I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ツイスト・アンド・シャウト」ビートルズ

2016.09.23

category : Beatles & Solo

Beatles - Twist Shout1 Beatles - Twist Shout2


The Beatles - Twist & Shout (1963年)



~at the Hollywood Bowl / Eight Days A Week~

2016年9月は、ビートルズ・ファンにとって実り豊かな秋となりました!
まずは9月9日、ビートルズ解散後1977年にアナログ盤として発売されこれまでCD化されていなかった“ビートルズ唯一の公式ライブ・アルバム”『The Beatles at the Hollywood Bowl』が、最新リミックス&リマスターによって遂に初CD化が実現したことです。

そして9月22日、ロン・ハワード監督を迎え制作されたビートルズ公式ドキュメンタリー新作映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』が全国公開されました。
「Eight Days A Week」はもちろんビートルズの楽曲(過去ログ)から採られたものですがこれは当時の彼らが“あり得ないほど忙しかった”ことの象徴であり、この映画はそうしたビートルズのめまぐるしい日々をライブ映像を中心に構成したドキュメンタリーです。

まずは、その2作品のプロモ映像からどうぞ♪

 



~概要~

「ツイスト・アンド・シャウト」はビートルズのイギリス盤公式オリジナル・1stアルバム『Please Please Me』の収録曲であり、イギリスでは1963年7月12日に4曲入りEPとしてカットされNMEで2週連続4位・MMで2位を記録しました。
アメリカでは「抱きしめたい」(過去ログ)で“ビートルズ旋風”発生後の1964年3月2日にシングルとしてリリース(B面は「There's A Place」)、Billboard Hot 100で4週連続2位(年間40位)と悔しい結果に終わっていますが、これは全く同じタイミングで彼らの「Can't Buy Me Love」が5週連続No.1に君臨し続けていたためです。

ジョン・レノンのけたたましい“shout”はまさにビートルズを代表するロック・ナンバーといえる作品ですが作者はレノン=マッカートニーではなく、バート・ラッセル・バーンズとフィル・メドレーです。
「Twist And Shout」は、まず1961年にフィル・スペクターがプロデュースするThe Top Notesという新進ヴォーカル・グループに提供されたものの、作者のバート・ラッセル・バーンズはこの出来ばえに“歌を台無しにした”と不満を示し、1962年にR&Bグループのアイズレー・ブラザーズ (The Isley Brothers) を自らがプロデュースする形でレコーディングし直し、Hot 100の17位とヒットさせました。

ビートルズver.はアイズレー・ブラザーズに影響を受けたコーラスやスタイルが施されており、彼らがデビュー直後の1962年12月にハンブルクのスター・クラブの興行で早くもレパートリーとして取り入れています(『Live At The Star-Club In Hamburg, Germany; 1962.』に収録)。
1stアルバム『Please Please Me』はたった1日(十数時間)で全14曲のレコーディングを完了したといわれますが、「Twist And Shout」はその最終曲でした。
この日ジョンは風邪のためのどの調子が悪く牛乳や喉飴でケアをしながらの参加であり、激しいシャウトを求められる本曲を最後に回す配慮がなされたとはいえ、マスター音源となったテイク1(最後にある【Lyrics動画】を参照)で既にジョンは声が割れており、テイク2で気合いを入れるためシャツを脱いで頑張りましたがこの時もはや彼の声は使い物にならないほど嗄(か)れていたそうです。

 



~進化し続けた「Twist And Shout」~

恐らくファンの方にとって、「Twist And Shout」は“コンサートのオープニング・ナンバー”というイメージが強いことでしょう。
しかしそれは1964~65年頃のことで、1963年のツアーではラスト・ナンバーでした。
前述のとおり「Twist And Shout」はビートルズのオリジナルではないにも拘らず、デビュー直後の1962年から1965年8月のツアーの殆んどで演奏されており、そのことから考えると“ビートルズのコンサートに欠かすことのできないナンバー”といった方がより正確なようです。

1963年のレコードver.や同年のライブ演奏ではイントロのギターの後すぐにジョンのヴォーカルが入っていたのに対し、1964年頃のツアーでは、間奏やクロージングで用いていた“ジョン⇒ジョージ⇒ポールのAh...♪”をイントロにも導入してワクワク感が増し、ヴォーカルや演奏もよりエキサイティングになっており、私は特に後者の方が好きです。

ビートルズは1964年8月と1965年8月の2度、ロサンゼルスのハリウッド・ボウル(野外音楽堂)で公演を行っており、そのどちらでも「Twist And Shout」が演奏されました。
このうち『The Beatles at the Hollywood Bowl』に収録されている「Twist And Shout」の音源は1965年8月30日のもの《右》ですが、今回の検索では“1964年8月23日の演奏を舞台袖から撮影した映像”《左》を発見したので、マニアの方はぜひ1965年のものと比較しながらお楽しみください♪

 



