I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「アンド・ユア・バード・キャン・シング」ビートルズ

2015.05.08

category : Beatles & Solo

The Beatles - And Your Bird Can Sing1 The Beatles - And Your Bird Can Sing2


The Beatles - And Your Bird Can Sing (1966年)



~And Your? Bird? Can Sing~

5/10~5/16までの一週間は、“愛鳥週間”
野鳥保護思想普及のため、1950年(昭和25年)に鳥類保護連絡協議会により設立され現在に至ります。
この季節、暑からず寒からず私たちにとっても活動し易い天候になりましたが、身近な鳥たちも何だか嬉しそうですよね?

ビートルズの「アンド・ユア・バード・キャン・シング」は、まさに鳥たちがじゃれ合っているような楽しいロック・ナンバー♪
でも、意外に“ウラ”のある作品です!
ポイントは、“birdの正体? 誰のbird?” …



~概要~

「アンド・ユア・バード・キャン・シング」は、ビートルズが1966年8月5日に発表した7作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『リボルバー(Revolver)』の収録曲です(シングル・カットはナシ)。
作詞/作曲・ヴォーカルはジョン・レノン、コーラスはポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンが務めていますが、ポールは歌詞を手伝ったと言っています。

イントロからの印象的なギターはビートルズ屈指のギター・フレーズであり、ここではジョージに加えポールが参戦して厚いサウンドを生み出していて、ビートルズとしては唯一アメリカの雑誌『Guitar World』“100 Greatest Guitar Solos”の69位(対象はジョージ/2008年)にランクされました。
(※メンバー以外による演奏では、「While My Guitar Gently Weeps」のエリック・クラプトンも42位に入っている)

爽快で分かり易い曲に対し歌詞は意味深で全体を通して一つのストーリーを描くのは無理があり、解釈も意見が分かれるものがあります(詳細後述)。
『リボルバー』の頃になるとポールがクラシック、ジョージがインド音楽、ジョンがドラッグの影響が顕著になりライブ向きではない作品が占める中、「And Your Bird Can Sing」は数少ないライブ向きのロック・ナンバーでしたが、結局この曲がライブで歌われることはありませんでした。


一般的に「And Your Bird Can Sing」といえば“ギターの名曲”という印象が強いと思いますが、1996年のアウトテイク集『The Beatles' Anthology 2』では、また別の魅力を聴かせてくれています。
本作品のマスターは、1966年4月26日に上記の編成でレコーディングされたtake10。
これに対し“Anthology ver.”は4月20日のtake2で、全編を通して“ジョン&ポールのツイン・ヴォーカル(の多重録音)”で歌われているのが特徴です。

本来ビートルズのグループとしての魅力はデビュー前から“このスタイル”であり、「Please Please Me」「From Me To You」「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」など一連の大ヒットは、“二人のハーモニーが生み出した魔法”といえるのではないでしょうか…(※リンクは過去ログ)。

とりわけ、ここに紹介するAnthology ver.では素晴らしいコーラス・ワークを聴かせてくれるものの、何故か冒頭からジョンとポールの笑いが止まらず、正式版には成り得ないと承知してか終始じゃれて遊んでいます。
でも、その空気感こそがビートルズの魅力であり、私は“マスターのツイン・ギター+Anthologyのツイン・ヴォーカル、それとAnthology ver.のエンディングの口笛をリミックスした音”を是非聴いてみたいのです!

 
And Your Bird Can Sing (Anthology Version) / THE BEATLES CARTOON Ep35a



~Lyrics~

You tell me that you've got everything you want
欲しいものは全部手に入れたと、君は言う
And your bird can sing
それに、愛しい小鳥が歌ってくれるって…

この歌はミック·ジャガーと、当時の恋人マリアンヌ・フェイスフル(Marianne Faithfull)について言及しているという説があります。
すなわち【Youはミック】・【birdはマリアンヌ(birdはスラングで娘・恋人を指す)】であり、当時ジョンはミックに美人の恋人マリアンヌのことを散々自慢されたツッコミをネタにした…というハナシ。
マリアンヌは1964年に「As Tears Go By(涙あふれて)」(ミック&キース作であり、翌年ローリング・ストーンズも歌っている)など歌手としてヒットも放っているので【bird can sing】に該当し、“清楚なロリータ”として人気で【green(うぶ)】だった…というワケ。


You say you've seen Seven Wonders
七不思議をその目に入れたと、君は言う
And your bird is green
それに、小鳥は緑色だって…

一方で、これはポールがネタという説もあります。
ビートルズは1964年に全米ツアーを行いボブ・ディランに会っていますが、その際マリファナを勧められ彼らは初めて薬物の世界を“トリップ”しました。
この時ボブは何か“ありがたい話”を教えてくれたそうで、これに感銘を覚えたポールは忘れないようにメモを取ったものの、翌日その紙を見ると“There are seven levels(7つのレベルがある)”としか書いておらず、全く役に立たなかった(幻覚中に書いたため)…というエピソードから【Seven Wonders(七不思議)】が用いられた…というハナシ。

ちなみにこの日ボブが話したseven levelsとは、インド起源の神秘的身体論“7つのチャクラ”のことだったらしいですが…。


You tell me that you've heard every sound there is
音という音は全部耳に入れたと、君は言う
But you don't get me, you don't get me
だけど、その手は僕に届かない …届かない!

