I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「1999」プリンス

2016.04.29

category : Prince

Prince - 1999 1 Prince - 1999 2


Prince - 1999 (1982年)



~Prince Rogers Nelson 1958-2016 R.I.P.~

アルバム『Purple Rain』の世界的大ヒットや映画『バットマン』の主題歌「Batdance」などのパフォーマンスで日本でもお馴染みのアメリカのシンガー・ソングライター“プリンス”が、去る4月21日(現地時間)に急死したニュースに驚かれた方も多いことでしょう。
プリンス(57歳)は4月初頭にインフルエンザに罹患し15日には移動中の機内で体調が悪化、緊急着陸し病院へ搬送され自宅で休養中と報じられていた矢先でした…。
現時点で死因は特定されてはいないものの、彼は昨年10月にAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症していたとも報じられており、免疫不全状態の患者にとってはたとえただの風邪であっても命に係わります。
また、義弟の方の証言によるとプリンスは死の直前の154時間休むことなく作業を続けていたそうで、もしかしたらこの時すでに自らの天命を悟っていたのかもしれません。

1980年代の音楽界を代表する3大スターといえるマイケル・ジャクソンマドンナ、そしてプリンス…そのうち2人が故人となってしまいました。
奇しくもこの3人は何れも1958年生まれであり、これにホイットニー・ヒューストン(1963年生)が4年前亡くなっていることを考えると、80年代の音楽を愛する者にとっては本当に残念でなりません。
心より、冥福をお祈りいたします…。

プリンスの死後“Vevo”により動画が公開されていたのですがどうやら期間限定だったようで、本記事に掲載の動画もいつまで見ることができるか不確かなので、有効なうちにご覧ください。)



~概要~

プリンスほど、“天才”という称号が相応しいミュージシャンはこの世に存在しないでしょう。
デビューした1978年からの38年間にスタジオ・アルバムを39枚発表したというだけでも尋常ではありませんが、その殆んどの作詞作曲プロデュースを自分でこなす才人ぶり。
それでもなおこの先何十枚もアルバムを発表できるだけの楽曲のストックがあるといわれていましたが、実際にプリンスの死後金庫からアルバム100枚分を超える音源が発見されたそうです!
(そのほかも沢山あり過ぎて長くなるので今回は省略)。


「1999」はプリンスの1982年の5thアルバム『1999』のテーマ曲であり、1stシングルとしてBillboard Hot 100の12位(1983年の年間41位;27週チャート・インというロング・ヒットによる)を記録し、彼がブレイクするきっかけとなった作品です。
また、本作はローリング・ストーン誌“the 500 Greatest Songs of All Timeの215位”にも選ばれています。

作詞作曲はもちろんプリンスですが、特徴的なリフはママス&パパス1966年のヒット曲「Monday Monday」をヒントに創作されており、彼の作品でもかなりポップなテイストの「1999」は歌詞を替え「Manic Monday」(過去ログ)として1986年にガールズ・ロック・バンドのバングルスに提供されています。
また、ジェネシスのツアー中に「1999」にハマって繰り返し聴いていたフィル・コリンズは、これをヒントに大ヒット曲「Sussudio」を生み出しました。

「1999」は通常のプリンスの作品とは異なり、プリンスと“ザ・レヴォリューション”のメンバー3人によるパートによって構成されており(後述)、恐らくこれはテーマの一つでもある【party】の演出によるものでしょう。
一方で、歌詞をよく読むと“反戦歌”というマジメな側面も持ち合わせています。

 



~Lyrics~

I was dreamin' when I wrote this
夢の中で描いた、この詩(うた)…
Forgive me if it goes astray
もしも惑わせてしまったなら、どうか許して?

