I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ドント・ストップ・ビリーヴィン」ジャーニー

2013.07.15

category : Journey

Journey - Dont Stop Believin2 Journey - Dont Stop Believin1


Journey - Don't Stop Believin'(1981年)


アメリカのミュージカル・コメディ・ドラマ『glee/グリー』でこの曲をカバーした
“ニュー・ディレクションズ!”のメンバーであるフィン・ハドソン役を演じたコリー・モンティスが亡くなりました。
そこで急遽予定を変更して、彼の関連曲を特集いたします。

Cory Monteith


~『glee/グリー』とは?~

2009年から放送開始された米国のミュージカル・コメディ・ドラマ・シリーズで、高校の“gleeクラブ(合唱+ダンス競技)”のメンバーが毎回何曲も楽しいパフォーマンスを見せてくれる音楽好きにとっては、タマらない作品です。
ドラマのサウンド・トラックは発売される度に世界中で大ヒットし、出演者によるライブ・ツアーまで組まれる人気振りで、これまで『シーズン4』まで放送されました。
コリー・モンティス演じるフィン・ハドソンはチーム“ニュー・ディレクションズ!”の中心メンバーで、ヒロインのレイチェルと対を成す重要な役所でした。

今回のコリーの死について詳細をお知りになりたい方は、こちらの記事が詳しいでしょう。
「グリー」出演C・モンティスさん死去…死因不明
愛される素顔の持ち主だった、「glee」スターのあまりに早過ぎる死
急死の「グリー」コリーさんの恋人リア・ミシェルが憔悴状態


~ニュー・ディレクションズにとって「ドント・ストップ・ビリーヴィン」とは~

『シーズン1』第1話、個性の強いgleeのメンバーは自己主張が強すぎて一向にまとまる気配がありません。
一方、顧問のシュースター先生は生まれてくる我が子の養育費の為に大好きなgleeと学校を辞め転職しようか迷っていました。
そこに、それまでの迷いを断ち切りgleeに本気で参加することを決心したフィンが持ち込んだ曲が、「ドント・ストップ・ビリーヴィン」だったのです。
結果、この曲は初めてニュー・ディレクションズが心を合わせて歌った作品となり、それを偶然陰から聴いたシュースター先生は“自分にとって本当に大切なもの”を再確認し、辞意の撤回を決意します!

このシーンは私も非常に印象が強く残っていて、後にドラマのサウンド・トラックに収録&シングル・カットされ、Billboard Hot 100で4位を記録する大ヒットとなります。
オリジナルはスティーヴ・ペリーの力強いヴォーカルですが、彼らのバージョンは色とりどりのコーラス・ワークが魅力でフレッシュな若さが溢れるようです!

元々、個性が強過ぎたりゲイや障害のために周囲からいじめを受け続け、それに負けじと闘ってきた彼らにとって“自分を信じることを止めないで”というこの歌のメッセージは、“自分が自分であるための処方箋”であり、これこそ異分子ニュー・ディレクションズに相応しいテーマだったといえるでしょう。


~Data~

「ドント・ストップ・ビリーヴィン」のオリジナルはアメリカのロック・バンド、ジャーニーが1981年に発表したアルバム『エスケイプ(Escape)』に収録されました。
このアルバムはジャーニーを一躍全米No.1バンドへと押し上げた作品で、これに大きく寄与したのが新加入のジョナサン・ケインです。
ジョナサンは元ベイビーズのキーボーディストで洗練されたメロディー・センスを持ったソング・ライターでもあり、彼の息吹がジャーニーに新たな可能性をもたらせたのは間違いありません。

1981年10月、アルバムの2ndシングルとしてリリースされBillboard Hot 100の9位(82年の年間73位)を記録しました。
一方、当時イギリスでは62位と振るいませんでしたが2009年に突如6位(年間62位)を記録していて、これにはやはり『glee/グリー』でのカバーが影響を与えています。
以来、今年の5月も23位を記録するなど驚異的な人気を持続していて、これまで通算214週チャート・インを達成しました。
また、iTunes Music Storeでは“21世紀以前の作品として最高のダウンロード数を記録”したそうで、レコードなど合わせるとこれまで800万以上のセールスを挙げています。

