I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「マン・イーター」ダリル・ホール&ジョン・オーツ

2015.10.09

category : Daryl Hall & John Oates

Daryl Hall John Oates - Maneater1 Daryl Hall John Oates - Maneater2

Daryl Hall & John Oates - Maneater (1982年)


~ホール&オーツ、4年ぶりの日本公演~

私の大好きなホール&オーツ…
ブログを始めて2年半で、初めての登場です!
正直、ここまで来るとどんな登場のさせ方をするか迷っていたのですが、H&Oが4年ぶりの日本公演(10/14~10/21)で私の背中を後押してくれました。
特に、10/19の日本武道館公演はWOWOWで生中継されるので、行けないファンの方はお見逃しなく♪

「Maneater」は私が初めて聴いたH&Oであり、一般にも“H&Oというと、「Maneater」!”という方も多いのではないでしょうか?
“はじめまして”な方も“大好き”な方も、どうぞごゆっくりお楽しみください♪



~概要~

ダリル・ホール&ジョン・オーツは1970年代のサイモン&ガーファンクルと並び、80年代を代表するポップ・デュオです。
“最も成功したブルー・アイド・ソウル”と称されるように、非黒人でありながら当初はかなり“黒っぽい”音楽性(R&Bやソウル)がありましたが1980年頃からカラフルなポップ・テイストが色濃くなり、本格的にブレイクするきっかけとなりました。

「マン・イーター」はその絶頂期を形成した1982年の11thアルバム『H2O』からの1stシングルで、Billboard Hot 100で5曲目のNo.1(4週/1983年の年間7位)を記録した最大のヒット曲です。
代表曲に挙げられることの多い「Maneater」ですがH&Oの音楽性からすると象徴的なものではなく…
むしろ、“変わったテイスト”といえる作品でしょう。


「Maneater」の原曲が生まれたのは、ジョン・オーツのアパートの一室で二人が作曲していた時でした。
ジョンがレゲエのリズムを思いつくと、ダリル・ホールが“コードは面白いけど、もっとグルーヴが欲しいな。”と言ってこの曲の特徴の一つでもある“モータウンのリズム”を取り入れる…といった具合に創作が進められたそうです。
このウキウキさせるリズムはいわゆる“モータウン・ビート”と呼ばれるもので、1966年にスプリームスが大ヒットさせた「You Can't Hurry Love」に代表され、奇しくも「Maneater」と同時期にフィル・コリンズのカバーver.もチャートを賑わせています。
(詳しくは「恋はあせらず」スプリームス過去ログへ)

そのため、「You Can't Hurry Love」の作者の一人ラモント・ドジャーは「Maneater」のイントロを初めて聴いた時、自分のカバー曲と勘違いし“糠(ぬか)喜び”したというエピソードまであるほどです。
もう一つサウンド面での特徴を挙げるとすればCharles DeChantのサックスで、この人は「One on One」「Say It Isn't So」ほかH&O作品ではお馴染みといえるでしょう。

 



~Lyrics~

She'll only come out at nights
女は、夜にだけ姿を現す
The lean and hungry type
引き締まった身体…そして、いつも何かに飢えている

何気に、前回の「ベティ・デイビスの瞳」とイメージが重なります。
やっぱり“優れたハンター”は身に無駄な肉を蓄えず、流れるようなスタイルをしているものなのでしょうか…?

本作品で引き合いに出されている“ジャガー(Jaguar/Panthera onca)”はアメリカ大陸に生息する肉食獣で、ネコ科としてはトラ・ライオンに次ぐ大きさだそうです(頭胴長約120-185cm)。
ヒョウ属で、その名の由来には“一突きで殺す者”という意味もあるといわれ、ヒョウと似た“黄色に黒い梅花紋”の斑(まだら)が特徴ですが、PVに登場するのはその黒変種(ブラック・ジャガー)と思われます。

 JAGUAR ATTACKS AND KILLS CROCODILE


Watching and waiting
じっと待ち伏せしているのさ
Ooh, she's sittin' with you
あぁ、君と一緒だろうと

同じ頃、日本でも「まちぶせ」が大ヒットしましたね♪(1981年・歌手は石川ひとみ/作詞・作曲は荒井由実)
別項で「Maneater」は当初レゲエだったと述べましたが、ユーミン自身が荒井由実名義でセルフ・カバーした「まちぶせ」(1996年)もレゲエ調でした。

日本の「まちぶせ」は“偶然をよそおい帰り道で待つ”という奥ゆかしいものですが、“アメリカ式”はどんなテクニックを駆使するのでしょう…。


Ooh, the beauty is there
あぁ、見た目は美しい…
But a beast is in the heart
だけど、心には獣が棲んでいるのさ

男女を問わず、やっぱり“美人は得”ですよね!?
あるアンケートによると、94.4%の女性がそう思っているというデータがあります。

特に何をしてあげなくとも、ただそこにいるだけで周囲が勝手に好意を持ってくれる…
そんな“オプション”を授かった方はご両親に感謝を捧げ、どうか“悪用”なさらないでくださいね。
でも、たとえ“心に獣”がいると分かっていても、美人の色香に抗し難い“引力”で惹き寄せられてしまうのは人間の生まれ持った性(さが)というもの…?



