I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「愛という名の欲望」クイーン

2016.09.02

category : Queen

Queen - Crazy Little Thing Called Love1 Queen - Crazy Little Thing Called Love2


Queen - Crazy Little Thing Called Love (1979年)



~クイーン+アダム・ランバート武道館公演 2016~

フレディ・マーキュリーの死、ジョン・ディーコンの引退を乗り越え、今年でデビュー43年目…
アダム・ランバートという新たな世代のヴォーカリストを加え、クイーンは31年ぶりに日本武道館に帰ってきます(9/21~23)!
武道館はクイーンが初来日公演を行った思い出の地であり、今回も全3公演が武道館であることからもその拘りが伝わってくるようです。

そこで本記事では彼らの来日を記念し、今回のツアーのセットリスト曲でもある「Crazy Little Thing Called Love」を特集いたします♪



~概要~

「愛という名の欲望」はイギリスのロック・バンド、クイーンにとって初の全米No.1を達成した記念すべき作品であり、最大級のヒット曲です。
クイーンはそれ以前にも「Bohemian Rhapsody」や「We Are the Champions /We Will Rock You」といった日本でもお馴染みの強力ナンバーを幾つも発表していますが、意外にもアメリカで頂点に立ったシングルは一枚もありませんでした。
そのため本作はそれまでの“重厚かつ繊細な音作り”を捨て、徹底的に“アメリカ人好みのテイスト”を盛り込んで創作されたものの、当初その思惑は意外な形で自らの足を引っ張ることになります…。

まず、「Crazy Little Thing Called Love」は1979年10月5日にリリースされ2位を記録するなどイギリスでは順調な滑り出しを見せていますが、今回“本命”だったはずのアメリカでは販売元のエレクトラ・レコードの反対でシングル・カットさえされませんでした。
このまま埋没してしまう危機を救ったのはアメリカのラジオ局で、彼らがイギリスから輸入された音源を次々と流したことから人気が広まっていき、約2カ月遅れの12月7日にようやくアメリカでもシングルが発売される運びとなります。
リリースされるや翌年2月からBillboard Hot 100で4週No.1(1980年の年間6位)を記録する大ヒット、デビューから7年を経てクイーンはついに念願の全米No.1の称号を手に入れることとなりました。
(この後、本作が収録されたアルバム『ザ・ゲーム(The Game)』も初の全米No.1)

アメリカを意識しただけあってロカビリー(1950年代にアメリカで発祥)へのアプローチが試みられており、フレディの歌声もまるでロカビリー界の大スター、エルヴィス・プレスリーばりの低音と“巻き舌”になっています。
当時こうしたオールディーズ(ネオロカビリー)に人気再燃の兆しがありましたが、これにはエルヴィスの死(1977年)も大いに影響があり、エルヴィスの大ファンであるジョン・レノンも1980年の復帰作「スターティング・オーヴァー」で“巻き舌”を披露していました。
しかしこれについてクイーンのロジャー・テイラーやブライアン・メイは、“ジョンの復帰は「愛という名の欲望」に触発されたため”と言及しているそうです。

作詞・作曲はフレディで、クイーンがレコーディング・セッションのためドイツのミュンヘンに滞在した際生まれました。
歌詞はフレディが宿泊していたヒルトン・ホテルの泡風呂に入浴中に思いつき、直ちにギターとピアノで作曲したそうです。
その後スタジオでのリハーサルでフレディがリズム・ギターを弾きながらメンバーに歌って聴かせたところ彼らもそれを気に入り、これによって“初めてフレディのギター演奏がが正式にレコーディング”されることとなりました。

その後1985年の『ライヴ・エイド』ほか、ライブでフレディがギターを弾きながら「愛という名の欲望」を歌うスタイルは定番となり、彼の亡き後もポール・ロジャースアダム・ランバートによってステージで歌い継がれました。
また、フレディの死後の1992年4月20日には、残されたクイーンのメンバーが中心となりロンドンのウェンブリー・スタジアムで『フレディ・マーキュリー追悼コンサート』が催され、本作品はロバート・プラントによって歌われました。


 

 



~Lyrics~

This thing called love, I just can't handle it
愛ってヤツは手に負えない
This thing called love, I must get round to it
何とかしなきゃならないけれど

主人公がどうして“手に負えない”と言っているのかは後に譲るとして、フレディが色っぽいおネエさまたちにセクシー・ポーズで挑発されたり、シャツを引き裂かれ翻弄されているPVが今みても面白い♪
ほかにもフレディの目が真っ赤になったり、床から手が出て手拍子する“ビミョ~”な演出…
こういうのって普通の人がやってもバカバカしく映るだけなのに、フレディやマイケル・ジャクソンがやると許せるというか、たちまち“エンターテイメント”に早変わり!
“持ってる人”って、ありますよね…? 