このラインを歌っているのは、後に“Wendy & Lisa”を結成するウェンディ・メルヴォワンとリサ・コールマン。

原詞では【this】としか言及されておらず、“詩”は私が付け加えた装飾です。
過ぎてみればそれに該当するような大事件は実際に発生しませんでしたが、20世紀に世界を騒がせた“予言”がありましたね?
16世紀フランスで出版された有名な『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は“四行詩集”の形態の著作であり、“1999年”について言及したのもその中の一編でした…。


But when I woke up this mornin'
だけど今朝、目覚めたら
Coulda sworn it was judgment day
確かにそれは、“最後の審判の日”

このラインを歌っている“日の丸ハチマキ”のギタリストは、デズ・ディッカーソン。

キリスト教で【judgment day】は“神の裁き”が下される日であり、まず神と地上の悪者(人間の諸政府)との間に最終戦争(ハルマゲドン)が起こり神が勝利、その後イエス・キリストが再臨し全ての死者を蘇らせ裁きを行い(最後の審判)、永遠の生命を与えられる者と地獄に堕ちる者とに分けるとされています。
この世は悪と共に滅亡しますが、新たに地上にはキリストが直接支配し善人だけが暮らす千年王国(Millenarianism)が築かれるそうです。
(※千年王国については、諸説ある)


There were people runnin' everywhere
人という人は、何処も奔り回っていた
Tryin' 2 run from the destruction
破滅から逃れようと、必死に

プリンス独特の【2(=to)】♪
一方、ノストラダムスの百詩篇第10巻72番には以下のように記されています。

1999年、7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモワの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。


【ノストラダムスの予言】と【ハルマゲドン】は元来まったく別モノなのでしょうが、キリスト教国の人たちも混同しているようですね?
1998年にエアロスミスの「ミス・ア・シング」(過去ログ)と共に大ヒットした映画『アルマゲドン』では地球を破滅させるのは小惑星の衝突でしたが、もしもこれが本当に【Armageddon】であったなら“ブルース・ウィリスは神と戦った悪者”となり、まして神サマに勝っちゃうというトンデモナイお話!?? 



~Epilogue~

4月14日の発生から震度7が2回・震度6強が2回・震度6弱3回をはじめ、5/1までに震度1以上を1100回以上観測した熊本・大分及び九州地方を襲った【熊本地震】。
49人が亡くなり(行方不明1人/災害関連死の疑い17人/重傷337人)2万2000人余が避難、熊本県内の住宅被害が2万68棟に上りました(5/1現在)。

本当に甚大な被害をもたらせた熊本地震ですが、今回の地震が400年前に西日本で群発した地震と酷似しているという指摘もあります。
4/29の報道ステーションによると、今回の地震と1619年5月1日に発生した熊本八代地震(推定M6.0)では以下の共通点がみられるそうです。《写真・左》

①城郭が崩壊するほどの強い揺れ
大分へ被害が拡大した
半月ほど余震が頻発
熊本八代地震の8年前(1611年)に甚大な津波被害をもたらせた慶長三陸沖地震(推定M8.1)があったという流れが、東日本大震災の5年後に熊本地震が発生した経緯に類似している

そして、400年前の地震活動にはまだ続きがあります。
熊本八代地震の6年後、1625年には広島・愛媛・熊本で3カ月ごとに再び地震が発生したとの記録が残っているそうです。
これらは何れも日本最大級の断層“中央構造線”付近で発生しており《写真・右》、1633年には小田原で地震・津波も起きています。

Prince - 1999 3 Prince - 1999 4

勿論これは過去のデータの一つであってこれら全てが連動しているとも、今回の地震も同じような動きをするとも断言できるものではありませんが、この海域には東日本大震災を超える甚大な人的・物的被害を及ぼすと想定されている“南海トラフ”もあります。

宗教や占星術に基づく“予言”は別次元の話として、発生のメカニズムを考慮すると地震はある程度決まった時間軸の中で繰り返し発生する性質のものであり、“活断層が存在する限り、地震はいつか必ず起きる”といえるのでしょう。
問題は“いつ起きる?”ですが、中央構造線断層帯は記録が残っている近世以降(1619年)M6前後以上の地震は13回/400年起きています。

'Cuz they say two thousand zero zero party over,Oops out of time
だって2000年で“パーティー”はおしまいなんだって…おっと、もう時間がない!
So tonight I'm gonna party like it's 1999
だから今夜、騒ぎ倒すのさ…1999年のように

…あなたは“パーティー”派? それとも“備える”派? 



