I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」ホワイトスネイク

2015.10.23

category : 1980年代

Whitesnake - Here I Go Again1 Whitesnake - Here I Go Again2


Whitesnake - Here I Go Again (1987年)



~Whitesnake 来日~

今年デイヴィッド・カヴァデールのディープ・パープル時代の楽曲をセルフ・カバーしたアルバム『The Purple Album』が日本のオリコンでTop10入りを記録したイギリスのロック・バンド、ホワイトスネイク。
そのホワイトスネイクが『THE PURPLE TOUR』で現在、来日中です(10/20~11/2)。

正直“HRのヴォーカリストが還暦を過ぎてステージに立つ”ということ自体想像するのも難しいですが、この9月に64歳を迎えたデイヴィッド・カヴァデールは今年のパフォーマンスを見る限りまだまだ“現役”のようです♪





~概要~

ホワイトスネイクは日本でもとりわけ人気の高いロック・バンド“ディープ・パープル(Deep Purple)”に1973~76年頃在籍したヴォーカリストデイヴィッド・カヴァデールが、脱退した翌年に結成したバンドです。
しかしデイヴィッドを語る際ディープ・パープルやホワイトスネイクの名を挙げるより、日本のみなさんには木村拓哉をフィーチャーした“『タマホーム』CMソングの元歌を歌っている人”と言った方が分かり易いのではないでしょうか?
元歌はデイヴィッドがヴォーカルを務めたディープ・パープルの「Burn」で、このCMを歌っているのは元ポイズン/MR.BIGのリッチー・コッツェンによるカバーですが、驚くほどデイヴィッドの歌声と似ています)



「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」は1987年の7thアルバム『白蛇の紋章~サーペンス・アルバス(Whitesnake)』からの2ndシングルで、Billboard Hot 100のNo.1(1週/年間7位)を獲得したホワイトスネイクの代表曲です。
元々は1981年にデイヴィッドと当時のギタリスト、バーニー・マースデンによって作曲され、翌年5thアルバム『Saints & Sinners』の収録曲として全英34位を記録しました《写真・右》。
このオリジナルver.には元ディープ・パープルのジョン・ロード(key)とイアン・ペイス(但し、映像でドラムスをプレイしているのは元レインボーのコージー・パウエル)も参加しており、特にジョン・ロードのキーボードが“淋しげなテイスト”を演出しているのが特徴といえるでしょうか…。

1987年、移籍先のゲフィン・レコードの要望により再録音された「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」は“ドラマティックなテイスト”に生まれ変わり、悲願である全米No.1を成し遂げました。
ここからのシングルver.《写真・左》はアルバム/PVとは違うアレンジが施され“ポップなテイスト”となっており(音源も別)、そのことを知らずPVをイメージしてシングル・レコードを購入した私は思わず“コレじゃない…”とガッカリした思い出があります。

PVは同時代のボン・ジョヴィ「アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー」やバッド・イングリッシュ「ホエン・アイ・シー・ユー・スマイル」と同様HR/HMのカッコよさだけでなく、女性も楽しめる洗練された映像美が見所となっています。
デイヴィッドをはじめイケメンというより“美しい”と形容すべき面立ちと長い髪を誇るメンバーですが、実はアルバムのレコーディングに携わったメンバーのほとんどはこの直前に解雇されており、シングルver.の演奏とPV出演は新メンバ-によるものということになります。
また、デイヴィッドとやたらイチャイチャしているセクシー美女はアメリカのモデル/女優タウニー・キタエン(Tawny Kitaen)で、この頃「Still Of The Night」や「Is This Love」などホワイトスネイクのPVに出まくっていました。
映像の雰囲気からお察しの通り二人は“ただならぬ仲”であり、1989年に結婚を遂げるも2年後に破局…という、何とも“ロックなカップル(?)”でした!

 
 



~Lyrics~

I don't know where I'm goin'
何処へ向かっているかなんて、わからない
But I sure know where I've been
ただ、そこに俺が存在したことははっきりしている

あなたには、“それ”が分かりますか?
人生に何が待ち受けているかなんて予見は至難なことですが、自分の興味関心が職業となり、理想の人が伴侶となり、無病息災で天寿を全うする…
そんな思うままの人生を辿れる人は、ごく稀なことでしょう。
後ろを振り返り足跡を鑑(かんが)みると、自分がどれだけ過ちを犯してきたかがはっきり記されています。
だけどそれこそ、あなたがこの世に存在した証…。


I never seem to find what I'm looking for
どうやら、俺には見つけられそうもない
Oh Lord, I pray you give me strength to carry on
おぉ神よ、弛まぬ力を与え給え

“探しものは何ですか? 見つけにくいものですか?”
…そんな風に、神サマが声を掛けてくれたらいいのに!

