I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「雨に唄えば」ジーン・ケリー

2013.06.01

category : Soundtracks

Gene Kelly - Singin in the Rain1 Gene Kelly - Singin in the Rain2


Gene Kelly - Singin' in the Rain(1952年)



日本列島も関東甲信地方まで“梅雨入り”したということで、本日は雨にちなんだ作品をご紹介いたします…。


~Background~

「雨に唄えば」はずいぶん昔の曲ですが、今でも世界的に“最も有名な雨ソング”の一つといえるでしょう。
この曲というと、同時に1952年アメリカの同名映画を思い浮かべると思います。
しかし元々は1929年の映画『ハリウッド・レヴィユー』(原題;The Hollywood Revue of 1929)でクリフ・エドワードらが歌ったものでした。
さらに、その後もMGMの映画では何度も使われた楽曲で、これは「雨に唄えば」の作詞者アーサー・フリード(作曲はナシオ・ハーブ・ブラウン)がMGMミュージカルのプロデューサーだったことが要因です。

では何故1952年の映画のバージョンだけが突出して有名なのかというと、それはやはり主演ジーン・ケリーの見事なまでのパフォーマンスにあるといえるでしょう!
この映画で監督も務めたジーンは、当時“フレッド・アステア”ともにMGMミュージカル映画の二枚看板として活躍した俳優でありダンサーでした。


~Value~

そのジーンが土砂降りのストリートを所狭しと踊るダンスは映画史に残る名シーンとされ、アメリカ映画協会のミュージカル映画ベストで第1位、アメリカ映画主題歌ベスト100で第3位、アメリカ映画ベスト100で第10位に位置づけられる程です。
実はこのシーンの撮影時ジーンは39℃の熱があったそうで、尚且つあのタップとあの笑顔…誠に恐れ入ります!


~Movie~

まさにその渾身の演技は、ジーン演ずるドンのハチ切れんばかりの喜びを表現したものです。
何故って?
デビー・レイノルズ演じるキャシーを家まで送ると、彼女からはやさしい言葉と甘いキスのご褒美…。
もうドンの心は舞い上がり、“僕が行く所は何処だって、お陽さまが輝くさ。”と豪語する始末!

彼は本気でそう思っているらしく、鼻歌交じりに歩き出しても一向に止みそうもない雨に怪訝な顔で空を見上げると、傘を畳んで本格的に歌い始めてしまいます。
私は『はじめてのおつかい』のファンですが子どもって、嬉しい事・哀しい気持ちをそのまま即興のメロディーを付けてよく歌で表現しますよね!
でも、それをいい年した大人が人目もはばからずやっちゃうトコロに、見る側はこの映画にわくわくするのではないでしょうか…。


~Story & Lyrics~

そうしたドンの恋のトキメキこそが「Singin' in the Rain」で、“雨でも嵐でも、出て来いヤ~!”と挑発すると…
(えっ!?そんな下品な言い方してない?)
抑えきれない感情により、終には土砂降りをも省みず踊り出してしまうのです!
天をも恐れぬドンでしたが、意外にも“警官の一睨み”はコワかったようで…
“お呼びでなかった?”の決めゼリフを残し、スゴスゴと撤退してゆきます。
(だから、そんなコト言ってないって!)

しかし、映像技術が発達した現代のハリウッド映画でも、これほど素敵な気持ちにさせてくれる作品ってあるでしょうか?
いうまでもなく、ジーンの渾身のダンスは素晴らしい…

ですが、キャシーとの抱擁&キス、そして歩き出して怪訝な顔、天をも翔ける悦びの表現、最後に笑いを誘うオチまでの一連の流れには、徹底して観る者を喜ばせようという綿密な意思が感じられます。
真のエンターテイメントとは、こうでなくっちゃ!


~Message~

その素敵な映像の中核こそが楽曲「Singin' in the Rain」であり、ジーン・ケリーの素敵なパフォーマンスによる極限までの“歌詞の具現”なのだと思います。
どうかみなさんもこのシーンの本当の素晴らしさを味わうため、彼の演技と歌詞の一つひとつ同期させて映像をご覧になってみてください…。




映画『雨に唄えば』


Singin' in the Rain


「雨に唄えば」


Writer(s): Arthur Freed, Nacio Herb/訳:Beat Wolf


雨に唄おう
さぁ唄おう
なんて素敵な気分
とにかく、ハッピーなんだ
雲よ、どうして君はそんなに
真っ暗で、高いんだい?
お陽さまは僕の胸のなか
恋が始まるよ

嵐の雲よ、寄っといで
みんなこの場所へ
雨も一緒においでよ
それでも僕は満面の笑顔で
通りを闊歩しよう
幸せの雨あられを浴びながら…
さぁ唄おう、雨のなか

ねぇ踊ろうよ
とにかく、ハッピーなんだ

唄って踊ろう


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

小刻みの震え…

熱で震えがきているらしいですよ。マジで。(有名なお話かも?)…(ToT)

プロ根性も「恋」と同じかもしれませんねぇ♪
頑張る時は、頑張っちゃうっ!みたいな(^^)♪♪♪

2013.06.02  sunbluelovely  編集

さすがの内容ですね

エンターテイメントの古典ですね。歌と動きと表情と音楽がここまで完成度高くシンクロしているエンターテイメントを久々に見ました。

一発撮りの編集無しでしょうから傘をくるっと放り投げるところもタップダンスのところもものすごく練習したのでしょうね。

2013.06.02  わんわんわん  編集

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2013.06.03    編集

Re: 小刻みの震え…

これだけの熱…
があると、寒気もなく「ボーボーv-41」でしょう。
そんな中でこんな激しいダンスなんて、信じられません!

ん!?
sunbluelovelyさんも、「恋に全力投球」なされたのですネ!?v-8

2013.06.03  Beat Wolf  編集

Re: さすがの内容ですね

そうですよね。
たぶんこの歌のシーンでは細かな台本は無く、どう演じるかは
ジーン・ケリー自身に任されていたでしょう。

土砂降りの雨は人工なので、一回で決めなければならない中で
本当に素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

2013.06.03  Beat Wolf  編集

Re: 素晴らしいですね!

ホンモノのエンターテインメント!v-314
最近のドラマや映画は正統派のストーリーが少なく映像技術に頼った創りばかりで
「エンターテインメントの心」に欠けているような気がする。
もっと原点に返って、正統派で勝負してほしいなぁ…。

心の中は太陽は、いつも忘れずにいたいネ…♪v-290

2013.06.03  Beat Wolf  編集

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