I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト」ヴァネッサ・ウィリアムス

2014.06.27

category : 1990年代

Vanessa Williams - Save The Best For Last1 Vanessa Williams - Save The Best For Last2

Vanessa Williams - Save The Best For Last (1992年)


~6月の雪!?~

今年は『アナと雪の女王』の嵐が春から吹き荒れましたが、日本の平地で6月に雪なんてまず見られるものではありません。
…なんて思っていたら先週は関東地方各地で局地的に激しい雨やら雹(ひょう)が降り、東京の調布市・三鷹市などでは膝まで雹が降り積もるという光景も見られました!
雹は積乱雲により発生するので5月~6月に現れやすい現象とはいえ、こんなに積もるのは滅多にないことですね。

こんな奇蹟が起きるなら、ブラジルに舞い降りて欲しかったなぁ…。 



~概要~

「セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト」はヴァネッサ・ウィリアムス1991年の2ndアルバム『コンフォート・ゾーン(The Comfort Zone)』からの3rdシングルで、Billboard Hot R&B/Hip-Hop Songs では3曲目・ Hot 100 では初のNo.1(5週間/1992年・年間4位)を獲得した作品です。
メインではご覧の映像を紹介していますが実はこれはオリジナル・バージョンではなく、1993年のクリスマス・シーズンに向け“雪のシーンを追加”し再公開されたもので、以降MTVで数年間チャート・インする人気作品となりました(オリジナルはコチラ)。

ドイツ・カナダ・オーストラリアで1位を記録し世界中で大ヒットしましたが、日本では1993年7月発売・塩野義製薬の鎮痛解熱薬“セデス・ハイ”のヴァネッサ本人出演のCMで一気に知名度がアップしましたネっ♪

 【CM 1993-98】SHIONOGI SEDES


ヴァネッサはご覧の通りとびきりの美人ですが、彼女が世に知られるようになったのは“『ミス・アメリカ'84』にアフリカ系アメリカ人として初めて優勝”したことでした(1983年9月)。
しかし1年後の’84年9月にペントハウス誌に、過去に撮影された彼女のヌード写真が掲載されスキャンダルに発展してしまいタイトルを返上する羽目に陥ります(本人に無断で掲載されたものと判明し、後に名誉が回復される)。
1988年に幼い頃からの夢であった歌手としてデビューし成功を収めることになりますが、この作品の歌詞のテーマは短期間に天国と地獄の両極端を味わったヴァネッサの人生を象徴させているそうです。

…とはいうものの楽曲自体は元々ヴァネッサのために書かれたわけではなく、何人もの歌手に断られた後に彼女のところへ行き着いたいわく付きの作品でした。
みなさんもこの話を聞いてきっと同じく思ったででしょうが、この時ヴァネッサも“みんな断ったなんて信じられない!”…といって引き受けたそうですよ。

この年を代表するヒット曲だけあって1993年のグラミー(第35回)では主要2部門“Song of the Year”と“Record of the Year”にノミネートされましたが、いずれもエリック・クラプトンの「Tears in Heaven」に敗れてしまいました(彼に、この題材を持ち出されちゃ仕方ありません)。
しかしアメリカでの「セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト」の人気は根強く、現在も多くのメディアやスポーツ・学校の式典などでよく用いられています。

 Save the Best for Last - Live



~Lyrics~

Sometimes the snow comes down in June
時として、6月に雪は降り
Sometimes the sun goes round the moon
時として、太陽は月の周りを回る

中国には、6月頃に白い花を咲かせる“六月雪”と呼ばれる花があります。
カスミソウのように小さな花を無数に咲かせるさまから、夜空一面に広がる星に準えて“満天星(バンテイシ)”とも別称されるかわいらしい花です。
チョウジ(丁子)に似た白い花を付けるところから、日本では“白丁花(ハクチョウゲ)”として園芸などで親しまれ、花言葉は“純愛”…。


It's not the way I hoped or how I planned
望み、描いた筋書きではないけれど
But somehow it's enough
何だか、これで十分

私たちが自分の未来を思い描く時、大抵自分の都合の良いストーリーを想像するものです。
でも現実は失敗したりそれを阻害する要素が現れたりと、思惑通りに事が運ぶものではありませんよね。

彼女は一体、どんなストーリーを描いていたのでしょう…
実際に待っていた“異なる筋書き”とは…?


