I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」ビートルズ

2013.10.07

category : Beatles & Solo

Beatles - Being for the Benefit of Mr Kite1 Beatles - Being for the Benefit of Mr Kite2


The Beatles - Being for the Benefit of Mr. Kite!(1967年)


~お知らせ~

これまで和訳動画とブログを同時並行で制作してまいりましたが負担も大きく、永続的なカタチではないと判断して和訳動画を毎回の必須とはしないことにしました。
動画を楽しみにしてくださった方にはとても心苦しい決断ですが、その際音楽は既存の動画を充てることになりますのでどうかご了承ください。
ただ、本筋である“Lyrics&和訳”はブログ上でこれからも公開していくつもりなので、引き続きお楽しみ頂けたらうれしいです。

“本文に解説文”を、“追記に歌詞”という形で分けて掲載いたしますので、“Lyrics&和訳”は動画の下にある
続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪

以上、これからも当ブログを宜しくお願いいたします。


~Prologue~

先月のビートルズ特集に続いて、今回も11月12日からのポール・マッカートニーのワールド・ツアー『Out There!』を記念して、ツアーで演奏されている作品をご紹介しています。
えっ?“この曲はジョン・レノンの歌じゃないか!”って?
実は今回のツアーの目玉の一つは、“ポールが、今は亡き二人の曲を歌う”ことにあります。
…ということで、今回はそういう視点からの選曲となっていますよ♪

ところで、先日体操の世界選手権で金メダルを獲得した内村航平&白井健三・両選手が幼少から愛用し、
その強さの秘密こそがこの歌の主人公の得意技でもあるのですが、さてそれは一体何でしょう?
(ヒントは歌詞の中にあり、正解は本文中ので示しています!)


~概要~

「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」は1967年6月1日発売(英)のビートルズ8作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)』の収録曲です(以降、「ミスター・カイト」『サージェント・ペパー』と略します)。
『サージェント・ペパー』は非常に実験的な試みに挑戦しながら、尚且つ専門家・大衆共に高い評価を得たという点で“ビートルズの最高傑作”であり、50年近く経つ現在もローリング・ストーン誌の“500 Greatest Albums of All Time”で堂々の1位にランクされています。

「ミスター・カイト」は、骨董品集めが趣味のジョン・レノンが「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の撮影でイングランド南東部ケント州・セヴンオークスを訪れた際、骨董屋で見つけた“古いサーカス団の宣伝ポスター”にインスピレーションを得た作品です(上の写真で、ジョンが指差してるポスターがそれ)。
もちろん作者・ヴォーカル共にジョンですが、ポールの自伝『Many Years From Now』に由るとポールとの共作とも伝えられています。
ジョンがハモンド・オルガンとピアノ、ポールがアコースティック・ギター と ベース、ジョージとリンゴがハーモニカ と打楽器類を担当する変わった編成となっていて、今回の動画の映像イメージは実際と一致しないことを心置きください。


~Sound~

“おがくずを床に敷いたサーカスの雰囲気”という難しいサウンド・イメージの注文をジョンに突きつけられたプロデューサーのジョージ・マーティンは、手動式のスティーム・オルガンを思い付きますが使えそうなものが無かったためヴィクトリア調で録音された古いレコードをテープに録り直し、これを数センチ毎に細切れにしてバラし、またそれをランダムに繋ぎ合わせ一つにミックスするという奇策で応えてみせました。
エンジニアのジェフ・エメリックがこの曲のタイトルを「フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」と間違った際に、わざわざ“「ビーイング~」だ”と念を押すほどこの作品に対し思い入れのあったジョンにとっても、彼の仕事の成果には大いに喜んだそうです。
ところが作品が発表されるやジョンは自ら“つまらない曲だ”と評すようになり、死の直前には“すばらしい曲だ”と一転させた…
というのは、いかにも彼らしいエピソードと言えるでしょうか…。
(作品に対するジョージ・マーティンの功績が大きく評価されたため、プライドが傷ついた?)

一方で「 Being…」という変なタイトルといい主人公を紹介する語り口といい、ポールの「Sgt. Pepper's…」をかなり意識したと思われる節があります。
このころ二人の主導権争いは熾烈で、ポール主導の『Sgt. Pepper's…』で進みそうなプロジェクトを、あわよくば“『 Being…』にしよう”という野心が隠されていると見るのは、飛躍し過ぎ…?


~Lyrics~

上でも少し触れたように、この作品は実在した“サーカス団の1843年のポスター”をヒントに
…というか、歌詞はポスターの宣伝文句をそのまま“頂いちゃって”マスっ!
まず主人公の“Mr. Kite”はポスターに記載されるメンバーの一人で、1842~43年頃パブロ・ファンク・サーカスに所属した“William Kite”という人物を指すといわれます。
“Mr. H”は“John Henderson”というらしく、歌われているスゴ技のほとんどはミスター・カイトではなく実際には彼がやっていたようです。
当時のサーカスについては、チャップリンが演じるこの映像(?)をご覧になれば雰囲気だけでも分かる(笑ってしまう?)でしょう。


それにしても…
And of course Henry The Horse dances the waltz!
もちろん、馬のヘンリーもワルツを踊りますよ!

…このシーン、実際に見てみたい気がするのは、私だけ?
でも、ここにも面白いアソビ心が仕掛けられていて、このフレーズを歌った直後にリズムを三拍子に転じる演出を入れているので、お確かめくださいね!

