I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ライズ」ケイティ・ペリー

2016.07.29

category : Katy Perry

Katy Perry - Rise1 Katy Perry - Rise2


Katy Perry - Rise (2016年)



~リオ五輪・放送テーマ・ソング~

間もなく開幕するリオデジャネイロ・オリンピック。「Rise」はアメリカ“三大ネットワーク”TV局NBCの放送テーマ・ソングです♪
日本でもオリンピックとなると各放送局でテーマ・ソングを掲げ中継するスタイルが定着していますが、それはいつから始まったかご存知でしょうか…
NHKが最初にテーマ・ソングを掲げたのは1988年のソウル・オリンピック。
…では、誰の何という曲だったでしょう?(正解は、この曲

以来大黒摩季の「熱くなれ」、ゆず「栄光の架橋」、Mr.Children「GIFT」、いきものがかり「風が吹いている」など多くの名曲が生まれてきましたが、リオ大会でも各局は安室奈美恵や嵐、SMAP、EXILE、福山雅治、和楽器バンドなど何れ劣らぬビッグ・ネームを揃えています。
…まずは、当ブログお勧めの「Rise」のご紹介から♪



~概要~

ケイティ・ペリーは2016年7月1日現在、世界で最もTwitterでフォローされている(約9,008万人)アメリカの女性シンガー・ソングライターです。
2008年のメジャー・デビュー以来、マイケル・ジャクソンの『Bad』に並ぶ“1枚のアルバムから5曲連続No.1”を達成するなど現在のポップス界で際立った存在で、アメリカの経済誌『Forbes』によると2014年6月1日からの1年間で1億3,500万ドル(約164億5,400万円)を稼いで“この1年間で最も報酬を得た女性ミュージシャン”に認定されています(2位はテイラー・スウィフトの8,000万ドル)。

今回「ライズ」はNBCのオリンピック・テーマに起用されていますがこれは事前の依頼を受けて創作されたものではなく、この数年来ケイティの中で温め続けられてきたものが基になっている作品です。
シングルはこの7/14にiTunesなどを通しデジタル配信され、翌15日に[KatyPerryVEVO]がオリンピックとタイアップしたPVをYoutube上で公開しました(…が、日本では7/30から視聴できなくなっており、[Vevo USA]ver.が視聴可)。
一方、ケイティ出演による「Rise」オリジナルのMVも制作されているようですが、オリンピックのプロモを優先させるためか8/1時点では部分的に編集した映像だけが公開されています。
ちなみに“リオ五輪・公式テーマ・ソング”はブラジルらしいサンバにラップを取り入れたThiaguinho and Projotaの「Alma e Coração」で、“魂と心”をテーマとした元気ソングです♪

ケイティにとって「Rise」は2014年夏の「This Is How We Do」以来約2年ぶりのシングルであり、リリースされたばかりでチャートは途中経過になりますが8/6付でBillboard Hot 100 初登場11位を記録しています。
この数字は彼女にとって3番目に高い位置でのチャート・インであるそうなので、記念すべき10曲目のNo.1に輝くのも時間の問題でしょう。


これまでケイティというと女の子向けのラブ・ソングを歌うイメージがありましたが、「Rise」はそのスタイルに従わず荘厳な歌詞の世界観が織り込まれており、31歳となった彼女の内面の変化を窺わせる作品でもあります。
また、昨年秋ケイティは米大統領選への出馬を表明したヒラリー・クリントンへの全力支持を宣言しており、今年7/28の民主党全国大会にはヒラリーの応援に駆けつけ(この大会にはレディー・ガガも出演)、リリースしたばかりの「Rise」を生披露しました。

ケイティの両親は筋金入りの共和党員だそうで、それにも係わらず対立候補を応援するというのはどんな背景があったのでしょう? ケイティの言葉…
(私たちの社会は)すごく大きな変化が起きようとしています。これは、この10年でもっとも大切な選挙です。

この言葉こそ現在の彼女を動かしている理由があり、「Rise」に込められた想いでもあるのです…。


 
 



~Lyrics~

Can't write my story
誰も、私の筋書きを描けはしない
I'm beyond the archetype
アーキタイプを越えた彼方にこそ、私があるのだから

主人公は、【archetype(典型)】や【conform(〔規則・習俗に〕従う)】といった類いの価値観を明らかに否定しています。
私たちが一般社会で生きてゆくためにこれらの習得は必須ですが“人並み”に過ぎず、世界一を目指すアスリートにとってそれでは全く勝負にならないことでしょう。

スピード・スケートで世界記録を連発し長野オリンピックで金メダルも獲得した清水宏保選手は、身長162cmで喘息持ちだったため人からは“スポーツなんて無理”と言われ続けましたが、“非常識と言われたことでも、結果を出せば常識に変わる。自分で限界を作らなければ潜在能力はいくらでも開発できる”と、努力を重ねたそうです。
常識からは、奇跡は生まれない…。


Oh, ye of so little faith
己を信ずる心の揺らぎしものよ
Don't doubt it, don't doubt it
汝、疑う勿(なか)れ

何気なく使われている【ye】が、重要なヒントを教えてくれています。
【ye】は[you]の古語表現で、聖書や修辞的な文でよく見られる言葉です。
 何だかエラそうでニガテだな、こういう輩…?  …なんですって!? 