All of the nights you came to me
あなたが私を訪れてくれたのは
When some silly girl had set you free
つまらない娘から、あなたが自由になれた夜だけ

待っていた現実が、コレです。
彼女の筋書きには、きっと“some silly girl”は登場しなかったでしょう。
こうした想定外があったからこそ、主題である「Save The Best For Last」というストーリーも生まれるわけですが…。



~Epilogue~

この歌の主題となっている「Save The Best For Last」は直訳すると、“最良を最後までとっておく”といった意味で、“紆余曲折あったものの、最後は私を選んでくれた”…という女性の驚きと感謝の気持ちが込められています。
主人公の女性は必ずしも積極的な姿勢ではありませんが、全ての人が“自分で勝ち取る”ような生き方ができるものでもありません。
“困難に挫けず、耐え抜いた末に掴んだ best ”だって、それに劣らぬ価値があるはずです。
この曲が卒業式に選ばれるのはこうした背景があり、まさに多くの人生と交差している証でしょう…。

Just when I thought our chance had passed
二人のことを諦めかけた…まさにその時
You go and save the best for last
あなたが、最高の結末を届けに来てくれるんだもの

“最高の結末”…
あなたは、いつ、どのような形で迎えたいですか? 


「セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト」

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「バイ・ユア・サイド」シャーデー

2014.06.20

category : Sade

Sade - By Your Side1 Sade - By Your Side2


Sade - By Your Side (2000年)


~June bride~

6月といえば、“ジューン・ブライド(6月の花嫁)”♪
そこで今回は、近年欧米の結婚披露宴で人気の作品を選んでみました。
(昨年は、ピーボ・ブライソン&ロバータ・フラックの「愛のセレブレーション」を特集)


ところで“ウェディング・ソング”というと、みなさんはどんな曲がお好きですか?
5月に音楽情報誌『CD&DLでーた』が実施したWeb調査によると(10~60代の男女を対象)…

1位:乾杯/長渕剛
2位:CAN YOU CELEBRATE?/安室奈美恵
3位:Butterfly/木村カエラ

…という、お馴染みの定番曲が上位に選ばれています。
ただ、“男女別”で比べてみると男性は「結婚しようよ」「君といつまでも」といった昔ながらの歌を好む傾向に対し(いくらナンでも古過ぎ?)、女性は「One Love」「ハナミズキ」といった比較的新しい曲を選ぶという特徴もあるようです。
まぁ…どっちっみち、私の紹介曲はランクに入ってはいませんが!? 



~概要~

シャーデーは女性ソロ歌手と勘違いされることも多いですが“バンド名”で、ヴォーカルの“シャーデー・アデュ(Helen Folasade Adu)”の名に由来しています。
デビューから30年で発表したオリジナル・アルバムは通算6枚と寡作でありながら、常に高いクオリティとセールスを維持できた稀有なる存在といえるでしょう。
虚飾を排し落ち着いたサウンドと、クールでエキゾチックなアデュのジャズ/ソウルなヴォーカルはアニタ・ベイカーと共に“クワイエット・ストーム”の代表格と位置づけられています。


「バイ・ユア・サイド」は2000年の5thアルバム『ラヴァーズ・ロック(Lovers Rock)』の先行シングルで、Billboard Hot 100では75位・イギリスで17位を記録しました。
第44回グラミー賞ではこの曲で“Best Female Pop Vocal Performance”にノミネートされ、アルバム『ラヴァーズ・ロック』は見事“Best Pop Vocal Album”を授賞しています!
また、この曲はドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(シーズン4)』や『Lの世界(シーズン6)』にも起用されました。
欧米では結婚披露宴で新郎新婦が最初に踊る“first dance”の曲として非常に高い人気の作品で、ジェニー・ガース&ピーター・ファシネリ、デイヴ・ナヴァロ&カルメン・エレクトラなど「バイ・ユア・サイド」を使った有名人も多いそうです。

鮮烈な色あいが印象的なミュージック・ビデオは日本やインドなど東洋から影響を受け、ストーリーはアデュと監督が街の道路端で実際に見かけた花売りの女性をヒントにしているそうです。
主人公の女性は都会から離れた静かな森に暮らし、そこで木の実や花を摘んで時々街に出掛けそれを売っている…
そんなストーリーですがこれはアデュ自身のライフ・スタイルを投影させていおり、これについては後にも触れたいと思います。



