I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「イン・ザ・モーニング」ビー・ジーズ

2017.05.05

category : Bee Gees

Bee Gees - In The Morning1 Bee Gees - In The Morning2


Bee Gees - In The Morning (1971年)



~「Morning Of My Life」をいつまでも~

5月は、私の大好きな月。
暑くもなく寒くもなく、若葉が溢れ風が爽やかで、空にはそよそよ鯉のぼり…
でもそんなやさしい季節が巡ってくると、必ず心に浮かんでくる映画があります。

…それにしても前回のピンク・フロイドのブキミな映像を創った同じ人が、この映画の脚本を書いたなんて信じられないでしょ?
まぁ、その2つを続けて取り上げる本ブログも相当“ツンデレ”ですが…? 



~概要~

「イン・ザ・モーニング」は1971年公開の映画『小さな恋のメロディ(Melody/S.W.A.L.K)』の挿入曲として有名ですが、実は日本でよく知られるこのバージョンがオリジナルではありません。
元々は1965年にバリー・ギブが書き、翌66年ビー・ジーズの『Spicks and Specks』のセッションで演奏されたのが最初の録音で、この音源は4年後(1970年)の編集盤『Inception / Nostalgia』に収められるまで未発表のままでした。

そのため最初のレコード化はビー・ジーズによってではなく1967年6月にRonnie Burnsという人によってなされ、同年Esther and Abi Ofarimもドイツでヒットさせたほか、68年にはニーナ・シモンもジャズ・アレンジでカバーするなど複数の歌手によって歌われました。

その後1969~1970年中頃のビー・ジーズは分裂状態で、心機一転再起を目指し3兄弟が集結した1970年9月30日のセッションで「In The Morning」は再レコーディングされています。
そしてこの時の音源が『小さな恋のメロディ』のサウンドトラックに収録され、本曲のもつ静かなテイストは朝焼けを背景に映画のイントロダクションとして印象的な演出効果を果たしました。
残念ながら映画自体は欧米でヒットしなかったため、この映画に起用されたビー・ジーズの珠玉の楽曲の数々が脚光を浴びることはありませんでしたが日本は例外で映画もアルバムも大ヒット、「In The Morning」もシングルとしてオリコン36位を記録しています。


 
 



~Lyrics~

In the morning when the moon is at its rest,
朝、お月さまがおやすみする頃
You will find me at the time I love the best
僕の一番好きなこの時、二人は出逢う

2行目の【find】は、1966年の最初の録音では【see】だったのが改められたものです。
2番の同じラインに揃えたのか…でも、【find】だからこそ“見つける⇒出逢う”ニュアンスが強まった気がします。

スクリーンでの二人の出逢いは、ダニエルが覗いた女の子たちのバレエのレッスンの中にいたメロディに一目惚れしたことでした。
このシーンのメロディの女性としての美しさ、ダニエルが恋に落ちる瞬間に見せる大人の表情、そんな親友の表情から彼が彼女に夢中となり自分が取り残される不安を抱いたオーンショー…
短いシーンの中で、3人の表情の移ろいが印象的です。

Bee Gees - In The Morning3


In the daytime I will meet you as before.
お昼は君と会おう…昔みたいに
You will find me waiting by the ocean floor,
海の底で待ち合わせして

素朴なギモン…
何で、わざわざ[海の底]で会うの? 

 ダニエル、待った?
 メロディ…ここなら、誰も二人の邪魔はできないね
 それじゃあダニエル、ご飯にする? お風呂にする? …それとも、“寝る?”

 …コぉラぁ~! 二人がそんなハシタナイ会話するかぁ~っ!!
(※もちろん、劇中にこんな会話はありません)



Another day to swing on clothes lines
また別の日は、物干し綱でブランコしよう
May I be yawning
あくびなんかして…

月へとデートしたり、一緒にブランコしたり…
3番の歌詞がとてもステキです。
でもどんなに楽しいからって、夜遊びが過ぎてはいけませんよ?

もう一刻も離れていたくない二人は、遂に学校をサボって海岸と遊園地にデートに出掛けてしまいます。
“子どもは遊びを通して成長する”といいますが、この“「二人だけのデート」から持ち帰ったもの”は大人の想像をはるかに超える答えでした…。

Bee Gees - In The Morning4



~Epilogue~

In The Morning...
この作品は“朝”をテーマとしていますが、あなたは朝がお好きですか?