ケイティは牧師の娘であり、自身もキリスト教系の学校に通った経歴があるので、こうした感覚は身近なものでしょう。
2番の歌詞で[So I call on my angels. They say...]の後に続いていることから、これは“天使の言葉”なのかもしれません。(…エヘヘ♪ 


When you think the final nail is in
あなたの脳裏に“最後の爪の時”が過(よぎ)ろうと
Think again
すぐに、それを思い改めるであろう

日本で[ネイル]というと“おしゃれな爪”のイメージですが、ここでの【the final nail】は“とどめを刺す・命取り”といった意味でしょう。
何行か上に[ハゲワシ]が登場しているので、“ハゲワシが狙いを定めた獲物に鋭い爪を立てトドメを刺す”場面が自然に浮かんできました。

…でもスポーツは、“もう勝負は見えた”という状況を覆して逆転することって結構あるものです。
特に格闘技系は、それまで積み上げたポイントを無視して“一発KO”があるので、しばしば大逆転劇を生みます。



~Epilogue~

I will transform
ライダぁー変身!  著しい曲解が含まれます)

当たり前ですが、改造人間である[仮面ライダー]はオリンピックには参加できません! 
でも、誰にも知られず超人的な能力を手に入れられるとしたら、あなたはどうしますか?
金メダルを得ると別人のように人々から賞賛され、夢のような多額の金銭や仕事が舞い込んでくると想定できる状況下に於いて…。

世界最大のスポーツの祭典『Olympic Games』が人々に広く愛されている大きな理由の一つは、“公平”
世界各地から様々な国籍や人種・文化・宗教など異なる選手が集まるわけですから、それらによって差別されることがないのはもちろん、競技者らが心置きなく力と技を競うために不可欠な条件こそ、“公平”です。
近年、オリンピックの“見せ物(商品)”としての価値がどんなに高騰しようと、“ルールを逸脱した変身(ドーピング)”は観客・スポンサーの最も嫌う要素であり、彼らの信頼を失えば忽(たちま)ちにでも『Olympic Games』そのものの存在価値は根底から瓦解するものであることを、IOCは自覚するべきでしょう。


もう一つオリンピックの存在価値に不可欠な要素が、“平和”
…平和で、安全でなければスポーツ・イベントどころではありません。
実は、ケイティ・ペリーが「Rise」に込めた真の願いこそ“平和”であり、テロや銃乱射事件が世界で頻発している最中にオリンピックを迎えねばならない今だからこそ、この曲をリリースしたいと思ったそうです。
ケイティの言葉…

次のアルバムのために取っておくのではなく、いま完成すべきだと思いました。
何故ならこれまで以上に、世界は一つになる必要があるのだから。
私たちの心が一つになれば、国籍を越えて世界中が恐怖に打ち勝つことができる。
強さと勇気を兼ね備えたオリンピック選手たち以上に、その良いお手本はありません。
” (要約編集)

ケイティのようなタイプの歌手が積極的に政治活動に関与したり、それまでと全く異なる作風を創作するというのは、それだけ差し迫った“危機感”があったからと察せられます。
強者が弱者から全ての権益を奪い、その不公平が弱者の怒りと憎しみを生み、テロや暴発を育む。
両者の思想と行動はより敵対に傾き、差別と憎しみはさらに増幅、そして争いは果てしなく拡がっている現実

まさに国籍や人種・文化・宗教、貧富に発する対立です。

オリンピックは熾烈な【競争】を繰り広げる舞台でありながらそれを遺恨とはせず、“争いを平和裏に帰結させ、友好へと変える知恵”があります。”
…そんなオリンピックも1908年の第3回ロンドン大会中にイギリスとアメリカ選手団の間で諍いが生じ、米ペンシルベニア大主教がアメリカ選手団を戒めたことで鎮静し、その時の言葉がクーベルタン男爵を介してオリンピックの理念として掲げられるようになったのが有名な“オリンピックは参加することに意義がある”でした。
そして、言葉はこう続けられています…

人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである。
根本的なことは、征服したかどうかにあるのではなく、よく戦ったかどうかにある。


世界一流の美技や各国のメダル争いは大きな楽しみではありますが、今だからこそ“その訓え”を心に刻みたいものです。



「ライズ」

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「キッス・オン・マイ・リスト」ダリル・ホール&ジョン・オーツ

2016.07.22

category : Daryl Hall & John Oates

Daryl Hall John Oates - Kiss On My List1 Daryl Hall John Oates - Kiss On My List2


Daryl Hall & John Oates - Kiss On My List (1981年)



