I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「若葉のころ」ビー・ジーズ

2014.04.29

category : Bee Gees

BeeGees - First of May1 BeeGees - First of May2


BeeGees - First of May (1969年)


~Prologue~

5月を英語で“May”と呼ぶのは、みなさんご存知ですよね♪
この“May”はローマ神話で豊穣を司る女神“Maia(マイア)”に起源するそうで、5月1日はマイアの祭日であったそうです。
日本では旧暦五月は新暦の6~7月の辺りで、この時期の雨は五月雨(さみだれ)と呼ばれていました。
(現在は“梅雨”ですね!)

いずれにしても、5月は農作物の豊穣にとって大切な月なのでしょう…。



~概要~

「若葉のころ」は1969年の6thアルバム(オーストラリア時代を含む)『オデッサ(Odessa)』に収録された作品で、アルバムからは“唯一のシングル”としてリリースされBillboard Hot 100では37位、イギリスでは6位を記録しました。
「Melody Fair」ほか名曲揃いの2枚組みアルバムだったにも関わらずシングルがたった一枚だけなのは、理由があります。

この曲ではギブ三兄弟の長兄バリーがリード・ヴォーカルを採っていますが、次男ロビンは自分の曲「ランプライト」を1stシングルにしたいと希望していました。
ところが1stシングルには「若葉のころ」が採用され、「ランプライト」はそのB面としてリリースされてしまったため腹を立てたロビンはグループを脱退してしまったのです。
残ったバリーとモーリスも仲違いを始め、ビー・ジーズは崩壊状態にあった時期でした…。

その後1971年に「若葉のころ」は少年少女の純粋な恋を描いたイギリス映画『小さな恋のメロディ(Melody)』のサウンドトラックに起用され、特に日本で大ヒットしました。
時を経ても日本でのこの曲の人気は色褪せず、1983年にはトヨタ・カムリのCMソングとして、1996年にはKinKi Kidsの二人が主演したドラマ『若葉のころ』の主題歌としてリバイバル・ヒットを遂げています。



~映画『小さな恋のメロディ』の中で~

この曲は、映画『小さな恋のメロディ』の中では、主人公の少年ダニエルと少女メロディが“お墓で初デートするシーン”で使われています。
「若葉のころ」は“一途な愛”をテーマとした作品ですが、まさにこのシーンと同期しているのです!
二人はここで、“50年連れ添い幸せを全うした夫婦の墓碑”を見つけます。


それに感嘆したメロディが…
“50年って長いわ。あなたは50年愛し続けられる?”…と問います。

するとダニエルは…
“もちろんさ。もう一週間愛してるよ!”…と応え、二人は微笑むのです。


私は、このシーンが大好きです♪
設定年齢“11歳”の子どもなのに、男と女の考え方の違いがよく表れていてオカシイでしょ?


 日本語字幕・短縮版

 英語・Full版



~Lyrics~

We used to love while others used to play
みんなが遊ぶ間も、僕らは恋心を募らせた

“幼い恋”なので love に“ディープな意味”を漂わせないようプラトニックな表現を心掛けました。

映画の中でも、思い当たるシーンが多くあります。
当初ダニエルがメロディに見とれてばかりで、前項の映像でも“噂になって、いつも最後に知るのが私…。”って、メロディに叱られてるでしょ!?
お互いの気持ちを確かめ合ったこのシーン以降、何を言われようが“二人だけの道”を全うするのですが…。


Someone else moved in from far away
他の誰かが、間に入り込んでしまったんだ

歌では、彼の淡い恋は実らなかったことを窺わせます。
初恋の相手と生涯を遂げられるなんて滅多にないと思いますが、現実としてクラス替えや進路の違いで“薄れてゆく”ことが多いのではないでしょうか…。

映画ではダニエルの親友オーンショーが、ダニエルをメロディに奪われまいと“奇妙な三角関係
を演じていますが(前項映像の冒頭)!?


But you and I, our love will never die
だけど君と僕、二人の愛は決して絶えることはない

歌の主人公は幼少に恋をし、大きかったクリスマス・ツリーが小さく思えるほど歳月を経てもずっと彼女を一途に慕い続けています。
その間二人に別れが訪れ、彼は何度落ちるリンゴに思い出を浮かべてきたのでしょう…。

あなたはこの言葉、どのように受け止めましたか?



