I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ティアーズ・オン・マイ・ピロー」リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ

2017.07.28

category : ~1960年代

Little Anthony The Imperials - Tears On My Pillow1 Little Anthony The Imperials - Tears On My Pillow2


Little Anthony and the Imperials - Tears On My Pillow (1958年)



~ Oldies but goodies ~

前回は1950~60年代の音楽へのオマージュを込めた80年代の作品でしたが、今回は本物の1950年代の作品です。
今回の「Tears On My Pillow」はブログをご覧になる殆んどの方にとって生まれる前の歌であり、全くご存知ない方も多いことでしょう。
でもその血脈は後世の音楽の中にもたくさんの要素が受け継がれており、きっとあなたも何処かでその“テイスト”に触れられているはず。

“Oldies but goodies”...
暫し、時を休めてお付き合いください♪



~概要~

リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズは1957年、ニューヨーク・ブルックリンで活動をしていたドゥーワップ・グループ[the Chesters]に、[the Duponts]のヴォーカリストだったAnthony Gourdine(後の"Little Anthony")が加わって[the Imperials]になり、1958年に「Tears On My Pillow」でレコード・デビューしました。
ラジオで曲が流れるようになると、人気DJアラン・フリードが当時18歳だったアンソニーを"Little Anthony"と呼んだことがきっかけとなり、その後グループ名が正式に【Little Anthony and the Imperials】となったようです。

「Tears On My Pillow」はいきなりBillboard Hot 100で4位(年間34位)を記録しR&Bチャートも2位まで上昇、インペリアルズにとって最初にして最高のミリオンセラーを達成した作品となりました。
大ヒットに反して低予算でレコーディングされており、当時レコード会社の資金難による経費節減のため、1954年にペンギンズがヒットさせた「Earth Angel」と同じバッキング・トラックを使って録音されたそうです。
日本盤には邦題も付けられており、曰く「夜のなみだ」!(う~む…

本曲の魅力は何といってもソウル/R&Bバラードの王道といえる、とろけるように甘いテイスト。
リトル・アンソニーの少年っぽい清潔感あるハイトーン・ヴォイスと、やさしく包み込むようなドゥーワップ・コーラスが醸し出す心地よさにあるといえるでしょう。
しかし、実際はタイトルにあるように「Tears On My Pillow」(枕の上の涙)がテーマであり“失恋ソング”となっているので、ご活用の際はご注意を!

 



~カイリー・ミノーグver.~

オーストラリアのポップ・クイーン、カイリー・ミノーグが1989年の2ndアルバム『Enjoy Youself』でカバーしたバージョンは全英No.1に輝いたほか世界的にヒットしたので、「ティアーズ・オン・マイ・ピロー」は彼女がオリジナルと思っておられた方も多いでしょう。
ムービー仕立てのPVは同年カイリーが主演した50年代のオーストラリアを舞台とした映画『恋に走って(The Delinquents)』の映像が編集されています。




~それ以外のカバー~

1978年にオリビア・ニュートン=ジョン主演の大ヒット学園ミュージカル映画『Grease』で、アメリカのロック・バンドのシャ・ナ・ナ(Sha Na Na)もカバーしています。

また、1986年にR&Bグループのニュー・エディションがカバーした際はリトル・アンソニー本人がゲスト・ヴォーカルに参加していますが、今回それを実演している映像を発見しました!

 



~Epilogue~

“声”は人類史上、及び個別の人生に於いて最初に授かる楽器です。
声色は感情を伝え、言語はそれを細部まで表現し、歌はそれをもっと強く心に作用させます。
[ドゥーワッ]とか[シュビドゥビ]といったコーラスを重ねるドゥーワップは元々アメリカの黒人奴隷の労働歌の一つであり、奴隷解放宣言後も、楽器を買う経済的事情や教育に恵まれなかった彼らにとっての音楽の手段でした。
声は、最も身近に音楽を授けてれる楽器でもあるのです。

その後、テクノロジーの発展に伴い楽器や音響・録音機材などが進化を遂げ、それらによる表現の可能性の広がりにより、(コーラスなど)声が果たす楽器としての役割は相対的に低下し、今日に至ります。
しかし最近のポップ・ミュージックについて、長年デヴィッド・ボウイのプロデューサーを務めてきたトニー・ヴィスコンティは“ラジオをつけて聴こえてくるのは90%コンピュータで加工された声で、あまりに完璧なポップ・サウンドでつまらない”と評しています。

確かに近年は声にエフェクト(音響効果)を加えたヴォーカルが主流であり、音声合成システム『VOCALOID』によるバーチャル・アイドル“初音ミク”関連CDがヒットしたことも記憶に新しい所です。
わざわざ人が歌わなくても、コンピュータが歌声らしき音声データを生成してくれる…
そんな時代だからこそ、余計“生の声”にノスタルジーを覚えてしまうのかもしれません。


最後に、「Tears On My Pillow」の流れを汲む日本のドゥーワップの名曲を届けいたします。
この作品は大瀧詠一が作詞/作曲し1976年に吉田美奈子の歌として発表され、1996年にラッツ&スターがカバーし広く知られるようになったスロー・ナンバー。

あなたがやさしい“夢に逢える”ことを祈って…。





「ティアーズ・オン・マイ・ピロー」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Sylvester Bradford, Al Lewis /訳:Beat Wolf


君は僕を憶(おも)わない
…それでも、この胸は君を忘れない
そんな昔の事じゃない
君が、心を二つに引き裂いた
枕の上、零れる涙
この胸の痛み
君のせい…

[Chorus]
もしも、やり直すことができたなら
躊躇(ためら)ったりしない 
喜んで君を連れ戻し
きっと、その気にさせるのに
枕の上、零れる涙
この胸の痛み
君のせい…

恋は、目的のための道具でなく
弄ぶための玩具でもない
いつか、あなたも愛する人に出会ったとき
きっとその人があなたの心を喜びで満たしてくれる

[Chorus]
Oh wo wo wo you you

[Fade]
Wo oh oh oh oh oh oh oh oh


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

何と1960年以前の洋楽もお詳しいとはビックリ!小生、この時代は勉強しなきゃと思いつつ1970~1980年前後のピックアップだけで手が廻りません~(苦笑)

2017.07.29  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

詳しいというほどではありませんが
いろんな音楽の原点であり、好きな曲もあります。

でもそれは「手が廻らないほど好きな曲がある」ということで
幸せなことですよ。(笑)

2017.07.29  Beat Wolf  編集

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2017.07.30    編集

鍵コメさま

了解いたしました。
ご連絡、ありがとうございました。

2017.07.30  Beat Wolf  編集

素敵な歌声✨
ゆったりと時間が流れている感じが良いですね〜。

声じたい、良い波動は伝わるものがある。
自分の声からは良い波動、出したいですね。
“ありがとうございます”という感謝の波動を!

ラッツ&スター、懐かしい!
みんな真似してましたね。指を鳴らして綺麗に並んで(笑)

2017.08.03  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

そうですね。
ますます速くなる時間の流れの中で
ゆったりと流れる時間は、ますます貴重です。

「良い波動」…それです!
どの店員も“ありがとうございます”を言いますが
心に感じる“ありがとうございます”は、滅多に出あえません…。(涙)

ラッツ&スター
☆dct☆さんも「黒塗り」されたとか?(笑)

2017.08.03  Beat Wolf  編集

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