ここは説明の便宜上、不連続のセンテンスを並べました。
ミックにしろ、ポールにしろどちらも上昇志向の塊のようなところがあり、当時ポールは新たな音楽やサウンドを求めてあちこち探し回っていたし、ミックも何度となく熱心にビートルズのレコーディングを見学に訪れています。

当初、本作品のタイトルは「You Don't Get Me」と名付けられていました。
ミックかポール、あるいは別の人物に向けたメッセージかは定かではありませんが、やはり実質的に本作のテーマはここにあるといえるのでしょう。
個人的には、ポールに対し“どんなに必死で研究に励もうと、僕には追いつけないよ”と言っているようにも思えるのですが…。



~Epilogue~

地球上には声を持つ生物は実に数多く存在しますが、一般に人間が聴いて美しいと感じる鳴き声は案外数少ないものです。
中でも鳥類は【sing】と形容されるほどの“美声”の持ち主も多く、古今東西人々に愛されてきました。
また、一部の鳥類は歌うだけでなく“しゃべる”も得意で、その分野では他の追随を許さぬ…
…というか、本職の名優も真っ青な長ゼリフをしゃべることができるのネっ!? 




でも鳥って、歌えて・しゃべれるだけじゃなく…
“踊れる”んですよ!

…えっ、何のためって?
それはモチロン…

“キミのためさ。”

Look in my direction
こっちを見てごらん
I'll be 'round, I'll be 'round
僕がいる… そばにいるから

 極楽鳥の求愛

“たとえキミが振り向いてくれなくても、ボクはきっとそこにいる…。”


オトコの心意気、見せてもらったよ。 だけど…
最後の“それ”

フィニッシュは、それで正しかったのか? 
(ちょとコワイぞ…)



「アンド・ユア・バード・キャン・シング」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s):Lennon–McCartney /訳:Beat Wolf


欲しいものは全部手に入れたと、君は言う
それに、愛しい小鳥が歌ってくれるって…
だけど、その手は僕に届かない
…届かない!

七不思議をその目に入れたと、君は言う
それに、小鳥は緑色だって…
だけど、その目は僕に届かない
…届かない!

もしも、君の後生大事にしているものが
重荷になり始めたなら
こっちを見てごらん
僕がいる… そばにいるから

もしも、小鳥と仲違いしたなら
君は悲しむだろう
でも、それで目が醒めるかも
僕がいる… そばにいるって

音という音は全部耳に入れたと、君は言う
それに、小鳥が心を揺さぶるって…
だけど、僕の歌は君に届かない
…届かない!


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳 Lyrics 

コメント

ぴよたん、笑いすぎて涙が出てしまいました。
それにしても、Beat Wolfさん、いろいろな作品の”ウラ”知っていらっしゃいますね~。毎回楽しみです!

2015.05.11  g-clef  編集

g-clefさん

ぴよたん、中に誰か入ってるみたいですよね!

たぶんみなさん、オモテのハナシより
“ウラ”の方が面白いのではないでしょうか…。
ネタを仕込む方は大変ですが?(笑)

2015.05.12  Beat Wolf  編集

歌詞を見ていて、気づいたのは、“外にどんなに求めて手に入れたとしても最後は自分の足元(自分の中)にあるんだ。”と言われているみたいです(笑)
これは聴いている私の場合だけでしょうが。。。

ジョンがポールに向けて、ありそうですね(*^_^*)

2015.05.13  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

☆dct☆さんの説も、哲学的で深いですね!
それこそ「ありがたい訓え」を聞いているよう…。i-228

でも、私も自分の説に確信を持っているわけではなく
訳した印象からは、ジョンが何を言いたいか
イマイチ掴めなかった気がします。

2015.05.13  Beat Wolf  編集

ディランだよ

ジョンがディランをからかった歌ですね。
アンソロジーバージョンはByrdsなんちゃってで、笑い転げてるし。
お前さんのThe Byrdsが、、、
ねっ、わかりやすい歌でしょ。

2016.08.26  mmm  編集

Re: ディランだよ

ジョンがディランをからかった歌でしたか!
アンソロジーバージョンはジョンとポールのコーラスがメインで
笑い転げてるのが現場の楽しい雰囲気を伝えていますね。
遊び心があって、ビートルズらしい曲だと思います。

2016.08.26  Beat Wolf  編集

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