I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「シーズ・ア・ウーマン」ビートルズ

2014.05.15

category : Beatles & Solo

Beatles - Shes A Woman1 Beatles - Shes A Woman2


The Beatles - She's A Woman (1964年)


~“音楽の聖地・武道館”の歴史は、ビートルズによって幕を開けられた~

5月21日、ポール・マッカートニーが日本武道館に帰ってくる!
ビートルズのメンバーとして、ポールが初めて日本のステージに立ったのが1966年(6月30日 - 7月2日)
日本武道館でした。
今でこそ“武道館ライブ”はミュージシャンにとっての憧れですが当時はまだそうした前例がなく、“武道の聖地でロックとは、けしからん!”と大騒ぎにもなりました。

あれから48年…
ポール・クラスの大物にとって武道館は小さ過ぎる器となってしまいましたが、この一日限りの“ドリーム・ライブ”のセットリストは他の競技場ライブとも異なる一回限りの特別なものが用意されているそうで、ファンにとってどんな“仕掛け”が待っているか…ワクワクしている方も多いのでは?
私の希望を込めた予想では“1966年に演奏された曲をセットリストの中心にビートルズ・ナンバー(特にロックっぽいもの)で構成”を想定していて、もちろん今日の紹介曲も当時の演奏曲の一つですよ♪

 武道館公演に向けてポールからのメッセージ



~概要~

「シーズ・ア・ウーマン」はイギリスで1964年11月27日(米;11月23日)にリリースされたビートルズの8枚目のオリジナル・シングル「アイ・フィール・ファイン」のB面曲として発表され、オリジナル・アルバムには未収録の作品です。
アメリカでは独自の経緯があって、米キャピトル・レコード編集アルバム『Beatles '65』に収録されたことも相まってこの曲はラジオ局でヘビー・ローテーションとなり、Billboard Hot 100でも2週連続4位と大ヒットを記録しています。

作者/リード・ヴォーカル共にポールによるR&B色の強いロック・ナンバーで、いつも通りの楽器編成に加えポールはピアノ、リンゴはブラジルの楽器ショーカリョ(Chocalho)というタンバリンに似たパーカッションを担当していますが、この時期のレコーディングにしてはかなりシンプルなアレンジといえるでしょう。
作品の発表以降この曲はビートルズのライブでは欠かせないナンバーとなり、おおよそオープニングの2曲目というのが定位置で当時の武道館公演でも2曲目に演奏されました。

ビートルズの武道館公演といえば、当時“ある日本のバンド”が前座として出演していたのをご存知ですか?
そのバンドの名は、“ザ・ドリフターズ” 
…えっ!? 何かのマチガイ? 
いいえ、“その”ドリフターズで、ドリフは当初音楽バンドとして活動していて当時は志村けんは在籍しておらず荒井注が演奏しています。
ちなみにその志村けんは有名なビートルズ・マニアで、この時ドリフとは全く関係なくビートルズ武道館公演を観に行っていたそうです。

 ドリフターズ in 武道館


時が経ち…
ビートルズ解散後の1977年、“ビートルズ唯一の公式ライブ・アルバム”として発売された『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!(The Beatles at the Hollywood Bowl)』(CD未発売)に「シーズ・ア・ウーマン」が収録され、今回のメイン動画はこの音源が素になっていると思われます(映像は別のライブを編集している)。

その後、1988年にオリジナル・アルバム未収録作品を集めたコンピレーション・アルバム『パスト・マスターズ (Vol.1)』に初めてオリジナル音源がイギリス盤のアルバムに収録され、1991年にはポールのMTVアンプラグド・アルバム『公式海賊盤』でアコースティック・ライブが披露されました。
さらに1994年に『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』、1996年に『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』(1966年6月30日の武道館の音源を使用)により貴重なライブ音源が公開されました。

また、カバーとしては同じくジョージ・マーティンがプロデュースしたジェフ・ベックのトーキング・モジュレーターを用いたバージョン(1975年『ブロウ・バイ・ブロウ』)も有名です。



~Lyrics~

My love don't give me presents
愛しいあの娘はプレゼントなんか、くれたりしない
I know that she's no peasant
だからって、気の利かない女なんかじゃない

ここでの【love】は“恋人”の意味で、ポールは「アンド・アイ・ラヴ・ハー」でも同じ使い方をしています。
三人称・単数の主語に【don't】は一般的には変ですが、アメリカのR&Bの影響を受けた彼らはそれに感化されたのでしょう。
でも、こうした使い方は古くからイギリス南部であったそうで、それが17~18世紀頃アメリカに伝わり南部の黒人社会に広まったのだそうです。
それが巡ってまたイギリスの若者に影響を及ぼしたというのも、面白いでしょ? 