~ホール&オーツは遅咲きの華?~

80年代を代表するヒット・メイカーのイメージのあるホール&オーツですが、その黄金期を迎えるまでデビューから8年ほどもタイム・ラグがあったのをご存知でしょうか?
もちろん70年代半ばに「Sara Smile」や「Rich Girl」などの大ヒットはあったものの、イマイチそれが安定的な成功には繋がりませんでした。
しかしそれを掴むきっかけとなったのが本作品であり、二人はここから栄光への階段を駆け上がっていったのです。

その経緯を振り返ると浮かぶのが日本のポップ・デュオCHAGE and ASKA(チャゲ&飛鳥)で、デビュー当初少し話題を呼んだもののその後10年ほどパッとせず「SAY YES」の大ヒット以降90年代を代表するヒット・メイカーとなったことを思い起こします。
そういえば、THE ALFEEも花が咲くまで時間がかかったな…。



~概要~

「キッス・オン・マイ・リスト」は1980年の9thアルバム『モダン・ヴォイス(Voices)』の収録曲で、「How Does It Feel to Be Back」「You've Lost That Lovin' Feelin」といったやや地味めの曲に続く3rdシングルとしてリリース、Billboard Hot 100で3週No.1(1981年の年間7位)に輝いた作品です。

キーボードやコーラスなどホール&オーツの黄金期の雛型といっていいサウンド・スタイルであり、ダリル・ホールによるとここで彼がプレイしているシンセの一部のフレーズを、エディ・ヴァン・ヘイレンが1984年の大ヒット“「Jump」でコピー”したことを本人から告白されたといいます(ダリルが認可しているので両者間に争いはない)。
また、1981年といえば『MTV』が開局した年であり、本作はその開局日(8月1日)にオンエアされたリストの一つでもありました。


作詞・作曲はダリルと、彼の恋人サラ・アレンの妹ジャンナ・アレンによる共作で、ジャンナにとっては処女作でした。
元々はソロ歌手を目指していたジャンナをサポートするための創作でしたが、ダリルが彼女のためにガイドとして録音したデモ・テープを彼のマネージャーが発見し、“これは是非ホール&オーツが歌うべきだ!”と強く主張したため彼らの作品として発表することになったそうです。
ただしこれはマネージャーの独断というわけではなく制作チームもダリルのデモを大いに気に入ったとされており、そのためこれを録り直すことはせずそのままマスターとし、演奏やバック・ヴォーカルを追加する形で最終的に仕上げられました。

一方この時チャンスを逃したジャンナは歌手の夢は叶わなかったものの、その後「Private Eyes」ほか4曲のTop10ヒットなどでホール&オーツに大きく貢献し、チープ・トリックやジョーン・ジェットにも楽曲を提供するなどソング・ライターとして活躍しましたが、残念ながら1993年に白血病のため36歳の若さで亡くなっています。

 
 オリジナル音源は記事最後の【Lyrics動画】でご視聴になれます。



~Lyrics~

My friends wonder why
友だちみんなが首を傾げてる
I call you all of the time
どうして僕がいつも君に電話ばかりしてるのか、って

一般に多くの男性にとって電話は連絡や用件を伝えるツールであり、頻繁に会っている友人同士が会話目的で電話をすることは少ないので、しょっちゅう電話している彼の姿はアヤシゲに映るでしょう。
…そんな時はたいてい背後に“電話好きのお相手”がいるものですが、彼の場合電話するのが楽しくて仕方ない“夢中”にあるような気がします。
関係が始まってまだ日が浅い、ときめき盛りの二人でしょうか…。


(Because your kiss)
Your kiss Is on my list

君のキスが、僕のリストに入っている

…こんな風に恋人に言われたら、どうします?
“リスト作るほど、他に相手がいっぱいいるってこと!?(怒)”
藪蛇(やぶへび)になりかねません…。 

また、この歌は【kiss】がテーマとなっていますがそれを意識して[list, bliss, this, is...]など、韻を要所に配置し抜群のノリを生み出しています。
ただ、【list】に関してはアメリカ人もよく聴き違えるようで、ダリルも“よく歌を聴いてない人は「Kiss On My List」を[Kiss On My Lips(唇)]と間違える”と紹介しているそうです。


I go crazy wondering
驚きで、気が変になる
What there is to really see
目の前で起きている現実に

一番からサビにかけて主人公の“ラブラブ感”が溢れているだけに、二番の歌詞は、まさに冒頭のこのラインのように聴く者を戸惑わせます。
…だってこれじゃあまるで、二番の歌詞は“失恋ソング”!
そんな展開も含め、主人公がどんな気持ちを込めてこの歌を歌っているか想像してみてくださいね? 