「1999」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Prince /訳:Beat Wolf


夢の中で描いた、この詩(うた)…
もしも惑わせてしまったなら、どうか許して?
だけど今朝、目覚めたら
確かにそれは、“最後の審判の日”
空は一面、紫色で
人という人は、何処も奔り回っていた
破滅から逃れようと、必死に
それでも、僕は気にしなかった


だって、2000年で“パーティー”はおしまいなんだって
おっと…もう時間がない!
だから今夜、騒ぎ倒すのさ…1999年のように

夢の中で描いた、この詩(うた)…
もしも好き勝手というなら、どうぞ訴えて?
だけど、人生というパーティーはこれが最後と決まったわけじゃない
戦争は辺りを覆い、戦いに備えよと心が囁く
だから…どうせ死ぬなら、今夜この身の欲するままに任せよう



もし騒ぎに参加しないなら
このドアを叩いて邪魔しちゃいけないよ
ポケットの中にいるライオンが
うなりを上げ待ち構えているからね
そうさ…誰もが爆弾を備え
今にみんな、死んでしまうのさ
だけど、そんなことになる前に
人生を踊り尽くそう




~Lyricsはこちら~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

Beat Wolf さん、こんばんは~
プリンス♪夢の中で描いた、この詩だから・・
どうせ死ぬなら、今夜この身を欲するまま・・・
そうさ・・・今にみんな死んでしまうのさ
だけど、そんなことになる前に人生を踊り尽くそう♪
ニュースをみました。まだ若いのでお気の毒
です(´ヘ`;)

2016.04.29  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

ちょっと抽象的で、何の歌だかわかりにくいでしょ?(笑)
ヒントは、「1999」というタイトルです。
あと、「2000年でパーティーはおしまい」みたいなことを言って
世間を騒がせた人がいたでしょう?

やっぱり、体は大事にしなければいけませんね。(笑)

2016.04.29  Beat Wolf  編集

ご無沙汰しています。

エンターテイナーがまた一人いなくなりました。
今年は続きますよね。

Beat Woflさんも上で仰られていますが、
からだは大事にしないといけません。(笑)

2016.04.30  Easy Music Reviews  編集

Easy Music Reviewsさん

ご無沙汰していました。
うんざりするほど、よく続きますね。
おかげで追悼特集ばかり…。
特に今年は、長い闘病の末というの多い気がします。
…サスガにそういうのは見習いたくないですから!(笑)

2016.04.30  Beat Wolf  編集

いいですね

始めまして

いや~、素晴らしいブログですね(^^♪

最近テープ数百本久々に聞きまくって、これはというのはデジタル化しております。

つくづく、昔の洋楽はいい!

そう思う今日この頃です。

自分も、Beat Wolfさんのようなブログ作ろうと思っていたのですが・・・

では、またちょくちょく訪問させていただきます。

2016.04.30  お宝トミー  編集

Re: いいですね

初めまして、ありがとうございます。
テープ数百本ですか、凄いですね!
デジタル化にも、最近は再生機がままなりません…。

昔の洋楽はいろんな音楽性があって、それぞれ楽しめました。
最近は、「ゴーストバスターズ」のような遊び心のある曲が少なくて寂しいです。

2016.05.01  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさん、こんばんは^^
プリンスの才能は38年間に39枚ものアルバム発表で、なお死後にアルバム100枚分を超える音源が発見されて超凄いです。
「1999」の意味はクリアーになりましたよー!
ハルマゲドンか、はたまたノストラダムスか?
熊本地震の発生メカニズムを考慮し、パーティー派か備える派か(´ヘ`;)

♪だけど、そんなことになる前にに 人生を踊り尽くそう♪
となっているけれど、自身は死の直前の154時間休むことなく作業し続けた
そうなので、出来ればどちら派でもなくプリンスのように、最期こそ
“これだ”ということに没頭して成し遂げる、それこそが
本望でしょうかー!!! とても難しいけれど・・・・

2016.05.02  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

そうなんです!
デビュー直後の売り出し中は毎年出すのはありますが
普通売れてからは数年に1枚出せは良い方です。

「1999」の意味がわかりました?
実は「この世の終わり」が迫った、大変な歌です!(笑)
自分がそんな事態になったら難しいですね…。
でもみすてぃむーんさんは、プリンスのように
「最後の瞬間まで“これだ”ということに没頭して成し遂げる」なのですね!
ナルホド、私もそうしよう…
…って、何しよう?(笑)

2016.05.02  Beat Wolf  編集

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