日本では2004年から2006年まで日産・エルグランドのCM曲として起用されたので、そちらをきっかけにご記憶の方もおありでしょう。


~作品~

「ドント・ストップ・ビリーヴィン」が現在も世界中で愛し続けられる理由は、やはり“Don't Stop Believin' ”という、人が生きる上で欠かすことのできない心のエネルギーがテーマに掲げられているからではないでしょうか?
物語に登場する田舎の女の子や都会の男の子の“孤独感”、酔っ払いを前にステージに立つ歌手らが抱く“このままでいいのだろうか?”といった漠然とした不安は、恐らくみなさんも心当たりがあることでしょう。
“街行く人はみんな何食わぬ顔をしているけど、誰もが君と同じような悩みを抱えているものなんだ、だから君も諦めちゃいけないよ。”
…そんなエールを送る力強いロック・サウンドは、折れそうな心に勇気を与えてくれるようです。


~Epilogue~

新たな世界へと旅立つ人、明日の礎として今日を忍ぶ人、家族に献身を捧げる人…
人間関係に疲れた人、現実に押し潰されそうな人、全てに失望している人…

人の数だけ、人生もさまざまです。
何処に生きても、どんな生き方をしても、自分を試される場面は必ず訪れます。
それを耐え抜いてこそ、実を結ぶ瞬間にも辿り着けるはず。

でも…

今回亡くなったコリー・モンティスは、一体どんな悩みを抱えていたのでしょう?
報道によると彼は恋人リア・ミシェルとは結婚秒読み状態だったというのに、薬物に依存しなければならなかった心の闇とは…(死因はまだ断定されていません)。
もし薬物が結婚直前の人間の幸福感すら容易に覆してしまうものであるなら、これはまさに“悪魔”そのもの。
改めて、“薬物は絶対に摂取してはならない”という思いを新たにしました。
一人の、未来あるスターの死によって…。



「ドント・ストップ・ビリーヴィン」
Writer(s): Jonathan Cain, Steve Perry, Neal Schon/訳:Beat Wolf


孤独を生きてきた
小さな町の少女
夜汽車に揺られ、宛てなく旅立つ…

サウス・デトロイトで生まれ育った
都会の少年
夜汽車に揺られ、宛てなく旅立つ…

煙草の煙立ち込めるステージに立つ歌手
ワインと安い香水の匂いの満ちた店で
僅かな笑みのため、夜を分かつ
来る日も来る日も…

見知らぬ者らが待ち
行き交う大通り
その影は、何かを求め彷徨っている
街灯り…人々は
それぞれの思いを夜の闇に隠し
心熱くする何かを求め、生きている

満足するまで、やればいい
誰もが胸の高鳴りを求めてる
賽を振ってみろ
ほら、もう一度

得ることもあれば、失うこともある
悲しみのブルースを歌うことだって…
でも、物語に終わりは無いんだ
これからも、ずっと…

見知らぬ者らが待ち
行き交う大通り
その影は、何かを求め彷徨っている
街灯り…人々は
それぞれの思いを夜の闇に隠し
心熱くする何かを求め、生きている

信じることを、やめないで!
それを心に刻むんだ
灯りを求め、彷徨う人々よ…

信じることを、やめないで!
心に刻むんだ
彷徨う人々よ…

信じることを、やめないで!
その心を失わず
灯りを求め、彷徨う人々よ…


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

涙が出てくる…

フィン役のコリ―君(ええ、私より10才以上、下ですから遠慮なく「君」です(^^))

素朴な感じで、決して「声」が良いタイプではないのですが、シンガーとしても、とても魅力的な役者さんでした…。
遅咲きで、このgleeがデビュー作だっただけに…残念でなりません。
NHKでは、これから、元気いっぱいだった彼に会えるようですがぁ…何とも…悲しい…。

この曲を歌う、彼らもいいですよねぇ♪

はぁ…これからだったのに…代わってあげたい…。
ご冥福を祈ります。

2013.07.16  sunbluelovely  編集

新聞に

記事に載っていたけど
まだ31歳だったのですね・・・・(ノД`)

ネットでは、恋人と一緒に暮らす予定だったみたい


悲しいですね・・・・(・_・、)


また本文が出来上がったらじっくり読ませてくださいね(*´∀`*)ノ

2013.07.16  chiyuki  編集

Re: 涙が出てくる…

ドラマの役柄の彼はとても素朴な「少年」でしたが
私がブログにリンクした記事によると、実際も素朴な「青年」だったようです。
そんな彼が何故、薬物に手を出したのかと思いますが今となっては…。

夜がすっかり遅くなってしまったので、ブログ訪問は明晩ということでお許しを…。

2013.07.17  Beat Wolf  編集

Re: 新聞に

新聞に載ってた?
私はネットでしか見てなかったけど、ビックリでした…。

夜がすっかり遅くなってしまったので、ブログ訪問は明晩ということでお許しを…。

2013.07.17  Beat Wolf  編集

こんばんは♪

"glee"のことは知りませんでした。
でも将来のある若い人が
薬物によって自らを絶つというのは
残念で悲しいことですね。
改めてDon't Stop Believin'を聴いてみると
いろいろな思いを訴えかけてくる
とても良い曲ですね♪