~Epilogue~

作者のダリル・ホールは「キッス・オン・マイ・リスト」について、次のように語っています。

みんなはこの曲を‘僕は君を愛してる、君なしでは死んでしまう’という意味だと思っているけど実はその反対で、アンチ・ラブソングなんだ。

…ちょっとびっくりする発言ですが、二番の歌詞を読むとこれは“失恋ソング”であり、“自分はマジだったのに、彼女はアソビだった”ことへの悔しさが綴られています。
だからこそ、わざわざ悔し紛れに【your kiss is on my list】という“対象者が多数いるような言い回し”をしているのでしょう…“キスの相手なら、君以外に幾らでもいるよ!”って。
でもそれに続くラインには、こう記されています…


Because your kiss is on my list
君の唇が、僕のリストで
Of the best things in life
生涯最高のものだから

“I Can't Stop Lovin' You”って訴えているように聴こえますが? 
(リンク先はTOTO ver.)



「キッス・オン・マイ・リスト」

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「セイリング」クリストファー・クロス

2016.07.15

category : Christopher Cross

Christopher Cross - Sailing1 Christopher Cross - Sailing2


Christopher Cross - Sailing (1980年)



~海のシーズンの始まり~

7月18日、九州~東海地方で“梅雨明け”が発表されました。
全国各地では同日から真夏日を記録、早い所では小学校が夏休みに入り、本格的に海のシーズンの始まりです!

『海の日』でもあるこの期間、大型練習帆船“海王丸”(97.05m/2,238.40t)が展示される富山県射水市では7/16-18に『海王丸パークフェスティバル』が催され、17日には“海を愛するタモリの日本一楽しいヨットレース”『タモリカップ富山大会』も開催されました。

…今回は、そんな選曲です♪ 



~概要~

「セイリング」は1979年12月に発表されたクリストファー・クロスのデビュー・アルバム『南から来た男(Christopher Cross)』からの2ndシングルで、翌年8/30付Billboard Hot 100のNo.1(1週/年間32位)に輝いた曲です。
アルバムからは既にドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルドがバック・ヴォーカルを務めた1stシングル「Ride Like The Wind」が大ヒットし、続くシングルには「I Really Don't Know Anymore」が第一候補に挙がっていましたがこれもマイケルのヴォーカルをフィーチャーしていたため権利関係に問題が生じるのを回避し次善として選ばれたのが「Sailing」でした。

ヒット・チャート以上に圧巻だったのは1981年の第23回グラミーで、クリストファーは「セイリング」で“最優秀レコード賞”“最優秀楽曲賞”“最優秀ヴォーカル入りインストゥルメンタル編曲賞”を受賞、アルバム『Christopher Cross』は“最優秀アルバム賞”を、さらに“最優秀新人賞”を加え都合5部門に輝いたことで話題を呼びました。
とりわけこの年のクリストファーが成し遂げた“グラミー主要4部門独占”史上初の快挙であり、58回を数えた現在までもそれを達成し得たのは彼以外にありません。


「Sailing」の魅力は何といってもクリストファーの純水のように澄み切った美しい歌声と、静かに流れる風と穏やかな波を思わせるギターの音色で、そこに派手さはないものの涼しげな心地よさはまさにAORを象徴する上品な大人テイスト。
クリストファーはこの作品を自身の最高傑作の一つと捉えており、デビュー作にしてあまりに洗練された完成度の高いアルバムを生み出してしまったせいか、グラミーにノミネートされた後も“デビュー・アルバムの勢いが今すぐ止まり2ndアルバムのころ僕という存在が忘れ去られてしまったとしても、年老いた僕は死の床で、昔全米No.1を記録しグラミー5部門にノミネートされたんだよ、って言える”と言及するほど、これを誇りにしていたそうです。
しかしこれほど類い稀なる美声を持ち、「Sailing」をはじめとする作曲能力を備えながら、本人の言葉通り翌年の「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(過去ログ)を境に本当に失速してしまうとは、この時誰が想像したことでしょう…。

 時代は、“美声より美男”を求めたってことじゃね?

 



~Lyrics~

Well, it's not far down to paradise
パラダイスは遠くはない
At least it's not for me
…少なくとも、僕にとっては

クリストファーがこの作品の創作を始めた時、すぐに最初の部分が閃いたそうです。
そのあまりの出来ばえに、“Wow, これメチャクチャいい感じ!”と有頂天になってアパートを飛び出すほどでした…
…が、全体を完成させるまで実に2年かかったそうです! 

サスガに2年は無くとも、ブログをやっているとこんな経験ってありません?


It's not far to never-never land
ネバーランドは遠くはない
No reason to pretend
それを偽る理由もない

【never-never land】は“おとぎの国・(夢や空想にしか存在しない)理想郷”という意味であり、【Neverland】はマイケル・ジャクソンの邸宅…
…ではなくて、ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ピーター・パン』に出てくる国
原作でネバーランドは“海を2つ、夜を3回越えた先に存在する”とされ、子どもたちは年をとることがない…
…とされますが、実はその裏にはとっても怖いヒミツが隠されている!? 

