I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ウインター・ソング」ドリームズ・カム・トゥルー

2016.12.09

category : Christmas

Dreams Come True - Winter Song1 Dreams Come True - Winter Song2


Dreams Come True - Winter Song (1994年)



~20年愛され続けた日本のクリスマス・ソング~

今秋スバル『Newインプレッサ』のCM(愛でつくるクルマ篇)にDREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」が起用され気になっていましたが、11月28日からはクリスマス期間限定(愛で選ぶクルマ クリスマス特別篇)で同じくドリカム「雪のクリスマス ‐ VERSION‘16」が流れています。

クリスマス・ソングが流れる頃、クリスマスまでその雰囲気がとても楽しくて、それが過ぎると年末年始の“片づけなければならないこと”に追われ、正月明けは現実に戻らねばならない憂鬱との闘いが待っている…
…何だか、毎年その繰り返しのような気がするのは私だけ? 





~概要~

「Winter Song」は1994年1月7日に発売されたドリカム14作目のシングルでオリコン週間1位(年間19位)、98.6万枚を売り上げました(オリジナル・アルバムには未収録)。
ご存知のとおり本曲は1990年のシングル「雪のクリスマス」が元歌であり、作詞が吉田美和&Mike Pela、作曲が吉田美和&中村正人による作品です。

CDリリース1ヶ月後の2月14日には本曲のMVが収録された“VHS”が発売され、デビュー20周年に当たる2009年にはこのビデオが“DVD”化されました。
1998年、ソニー「SONY “MD” WALKMAN」CMソングに起用され(出演;奥菜恵)、それに伴って「Winter Song」に2曲を加えた“マキシシングル(12cmCDシングル)”として再リリース、1994年盤と合わせ本曲は4年11か月をかけて売り上げ100万枚を達成しました(オリコンの集計では最も時間のかかったミリオン・シングル)。
これによって「Winter Song」は、B'zの「Real Thing Shakes」に次いで“ミリオン・セールスを達成した史上2例目の(日本人歌手による)全英詞シングル”となっています。
(余談ですが「Winter Song」の歴史を振り返ってみるとVHS、MD、マキシシングル、DVD…と、記録メディアの移ろいを思わせられます)

これ以外にも本曲はタイアップが多く、1993年に映画『めぐり逢えたら』(日本版)、1996年に映画『7月7日、晴れ』、2014年には『ホンダ・オデッセイ』CM(DANCING SNOWFLAKES VERSION)に起用されてきました。
また、英語詞であることからエリック・マーティン(MR.BIG)やボーイズIIメンら、海外の歌手にもカバーがみられます。

 …それと、やっぱりこの季節はオルゴール♪ 

 
 



~Lyrics~

The dusk is gaining ground, lights flicker all around
街灯が ともる頃に
And as I walk the lonely street, the snow is falling ever faster
降る雪が少し粒の大きさ増した

出だしのフレーズですが、ここはちょっと「雪のクリスマス」の冒頭と重ねてみました。
(⇒「雪のクリスマス」歌詞

…日本語ver.は凄く短いでしょ?
「Winter Song」は、単に「雪のクリスマス」を英訳しているのではなく、情景や心情がより詳しく描かれた内容となっています。
あるいは作詞者・吉田美和自身のその4年間の成長が、表現に豊かさを与えているのかもしれません…。


Looking to the sky, I wonder where you are,
空を見上げ、あなたを想う…“いま、何処に?”
The way you came into my life, filling every day with laughter
あなたと出逢ってからの私は、毎日が笑い声に満ちていた…

Wikiによると、吉田美和は“降らせ物(上から大量に物が降ってくるもの)に弱く、大量に物が降ってくるとすぐに泣いてしまう性質がある”のだそうです。
このことから察すると、彼女自身に“雪降る夜空を見上げ、あなたを想う…”特別な思い出があるのかも?