2013.07.18  あんず  編集

改めて、曲も聴きました。
色々な人の人生って、わからないものですね~

それぞれ、色々と思いがあって、町をさまよう、

でも、何か1つは信じて生きているんだよね・・・・

コリーの若すぎる死、
何でだろうね(*p´д`q)゜。

ご冥福を祈りします

2013.07.19  chiyuki  編集

あんずさん♪

"glee"の雰囲気は、ブログ内の
"初めてニュー・ディレクションズが心を合わせて歌った作品"
のリンクをクリックしてもらえば分かりますよ♪
メインで歌っている背の高い男性が、彼です。

その後の報道によると、死因はヘロインとアルコールの同時摂取による中毒だったそうです。
自殺ではありませんが、やっぱり断ち切れてなかったようですね…。

Don't Stop Believin'…
歌詞も、大切なことを訴えていますね♪
忘れないようにしなくっちゃ…v-290。

2013.07.19  Beat Wolf  編集

chiyukiさん

人生、本当に何があるのか分からない。
chiyukiさんも、いろいろなタウンを楽しんでる?v-410

コリーについて
その後の報道によると、死因はヘロインとアルコールの同時摂取による中毒だったみたい。
何でも13歳の時からだったそうで、体は見た目以上にボロボロだったのかもしれないね。

2013.07.19  Beat Wolf  編集

Beat Wolf様

はじめまして。
私はgleeファンで、今回のコリーの死にとてもショックを受けているファンのひとりです。

この度は、私のブログを訪問してくださりありがとうございました。
今日、訪問履歴からBeat Wolf様のブログを知り、記事を読ませていただきました。

以前、別の曲をYoutube検索していた時にBeat Wolf様の動画に出会い、なんて素敵な和訳をされる方なんだろうと、とても印象に残っておりまして、こちらでまた巡り合うことができて嬉しくなり、コメントを残させていただきました。

どの動画も映像のセンスがよくて感心しておりましたが、今回はgleeの画像も入れていただき、ファンとしてとても嬉しく思います。ありがとうございます。

また訪問させていただきます。
ブログも動画も、楽しみにしております。

2013.07.20  さえ  編集

さえさんへ

そうでしたか…
コリーの死は、本当にショックですよね。
今回の選曲に当たって、シュースター先生がフィンの才能を見出すことになった
REOスピードワゴンの「涙のフィーリング」にしようか迷いましたが
初めてみんなが一丸となった「ドント・ストップ・ビリーヴィン」が、より相応しいと思い
こちらを選曲しました。

おぉ、ブログもYoutubeもご覧になっていただけましたか、とってもうれしいです♪
こちらも折り返し訪問したいのですが、不覚にもさえさんへのアクセス方法を知らないので
もしよろしかったら、ブログのアドレスをお教えいただけませんか?v-290
ご迷惑であった場合は、(私は全く気にしていませんので)お気になさらずスルーしてくださいね。

2013.07.20  Beat Wolf  編集

Beat Wolf様

お返事ありがとうございます。
ちゃんと自己紹介もせず申し訳ありませんでした。
ブログのURLを入れてみましたが・・・
お暇なとき・気が向いたときにチラっとで構いません。
どうぞお気遣いなく!

Beat Wolf様の今回の選曲は、私も大正解だと思います。
フィンが初めて歌う「涙のフィーリング」も、コリーを語る上では外せない一曲ですが、gleeのフィン・ハドソンという人を紹介していただくなら、やはりこのgleeの原点ともいうべき「ドント・ストップ・ビリーヴィン」だと思います。

Beat Wolf様の解説とともにまたこの曲を聴き、気持ちを新たにしているところです。
ありがとうございました。

2013.07.22  さえ  編集

さえさんへ

ありがとうございます。
お手間を取らせて申し訳ありません。

フィンは、本当は歌うことへの憧れはあっても
みんなに馬鹿にされてるgleeに参加することに戸惑いがありましたね。
一方で、彼らに対するいじめに加わっている自分自身にも…。

やりたい事をやって、やりたくないいじめを止めることを決心した時
彼がみんなと歌うために選んだのが、「ドント・ストップ・ビリーヴィン」だったわけです。
そういう意味でも、フィンが生まれ変わった第一歩でしたね…v-392

2013.07.22  Beat Wolf  編集

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