 “うまい話にゃ裏がある”…、オレたちの世界の常識さ♪


Sailing takes me away
Sailing... 連れて行っておくれ
To where I've always heard it could be
ずっと、夢でしか叶わないといわれた場所

【sail】は“帆”であり、この静かな曲調から直感的に穏やかな内海でヨットを楽しんでいるようにも思えますが、歌詞全体を見渡すと意外に“大航海”なのかもしれません。
主人公は、その魅力に取り憑かれているのでしょうか…。

【Sailing】をテーマにした理由についてクリストファー自身は、少年時代に毎年夏に友人とセイリングして遊んだ思い出を挙げており、当時のいろんな悩みを忘れさせてくれたと語っています。
私の少年時代は毎年素潜りを楽しみにしていましたが、あなたは何を楽しみにしていたでしょうか…。



~Epilogue~

現在も人や大量の物資を世界中に届け、食料供給や文明発展の大きな役割を担っている船舶。
確認されている最古の記録によると、人類が風を動力とした帆船を用いたのは少なくとも紀元前4,000年頃からだそうです。
帆船が最も輝かしい功績を挙げたのは、新大陸をはじめ世界の未知なる航路を次々と発見した15~18世紀の“大航海時代”。
19世紀は全盛と衰退の時期で、世紀の後半には産業革命の産物である蒸気船に海の主役の座を奪われることとなります。

帆船の特徴は何といっても風を捉えるための大きな帆(sail)ですが、帆船ってどれ位の速度で推進するかご存知でしょうか?
たとえば日本最大のクルーズ客船『飛鳥Ⅱ』(241m/50,142t)の巡航速度は約18ノット=33.3km/h(最高21ノット)であるのに対し、現代・世界有数の速度を誇る日本の大型帆船『海王丸II世』(110.09m/2,556t)はISTA(国際セイルトレーニング協会)の帆船レースで平均速度11.2ノット=20.7km/h(124時間で1,394海里を帆走)という歴代最高(1995年)を記録しているそうです。
…しかし一旦無風状態が続くと1日の航走距離が僅か13kmということもあるそうで、それも“風頼み”の宿命といったところでしょう(このため、補助動力としてディーゼル・エンジンも搭載されている)。


And if the wind is right
もしも風が力を貸してくれたなら
you can sail away and find serenity
君は航海を遂げ、麗らかな世界へと辿り着けよう

21世紀の風は、私たちにどんな恵みをもたらせてくれるのでしょう…。
確かに、化石燃料と原動機の開発により、風は人類の繁栄に重要な意味を持たなくなったかもしれません。
しかし化石燃料資源を殆んど埋蔵しないこの国だからこそ、21世紀はますます風の力が必要になると、私は思っています。

あたたかい太陽の光や、爽やかに流れる風、膨大な海の水を世界に巡らす潮、火山国だからこそ尽きることなく湧き出す熱…
豊かな自然は時に災害を併せ持つけれど、だからこそ彼らを汚したり怒らせたりする営みを慎み、学び、セイリングの時のように自然と語り合いたい。
海は広い心で迎え入れ、きっと麗らかな世界へと導いてくれる…。



「セイリング」

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「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」デニース・ウィリアムス

2016.07.08

category : Soundtracks

Deniece Williams - Lets Hear It for the Boy1 Mike Reno Ann Wilson - Almost Paradise2


Deniece Williams - Let's Hear It for the Boy (1984年)



~7月14日は何の日?~

映画『Footloose』は1984年2月17日にアメリカで公開されていますが、日本ではそれから5ヶ月後の7月14日に封切られました。
1981年にケーブルテレビ・チャンネル『MTV』の放送が始まり、音楽と映像の魅力を巧みに融合させたミュージック・ビデオでマイケル・ジャクソンマドンナなど多くのスターを輩出させましたが、その影響はMV的な概念を取り入れた映画やドラマにも波及し一大“サントラ・ブーム”を巻き起こしました。

1984年はその一つのピークであり、同年Billboard Hot 100の年間チャートTop10のうち「What's Love Got to Do with It」「Footloose」「Against All Odds (Take a Look at Me Now)」「When Doves Cry」「Ghostbusters」の5曲がサントラ関連で占められるという状況でした…。



~概要~

デニース・ウィリアムスは1970年代にスティーヴィー・ワンダーのバック・コーラス“Wonderlove”の元メンバーに名を連ね、同じWonderloveのメンバーだった「Lovin' You」で有名なミニー・リパートンと並び称される“4オクターブ”の美声を誇ったR&B女性歌手です。

「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」はケヴィン・ベーコン主演の映画『フットルース(Footloose)』の挿入曲で、「Footloose」に続く2ndシングルとしてHot 100で2週連続No.1(年間13位)に輝きました。
作者はTom SnowとDean Pitchfordで、Tom Snowはリンダ・ロンシュタット&アーロン・ネヴィルの「Don't Know Much」(過去ログ)の作者の一人、Dean Pitchfordは『フットルース』の脚本を担当していた人でもあります。