“1日のうちで好きな時間帯”を問うあるアンケートによると1位は深夜(43%)/2位が晩(23%)と夜の時間帯が全体の66%を占めるなど圧倒的に多く、4位・明け方(7%)/5位午前中(6%)/10位・朝(1%)と朝の時間帯は14%と少数派です。

確かに早朝は空気がきれいで静かですが、多くの人が活動を始める頃は準備や通勤など一日のうちで最も慌ただしい時間帯で、満員電車に押し込められるのは誰にとってもストレスになります。
本ブログでは過去に「マニック・マンデー」を取り上げましたが、やはり週(仕事)の始まりである月曜は不人気で、静から動へ転じなければならない朝が【manic(躁病の)】扱いされてしまうのは宿命といえるのでしょう。

でもそれだけに、朝が好きな人は朝の魅力を堪能できる早朝に起床する習慣を身につけている人であり、それを維持できるということは時間や気持ちのコントロールも上手で、人の意見に流されずダラダラ長い時間を仕事に費やさない“デキる人”のイメージがありますが…ちょっとホメ過ぎ? 


tis the morning of my life
それは、人生のはじまり

日本で「In The Morning」というタイトルで知られるこの曲は、欧米では1971年のバージョンが「Morning Of My Life」と呼ばれています。
【the morning】は朝以外にも“初め(初期)”の意味があり、【the morning of life】だと“人生の夜明け,青春時代”という意味合いにもなります。
「In The Morning」は【the morning】【the daytime(昼間)】【the evning(晩)】という三部構成となっており、【the morning=青春時代】と解釈すると、それぞれ意味する年代も浮かび上がってくるはずです。

映画『小さな恋のメロディ』は11歳の少年少女が展開する伝説的な純愛物語として有名ですが、一方で墓地での初デートで“50年夫婦として連れ添うこと”について言及するなど、単なるおままごとの恋愛にはない長い人生を想定した大人びた一面もみられます。
(もっとも、現実的なのはいつもメロディであり、ダニエルは思いついたらすぐ実行せずにはいられないタイプ)
大人は子どもを“大人の未熟形”と見なし一段劣った存在と考えがちですが、それは間違いなのです。

子どもたちが遊びの中で見せるあの笑顔…
“心の中にある、大人が忘れてしまった大切なもの”を、甦らせよう 

Another day to swing on clothes lines
また別の日は、物干し綱でブランコしよう
In the morning
“あの頃”に戻って...



「イン・ザ・モーニング」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Barry Gibb /訳:Beat Wolf


朝、お月さまがおやすみする頃
僕の一番好きなこの時、二人は出逢う
虹を眺め、お日さまと遊び
冷たい夜が水たまりを凍らせた朝
In the morning...
それは、人生のはじまり

お昼は君と会おう…昔みたいに
海の底で待ち合わせして
移ろう砂でお城をつくろうよ
ほかの誰も知らない世界で
In the morning...
それは、人生のはじまり

人生の朝…
時は、ゆっくりと流れる
だから、心を挫かせることなく
はじまりに過ぎないその一日を、どうか大切に

夜になったら、君を月へと連れ出そう
この部屋の天井
右隅から飛び出して 
そこで、お日さまが顔を出すまで過ごそうね
また別の日は、物干し綱でブランコしよう
あくびなんかして…
それが、僕にとっての朝
人生のはじまり

In the morning...


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 映画 

コメント

Beat Wolfさんへ
「イン・ザ・モーニング」ビー・ジーズ
♪僕の一番好きなこの時、二人は出逢う 
In the moning... 人生のはじまり あくびなんかして
それが、僕にとっての朝 人生のはじまり

歌詞がグッとくるほどロマンチックですね~♪

学校、友達、好奇心それからそれから・・・
恋ですか。

2017.05.05  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

おぉ、「ロマンチック」を感じましたかぁ~♪
でも、とてもかわいい歌詞ですよね?(笑)
ビー・ジーズというと「フィーバー」ですが
私はコッチのテイストの方が好きです。

学校は勉強する所ですが
好奇心も友だちも、恋も楽しい時期ですよね。(笑)

2017.05.05  Beat Wolf  編集

こんにちは!
この曲、10代の頃から知っていますが(カセットにダビングもしていました)、日本語訳の歌詞は今日初めて知りました!
こんな素敵な歌詞だったんですね! 曲も確かにこういうイメージを思わせる感じではありますが。。。
いいなあ〜〜!

