I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ロック・アンド・ロール・ミュージック」ビートルズ

2016.06.24

category : Beatles & Solo

Beatles - Rock Roll Music1 Beatles - Rock Roll Music2


The Beatles - Rock & Roll Music (1964年)



~ビートルズ来日50周年~

6月29日は“ビートルズ記念日”
1966年の6月29日、ビートルズが初めて羽田空港に降り立ったことを記念して制定された日本だけの記念日です。
今年はそれから“50周年”ということで、殊更注目を集めていますね♪

…それにしても、先週末の“イギリスのEU離脱”は世界を動揺させました!
実はこの6/28・29、ビートルズ来日50周年記念コンサート『THE TRIBUTE』が予定されており、それにゲスト出演する“ジョン・レノンの妹(異父妹)”ジュリア・ベアードさんが来日中で、彼女は今回のEU離脱について“兄はインターナショナルな人だったから、もし生きていれば残留を支持したはず”と、言及したそうです。



~概要~

「ロック・アンド・ロール・ミュージック」は1964年12月4日に発売されたビートルズ4作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズ・フォー・セール(Beatles for sale)』に収録された作品です。
英・米ともにシングル・カットはありませんがフィンランドやノルウェー、オランダ、オーストラリアなどで発売され、とりわけ日本ではビートルズ最高の85万枚を売り上げました。

ビートルズが敬愛する黒人歌手チャック・ベリーが作詞・作曲し1957年にBillboard Hot 100で8位を記録した楽曲のカバーであり、ここではジョン・レノンがリード・ヴォーカルを務めています。
オリジナルのチャック・ベリーが抑揚を抑えたクールな歌唱であるのに対し、ジョンはまさに“エキサイト”しており感情に訴え掛けてくるようです。

ビートルズはコンサートのオープニング曲として歴代「I Saw Her Standing There」や「Twist and Shout」など激しいロック・ナンバーを好んで選曲してきましたが、1966年のツアーでは本作品が選ばれており、この年初来日を果たした日本武道館公演のOPを務めたのも「Rock and Roll Music」でした。
このうち、武道館公演初日(6/30)では通常よりキーを下げ短縮したバージョンが披露され、この音源は1996年にリリースされた『The Beatles' Anthology 2』に収録されています。

本作品はビートルズ以外にもビーチ・ボーイズ、REOスピードワゴン、ブライアン・アダムスなど錚々たる顔ぶれにカバーされるロックのスタンダードであり、オリジナルのチャック・ベリーver.はローリング・ストーン誌“500 Greatest Songs of All Time 128位”にランクされ、ロックの殿堂“500 Songs that Shaped Rock and Roll”入りを果たしています。
また、カバーではありませんか今回Youtubeで見つけた音源にはビートルズの「Rock and Roll Music」とレッド・ツェッペリンの「Rock And Roll」をマッシュアップ(※)させた作品があり、マッシュアップ好きの私にはタマラナイ1曲♪
(※mashup;2つ以上の曲から片方はボーカルトラック、もう片方は伴奏トラックを取り出してそれらをもともとあった曲のようにミックスし重ねて一つにした音楽の手法

 
 



~Lyrics~

It's got a back beat, you can't lose it
強烈なバック・ビートを、もう放せない
Any old time you use it
いつだって、そうするさ

【back beat】は“騒がしいしっかりとした拍子”を意味し、ロックの大きな魅力の一つです。
ビートルズはデビュー前、ハンブルクで公演を行っていた頃からこの曲をレパートリーとしていました。

「Rock & Roll Music」に魅せられたビートルズ…
ハンブルク時代の彼らの活動と人間模様を描いた1994年の映画に『Backbeat』という作品がありますが、まさにこの一節から採られています。


 


Don't care to hear them play a tango
タンゴや「イン・ザ・ムード」
And In The Mood they take a mambo
マンボなんて、聴きたくないし

この歌に列挙されているロック以外のジャンルのファンの皆さん、ゴメンナサイ!
これは“ロックが一番”という歌なので、作者に成り代わりお詫びを申し上げます。

ここで記される【In The Mood】は一般的な文章の一部でなく“曲名”と解釈していますが、実際それを意味するかは不明です。
「In The Mood」というと1939年にグレン・ミラー楽団によって大ヒットしたジャズの超有名曲が真っ先に浮かび、どんな名曲であってもナマイキ盛りの若造に掛かってはそんな言い方になるのかもしれません。
あなたは“若かりし頃”、どうでした? 