また、同シングルがチャートのトップにあった1984年5月、デニースは自身のアルバム『Let's Hear It for the Boy』を発表しており、そのタイトル曲としてこちらにも収録されています。
この曲のヒットにより、デニースは1985年のグラミーで“Best Female Pop Vocal Performance”と“Best Female R&B Vocal Performance”にもノミネートされました。


劇中で「Let's Hear It for the Boy」はレン(ケヴィン・ベーコン)がぶきっちょな友人(クリス・ペン)にダンスを教えるシーンで使用されており、“ほっこり”した方も多いと思いますが、当初この場面に挿入されていたのは別の曲だったそうです。
この点について、脚本を担当したディーン・ピッチフォードによると…

“みんな最初の曲が好きだった。でも8カ月も同じ曲を聴き続けてるとさすがに誰もが飽きちゃって、何か‘新しい血’が必用だったんだ。元気一杯の少女が‘ねぇ、聞いて!’ってボーイ・フレンドを自慢するような歌…”
こうしてディーンが作曲家トム・スノウと徹夜で書き上げたのが「Let's Hear It for the Boy」であり、それは撮影が終了するギリギリの時期のことだったそうです。

本作のバック・ヴォーカルには1988年に「Waiting For A Star To Fall」を大ヒットさせるデビュー前のボーイ・ミーツ・ガール(Boy Meets Girl)の2人が参加しており、このうちジョージ・メリルはドラム・プログラミングやシンセサイザーにも貢献しています。
映画『フットルース』は2011年にリメイクされていますが、その際1984年版の楽曲の幾つかもカバーされており、「Let's Hear It for the Boy」はカントリー歌手のジェーナ・クレイマー(Jana Kramer)がカバーを務めました。

 



~Lyrics~

My baby, he don't talk sweet
愛しいアナタは、甘い言葉をささやいてはくれない
He ain't got much to say
いっぱい、おしゃべりもしてくれない

どうやら、愛しいカレは口下手?
…女性にかかったら、男性はみな口下手なのかもしれません。
一般に女性は感情を自然に言葉に込めて表現することが上手だし、取り留めのない会話も楽しめます。
これに対し男性の多くは感情表現が下手で、取り留めのない会話を好みません。

でもこれは、家に帰って“女の子は学校のことを進んで話すのに男の子は全然話さない”といった現象に見られるように、子どもの頃から男女の脳に違いがあるせいでもあるので、どうか大目に見てあげてくださいね? 


Oh, maybe he's no Romeo
たとえロミオじゃなくたって
But he's my lovin' one-man show
アノ人は、この胸の舞台を演じるたった一人の王子さま

【Romeo】といえば、言わずと知れたシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の主人公、ロミオ・モンタギューでしょう。
ロミオは女性にとっての“理想の男性”の象徴であり、とりわけ『タイタニック』の頃のレオナルド・ディカプリオが演じるロミオはまさに“王子さま”であり、日本のドラマでも木村拓哉や滝沢秀明が演じていることからも求められているイメージ・レベルの高さが窺えます。

2行目の【one-man show】は“独り舞台”のことで、そのニュアンスを生かしてちょっと意訳してみました。


Let's hear it for the boy
みんな応援してあげて
Oh, let's give the boy a hand
困った時は手を差し伸べて

【let's hear it for】は“…に声援[拍手]を送ろう”といった意味で、パーティーなどで拍手や歓声を求めるときに使う言葉です。
歌の主人公の女性は恋人にぞっこんで、“カレシびいき”が高じてみんなにも応援を求めているのでしょうか…。

「Let's Hear It for the Boy」を歌ったデニースは映画のあらすじだけを聞いてそれがどんな場面で使われるか告げらぬままレコーディングに臨んだため、高校生を主人公としたストーリーであることから、“少女”をイメージした声で当初の録音を終えています。
ところがそのテープを聴いた作詞のディーン・ピッチフォードには“デニース、これは‘女の子’じゃないんだ、‘女’なんだ”と、レコーディングのやり直しを命じられてしまったそうです。
そのため彼女はニューヨークからロスへとんぼ返りして“大人の女の声”で再録音したといいますが、彼女の声質は元々かわいらしいせいか、私には最終形を聴いても十分少女っぽいような気がします(そこがいいと思う)。



~Epilogue~

 Deniece Williams - Lets Hear It for the Boy2


『フットルース』で「Let's Hear It for the Boy」をぎこちなく踊り、“ほっこり”させてくれた俳優クリス・ペン
私は今回初めて知ったのですが、彼はその名が示すとおりミュージシャンのマイケル・ペン、俳優として有名なショーン・ペンの弟さんでした《写真》。
『フットルース』の頃は筋肉質で飛び込み前転を見せるほどでしたが、[Chris Penn]を検索してみるとその後の彼は“ぽっちゃり”で、愛嬌のある顔立ちが印象的に映りました。
しかし残念なことに2006年、40歳の若さでこの世を去っていました…(死因は心臓肥大と薬物使用らしい)。