2017.05.07  マナサビイ  編集

マナサビイさん

やっぱりカセットでしたか、「昭和」でしたよね~♪(笑)
でもこのアルバムは曲がとても良くて
私の中では屈指のサントラです。

メロディーは「メロディ・フェア」より地味ですが
歌詞が素敵でしょ?
こんな風に穏やかに、でも楽しく人生を過ごしたいものです。

2017.05.07  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさんへ
動画の1段目の左の歌い方と演奏が素朴でいいですね~♪

小さな恋のメロデイーはおままごとの恋愛ではなくて
長い人生を想定した大人びた一面ですか。

話は反れますがフランスの新大統領の奥様は25歳年上の
元教師で、大統領は15歳の教え子だったそうです。
子どもの時に大人と恋愛になったのですね。
ちょっと似ているような.....(汗)

2017.05.09  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

みすてぃむーんさんは、素朴がお好きですか?
このサウンドを聴いて思ったのですが
アコースティック・ギターの代わりにウクレレを使っても
ほのぼのしていいと思いました♪

ダニエルはまさに「子どもの純粋な心」で即決即断
メロディはそれを慎重に思案していますよ。

今時、25歳差というのはあり得るでしょうが
それが「15歳の少年にとっての25歳上(40歳)の女性」ですからね…!?(汗)

2017.05.09  Beat Wolf  編集

バリーのファルセット

Beat Wolf様こんばんは、音楽オンチのLevalloisbeeです。いつも聞きっぱなしですみません。若い頃ビージーズが好きでアルバム(もちろんLPレコード)を買いました。その中でもIn The Morningはバリーのファルセットがとても耳に残り今でも口ずさめる大好きな曲です。取り上げていただきうれしいです。ありがとうございます。

2017.05.10  Levalloisbee  編集

Re: バリーのファルセット

こんばんは
こちらこそコメントいただき、ありがとうございます。
ビージーズのファンでいらっしゃいましたか
でもやっぱり「LP」ですよね!

In The Morningは、3人のハーモニーが抜群ですね。
でも口ずさめるなんて、すごいです!
これは「あと2人」見つけて、ぜひみなさんに聞かせてあげてくださいね。(笑)

2017.05.10  Beat Wolf  編集

最高です~!ビージーズといえばやはり映画「小さな恋のメロディ」(1971年)ですね~!「メロディフェア」「インザモーニング」「若葉のころ」(First of May)・・・。マークレスター&トレシーハイドが初恋に陥りトロッコを漕いで2人で旅立つのメルヘン世界でした。なぜか本国では不発、日本だけでヒットした映画(日本人の琴線に触れたのですかね~)でした。2人が新緑の中ので初デートするシーン、背景に流れていたこの名曲、まさに思春期の象徴的でありましたな~!

2017.05.11  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

やっぱりビージーズといえば「小さな恋のメロディ」でしたか!
収録されているビージーズの曲はどれも名曲で、
これ1枚でベスト盤といっていいほどでした。

ローリングウエストさんにとっては、
映画はまさに思春期の象徴だったようですね。
楽しんでいただけたようで、よかったです。

2017.05.12  Beat Wolf  編集

この映画見に行きました(*^_^*)
懐かしいですね〜。

朝が好き!14%少ないですね。
ここでも少数派(笑)

5月の新緑の季節に、この曲を聞きながら珈琲を飲む。心が豊かになります💖

2017.05.13  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

おぉ、映画を見に行かれましたか!
私は「水曜ロードショー」でした。(笑)

でも、☆dct☆さんはやっぱり「朝」だったようですね?(笑)
まさに記事中で褒めた朝派の人のイメージにぴったり。

朝、出掛ける前にこの曲を聴きながら珈琲を飲む…
きっとこの5分だけで一日のはじまりが違ってくるかもしれません♪

2017.05.13  Beat Wolf  編集

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