It's way to early for a congo
コンゴにはちょっと早い
So keep a rocking that piano
やっぱり、ロックなピアノを刻み続けよう

【congo】は上の[tango-mambo-]の流れと思われますが、正直【way to early for a congo】の真意はよくわかりません(たぶん韻を重視しただけで、深い意味はない)。

一方、ビートルズの「Rock & Roll Music」で大きな魅力となっているのが、ファンキーなピアノ・プレイ
ここでのプレイヤーには諸説あって、アルバムのライナーを担当したDerek Taylorは“ジョン&ポールとジョージ・マーティンが一つのピアノで演奏”、『ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ』の著者Mark Lewisohnは“ジョージ・マーティン”、エンジニアを務めたGeoff Emerickは“ポール”だと言っています。



~Epilogue~

『日本史上、最も国民を騒がせた来日』をランキングしてみるとすれば、それはマシュー・ペリー(黒船来航)、ダグラス・マッカーサー(GHQ最高司令官)、そして“ビートルズ来日”ではないでしょうか?
来日前から政治家が目くじらを立て、右翼団体が排斥運動を起こし、時事討論番組では音楽に知識も興味もない人々がビートルズを論じ、地域や学校は子どもたちをコンサートへ行かせまいとあらゆる手段を講じる…。

来日すると、ビートルズを国民から徹底的に隔離するため空港や高速道路を封鎖して彼らをホテルへ送迎、東京オリンピック開会式級の8千人を越える警官と9千万円の費用を投じ警備に当たったそうです。
さらに、コンサート中も武道館内には8,500人の観客に対して約2,000人の警官(+警備員)が会場を指導・監視に当たったためビートルズとしては例外的に静かなコンサートとなりました。

この厳戒態勢について、警備の指揮を執った当時の警視庁警備課長さんは次のように語っています。
現場の下見に武道館を訪れた際ビートルズ・ファンの女子中学生らがたむろしていて、彼女らに話を聞いてみると【足の1本くらい折れてもいいからステージに飛び上がってキスしたい】と言うわけ。こういう女の子らが来るなら何が起きるかわからないと思い、それが警備の全てを決定した。”(要約)

…でもちょっと写真をご覧ください、警官がみんな“白手袋”をしているでしょ?
白手袋は通常皇室・国賓護警時にしかしないものですが、この時は女の子たちに怪我をさせないよう、警官一人ひとりに彼女らを大切に扱う気持ちを徹底させるよう敢えて指示したそうです。
少しやり過ぎではあったものの、そこには“日本人らしい思いやりの心”が込められていました…。

Beatles - Rock Roll Music4 Beatles - Rock Roll Music3


Just let me hear some of that rock and roll music
ロックン・ロールを聴かせてよ!
Any old way you choose it
君だって、それがいいだろう?

…かつて“ロックは若者の象徴”でしたが、今は当のポール・マッカートニーも74歳を迎え、現代の若者からは「Rock and Roll Music」のような心湧き立つロックン・ロールが聴こえてこないような気がします。
昔、私が抱いていた“演歌はおじさん・おばさんの音楽”という偏見と同じ感覚で、若者たちはロックを捉えているのだろうか…。

音楽の“ジェネレーション・ギャップ”ならまだいいのですが、EU離脱に対するイギリスで生じたそれには少し考えさせられます。
今回の国民投票では18~24歳までの若者の70%余りが残留に投票したのに対し、65歳以上の高齢者の60%が離脱に投票したそうです。
ガーディアン紙のサイトに掲載された、“投票権が与えられていない10代の女の子”の言葉があります。
16、17歳の声は聞いてもらえなかった。90歳の人の方が、私たちの残りの人生を決める力が強いなんて!