容姿が美しく、服のセンスが良く、人を喜ばす会話を心得ており、歌が上手で、お金持ちで、命懸けで愛してくれる…理想を挙げればキリがありません。
「Let's Hear It for the Boy」の主人公の女の子は、“その殆んどの条件を持たない男の子を好きに”なりました。
そんなカレの“必殺技”は…

'Cause every time he pulls me near
だってアタシ…グッと引き寄せられると
I just wanna cheer
もっと、アナタを元気にしてあげたい気持ちが湧いてくるの

“秘訣”を聞いてみたいトコロではありますが、それは“この二人の間でしか通じない魔法”。
マネしていきなりパートナーの方に実行しても、ひっぱたかれるだけかもしれないのでご注意を!
(それとも、ここは正攻法「パラダイス~愛のテーマ」でしっとり…?



「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」

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comment(4) 

「オーバー・ザ・トップ」サミー・ヘイガー with エディ・ヴァン・ヘイレン

2016.07.01

category : Van Halen

Sammy Hagar - Winner Takes It All1 Sammy Hagar - Winner Takes It All2


Sammy Hagar - Winner Takes It All (1987年)



~勝者には、独占する権利がある!?~

「Winner Takes It All」…
直訳すると、“勝者がそれを全て取る”。
2009年の事業仕分けに於いて民主党の蓮舫議員が、次世代スーパーコンピュータ開発予算削減を求めて“(世界)2位じゃダメなんでしょうか?”…と、問うた波紋を思い出します。
“2位じゃダメ”といえば今年はオリンピック・イヤーであり、アスリートにとって金メダルは他の誰にも渡せないものでしょう。


 …そこでクエスチョン!
もし一組のカップルにトトロのシュークリーム1個あげたら、二人はどうする?

①彼女が“あなた全部食べて❤”と言い、オレがいただく
②オレ様が一番だから、当然オレがいただく
③甘味に情け無用、力ずくでもオレがいただく

 …どうあっても一人占めして食べたいようね?



~概要~

サミー・ヘイガーは1973年からモントローズ(Montrose)の一員としてとして活躍しその後ソロに転身、1985年にはアメリカHR/HM界を代表するバンドのヴァン・ヘイレン(カテゴリ) に加入し2代目ヴォーカリストを務めたアメリカのロック・ミュージシャンです。
サミーのお披露目となった1986年のアルバム『5150』は全米No.1の大ヒットを記録、続いて彼はソロ名義でシルヴェスター・スタローン主演の映画『オーバー・ザ・トップ(Over the Top)』のサウンド・トラックへと参加しました。

楽曲は『フラッシュダンス』『ネバーエンディング・ストーリー』など、当時話題の映画音楽を次々と提供してきた巨匠ジョルジオ・モロダーの手によるもので、本作の作詞トム・ホイットロック(Tom Whitlock)とのコンビは『トップガン』の「Take My Breath Away」や「Danger Zone」でも有名です。
シルヴェスター・スタローンといえば、鍛え抜かれた肉体を生かした作品スタイルから『ロッキー3』の「Eye of the Tiger」など“燃える名曲”を数多く生み出してきた俳優ですが、『オーバー・ザ・トップ』の主題歌である「Winner Takes It All」もそれらに劣らぬ出来栄えに仕上がったといえるでしょう。
しかし肝心の映画自体がスタローンの代表作『ロッキー』シリーズの約1/10程度の興行収入しか得られなかったためか、1stシングルとしてリリースされた「Winner Takes It All」もBillboard Hot 100で54位と振るいませんでした。

スタローンが、自分より遥かに大きな男たちとアーム・レスリングで勝ち抜かねばならない戦いの過酷さを伝えるのに十二分なサミーの迫力あるヴォーカルですが、当初「Winner Takes It All」を歌ったのは同サントラに参加していたエイジアのジョン・ウェットンでした。
しかし彼のバージョンは“不十分”と判定され、サミーが歌うことになったという経緯があったようです。

日本盤「オーバー・ザ・トップ」のジャケットには“with エディ・ヴァン・ヘイレン”と記されており、VHのギタリストであるエディが参加しているのかと思いきや、PVを見る限り“ギターを弾いているのはサミー本人”で戸惑われた方もあるでしょう。
しかし実際にはエディはちゃんとギターを弾いていて、彼は“ベース”ギターをプレイしています!
何でも、エディがベースを弾いたのはこの時が初めてで、彼はこのレコーディングのために3日でマスターしたそうですよ!