“苦しい時の神頼み”とは人間の心理を見事に言い表したことわざですが、“探しもの”が見つからない時って世の中の災厄が自分だけ降り注いでいるような…そんな気分になるでしょう?
でもそれは、すぐ身近にあるのに何故か当人だけ見えておらず、呆れた誰かが“目の前にあるじゃん!”って教えてくれたりするものです。
“人生の探しもの”も、案外そうやって見つかるものかもしれません…。


Like a drifter I was born to walk alone
流離(さすらい)人の如く、唯ひとり歩む宿命の下
An' I've made up my mind, I ain't wasting no more time
決めたんだ…もう時を無駄にはしない

1982年のオリジナルとはアレンジが違うと先述しましたが、実はこの歌詞の一部も【hobodrifter】と変更されています。
その理由についてデイヴィッド本人は“[hobo]を【homo(ホモ)と誤解されるから】”と、コメントしているようです。
意味としてはどちらも“渡り歩く者”といったニュアンスがあって大差はありませんが、このフレーズに於いては【drifter】の方が圧倒的に音の響きがカッコいいような気がします。

“孤独を生きる星の下に生まれた”といえば不幸な人のように思えますが、私たち人間は誰もがそんな宿命を背負って生きているのかもしれません…。



~Epilogue~

この歌は、何らかの理由で孤独の道を歩む決意した男の物語です。
タイトルの「Here I go again」はその心情を端的に表していると思われますが、歌詞全体を見渡すとそこには“よし、もう一度やってやる!”という意気込みより、“仕方ない、またやり直そう…。”という迷いと傷心が内包されているようにも感じ取れます。
一方、音楽的要素に耳を傾けてみると82年ver.は淋しげで“後者”を、87年ver.は力強さが増して“前者”の心情を代弁しているようにも思えるのです。

“人生楽ありゃ苦もあるさ”
長い人生、時が変われば境遇も心情も変わるもの…。


Here I go again on my own
ここからまた一人、始めるさ
Goin' down the only road I've ever known
歩むべき、唯一つの道を下り

「Here I Go Again」は、デイヴィッドが1974年に結婚した最初の妻Julia Borkowskiとの破局の際の心情を綴ったものともいわれます。
また、この頃そうした家庭内の不安定が影響してか彼はドラッグに溺れ、仕事でも人間関係や金銭問題にトラブルを抱えバンドも空中分解…といった公私共にどん底な時期にあったようです。
時が移り、新たな恋人タウニーと出会い、痛めていた喉の手術も成功し3年振りに制作されたのがアルバム『Whitesnake』でした。
実生活に光が射せば物事の解釈も楽観的になるもので、孤独を歌ったはずの「Here I Go Again」が“よし、もう一度やってやる!”に変わったとしても無理からぬことでしょう。
(…にしても、PVでのタウニーとのイチャイチャはやり過ぎ!?


Here I Go Again...
あなたはこの言葉に、どんな想いを込めますか?



「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s):David Coverdale, Bernie Marsden /訳:Beat Wolf


何処へ向かっているかなんて、わからない
ただ、そこに俺が存在したことははっきりしている
昨日の歌の約束に縋りついてきたけれど
決めたんだ、もう時を無駄にはしない
Here I go again...
ここから、また始めるさ

たった一つの答えを探し続けてきたけれど
どうやら、俺には見つけられそうもない
おぉ神よ、弛まぬ力を与え給え
孤独な夢路を往くこの男に…


ここからまた一人、始めるさ 
歩むべき、唯一つの道を下り
流離(さすらい)人の如く、唯ひとり歩む宿命の下
決めたんだ…もう時を無駄にはしない

誰かの救いを求める、もう一つの心
甘美な慈愛の訪れを
残りの人生、耐え抜いてみせよう
孤独な夢路を往く覚悟の下に…


But here I go again, here I go again,
Here I go again, here I go...


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

64歳現役☆凄いですね!
タマホームのCM
わかりやすい(笑)

Here I Go Again
ここから、また始める。
良いですね〜(*^_^*)

2015.10.29  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

「健康オタク」ぐらい努力しなきゃ、とても無理ですよね!
初めてあのCMの歌を聴いた時、「タマホーム」って歌ってることにビックリしました。
インパクトありますよね!

Here I Go Again…
いつも心に持ち続けたいですね♪i-236

2015.10.29  Beat Wolf  編集

私も1987Ver.買いました・・・

Beat Wolfさん、こんばんは。

私も高校の頃にVer.違いを買って途方に暮れたことがあります・・・。
結果としてアルバムVer.ばかり今でも聴いてますが。

ところでHere I Go AgainのPV久しぶりに見るとドキドキしちゃいますね。
思春期には刺激が強かったけど、「こんな未来が来るかもしれない・・・」と自己投影してた気がします。

現実には「Here I Go Again」の繰り返しでしたが・・・。

2017.01.25  地味JAM尊  編集

Re: 私も1987Ver.買いました・・・

あぁ、1987Ver.を買われましたか!
やっぱりアルバムVer.の方がいいですよね。(笑)
PVはちょっと私物化してるような気もしますが
何度見てもこのカッコいいです!

人生は「Here I Go Again」の繰り返しでいいと思います。
つまり、それはやるべきことがまだあるということだし
それが生きているという証でもあるのですから。

2017.01.25  Beat Wolf  編集

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