I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「プリーズ・プリーズ・ミー」ビートルズ

2015.03.13

category : Beatles & Solo

Beatles - Please Please Me1 Beatles - Please Please Me2


The Beatles - Please Please Me (1963年)



~若さあふれる“Beatle”たち~

ポール・マッカートニーの“リベンジ公演”まで、約1カ月。
直前にまた特集を予定していますが、今回はもうすぐ春分を迎えるということで“春味”を意識してみました。

現在72歳のポールにとって「プリーズ・プリーズ・ミー」はもう半世紀以上前、21歳の時の作品です。
羽化して間もない若さあふれる“Beatle”たちをお楽しみください♪



~概要~

「プリーズ・プリーズ・ミー」は1963年1月11日にビートルズのデビュー2枚目のオリジナル・シングル(B面は「アスク・ミー・ホワイ」)として発表され、彼らにとって初めてイギリスでNo.1(MM/NME)を記録した作品であり、この曲が大ヒットしたことにより1stアルバム『Please Please Me』が制作されることになりました。
アメリカでまだキャピトルに相手にしてもらえなかったビートルズはブルース系の中堅レーベルVee-Jayと契約し、その第1号(=アメリカ・デビュー・シングル)として同年2月25日にリリースされましたが7,310枚しか売れず、チャート・インさえ叶いませんでした。
(このレコードは【The Beattles】の誤植や希少価値から、大変なコレクターズ・アイテムとなっている)

その後、「抱きしめたい」(過去ログ)がアメリカで大ヒットするとビートルズの旧作が見直され「プリーズ・プリーズ・ミー」も「フロム・ミー・トゥ・ユー」をB面に組み替え1964年1月3日に再リリース、Billboard Hot 100で2週連続3位(※この時の1・2位もビートルズ/年間16位)を記録しています。
ビートルズ初期を代表する1曲であると共に、ローリング・ストーン誌“500 Greatest Songs of All Time”の184位にランクされる作品です。

作者は“マッカートニー=レノン(McCartney-Lennon)”と、逆になっていますがこれは誤植ではありません。
実質的にはリード・ヴォーカル/楽曲共にジョン・レノンによる作品で印象的なハーモニカもジョン、そしてポールとジョージ・ハリスンの追っかけコーラスも初期ビートルズを象徴しています。
ジョンによると、リヴァプールにあるミミおばさんの家でロイ・オービソンの「Only The Lonely」をイメージして書いたスロー・ナンバーで、1962年9月11日のデビュー・シングルのセッションでも候補に挙がっていましたが十分ではないと判断され、デビュー曲は「ラヴ・ミー・ドゥ」に譲っています。

その後プロデューサーのジョージ・マーティンは続くシングルを、1stシングル候補でもあった外部ライターによる「How Do You Do It」がベストと考えていました。
しかしメンバーは自作曲に拘り、「プリーズ・プリーズ・ミー」について9月11日のセッションでマーティンにアドバイスされた“アップ・テンポで演奏してみたら?”を2カ月かけて練り直し“あのハツラツ感”へと辿り付きました。
これには、ついにマーティンも“この曲がビートルズの初のナンバー・ワン・ソングになるだろう”と太鼓判を押したそうです。



~マニアのお部屋?~

「プリーズ・プリーズ・ミー」は、単にステレオとモノラルというミキシングの違いだけでなく“複数の別テイク”が世に出回っています。
まず最初に出たのはモノラルver.で、これは1963年1月11日にリリースされたシングルとして用いられました。
ステレオver.はアルバム『Please Please Me(ステレオ盤)』に収録され、ここでは最後のサビで“I know you never~ ”の歌詞をジョンが“Why Know I Never~”と間違えてしまい(1分25秒過ぎ)、続く“C'mon”をおどけたように歌っているのが特徴です。

上記は何れも1962年11月26日に録音された正式ver.ですが、それ以前“9月11日”にレコーディングされたものがアウトテイク集『The Beatles Anthology 1』で公開されています。
一聴してお馴染みのハーモニカがないこと、ヴォーカルや演奏が粗削りなことはお気づきと思いますが…
最も重要なポイントは、“リンゴ・スターがドラムを叩いていない”こと!
“…だったらピート・ベスト?”の名を挙げた方はナカナカのものですがこの時彼は既にクビになっていて、ジョージ・マーティンが雇ったアンディ・ホワイトというドラマ-が叩いています。

ちょと変わったトコロでは、ビー・ジーズがオーストラリア時代に「プリーズ・プリーズ・ミー」をカバーした映像が残っていて、モーリスとロビンの幼さやカワイイ(?)振り付けが、ナンとも斬新ですョ!? 

 
2009 Mono Remaster / Stereo Remastered


Anthology 1 / Bee Gees ♥ Please, Please Me



~Lyrics~

Last night I said these words to my girl
昨夜、あの娘に言ってやった
I know you never even try, girl
君は、やってみてもくれないんだね?

主人公は恋人に対し、不満を募らせています。
20代独身男性を対象とするアンケート『面と向かっては言えないけど、彼女に言いたい不満TOP10』によると…

位;マメな連絡がないからって文句言うな! 21.5%
位;おごってもらって当たり前と思うな! 20.0%

みなさん、お心当たりがあるのでは?
でも、人は自分がされて嫌なコトを、相手には求めてしまうイキモノなのネっ!? 
(※位;こまめに連絡してこい!
ちなみに、私は位の“だんだん見た目に手を抜くな!”に噴き出してしまいました…。


You don't need me to show the way, love
そんな言い分、お構いなしの君(love)
Why do I always have to say "love"
何で、いつも僕だけ“love”って言わなきゃいけないの?