It swings (woo woo)
スウィングしたり
It jives (woo woo)
ジャイヴしたり

【swing】も【jive】も、リズムやダンスに関連づけられる言葉です。
[赤ちゃん]が[スウィング]したり[ジャイヴ]したり、[クラゲみたいにゆらゆら揺れて]いる…
それを想像しただけでも楽しく癒やされそうですが、そんなイメージを“リアル”にするとこんなカンジ? 




She gives me hot and cold fever
この心をホットにも、コールドにも狂わせ
Then she leaves me in a cool cool sweat
その心はクールな汗とともに、オレを置き去りするのさ

ここは【hot】【cold】【cool】を並べた表現が面白いので、そのまま用いました。
[hot=熱い][cold=冷たい][cool=涼しい]と定義すると、この二人のカンケイが見えてくるでしょ?
主人公がなかなか覚悟できずにいるキモチ、わからないでも…。 



~Epilogue~

最新のニュースによると、フレディが少年時代に住んでいた家にブルー・プラークを設置する除幕式が9月1日に執り行われ、当時から彼の友人としてここに通っていたブライアン・メイも祝福に駆けつけたことが伝えられています。《写真》
【blue plaque】とは、イギリスで“人類の繁栄と幸福に重要かつ積極的な貢献をした”と認定された人物(死後20年または生後100年経過が条件)がかつて住んだ家、もしくは歴史的な出来事があった場所に設置される青色の銘板で、今回フレディのプラーク制作の過程がクイーンによって動画として公開されています。

そのプラークを前に、ブライアンはこんな心境を語ったそうです。
“とても奇妙な気分だよ。約50年前、ここは僕らのたまり場で、今はこうしてブルー・プラークを披露しているんだもの。でも嬉しい反面、悲しさもある。フレディは今もここにいて、まだ創作活動をしているべきだった…。(要旨/詳細

Queen - Crazy Little Thing Called Love3 


I kinda like it
何やら、心惹かれてしまうんだ
Crazy little thing called love
愛という、ちっちゃくてクレイジーなものに

【crazy】は[熱狂する]とか、[夢中になる]といったさまを形容する言葉です。
そして時に、人はそれを[頭がおかしい]とか、[気が狂ってる]とまで言い及ぶことさえあります。
【crazy】は身を破滅させる危険が伴う一方、悩ましく心を惹きつける魅力も併せ持つことがあります。
やがて、危険を乗り越えた者だけが[素晴らしい]とか、[最高]と称えられる…
【crazy】ほど、フレディ・マーキュリーを形容するに相応しい言葉はないと思いません? 


9月5日、ブルー・プラーク認定に続きもう一つスゴいニュースが飛び込んできました!
今年9月5日はフレディの70回目の誕生日に当たりますが、これを記念してイギリスの国際天文学連合小惑星センターが、フレディが亡くなった1991年に発見された17473番目の小惑星(Asteroid17473)を“Freddiemercury”と命名したことを発表したそうです。《詳細

命名証書を発行した国際天文学連合のジョエル・パーカー氏は、こう言葉を添えています。
“フレディ・マーキュリーは〈僕は空を跳びまわる流星だ〉と歌った。それがますます本当のことになった。たとえ空を跳びまわるFreddiemercuryを見られなくても、間違いなく空にいる。歌のように〈エクスタシーの中を漂って〉、何千年も…”(※この言及は「Don't Stop Me Now」を指している

“Crazy little thing called Freddie”
普通、天国に行ってしまった人に対しては“安らかに眠りたまえ(rest in peace)”の言葉を捧げるものですが、フレディに限ってはどこに行っても【crazy】と呼ばれているのかもしれませんね? 