でも特別な思い出がなくとも“音もなくふわふわと舞うように降る雪”(低温状態ほど美しい)は時が止まったような神聖さがあり、感受性の強い人はそれだけでも想いが溢れてしまうことでしょう…。


Almost blind by the snowflakes on my face
視界を奪うほどに舞い降りる雪の粉たち
Despite the chill I feel the warmth of your embrace
この寒さにも、あなたの腕のぬくもりが包んでくれているみたい

「雪のクリスマス」も「Winter Song」も、雪に対する描写や表現に豊かさを感じさせますが、これは作者である吉田美和が北海道出身であることと無縁ではないはずです。
一口に雪といってもその形状にはいろいろあって、雨と雪が混ざって降る“霙(みぞれ)”、結晶が柔らかい固体の“雪”、直径5mm以上の氷の粒“雹(ひょう)”、5mm未満の氷粒“霰(あられ)”、ごく小さな氷の結晶“細氷(さいひょう/ダイヤモンドダスト)”などに分類されます。

…あなたならこの場面、どんな【snowflakes(雪片)】を想像しますか?



~Epilogue~

「Winter Song」は雪の降る寒い夜、空を見上げ遠くにある愛する人に想いを巡らす歌です。
ただし、その相手についてLyricsは【Tonight wherever you are..】と、オリジナルの「雪のクリスマス」は【たとえあなたが誰といても】と言及しています。
そんな背景を考えると、彼女の一途な想いにはちょっと“複雑な事情”もありそうです…。

クリスマス・ソングはキリストの生誕や家族の絆を意識させることからハッピーで穏やかな作品が多いですが、一方で山下達郎の「クリスマス・イブ」や昨年特集した「I'll Be Home for Christmas」のように、“さみしいクリスマス”を歌ったせつない名曲も数多くあります。
みんなが幸福感を覚える時期だからこそ、その喜びを分かつべき誰かがそばにいない孤独…。


しかし「Winter Song」は、そんな孤独を歌った作品とは一線を画するものがあるように思えます。
見方によっては“終わった恋を追いかけているだけ”に映るかもしれませんが、たとえそれが現実に叶うものでなかったとしても誰かを好きであるという感情が心に灯っているということは、人が生きてゆく上でとても大切なことです。
もしも彼女が一つの失恋に絶望しているだけだったなら、この作品に描かれる冬の情景は全く違ったものとなっていたことでしょう…。

恋の“好き”や家族に抱く“好き”は特別な感情であって、失ったからといってそれを補うに足る存在などそう簡単に見つかるはずなどありません。
時に、人はその苦しみから逃れるため“好き”を捨て去ろうとしますが、それは“生きる喜び”を自分で引きちぎるに等しい行為です。
「Winter Song」の主人公は自分の心の中に宿った“好き”を無理に引きちぎったり相手に押し付けたりせず、ただ純粋に好きな人を想い、それを心の糧としているような気がします。
それこそ、この歌が広く共感され、長く愛し続けられてきた理由なのではないでしょうか…。


I want to show you everything I see,
私の見るもの、感じるもの…
the way I'm feeling
その全てをあなたに届けたい

冬の夜空は、他のどの季節よりも美しく、時に白く小さな結晶を私たちにもたらします。
たまには暖房を離れ、夜空を見上げてみませんか? 



「ウインター・ソング」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): 作詞 : 吉田美和, Mike Pela 作曲 : 吉田美和, 中村正人 /訳:Beat Wolf


黄昏が地表を包み、灯りが瞬き揺らいでる
人気ない通りを歩く私に降る雪も、勢いを増してくる
空を見上げ、あなたを想う…“いま、何処に?”
あなたと出逢ってからの私は、毎日が笑い声に満ちていた…

視界を奪うほどに舞い降りる雪の粉たち
この寒さにも、あなたの腕のぬくもりが包んでくれているみたい
夢心地に、足元までふわふわして
今にも舞い上がり、空を漂ってしまいそう…



きらめくクリスタルの世界
魔法に包まれた冬の国…
もしも、このすべてをあなたと分かち合えたなら
その先の永遠も、きっと信じることができるのに

目の前すべてを覆う白い絨毯…
すべてを包むように、夜の静けさを際立たせる
ほら、いつか二人で歩いた道も雪に覆われてる
あぁ今夜、あなたも私を想っていてくれますように…



こんな気持ち、初めて
ねぇ、わかる?この胸を過ぎる想いが
そうよ、愛してる…
あなたも同じ想いでいてくれたらいいな
今夜、その身が何処にあろうとも…


私の見るもの、感じるもの…
その全てをあなたに届けたい
こんな夜そばにいて、その腕に包まれていたい
あなたへの想いは、どんな雪よりも深い
私にとって生涯最高の贈りもの…それは、あなたなのだから