~Lyrics~

You think I'd leave your side baby
あなたは、私があなたを置き去りにする女と思っているの?
You know me better than that
…だとしたら、もっと私のことをよく知るべきね

結婚に際し私たちは相手をどれだけ理解し、決断・実行するのでしょう?
その時点で“好き”は容易に確かめ合うことができたとしても、ありのままの相手の感じ方や考え方・願望について十分に理解しないまま一生のパートナーを選んでいることも多いのではないでしょうか…。
だからこそ夫婦はこの“知るべき”を、一生を懸けて一つずつ積み重ねてゆく必要があるのかもしれません。


When you're lost and you're alone and you can't get back again
一人ぼっちで道に迷い、戻れなくなった時
I will find you darling and I will bring you home
きっと見つけ出し、あなたを家に連れ帰りたい

もし“一人”が道に迷ったら、“もう一人”は心配で心が安らかではいられません。
それが夫婦であり、家族というものです。
どうせ“もう一人”にも心配をかけてしまうなら、“一人に生じた問題は“二人で解決”した方が早い場合もあるのではないでしょうか?

まぁ…
コッチが必死でもがいているのに、“もう一人”は大いびきで全く気づかない…
なんて、オチもリアルにありそうですが!? 


And in no time
そう…あっという間に
You'll be fine
あなたは“晴れ”になる…

主語はYouなのでfineは普通“元気になる”とするべきですが、“涙を乾かす”dry your eyes)という場面なので“晴れ”にこだわってみました。
私はこういう時くすぐって泣き止ませるのを得意としていますが(?)、そういうバカバカしいコトで一緒にケタケタ笑うと案外心って紛れるものです。

えっ?
そんなコトして“何する!”って怒られたら、どうしてくれる!?
う~ん…
その場合、“別なトコロ”に問題があるカモ…?



~Epilogue~

ビートルズのように目映い輝きを放ち全力で駆け抜け、瞬く間に燃え尽きてしまうスターもいれば、シャーデーのように忘れられた頃メディアに“復活!”という形容で迎えられながら、発表した作品は何十年来ファンを魅了し続けるという例もあります。
こうしたシャーデーの活動振りは、シャーデー・アデュのミュージシャンとして、そして一人の女性としての信念に拠るところが大きいのでしょう。
「バイ・ユア・サイド」のミュージック・ビデオでアデュは森に住む花売りの女性を演じていますが、これは喧騒隔てた美しい島国ジャマイカに暮らし(結婚のため移住)そこで生まれた音楽を時々都会へ届ける彼女自身のライフスタイルを象徴しています。

社会的・経済に大成功を得ているのに、家庭では小さな平穏すら得られない人は幸福? それとも不幸?
…何を以って幸福と感じるかは、人によってそれぞれです。
でも、彼女にとってその答えは、ここにあります。

” By Your Side ” .....


「バイ・ユア・サイド」

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「ゴー・ウエスト」ペット・ショップ・ボーイズ

2014.06.13

category : Pet Shop Boys

Pet Shop Boys - Go West1 Pet Shop Boys - Go West2


Pet Shop Boys - Go West (1993年)


~サッカーの祭典、開幕!~

4年に一度のサッカーの祭典『2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会』が開幕いたしました!
残念ながら日本は初戦でコートジボワールに逆転負けを喫し、もう残り格上の2チームを相手に全勝する以外に次のラウンドへの可能性は残されていません。
厳しい戦いはハナから承知…
こんな逆境にこそ、このチームの真価を発揮して欲しいですね! 

ただ、W杯は勝敗だけではないサッカーの醍醐味を味わうことのできる世界最高のステージ…
この曲と共に、楽しみましょう♪



~概要~

「ゴー・ウエスト」はイギリスのポップ・デュオ、ペット・ショップ・ボーイズ(以下PSB)が1993年に全英2位をはじめ世界中で大ヒットさせた曲ですが、アメリカBillboard Hot 100では106位と全く振るいませんでした。
(ただし、ダンス・チャートでは1位を記録)

“PSBの歌”というイメージが強いと思いますが実はオリジナルではなく、アメリカのディスコ・グループ“ヴィレッジ・ピープル(Village People)”が1979年に発表した作品です。
ヴィレッジ・ピープルはこの頃ディスコ・ブームに乗って「Y.M.C.A.」や「In The Navy」を大ヒットさせましたが、「ゴー・ウエスト」は45位(Hot 100)に終わっていました。
オリジナルはいかにも“'70年代のディスコ”といったサウンドですが、PSBのは“ハウス・ミュージック”の要素を取り入れており(ハウスであること自体に意味がある…後述)歌詞をPSBのニール・テナントが一部変更しています。