~Epilogue~

「ツイスト・アンド・シャウト」というと、後世まで語り草となっている有名なエピソードがあります。

1963年、「Please Please Me」に端を発した一連の大ヒットにより国中がビートルズに夢中となっていたイギリス。
その11月4日、エリザベス女王やアン王女ら王侯貴族が多数列席する王室主催の音楽演奏会『The Royal Variety Performance』に、ロック・バンドとして歴史上初めてビートルズが招かれ演奏した舞台でのことです。
「From Me To You」-「She Loves You」-「Till There Was You」と歌い継ぎ、ジョンが最後の曲を次のように紹介しました…。


For our last number I'd like to ask your help.
The people in the cheaper seats clap your hands.
And the rest of you, if you'd just rattle your jewellery.

We'd like to sing a song called Twist And Shout.


ラスト・ナンバーでは、みなさんの助力をお願いします。
安いお席の方は手拍子を…
そのほか(高い席)の方々には、宝石をジャラジャラと鳴らしていただけたら幸いです。

それでは、「ツイスト・アンド・シャウト」!



この気の利いたジョークに対し7千人の観衆は沸き立ち、エリザベス女王はさすがの度量と気品の笑みで応え、翌日以降新聞は6日間この話題でもちきりとなり、国民の40%がこの番組を視聴したといわれています。
それにしても、ジョークが決まった後のジョンの“どや顔”… 

しかしこのジョークはアドリブではなく数週間前から準備して、事前に関係者の了解も得た上でのものでした。
…ただし、当初彼が思いついたバージョンには“[jewellery(宝石)]の前に【fucking】の一語”(おなじみ放送禁止の卑語)が入っていたそうで、さすがにこの案はマネージャーのブライアン・エプスタインに却下されていたものの、ジョンの性格をよく知るブライアンは、当日(ジョンが)禁句を言い出すのではと最後の瞬間まで気が気ではなかったそうです。

…でももし“その一語”を入れていたらこのハナシは伝説ではなく、タブーとして葬り去られていたかも? 



「ツイスト・アンド・シャウト」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Phil Medley, Bert Russell /訳:Beat Wolf



さぁ、心を躍らせよう(Shake it up, baby)
ツイスト・アンド・シャウト!(Twist and shout)
C'mon... さぁ、こっちにおいで (Come on baby)
こっちへ来て、すべてを発散させるのさ(Work it on out)

さぁ、始めよう (Work it on out)
君って、とびきりカワイイ! (Look so good) 
ほら、こんなにも僕の心を躍らせてる(Got me goin')
…こうなる予感 がしてたんだ(Like I knew you would)



**
身をよじらせ踊る、かわいい娘 (Twist, little girl)
君のツイスト、とびきりカッコイイ!(Twist so fine)
こっちに来て、体を寄せあい踊ろう (Twist a little closer)
“君は僕のもの”って、心に焼きつけておくれ(Let me know you're mine)


**

さぁ、もっともっと心を躍らせよう (Shake it up baby)…


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

Beat Wolfさん、こんばんは。
とびきり(shake)「ツイスト・アンド・シャウト」
♪さぁ、心躍らせよう ツイスト・アンド・シャウト 
Cmon さぁ、こっちにおいで♪
という歌い方とリズムがいいですね(^.^)

2016.09.23  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

みすてぃむーんも楽しんでいただけたでしょうか?

前回の「セプテンバー」もそうですが
聴いて、歌って、踊って良しの曲です。
何れにしても、一人よりみんなの方が楽しいでしょ?(笑)

2016.09.23  Beat Wolf  編集

こんばんは~
「安い席の方は手拍子を・・高い席の方々は宝石を
ジャラジャラと」の、このジョンのジョークも、
女王の度量と笑みで応えるのも、
もちきりになったのは最もですねぇー(パチパチッ)

ここっていう時に悪乗りではなくて、ジョークを
言えたらいいですよね ♪

2016.09.26  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

だって、観覧しているエリザベス女王は「フル装備」してるでしょ?(笑)
ジョンにとっては、そんな格好で彼らのコンサートに来るお客はいないだろうし
王侯貴族がビートルズのようなロックを聴くというのも、当時はなかったでしょうね。

でもここでもしジョンが「あの一語」を口にしてたら
ジョークでは済まなかったでしょうね?(笑)

2016.09.26  Beat Wolf  編集

ビートルズには、いろんなエピソードがあるんですね。
ジョークを言う方も、許可を出した人も、流石!
もちろん、受けとられる方も✨
日本では、どうかしら?

2016.09.30  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

お国柄と言っては元も子もないですが
日本では天皇の前でジョークはあり得ないでしょうね!
現在の陛下なら、あのやさしい笑顔で受けとめてくれると思いますが
周りはそうはいきません。

でも皇族の方がジョークを言うの自体、聞いたことがないような…?(笑)

2016.09.30  Beat Wolf  編集

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