方で、人類は未だに“飢餓”や“戦争・テロ”といった原始的な問題を克服できないばかりか、人類の発展そのものが地球環境に過負荷を与え、地球温暖化など新たな危機を招いています…。


「生命の証」は“思いやりの心で争いを慎もう”と歌っているにも関わらず、当のフレディとマイケルは“ケンカ別れ”という皮肉を演じてしまいました。
その矛盾こそ彼ららしいというか、人類が未だに克服できないこの問題の難しさを象徴しているようでもあります。

でも、人間は“反省して改める”ことのできる生物です!
(“反省”だけなら、カレでも? 
それこそが、きっと…

There must be more to life, much more to life
人生はもっと、もっと素晴らしいものとなる
There must be more to life, more to life than this
今日より、この瞬間より素晴らしい明日がきっと訪れる…




「生命の証」

Freddie Mercury & Michael Jackson - There must... 投稿者 Mukhran
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「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」クイーン

2014.08.29

category : Queen

Queen - I Was Born To Love You1 Queen - I Was Born To Love You2


Queen - I Was Born To Love You (1995年)



~Freddie For A Day~

9月5日は故フレディ・マーキュリーの誕生日ということから世界各地で『Freddie For A Day』のイベントが催されていますが、日本では9/10に発売される1974年当時のクイーンのライブ音源・映像『ライヴ・アット・ザ・レインボー‘74』の一部先行上映やイベントが六本木のハードロック・カフェで開催される予定です。
翌9/6・7には各日30名限定の上記作品本編ノーカット映像が先行上映されることになっています。

 Queen - Live At The Rainbow - 1974


また、先日日本でのライブを終えたばかりの“クイーン+アダム・ランバート”が、8/27のオーストラリア公演(シドニー)で、これも来日公演を行ったばかりの“レディー・ガガ”がゲスト出演し、ナンと「Another One Bites The Dust」をパフォーマンスしたそうです!

 Queen, Adam Lambert and Lady Gaga



~概要~

「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」は、何といっても2004年の木村拓哉主演ドラマ『プライド』の主題歌としてご記憶の方が多いことでしょう。
ドラマの大ヒットに伴って、クイーンを知らない人や世代にもその名を浸透させることとなった作品です。
劇中では他にもクイーンの曲が多数使用されていたため、勢い乗じて発売されたクイーンのベスト盤『ジュエルズ』の売り上げは170万枚に達し、フレディが存命した全盛期以上の人気を再燃させることとなりました。
ただしこの曲には“複雑な経緯”もあるので、以下順を追って説明してゆきましょう…。


1985年

まず、「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」は元々クイーンの作品ではなく、“フレディのソロ”として発表されました。
フレディにとって、唯一のオリジナル・アルバム『Mr.バッド・ガイ(Mr. Bad Guy)』(1985年)です。
この頃クイーンの影響力は1970年代ほどではなく、中心メンバーであるフレディのソロ・アルバムはイギリスで6位、アメリカに至っては159位(Billboard 200)と惨憺たる結果でした。
いかにもヒットしそうな「I Was Born to Love You」でさえイギリスで11位、アメリカは76位(Billboard Hot 100)と振るわなかったことも、それを物語っています。
しかしいち早くクイーンを評価した相性の良い日本は別で、当時洋楽シリーズが定番化していたノエビア化粧品のCMソングに起用されています。

 NOEVIR CM('85.5~'85.9)


1995年

「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」がクイーンの作品として発表されたのはフレディの死後1995年のことで、クイーンとフレディの未発表曲やソロ作品が編集されたクイーンのラスト・アルバム『メイド・イン・ヘヴン(Made in Heaven)』 でした。
フレディのヴォーカルは1985年のものを基本に「カインド・オヴ・マジック」などの一部を加えていますがサウンドは大きく変更されていて、オリジナルはキーボード系を基調としたポップ色が強いのに対し、ここではブライアン・メイのギターをフィーチャーし(もちろんドラムス&ベースはロジャー・テイラー&ジョン・ディーコン)ロック・バンドらしい爽快なテイストに仕上がっています。
そのせいかこれがキリンやアサヒのCMに起用され、この曲を聴くとどうしてもビールが飲みたくなるという方も多いのでは?


プロモーション・ビデオ

PVは1985年当初からフレディによって制作されており、“I Was Born to Love You~♡”って女の子を追いかけ回す展開が、今となっては微笑ましい感じがします。
メインで取り上げたクイーン・バージョンは2004年に日本で人気再燃した時に発表された『ジュエルズ』のDVD盤で編集されたもので、フレディのオリジナルにクイーンのライブ映像から他のメンバーの演奏シーンを加えたものです。
あなたは、どっちがお好き?

 Freddie Mercury - I Was Born To Love You



~Lyrics~

You are the one for me
運命の人よ
I am the man for you
お前が結ばれるべき男こそ、俺なんだ

ここは言葉を入れ替えてリフレインしているのがミソですが、その形式を日本語で再現すると安っぽくなるのでこのようにしてみました。
何となくこの主人公には、この位強引なカンジの方がぴったりくるでしょ?
でも“運命の人”を見つけたら、誰だってこんな風になるかも♪


You were made for me
俺のために創造され
You're my ecstasy
俺のための恍惚となる宿命

“運命の人”なので、神様っぽく“創造”としてみました。
ユダヤ教・キリスト教の聖典である旧約聖書によると、神は創造の最後(6日目)に自分に似せた人を創ったそうです。
まず土からアダムを創り、アダムの肋骨からイヴを創造したといわれますから…
恋をすると胸が痛くなるのは、“そのせい”!? 


If I was given every opportunity
もしも許されるなら
I'd kill for your love
何を引き換えにしてでも、お前の愛を手に入れよう

フレディが遺した名曲には「Killer Queen」や「Bohemian Rhapsody」のように【kill】が印象的に用いられた作品が見られますが、ここにも発見!
ただしここでは人を殺すわけではなく、“愛のためなら何でもする(たとえ人を殺してでも)”といった気持ちが込められています。
フレディの激しい情愛の一端が垣間見えるようですね…。



~Epilogue~

熱烈なるラブ・ソング「I Was Born To Love You」ですが、ここでの“You”って誰なんだろう?

単なる歌と言ってしまえばそれまでですが、実はこの曲がレコーディングされた1984年にはフレディの人生にとって大切な人との出会いがありました。
その人はフレディが亡くなる1991年まで恋人関係にあり、彼の最期を看取った人物。
もちろんこの人物がここで歌われる“You”かは定かではありませんが、こうしてフレディの人生の軌跡を振り返ってみるとこの人物が“運命の人”と呼ぶに相応しい存在であるような気もしてきます。

Yes I was born to love you
お前を愛するため、俺は生まれた
Every single day of my life
一日一日、そして命尽きるまで…

私たちは、何のために生まれてくるの?

それは、お父さんとお母さんが育んだ愛の証を未来へ残そうと、自分に似せて創造した新たな生命。
この歌は、その生命の源となるエネルギーに溢れています…。 



「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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