 Village People


余談ですが…
日本では1977年10月~1979年3月まで放送されたザ・ドリフターズ主演の『飛べ!孫悟空』という人形劇があって、その劇中でドリフ自身が歌う「ゴー・ウエスト」という挿入曲がありました。
『西遊記』は中国から天竺(インド)を目指す旅であることからこのタイトルが付けられていますが、何となくヴィレッジ・ピープルのと本質が似てるでしょ?

 ♪ニンニキニキニキ…


さて…
PSBの「ゴー・ウエスト」といえばサッカーとは切っても切れない“チャント(Football chants;聖歌)”であり、世界中の競技場でサポーターにより歌われています。
起源は、『1993–94 European Cup Winners' Cup』準決勝でイングランドのアーセナルFCのサポーターが歌ったのが最初だそうで、2006年には“W杯ドイツ大会の公式テーマ・ソング”としてイタリアの歌手パトリツィオ・ブアンネ(Patrizio Buanne)がオーケストラをバックに歌ったカバー「Stand Up! (Champions Theme)」が採用されました。

もともと「ゴー・ウエスト」はサッカーと何の関係もない作品ですが、このバージョンでは“Go west…”に始まるサビの部分を“Stand up for the champions”…といったように、チャンピオン・スポーツのテーマとして歌詞の全体が書き換えられています。



~Lyrics~

(Go West) Life is peaceful there
そこに、穏やかな暮らしが待っている
(Go West) In the open air
何処までも広がる空気

テーマとなっている「Go West」はアメリカ合衆国がアメリカ連合国に勝利(南北戦争)した1865年、
西部開拓時代の幕開けを告げることとなった新聞『ニューヨーク・トリビューン』でのホレス・グリーリーの論説
"Go West, young man, go West and grow up with the country.”(西部に行け若者よ、西部に行ってこの国と共に成長せよ) に由来するとされています。
この時代、ジェシー・ジェイムズやビリー・ザ・キッドなど危険な無法者が横行した一方、チャンスをモノにした石油王ジョン・ロックフェラーや鋼鉄王アンドリュー・カーネギーといった大富豪を輩出し“金ぴか時代(Gilded Age)”とも呼ばれました。


(Together) We will find a place
きっと、僕らの場所は見つかるさ
(To settle) Where there's so much space
果てしなく広い、安住の地…

今回W杯を開催しているブラジルは、日系移民の多い国として知られています。
1888年に奴隷制度を廃止した同国はその労働力不足を補うため、世界中に移民を呼び掛けました。
1908年から日本人の入植が始まりましたが、当時の居住環境や労働条件は奴隷と変わらぬ極めて過酷なものだったそうです。
先人たちもこの一節のような期待を胸に、地球の裏側へと旅立ったのでしょうか…。


Now if we make a stand (Aah)
もしも、その地にしっかり根差せたなら
We'll find (We'll find) our promised land (Aah)
きっと、僕らは“約束の地”を見つけるだろう

“promised land”は、神がイスラエルの民に与えると約束したとされる“約束の地”を喩えたのでしょう。
“Go West!”と言ったかは分かりませんが、日本では1930年代から“国策(日本政府の約束)”の下、27万人の日本人が“満蒙開拓移民”として入植しましたが、彼らに待っていたのは“政府の違約”であり、その後の戦禍によって多くの死傷者及びシベリア抑留者を生む結果となりました…。



~Epilogue~

「ゴー・ウエスト」は西部開拓時代のフロンティア精神を若者に訴えかける作品ですが、一方で“ウラには別の概念”が込められています。
オリジナルの“ヴィレッジ・ピープルは’ゲイ’・マーケットをターゲットにして結成されたグループ”であり、そうした衣装や作品を多く扱ってきました(ただしホンモノのゲイかは、定かではないらしい?)。
「ゴー・ウエスト」もそうした作品の一つで、「Go West」とは“(ゲイに寛容ではないニューヨークを抜け出して)ゲイのユートピア、サンフランシスコを目指せ!”…というメッセージが込められています(聞く人が聞くと、分かるらしい?)。