~Winner-take-all~

原題として用いられている【Winner-take-all】はアメリカ大統領選挙の一般投票で殆んどの州が採用する選挙方式です。
よくアメリカ大統領選挙は有権者による直接選挙といわれますが実際には、有権者は大統領選挙人を選び→大統領選挙人が大統領を選ぶという二段階方式になっています(※選挙人は誰に投票するか事前に公表しているので実質的に“選挙人を選ぶ=大統領を選ぶ”と解釈される)。
選挙人の数は州ごとに決まっていて、最多得票の選挙人(団)がその州に割り当てられた直接選挙票の全てを獲得することから“勝者総取り方式”と呼ばれます。

【Winner-take-all】は“最多票を獲得した人が全ての権利を得る”というシンプルで非常に分かり易い制度である反面、大きな欠点もあります。
元々アメリカのように堅固な二大政党制が根づいていれば現与党への批判票の行き場は1つに絞られ有権者は意思を反映させることができますが、イギリスや日本のように野党が小党乱立している場合批判票は細かく割れて殆んどが“死票”となり、たとえ反与党勢力が総数で与党を上回ったとしても単独で1位になる政党がなければ、与党の勝ちとなってしまうのです。

“大政党の独り勝ち”という【Winner-take-all】の特色は、小選挙区制が導入されて以降日本の衆院選で顕著であり、過去4回に於ける第一党('09年以外は自民党)の得票率の平均は46.5%であるのに係わらず、第一党が獲得した議席占有率の平均は75.3%に膨れ上がる“マジック”によってもたらされています。
さらに、投票率が50%強であることを考慮すると、“近年この国の立法・行政は国民全体の僅か25%の票が議席(衆院)の75%を支配し、その議決権の殆んどを独占”している実態が浮き彫りになってきます。
これこそが近年“原発回帰”や“安保法”、“沖縄米軍基地問題”、“与党政府の急速な右傾化”など重大事案について大多数の国民の気持ちと真逆の結果を次々と重ねながらも、いざ選挙をすると何故か自民党独り勝ちという不思議な現象のカラクリとなっているように思うのです。
民主主義国家に於いて、こんな民意を反映させない選挙制度は即刻改めるべきですが、その議決権を握る当の自民党にとってこんなオイシイ“魔法の選挙制度”は無いワケで…。



~Epilogue~

安倍首相は、今回の自民党の参院選のポスターに“この道を。力強く、前へ。”を掲げています。
“この道”とは、一体何を意味するのでしょうか…。

2014年の衆院選の際も“景気回復、この道しかない。”と経済政策を前面に打ち出し選挙で大勝利をしましたが、今年の参院選直前に2度目の消費増税延期を表明していることが、現在の景気状況を物語っています。
一方その間安倍首相が精力を注いだのは、進んで選挙の争点として広く国民に宣布しなかった『特定秘密保護法』や『安全保障関連法』の成立です。
今回の参院選ではスローガンから“景気回復”の文字が消えていますが、やはり選挙が終わるとその際争点化するのを避けてきた“この道”を力強く、前へ進めることに全力を注ぐのでしょう。


私は、至上命令としての護憲派ではありません。
現・日本国憲法9条2項の“陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。”の一文を純粋に解釈すると自衛隊の存在は疑いなく違憲であり、国民の大多数がその存在を認めている矛盾を解消すべく、“この一点に限り修正すべき”と考えています。

しかし、『自民党憲法改正草案』には全面的に反対です。
その条文の一字一句も然ることながら、何よりその根底には日本国憲法が最も大切にしてきた“国民主権”“基本的人権尊重”“平和主義”など国民の権利を削ぎ、思想信条・家族の領域までも国家が統制し、国家政府の権限を強化しようというねらいが強く感じられるからです。(日本国憲法改正草案Q&A(増補版)
安倍氏は口々に“美しい国”や“愛国”を持ち出しますが、愛や献身は個人それぞれの心から自然発生して初めて美しいのであって、愛国教育を含め国家や他人に強要された献身を、私は美しいとは思いません。


また、選挙の度に“これからの国のあり方”に係わる非常に重要な案件を国民から隠す姿勢や、アメリカ議会に約束した“事後処理”として国民の反対を押し切って強行採決した『安全保障関連法』、沖縄の民意で選ばれた知事への失礼、権力から独立性を保つべきの内閣法制局や日銀・メディアへの介入統制、GPIF評価損の公表を今年に限って選挙後に変更、政権中枢にある人たちの心ない言動

第2次安倍政権が発足してからの3年半は、その判断を下すのに十分な時間と、多くの材料がありました。
そして、もしかしたら今回が現憲法下で行われる最後の国政選挙になるかもしれません。
一つ言えることは、“信用できない人間に、大切なものを預けるべきではない”ということ。


私は、今上天皇を敬愛しています。
それは、彼の天皇という身分についてでなく、一個の人格として尊いと思えるからです。
きっと生来のお人柄に加え、戦争を経た日本の歴史を踏まえ、現・日本国憲法が理想とする精神の範(象徴)たるべく人格の修練に励まれてきたことでしょう。
武力で威嚇し国を守るのではなく、徒(いたずら)な戦意を萎えさせる静かな心。
日本は、陛下のように穏やかで偏りのない国風であって欲しい…。



「オーバー・ザ・トップ」

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