想いを込めて、この歌をあなたへ…


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 クリスマス 

コメント

Beat Wolfさん、こんばんは。
ちょっと聴いた感じが、ドリカムの吉田美和さんと
ニュアンスが違うように聞こえてきます。
言葉のせいですねー♪
洋楽の外人ではないのが、新鮮です。
早くもクリスマスの足音ですねぇ(^^)v

2016.12.09    編集

みすてぃむーんさん

このコメント、「みすてぃむーんさん」でいいんですよね?(笑)


あれ…!
英語ver.聴いたことありませんでした?
確かに、日本語と英語ではニュアンスが違うように聴こえるかもしれません。

でも、歌詞の内容も少し違っています。
日本語は「クリスマス」が出てきますが、英語では出てきません。
私は「クリスマスの足音」、大好きです♪(笑)

2016.12.09  Beat Wolf  編集

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2016.12.13    編集

鍵コメさま

鍵コメさま、わざわざありがとうございました。
オルゴールの音色は、私も好きなのです♪

2016.12.13  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさん、こんばんは~
ドリカムの曲がCMに 起用されていたのですか。
「雪のクリスマス」の美和さんの4年間の成長が見られるのですね。
このエビローグは曲から引き出されたものですか?
それともBeat Wolfさんご自身が
考察された結論ですかヾ(・∀・)ノ 意味が深いですねー!
これを思いながら聴くと曲に描かれている意味合いをくみ取れますね。
山下達郎の「クリスマス・イブ」は確かにせつない詞でも
楽しいリズムで聴けます。
Boyzのカヴァーは洋楽っぽくなりますねぇ。
クリスマスのオルゴールも良いです~♪
↑ネームは自動と思っていたのですが、抜けていたのですね(笑)

2016.12.14  みすてぃむーん  編集

Re: タイトルなし

報道ステーションの間のインプレッサのCMで「LOVE LOVE LOVE」が流れていましたが
最近は「雪のクリスマス」になっていましたよ。

「Winter Song」は単に「雪のクリスマス」を英訳したものではなく
中身も少し変わっています。
2つを比べてみると「Winter Song」の方が深みがあるように思え
4年の時差があるので、その間の作詞者または人間としての経験がそうさせたのかなと想像しました。

「クリスマス・イブ」は、せつないです。
確かにリズムは心地よいですが、やっぱりせつないです~!(笑)

ボーイズIIメンは、何を歌ってもとろけるように甘いテイストになりますが
やっぱりこの曲も甘々ですね!(笑)
でも個人的にはあのゾクッとくるハーモニーをもっと生かして欲しかったです。

オルゴールの音色は、癒やされます。
以前、みすてぃむーんさんも(那須だったか?)オルゴールのお店を訪問されていましたね♪(笑)

2016.12.14  Beat Wolf  編集

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2016.12.15    編集

鍵コメさま

鍵コメという性質上、詳しいお応えはできませんが
そう言っていただけるだけで、とても光栄です。
また、そう思って読んでいただける方がいるということが
とても励みになります。

お忙しい時は無理をせず
時間に余裕のある時ゆったりと楽しんでいただけたらうれしいです。
そうして、息の長いおつきあいができたらいいなぁ…と思います。
こちらこそ、よろしくお願いします♪

2016.12.15  Beat Wolf  編集

ドリカム☆Beat Wolfさんが取り上げるとは(*^_^*)
美和さんの歌好きです。彼を失って作った歌、もう聴けませんが一時期繰り返し聴いてました。

オルゴールの音色は、この時期最高ですね。

私は、柔らかい雪であって欲しい☆ひらひらと舞い落ちて手のひらの温かさでとける。
雪・クリスマス・音楽・暖炉・・・。そして好きな人への想い✨
温かい想い常に持っていたいですね💝

2016.12.16  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

ドリカム、お好きでしたか!
普段のコンセプトからは外れますが英語だし、いい曲ですよね♪
オルゴールで聴くと、楽曲の良さが改めて実感できます。

…そうですよね。
雹(ひょう)を顔に浴びたら、大変なことになりますから!(笑)
でも気温が高くて濡れ雪でも、顔がびちゃびちゃになってしまうので
気温が低い時の雪の方がヴィジュアル的に美しいと想像しました。
冬の寒さも、「温かい想い」が胸にあるとないとでは感じる寒さが違いますよね♪

2016.12.16  Beat Wolf  編集

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