PSBがこの作品をカバーしたのは、ニール・テナントが“そうである”(自ら告白している)ことと無関係ではありません。
また、“ハウス・ミュージック”で彩られているのも、この音楽が“ゲイ・ディスコを象徴”するからと思われます。

PSBのミュージック・ビデオには、コレとは“別のヒミツ”が隠されています!
映像ではニールが青の衣装、相棒のクリス・ロウと合唱隊が黄、体操ユニフォームの行進隊が赤を纏っているでしょ?
これは、PSBのバージョンが発表される数年前に起きた“ソビエト連邦の崩壊”を描いているのです。
すなわち、“赤を纏ったソ連(東側)の青年たちが、列を成して西側社会を目指す”…というストーリー。
(でも、ナンで“自由の女神が赤”なのだろう…? )

今回は“ちょっとだけ”いつもと違う雰囲気でしたが、みなさん楽しんで頂けました?
でも、お馴染みのサッカー/ダンス・ナンバーにも意外なウラがあるものでしょ!?
それでは、また次回…。 



「ゴー・ウエスト」

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「リヴィング・イヤーズ」マイク&ザ・メカニックス

2014.06.06

category : Genesis+

Mike + The Mechanics - The Living Years1 Mike + The Mechanics - The Living Years2


Mike + The Mechanics - The Living Years (1988年)


~もうすぐ“父の日”~

6月第3日曜日(今年は15日)は、“父の日”。
母の日に比べ何となく地味な印象を拭えませんが、先月マイナビが女性会員を対象に行った(何で女性だけかは分かりません)アンケートによると“78.2%が父を尊敬・感謝している”と答えたそうです。

私のイメージからすると“意外な高評価”な気もしますが、みなさんはお父さんにその気持ちを伝えておられるでしょうか?
今日は、そんな想いを伝えることが出来なかった男の、哀しみの歌です…。



~Mike + The Mechanics~

マイク&ザ・メカニックスはイギリスのロック・バンド“ジェネシス”のギタリスト/ベーシストであるマイク・ラザフォードが1985年に結成したバンドです。
ジェネシスといえば1960年代から続くロックの名門として成功を収めたバンドと広く認められていますが、当初のピーター・ガブリエルやその後のフィル・コリンズら稀代の牽引役の影響力が大き過ぎて、マイクにとって必ずしも自分の創作を存分に発揮できる場ではありませんでした。
1980年代初頭にソロ・アルバムの発表を経て“サポートしてくれる仲間が必要”と実感し、結成に至ったのがマイク&ザ・メカニックスでした。

ところで、このヴォーカリストに見覚えはあるでしょう?
・・・えっ? フィル・コリンズ!?(確かに似てますが
違いますよ! 彼の名はポール・キャラック
4月にこのブログで紹介した「ウォーク・イン・ザ・ルーム」で、素敵な歌声を聴かせてくれた人です!
私は、彼のヴォーカルが好きだなぁ…♪



~概要~

「リヴィング・イヤーズ」は1988年の2ndアルバム『Living Years』からの2ndシングルとしてリリースされ、Billboard Hot 100でNo.1(89年・年間31位)に輝いた他、オーストラリア・カナダ・アイルランドで1位を記録しました。
日本では高嶋政伸主演のドラマ『HOTEL』第2シリーズ主題歌として、1992年に島田歌穂(『がんばれ!!ロボコン』のロビンちゃん)が「FRIENDS」というタイトルでカバーしているので、そちらをご記憶の方もあるかもしれません。

この作品は作者のマイク・ラザフォードとB. A. ロバートソンの実体験が組み込まれており、出版者やレコード会社の影響力を排除し公平公正に楽曲や作曲家を審査をすることで知られるイギリスで非常に権威の高い『アイヴァー・ノヴェロ賞(Ivor Novello Awards)』で、“Best Song Musically & Lyrically”(1989年)を授賞しました。
また、1996年には「雨にぬれても」や「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」など多数の名曲を輩出した著名な作曲家バート・バカラックによって、“この10年で最も優れた詞の一つ”と評されました。

私が特に印象に残っているのが1990年のグラミーで、「リヴィング・イヤーズ」は最優秀楽曲賞にノミネートされマイク&ザ・メカニックスは式場でパフォーマンスを披露しています。
(ちなみに、この時の授賞曲はベット・ミドラーの「愛は翼にのって」