位;“もっと‘好き’って言え!” 18.5%(※上のアンケート)
主人公の不満も、ちゃんと上位に入ってます。

それにしても【girl】と【love】でリズムを形成し【C'mon】の連呼で感情を煽り、【Please】で切実さを訴える…
この言葉の重ね方、センスいいなぁ♪


I do all the pleasing with you, it's so hard to reason
君を喜ばすためなら何だってするけど、わかってもらえないね
With you, whoah yeah, why do you make me blue
ねぇ…どうして君はそんなに僕をブルーにさせるの?

それは、あなたが彼女に惚れてしまったから? 

心理学では、『最小関心の原理』と言うそうです。
恋愛関係に於いて“相手に関心の低い側が、その関係の主導権を握る”という説。
つまり関心の高い側(惚れてる側)が相手との関係を失いたくないため、言いなりにならざるを得ない…
ということですが…(あなたの経験則と当てはまります?)。



~Epilogue~

【Please】を重ねて使うアイデアは、ビング・クロスビーが1932年に歌った「Please」の“Oh, Please. Lend your little ear to my pleas”の一節で【please】と【pleas】(pleaの複数形;懇願)の表現から得たと、ジョンは語っています。
つまり、一語目の【Please】は“どうか…”という副詞、二語目は“喜ばせる”という動詞の意味として用いられていて、「Please Please Me」は“どうか私を喜ばせてください”というジョンお得意の“言葉遊び”になっているというワケです。

 Live In Washington


Please please me, whoa yeah, like I please you
お願いだから僕を喜ばせてよ、君を喜ばせてあげているように

「プリーズ・プリーズ・ミー」は、多くの人を惹き付ける要素がたくさん詰まっています。
それは曲であり、詞であり、歌であり、あるいは彼ら自身の魅力であるのかもしれません。
そして、この曲はビートルズとその周囲の運命を大きく変えました…。

「プリーズ・プリーズ・ミー」が発表された直後の1963年2月2日から、ビートルズは2曲のNo.1ヒットを持つヘレン・シャピロをメイン・スターとする11組のミュージシャンと合同で全英ツアーに参加していますが、当初その扱いは4番目でした。
しかし「プリーズ・プリーズ・ミー」がチャートを駆け上がるとともにステージでの人気も高まり、20日も過ぎた辺りにはヘレンと肩を並べるほどの喝采を浴びていたそうです。

また、私はドキュメンタリー映像『ザ・ビートルズ・アンソロジー』で、リヴァプールのファンの女の子が当時の心境を語っていたシーンが心に残っています。
ヘレン・シャピロのツアーと並行してビートルズは地元リヴァプールの『キャヴァーン・クラブ』にも出演していましたが、そこで「プリーズ・プリーズ・ミー」がNo.1に輝いた知らせが入りました。
女の子によるとその瞬間、ビートルズをよく知らない一般の客は歓声を上げ、熱心なファンは全員泣き出したそうです。
彼女は、淋しそうな目で振り返ります。

“彼らが、手の届かない所へ行ってしまうと直感した…。”

彼女の予感した通り、ビートルズはリヴァプールから全英、そして世界へと羽ばたいてゆきました。
ファンにとって、ひいきのスターの成長は何より誇らしいものですが、それは文字通り遠くで輝く星のような存在になってしまうことを受け入れねばならない道でもあります。
同じファンとして、そんな“星の誕生”に立ち会えた彼女らが羨ましいような、その切なさがよくわかるような…。



「プリーズ・プリーズ・ミー」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s):McCartney-Lennon /訳:Beat Wolf


昨夜、あの娘に言ってやった
君は、やってみてもくれないんだね?
C'mon (C'mon), c'mon (C'mon),…
お願いだから僕を喜ばせてよ、君を喜ばせてあげているように

そんな言い分、お構いなしの君(love)
何で、いつも僕だけ“love”って言わなきゃいけないの?
C'mon (C'mon), c'mon (C'mon),…
お願いだから僕を喜ばせてよ、君を喜ばせてあげているように

泣き言なんて、あれこれ言いたくないけど
僕の心はいつも“rain”って知ってるだろう?
君を喜ばすためなら何だってするけど、わかってもらえないね
ねぇ…どうして君はそんなに僕をブルーにさせるの?

昨夜、あの娘に言ってやった
君は、やってみてもくれないんだね?
C'mon (C'mon), c'mon (C'mon),…
お願いだから僕を喜ばせてよ、君を喜ばせてあげているように
(Me) Whoa yeah, like I please you
(Me) Whoa yeah, like I please you


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳 Lyrics 

コメント

ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」は、「ドラゴン桜」の中で、英語の先生が生徒と初対面の時に英語に親近感を持たせるために、この曲を使っていました!

2015.03.16  g-clef  編集

g-clefさん

へぇ~、そうなんですか!
素敵な先生ですね。
でも、今どきの子供たちって
「プリーズ・プリーズ・ミー」を知っているのだろうか…?i-229

2015.03.17  Beat Wolf  編集

良かったですね。ポールの公演決まって。
今度は、体調整えてくるでしょうから。

若いビートルズ☆
そして現在のポール(*^_^*)
どちらも、素敵☆

2015.03.21  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

しかも、最近になってサプライズが発表されました!
こういう人を驚かせたり喜ばせるのが
好きな人です…。

でもライブを見るなら、やっぱり「若い方」です♪
これほどのフィーリングは、唯一無二!i-237

2015.03.22  Beat Wolf  編集

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