あと…
Over men and horses hoops and garters
の、“garter”は靴下留めのガーターと同じ単語ですが、この場合の意味が不明確なので敢えて訳しませんでしたのでお伝えしておきます。


サーカスといえば動物曲芸や地上曲芸(ジャグリング他)、道化芸(ピエロ)など様々な見所がありますが、その中での一番の"華"はやっぱり空中曲芸ですネ!
空中ブランコに、綱渡りやトランポリン…
私も、ドキドキ・ハラハラしながら見上げた思い出があります。
歌の主人公ミスター・カイトは特にトランポリン技を得意としているようで、イメージ的にはこんなカンジでしょうか?(ミスター・カイトの場合は、更に火の付いた樽をくぐるようです!


~Epilogue~

最近は映画でもCGにより、ごく普通の俳優さんが何mもジャンプしたりジャッキー・チェンもできない超絶アクションを見せてくれますが、私はこうした映像に感慨を覚えることがありません。
一方で、これより見た目“地味”なオリンピック・アスリートのパフォーマンスに感動を覚えるのは、彼らが見せる技の一つひとつには血の滲むような努力が積み重ねられていると想像できるからです。
それはサーカスの曲芸も同じことで、彼らが人を喜ばせ驚かせるために日々の鍛錬を重ね磨いた技だからこそ、私たちもドキドキ・ハラハラさせられるのでしょう。

「ミスター・カイト」という音楽作品もまた同じで、今から約半世紀も前、シンセサイザーも使わずこれだけ豊かな音の表現を成し得た彼らの創造力には、驚嘆せざるを得ません
“サンプリング”一つでどんな音も再現できる現代のデジタル・サウンドしか聴いたことのない世代の方にも、
ぜひ耳を傾けて欲しい作品です。

まぁ…
ポールがライブでこの曲を再現できるのは、“その恩恵”でもありますけどネっ♪



「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」

過去の“ビートルズ”作品…
The Beatles


Writer(s):Lennon-McCartney/訳:Beat Wolf


ミスター・カイトの計らいにより
今夜、トランポリン・ショーが催されます

パブロ・ファンク一座にいた
ヘンダーソン一家も総出演、何という見もの!

人や馬、輪やgartersを越え
最後は炎の大樽をくぐり抜けます!
この技で、ミスター・カイトは世界に挑むのです!

名高いミスター・カイトは
土曜日にもビショップスゲートで妙技を披露いたします

ヘンダーソン一家が歌い踊り
ミスター・カイトが空中輪くぐりを行いますので、遅れなきよう!

K、H両氏が
この公演を当代随一とすることを請け合います
もちろん、馬のヘンリーもワルツを踊りますよ!

バンド演奏は6時10分前に始まり
ミスター・カイトの曲芸は音もなく演じられます

そして、ミスター・Hは
固い地面の上で宙返り連続10回をご披露します

日数を費やし技を磨きましたので
素晴らしいひと時を、みなさまにお約束いたします
それでは今夜の主役、ミスター・カイト!



最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

とても労力のいることだと思ってました。
見る側は大変楽しませていただいてます(^_^)
これからも楽しみにしてます。

2013.10.08  きり  編集

お疲れ様です

いつもありがとうございますm(_ _)m

なかなかお邪魔出来ずに
スミマセン~m(_ _)mm(_ _)m

いつも素敵な動画に感心しておりました。
作成するのに大変だったことでしょうね。

どうぞご無理なさらないでくださいね(*^^*)

2013.10.08  chiyuki  編集

きりさんへ

ありがとうございます。
動画制作は、ブログ本文より遥かに負担となっていました。
少しのんびりしながら、日々を楽しみたいです…i-229

2013.10.08  Beat Wolf  編集

Re: お疲れ様です

最近忙しいようで、大変だね。
でも、元気なchiyukiさんの言葉をもらうと励みになります。

台風も近づいてるようだから、気をつけてね!i-260

2013.10.08  Beat Wolf  編集

一休さんで♪

大変だったのですねぇ…。
京都の和尚さん「一休」さんではないですが、
「慌てない、慌てない、ひと休み、ひと休み」も大切ですもの♪
鋭気を養えば、また進めるってもん(?)ではないでしょうかねぇ♪
(^^)b♪イエィ♪(←古ッ!)

この歌(曲)も大好きでした♪
あんまり、聴かなくなったんだよなぁ…ビートルズ。
同時にカーペンターズも…。
聴き過ぎたんだなぁ、きっと…。
だから、こうして「思い出す」と、
改めて、多感なお年頃で耳にした自分にも、今の齢の自分にも、
「(いい歌を)聴くことが出来て、よかったねぇ❤」と
純粋に思うのですぅ(*^_^*)♪
振り返りも味わわせて頂き、大感謝❤でございます<(_ _)>

体操選手。
按馬で「金」を取った亀山選手にも、
アタシャ、◎の花丸を挙げたいっ!!!ヽ(^o^)丿ウヒョ~ォイ♪
筋肉が邪魔をする。
長身者をなかなか排出できない日本人。
(内村氏が約162cm・白井氏が約158cm・
亀山氏は約170cmらしい)
オールラウンダ―指導傾向の日本の体質。
では、なかなか、なかなか、なかなか…(クドイ(-_-;))
メダルが取れない種目だったからぁあぁぁぁ…
きっとぉ…彼もぉ…「トランポリン」は経験者(?)と思うぅ?
なんちゃっぇf(^_^;)

2013.10.09  sunblue  編集

Re: 一休さんで♪

ありがとうございます。
一休さん…
いい言葉ですね♪i-228

聴き過ぎました?
私は普段はそんなことないのですが
動画を作る過程で聴き過ぎて、飽食感があったりしましたよi-230

おぉ、sunblueさんは亀山選手推しなのですね!
確かに体操選手は背が低いですね。
背が高いと、技が難しくなりますが
上手くいくと見栄えがしますよね。
でも、小さいほど有利なスポーツって希少なので
日本人にとっては心強いスポーツですよ!

2013.10.09  Beat Wolf  編集

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