【peasant】はpresent(プレゼント)と韻を踏ませるために引っ張り出してきた言葉と思われますが、意味は“小作人(雇われ農民)”といった日本語でも今時あまり使わないような単語です。
これが口語として“いなか者・ 無骨者”という意味に用いられたりすることがあるようです。


People tell me that she's only
“弄ばれてるだけ”って、みんなは言うけれど
Fooling, I know she isn't
そんな女なんかじゃない

彼女は、よっぽどの美人なのでしょうネっ♪
美男・美女は“モテる=アソビ慣れてる”という先入観が世間にはありますが、実際どうなのでしょうか…。
でもそれだけに、そんな相手を得る幸せを手にした人はこうした不安といつも背中合わせの宿命なのかもしれませんね?


She's a woman who understands
あの娘は、全てをわかってくれる女
She's a woman who loves her man
あの娘は、一人の男だけを愛する女

“She's a woman”…
タイトルの真意は、ここにありました。
美人+全てを理解+一途な愛…
まさに、誰もが夢みる恋人像ですね!

恐らくこれは当時の恋人ジェーン・アッシャーを想定してるのでしょうが、労働者階級出身のポールは上流階級のお嬢様ジェーンに憧れのような想いもあったのではないでしょうか…。



~Epilogue~

実は洋楽を聴き始めて間もない頃、私にとってビートルズが“特別”になったのは上記『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』を友人に借りて聴いた瞬間からでした。
ビートルズの演奏は正直上手いものではないけれど、彼らがライブで放つ“無二の魅力”が一遍に私の心を虜にしてしまったのです!
理屈ではない、その“フィーリング”…
中でも衝撃を受けたのが、ポールの歌う「シーズ・ア・ウーマン」「ロング・トール・サリー」でした。

“こんな変幻自在で刺激的な歌声は、今まで聴いたことがない…”

その後「シーズ・ア・ウーマン」の上記オリジナル・レコーディング盤を耳にすることとなるのですが、
あれれっ…!?

ライブ盤のはとてもエキサイティングでロック色が強いのに、オリジナル盤はクールなR&B調…
何より一番の魅力と感じていたポールの変幻自在な歌声は後退し、“よそ行き”みたいでちょっと“硬い”かな…?

とにかく、オリジナル盤がそんな風に思えるほどこのライブ盤は魅力に溢れていました。
「シーズ・ア・ウーマン」はビートルズの楽曲の中で必ずしも有名曲ではありませんが、ポールには“こういう魅力”もあるのだと共感していただければうれしいです♪ 



「シーズ・ア・ウーマン」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Lennon-McCartney/訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~



愛しいあの娘はプレゼントなんか、くれたりしない
だからって、気の利かない女なんかじゃない
あの娘は、ただ…
永遠に変わらぬ愛を、捧げてくれるだけ
愛しいあの娘は、移ろい変わるモノなんかくれたりしない
僕が寂しい時、元気づけてくれるんだ
“弄ばれてるだけ”って、みんなは言うけれど
そんな女なんかじゃない

あの娘はほかの奴らなんか、目もくれない
僕を涙に暮れさせたりしない
“決して君から離れない”の一言で
ハッピーになる女なのさ
あの娘はほかの奴らなんか、目もくれない
僕にヤキモチなんか妬かせない
愛と、時間の全てを捧げてくれるんだ
ヤボなこと、訊かないで…

**
あの娘は、全てをわかってくれる女
あの娘は、一人の男だけを愛する女


**


あの娘は最高の女、僕だけの女…


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

武道館ライブ✨
ポールにとっても、ビートルズファンにとっても
意味深い場所ですよね☆

前座のドリフターズにとっても✨
後で聞いてびっくり!お笑いでしょ〜。
って感じで^_^

ポールの声、素敵ですね(*^_^*)

2014.05.18  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

そうですね。
でも武道館じゃ収容人数も少ないので
これまでなかなか再演する機会がなかったでしょう。
ポールはいろんな歌い方ができるので、いろんな歌に対応できます。

ドリフはバンドと称しても
やっぱり「片鱗」がありますね!?i-278

2014.05.19  Beat Wolf  編集

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