難しい問題です…。



「ロック・アンド・ロール・ミュージック」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Chuck Berry /訳:Beat Wolf


ロックン・ロールを聴かせてよ!

君だって、それがいいだろう?
強烈なバック・ビートを、もう放せない
いつだって、そうするさ
“ロックン・ロールでなければ”って
僕とダンスしたいなら
共にダンスを踊りたいなら

モダン・ジャズがまるでダメってわけじゃないけれど
もっともっとテンポを速くしてみないとね?
優雅なメロディーをやめなきゃ
まるで、シンフォニーに聴こえるよ 

…だからこそ、ロックン・ロールなのさ!


愛しいあの娘を小道の向こうへ連れていき
仲間の泣きのサックスを聴かせた
アイツら、大したロック・バンドさ
まるで、ハリケーンみたいな風を吹かせやがる

…だからこそ、ロックン・ロールなのさ!


南へ下る道はジュビリー(祝祭)
馬乗りたちは、ジャンボリー 
みんな自家製ビールを木のカップで呷(あお)り
すっかりゴキゲンで踊ってる

…そうして、ロックン・ロールが始まったのさ!


タンゴや「イン・ザ・ムード」
マンボなんて、聴きたくないし
コンゴにはちょっと早い
やっぱり、ロックなピアノを刻み続けよう

…だからこそ、ロックン・ロールなのさ!



~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

Beat Wolfさん、こんばんはー
梅雨の物憂いを払うのは、やっぱり「ロック・アンド・ロール・ミュージック」 ビートルズ
♪もっともっとテンポを速くしてみないとね?
・・・だからこそ、ロックン・ロールなのさ♪

ビートルズの来日50周年だそうですね。
ジョンが元気で歌っていて、生きていればもっと新曲を聴けたのにと、
つい思ってしまいます(⌒_⌒;

2016.06.24  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

今週は、梅雨の趣きを味わえた1週間でしたね。
水不足を解消する分は雨も降って欲しいですが
気分はスッキリしたいこともあります。

ビートルズの来日50周年、ご存知でしたか!
ジョンの元気な姿を見ていると、つい「もしも」を想像してしまいますが
あの「ガニ股」を見ると、なおさらそう思います!?(笑)

2016.06.24  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさん、こんばんは~
順番に曲を聴いていくと、タンゴやインザムード、
マンボなんてとあるように、リズムその他が
全然ちがいますね。出だしから乗ってくる
演奏に歌い方の調子でロックンロールは
こうでなくちゃと、ビートルズは歌っています~♪

EU離脱はあらゆる面で影響及ぼしそうです・・・
やり直しが言われていますが、どうなるの
でしょう?

2016.06.27  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

いろんなジャンルの音楽がある中で
「スカッと」したいなら、ロックが一番です!
特にこの歌は出だしからパワー全開ですから
インパクトがあるし、ダンスにも合うでしょ?(笑)

EU離脱そのものより、その後の
イギリス自身の混迷が考えさせられます。
国民投票は、安易に為されるべきものではありません。

2016.06.27  Beat Wolf  編集

身体が思わず動き出しますね(笑)
マッシュアップ初めて聞きました。
聴き比べると違うものですね〜。

武道館の警備、白手袋。
海外からのコンサートに随分、気を使われたのですね。
日本らしい!

イギリス、時間かけても落ち着いてほしいですね☆

2016.06.28  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

そうでしょう♪
ビートルズはヴォーカルがいいし、ツェッペリンはギターがいいので
最強の組み合わせだと思います。

一般にはこの警備、「無粋」と認識されていますが
その理由を知ってみると、当時のファンも許してくれると思います。

う~ん、イギリス難しそう…。

2016.06.28  Beat Wolf  編集

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