~Epilogue~

But guess we'll cry come first of May
そして二人はきっと涙する、5月1日の訪れを…

“5月1日”、二人に何があったのでしょう?

この歌のストーリーに於いて、“彼女( you )”はとても謎が多い存在です。
二人はとっくに別れたと匂わす箇所が複数あるのにも関わらず、“our love will never die”とか“we'll cry”のように現在も人生を共有しているような事を触れてみたり…。

この物語の主題からすると二人が涙する理由があるとしたら、“愛の終わり”以外に考えられません。
したがって現在彼らがパートナーであろうがなかろうが、全くの彼の妄想の物語であろうが、二人が“特定の日に”涙するというのは不自然です。
そこで、気になるのが…

The day I kissed your cheek and you were gone
僕が頬にキスし、君が行ってしまったあの日のこと…

この部分の“ gone ”を、どう解釈するかによってストーリーの真意が見えてくるような気もするのです(現在の部分は、彼の願望による創造として)。
「若葉のころ」の歌なのに、どうしてこんなに淋しげなのか”も…。


ところで、私をさんざん惑わした張本人・作者のバリー・ギブはその点について、
こんな風にコメントしています…

“5月1日は、愛犬 の誕生日なんだ♪” 

あ~ぁ・・・


「若葉のころ」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s):Barry Gibb,Robin Gibb,Maurice Gibb /訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~


僕がまだ小さくて、クリスマス・ツリーが大きかった頃
みんなが遊ぶ間も、僕らは恋心を募らせた
“どうして?”なんて訊かないで、二人の淡い時は過ぎ去り 
他の誰かが、間に入り込んでしまったんだ

[chorus]

二人のために育てられたリンゴの木…
その実が落ちる一つひとつを見つめ
そのすべてを、一瞬一瞬に重ね振り返る
僕が頬にキスし、君が行ってしまったあの日のこと…

[chorus]
今、僕らは成長しツリーは小さくなり
君も、あの頃のことを訊ねたりしない
だけど君と僕、二人の愛は決して絶えることはない
そして二人はきっと涙する、5月1日の訪れを…

僕がまだ小さくて、クリスマス・ツリーが大きかった頃
Do, do, do, do, do …
“どうして?”なんて訊かないで、二人の淡い時は過ぎ去り 
他の誰かが、間に入り込んでしまったんだ…


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

ディスコサウンドになる前のビージーズですよね。
この映画も、この映画のビージーズの挿入歌も大好きです。
私のサイトに「In the morning」を訳したものがありますので、
↓よかったら遊びにきてください。
http://yurayuragusa.blog.fc2.com/blog-entry-58.html

ご案内ありがとうございました!

2014.04.29  つかりこ  編集

つかりこさん

そうですね。
ディスコ時代があまりに派手だったので
地味に感じますが、コッチが本流でしょう!

おぉ、では早速おじゃまいたします…。

2014.05.01  Beat Wolf  編集

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2014.05.02    編集

匿名さま…

きっと、日本映画の黄金期を過ごされたのでしょうね…。
私も、昔は年に何本も映画を観に行っていた頃があって
その度にワクワクした記憶があります。
いつも連れ立ってのことでしたが
映画の日は普段と違った特別な気分になりました。

家で見ると、そういう非日常感がなくて
ワクワクしませんね…。

2014.05.02  Beat Wolf  編集

ずっと謎

この歌のすっきりした和訳は皆無ですね。
ただ、本サイトでは私と共通の疑問を抱いておられるようなので、ちょっとコメなど。

さんざん考えたあげく、「適当な歌」というのが私の結論。
タイトルがバリーの愛犬の誕生日であることは事実らしいことがその象徴ですが、「ノルウェーの森」以上の誤訳が名訳に転じた「若葉の頃」という邦題は映画での挿入部分があまりにもイメージにピッタリなので、これにみんな引きづられた(騙された)わけですね。

2015.02.18  トシ  編集

Re: ずっと謎

作者には、聴き手を惑わそうと仕込む場合もあるし
こっちが勝手に妄想を膨らませ大きな話になる例もありますよね?

答えは、作った本人にしか分からないものですが
その分、私たちには妄想する楽しみが与えられています。
このぐらいの方が面白いかもしれませんね。
訳すのは、大変ですが…。

2015.02.18  Beat Wolf  編集

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