「愛という名の欲望」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Freddie Mercury /訳:Beat Wolf



愛ってヤツは手に負えない
何とかしなきゃならないけれど
俺には、まだ覚悟ができちゃいない
愛という、ちっちゃくてクレイジーなもの

コイツときたら
赤ん坊のように
一晩中ゆりかごで泣きわめき
スウィングしたり
ジャイヴしたり
まさにクラゲみたいにゆらゆら揺れて
何やら、心惹かれてしまうんだ
愛という、ちっちゃくてクレイジーなものに

…そうら、オレのかわいいベイビーのお通りだ
アイツはロックンロールを熟知していて
オレをクレイジーに変えてしまう
この心をホットにも、コールドにも狂わせ
その心はクールな汗とともに、オレを置き去りするのさ

クールに、リラックス、ヒップに決めなきゃ
そして、後についておいで
オレのバックシートにそっと便乗し
バイクで遠乗りへと出掛けよう
オレの心の準備が整うまで
愛という、ちっちゃくてクレイジーなもの…




~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

Beat Wolfさん、こんばんは!
♪愛という、ちっちやくてクレイジーなもの♪

会場を埋め尽くした大観客で反応も熱いですが、
人気グループなのですか~(--,)

どことなく、プレスリーに曲の歌い方の甘さが
似ていなくもないですかー?

2016.09.02  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

「愛という、ちっちやくてクレイジーなもの」
みすてぃむーんはどう思いますか?(笑)

この曲はクイーンの代表曲の一つで
バンド自体も凄い人気があります。
でも、いきなり「プレスリー」を指摘されたのは
お見それしました!
その辺も後ほど解説しますので、お楽しみに♪

2016.09.02  Beat Wolf  編集

こんばんは~
♪ちっちゃなクレイジーなもの♪
愛は不確かな存在でも、気持ちが膨らんだりしぼんだり、
想いと感情で熱くも冷たくもなりそういう意味でも
デリケートな? 存在でもあるかなぁーと (⌒_⌒;

2016.09.03  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

確かに、気持ちが膨らんだりしぼんだり
熱くも冷たくもなったり、気を遣いますね。

でも「大切なもの」って、みんなそうでしょ?
壊さないように、大事に大事に扱う…
だから、それは「大切なもの」を手に入れた人だけが宿命づけられる
悩ましさなのかもしれませんよ?(笑)

2016.09.03  Beat Wolf  編集

大好きな曲ですପ(´‘▽‘`)ଓ♡⃛
22日行きたかった〜〜フレディいなくても、クィーン大好きな人達と盛り上がりたかった〜〜
ホントに残念…

解説を楽しみにしてます。

2016.09.03  きり  編集

きりさん

それまでのクイーンとは音楽的に随分イメージが違いますが
PVをみると「これぞフレディ」ですよね!

きっと22日は、きりさんと同じ気持ちの人ばっかりだと思います。
でも、コチラも盛り上がっていきましょう!(笑)

2016.09.04  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさん、こんばんは~
「愛という名の欲望」クィーン、NEWヴォーカリスト、
アダム・ランバートで武道館ですね~♪
ランバートは出だしからいいですし、この曲は
随所に甘くて、やはりプレスリーばりですf(^_^;

crazyは「素晴らしい」「最高」で、小惑星をフレディーと
命名でフレディーに限って「crazy」と呼ばれると・・・・

2016.09.06  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

アダム・ランバートは、本来クイーンに触れる機会のない若い世代に
関心を持たせるのに大きく貢献していると思います。
でも若者にとって、クイーン以上にプレスリーは難題でしょうね?(笑)

「crazy」は正反対の意味にも取れる、面白い言葉です。
フレディのキャラクターも、受け手によって正反対に取られるでしょ?
…とても似てると思いました。(笑)

2016.09.06  Beat Wolf  編集

赤ちゃんのスウィングcute 💞

ブルー・プラーク初めて知りました。
フレディ・マーキュリーも・・・。
素敵ですね✨

「crazy」が褒め言葉になるなんてフレディだからですね(*^_^*)

2016.09.12  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

「赤ちゃんスウィング」、面白いでしょ?(笑)
ブルー・プラーク、日本もそういうのをやって
観光に生かせばいいと思います。

「crazyが褒め言葉になる人生」って、カッコいいですね。
でも、そのほとんどは「変なヤツ」で終わっちゃうトコロがちょっとコワい…?(笑)

2016.09.12  Beat Wolf  編集

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