ここでは歌詞の世界観を象徴するように、子どもと大人という異なる世代がバック・コーラスとして融合されていて、当時私はこの演出に甚く感動を覚えたものでした。
実はこの演出はMVを再現したもので、MVでは演奏シーン以外でもマイクがストーリーを演じていますが、一緒に登場する男の子は彼の実の息子さんです。

 32nd Annual Grammy Awards



~Lyrics~

Every generation
どの世代も
Blames the one before
前の世代を非難するもの

年配者の決まり文句といえば“今の若い者は…”ですが、現代は年配者の方が分の悪い時代といえるのではないでしょうか?
昔話に語られるようなのんびりした時代だったら“亀の甲より年の功”が通用したかもしれませんが、社会のしくみやテクノロジーが日進月歩の今日では、年配者は余程努力を重ねていない限り若者の目には“時代遅れ”と映ってしまうかもしれません。
むしろ、“返すアテもなく膨れ上がった大借金”・“10万年先まで危険を及ぼす放射性廃棄物”・“地球温暖化などの環境破壊”など、将来世代へ重い責任を押し付ける行いは、非難されて然るべき事柄のような気もします…。


We all talk a different language
互いに“異なる言語”で話し
Talking in defense
弁解ばかりしてるんだ

攻撃を仕掛ければ相手は防御するし、当然隙を衝いて反撃も返ってくる…
互いを尊重しない同士の会話は、まるで言語が異なるようにもどかしいものです。

親の苦労を知る我が子だから、解ってくれるはず…
子を愛するはずの親だから、解ってほしい…
いいえ、親子だからこそ争わねばならないのかも知れません。


I'm sure I heard his echo
確かに父の声を聞いたのだ
In my baby's new born tears
生命を授かった我が子の産声の中に

実は、作者のマイク・ラザフォードは「リヴィング・イヤーズ」を発表する前年の1986年にお父さんを亡くしています。
この時彼はジェネシスのツアー中で父の死に目には会えず、その後悔がストーリーの根幹として綴られているわけです。
また、それから間もなく彼は第3子・次男を授かっていて(1986年生まれ)、本当にこういう感覚を得たのかもしれません…。



~Epilogue~

マイクのお父さんは元海軍士官で、軍人らしく非常に厳格な人だったようです。
彼は幼い頃から、“海軍士官の息子に相応しく振る舞い、強くあれ”としつけられました。
学校も父の意向で進学させられ、そこで後のジェネシスのメンバーに出会いますがギターを禁じられ反抗し中退、マイクは父のルールに従って生きることを止めました。

その後ジェネシスは成功を収め、お父さんはコンサートに訪れたりマイクが両親に毎年の船旅をプレゼントするなど関係は改善していたものの、二人が打ち解けて言葉を交わすことはなかったようです。
しかし、父は親に背いて音楽の道を志したマイクを金銭的に支援したり、マイクも父が亡くなった際“一番の後悔は、僕の人生に於いて父がどんなに大切な存在であったか伝えられなかったこと”と語るように、互いに親子としての情愛がなかったわけではありません。
なのに何故、二人は親しく交わることができなかったのでしょう…?
それについてマイク自身は、“二人は共有する言語を持たなかった”と振り返っています。

Say it loud, say it clear
自分の想いは、大きな声ではっきり伝え
You can listen as well as you hear
相手の言葉は、でき得る限りに耳を傾けよう

父と息子…
私もその端くれとして実感していますが、血の繋がった男同士というのは意外に難しいものです。
女性は年を取っても時代の変化や新しいものを柔軟に受容し順応できる気がしますが、男性は保守的で時代が変わっても自分の固定観念から抜け切れない所があります。
そのため、彼らが今の時代を生きる息子をあるがままに認めることは難しいのかもしれません。

この歌は、息子であるマイクが“父に伝えておけばよかった…”と後悔の念を込めた作品ですが、後に彼は思わぬ形で父からのメッセージを受け取ることとなります。
それは遺品を整理した際に発見した彼の“回顧録”で、そこにはマイクが「リヴィング・イヤーズ」で宛てた父への想いと同じ気持ちが綴られていて、そのことに深く感銘を覚えた彼は“最高の遺産”と喜んだそうです。
こうして数十年に亘って繰り広げられた父と息子の葛藤は、二人が“同じ言語を共有する”ことでようやく心の底から分かち合える“真の親子”へと辿り着きました…。



「リヴィング・イヤーズ」

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