~Epilogue~

【maneater】は言葉が示すように“人食い”の意味で、それが派生して“男食い⇒男を弄ぶ女・男好きの女”といったスラングとして解釈されることもあります。
この作品には【She's a maneater】という表現がありますが【bitch】や【hussy】ではない所がミソで、この女性が男を骨抜きにするほど魅力的な一面も持ち合わせていることが窺えます。

一方で意外なのは、ジョンが「Maneater」について“女性の詞と解釈するのが自然だけど、本当は80年代のニューヨークの金持ちたちの強欲ぶりを描きたかったんだ。”と、コメントを残していることです。
でも、やっぱり【She's a maneater】で良かった!
“強欲な金持ちの歌”じゃあまりにムードがないし、やっぱり“男を虜にするセクシー美女”が登場した方が妄想が膨らむでしょ?(本物の“人食い”のハナシだと、もっとドン引きですが…

(Oh-oh, here she comes)
ほら、女のお出ましだ
She's a maneater
アイツは、男を喰らう“マンイーター”

あなたは【Jaguar】ならぬ、“クーガー女”という言葉を覚えておいででしょうか?
【Cougar】はジャガー同様アメリカ大陸に生息するネコ科の大型肉食動物で、イギリスではピューマ(Puma)と呼ばれています。
近年、女性を狩らない“草食系男子”の増加に伴い、お目当ての男性を自分で狩る“肉食系女子”の増加が指摘されていますが、とりわけ“20代の若い男性を旺盛に狙い撃ちする30代後半~40代の女性”のことを巷ではクーガー女と呼び、これは2000年代初頭から大ヒットし社会現象まで巻き起こしたアメリカのドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』など、恋や仕事に貪欲に生きる熟女らの活躍ぶりも影響しているといわれているようです。

 …タダの“大きなネコ”?


厚生労働省の2015年7月の発表によると、2014年時点での日本人女性の平均寿命は86.83歳(男性は80.50歳)だそうです。
データによると1960年の女性の平均寿命は70.19歳なので、この55年間で16年人生が延長されたことになります。
“余命”で計算すると、余命50年の36歳・クーガー女は1960年の年齢だと20歳…!!?

…んなわきゃナイ? 

だとしても、計算上彼女にはまだ50年の長い時間が残されていることになります。
55年前の人に比べ、16年長い人生が許されるわけですから、“実年齢から-16歳の気持ち”で人生を前向きに楽しんだって良いのではないでしょうか? ( …だからって、36-16=20 は犯罪じゃね?

一度っきりの人生だもの…
でも、どうか誰かを傷つけたりしないでね♪



「マン・イーター」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s):Sara Allen, Daryl Hall, John Oates /訳:Beat Wolf


女は、夜にだけ姿を現す
引き締まった身体…そして、いつも何かに飢えている
でも、今に始まったことじゃない
前にもここで見かけたよ

じっと待ち伏せしているのさ
あぁ、君と一緒だろうと
その眼光は、いつだってドアからの獲物を見張ってる

散々貢いできたくせに
君は、何もかも
タダで手に入れたと思っている
その女ときたら、野蛮で
ゴロゴロ喉を鳴らすジャガーに
育てられた雌猫
…カネが何よりなのさ
もし君が、そこに愛を求めようとしているなら
深追いするべきじゃない


(Oh-oh, here she comes ほら、女のお出ましだ)
気をつけな、坊や
ボロボロにされちまうぞ
(Oh-oh, here she comes)
アイツは、男を喰らう“マンイーター”
(Oh-oh, here she comes)
気をつけな、坊や
ボロボロにされちまうぞ
(Oh-oh, here she comes)
アイツは、男を喰らう“マンイーター”

僕が君なら、止めとくね
あの女が何をもたらすか、分かり切ってる
これまでだって男を骨抜きにし
何もかも、君を真っ二つに引き裂いてきたじゃないか
辛くても、気力で乗り越えろ
あぁ、見た目は美しい…
だけど、心には獣が棲んでいるのさ




~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

やった~!私の大好きだったDaryl Hall & John oates。待ってました。この曲は、発音怪しいですが、英語で歌えます。解説楽しみにしています。

2015.10.11  g-clef  編集

g-clefさん

ホール&オーツがお好きでしたか!
それじゃあ歌詞動画で練習して、カラオケでみんなを驚かせて下さいネ?

今回の解説では、日本の意外なヒット曲にこじつけてみました♪

2015.10.12  Beat Wolf  編集

テンポ良い曲ですね。
解説が面白い☆

“美しい”だけで、得をする。
言えてますね。

ひょっとして、Beat WolfさんもManeaterかしら(*^_^*)

2015.10.13  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

もしかして、初めてでしたか?
彼らには、いい曲がたくさんありますよ♪
美しさは、やっぱり「持ってる」人には敵いません!

私はManeaterというより
…んなわきゃナイ?v-16
の方ですよ?(笑)

2015.10.13  Beat Wolf  編集

この曲の入ってるアルバムは大好きで、今でも時々聴いてます(^^)
昔ホールアンドオーツが大好きな友達が、部屋にある自慢のオーディオセットでこれを聴かせてくれ低音の響きが身体中に伝わって鳥肌たったのを覚えてます。

2015.10.16  きり  編集

きりさん

確かに、佳い曲が揃ってますよね♪

そうそう、この曲のベース音が強烈で、クセになっちゃいます。
私も当時ねだって買ってもらったオーディオ・セットで
低音を一杯に強調させて聴いていましたよ!i-228

2015.10.16  Beat Wolf  編集

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