I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ワンダフル・トゥナイト」エリック・クラプトン

2013.10.23

category : Eric Clapton

Eric Clapton - Wonderful Tonight1 Eric Clapton - Wonderful Tonight2
“Lyrics&歌詞和訳”は動画の下にある“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Eric Clapton - Wonderful Tonight(1977年)


~Prologue~


「いとしのレイラ」で親友ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドへの恋を高らかに“宣言”し、何年もの“茨(いばら)の道”の末とうとう彼女を手に入れたエリック・クラプトン。
「ワンダフル・トゥナイト」は、そんな幸せの絶頂にあった彼の心境を物語る“Love Story”です。
果たして、神はこの二人に“永遠”をお与えになったのでしょうか…。


~概要~

「ワンダフル・トゥナイト」は1977年のアルバム『スローハンド(Slowhand)』の収録曲です。
“Slowhand”はヤードバーズ時代にライブでギターの弦を切って、弦を張り替える間観客がゆっくり拍手(スローハンド)して彼の戻りを待ったという逸話から名付けられたエリックの愛称で、彼の“代名詞”にもなっています。
アルバムはBillboardで2位を記録、ローリング・ストーン誌“500 Greatest Albums Of All Time”325位にも選ばれる名盤です。

「ワンダフル・トゥナイト」は78年に2ndシングルとしてBillboard Hot 100で16位を記録し、日本では1992年のドラマ『しあわせの決断』の主題歌にも起用されました。
当時の彼にしては珍しいしっとりとしたバラード・ナンバーで、ファンの間では賛否が分かれたようですが「いとしのレイラ」のように攻撃的でなくとも、この曲で聴かせる“泣きのギター”はやはり見事としか言いようがありません!

エリックの作品中でも屈指の人気ナンバーでありライブでもよく演奏されますが、オリジナルに比べてもさらに
スローに歌われることが多いようです。

1974年にパティはジョージと別居しエリックの元に身を寄せたわけですが、すぐに離婚が成立したわけではありません。
「ワンダフル・トゥナイト」は、1976年9月7日に催されたポール・マッカートニー夫妻が主催の“バディ・ホリー・パーティ”のあった一日のことを書いたとされ、この時パティは法的にはまだ“ハリスン夫人”でした。
パーティといってもホーム・パーティなどではなく音楽関係者が多数集まる盛大なもので、当時二人は“ビミョ~な関係”のまま、この晴れがましい場に“連れ”として出席していたことになります…。


~Lyrics~

It's late in the evening
夕暮れが宵へと移ろうころ
She's wondering what clothes to wear
ドレス選びに思いを巡らす君

夫婦が出掛ける前の、ごくありふれた光景です。
パティは準備に時間が掛かりエリックはそれを待っていますが、そこはさすがに一流のミュージシャン!
実は「ワンダフル・トゥナイト」は、この待ち時間に書かれたといわれています。


Is that you just don't realize
君は気づいてはいないね
How much I love you
どれほど俺が、深く君を愛しているか…

ちょっと回りくどい表現ですが、要は“君が想像する以上に、僕は君を愛している”と言いたかったのでしょう。
でも、“パティがエリックを十分理解してくれていないという不満(不安)”とも、取れなくもない…?
(その辺についての根拠は、この後…)


As I turn out the light
君に語り掛ける…
I say my darling, you were wonderful tonight
“今夜の君は特別に素敵だった”

タイトルは「Wonderful Tonight」ですが、本当に言いたかったのは“you were wonderful”ですよね!
昔だったら酔っ払って帰ってきたら、そのまま倒れて朝まで…
…みたいな生活が、やさしく介抱してくれる人がいるという幸せを、しみじみ思う瞬間かもしれません。


~激しい愛、穏やかな愛~

さて、その後1977年にパティとジョージの正式離婚を経て、1979年にようやく二人の結婚は叶えられています。
しかし、幸せな結婚生活は長くは続きませんでした。
原因はエリックの女癖とアルコール依存症(どちらも重度)で、パティが“命があったのは幸運”と振り返るほど二人の生活は荒れていたようです。
決定的だったのは1985年、子どものできないパティをよそにエリックが別の女性と子どもを設けただけでなく、翌年にもまた別の女性との間に息子が生まれたことでした。
結局、エリックの熱烈な略奪愛に始まった二人の結婚生活は哀しみ色に満ちたまま、1989年に幕を閉じることとなります…。

当時のことをパティは“まるで大人ぶって遊んでいる子供だった”と振り返り、エリックとの結婚については後悔しているそうです。
彼女のことを歌った「ワンダフル・トゥナイト」についても、“舞い上がるほどうれしかった。でも幸せだったあの頃を思い起こさせるだけに、エリックとダメになってからは拷問のようだった”といいます。
一方で、“エリックに出会うまで、あれほど誰かを深く想い抱くことなどなかった。彼を拒んでいたら、私はあの情熱的な愛を知る事は出来なかった。”とも語っています。

また、最初の夫であるジョージ・ハリスンとは生涯仲の良い兄妹のような関係であったそうです。
別れに際し“困ったことがあった時は、いつでも頼っておいで。”とパティに言い渡した彼は、実際にもエリックとの生活でお金に困っていた彼女を黙って支援してあげたこともあったとか…。
“ジョージの愛はエリックの激しい愛に比べ、穏やかで優しい愛だった。私がもっと我慢すれば、最後は二人で笑えていたかもしれないのに…。”と、後悔を述べています。


~Epilogue~

身も心も焦がすような激しい愛か、穏やかで包み込むような優しい愛か…
人は、恐らくどちらの願望も持ち合わせているものなのでしょう。
でもパティの場合、出逢う順番が違っていたら人生そのものが違った色になっていたのかもしれませんね…。



「ワンダフル・トゥナイト」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

オススメ作品
“エリック・クラプトン”作品>>
「シー・オブ・ラヴ」ザ・ハニードリッパーズ>>

“Lyrics&歌詞和訳”は、こちらから…


Writer(s):Eric Clapton/訳:Beat Wolf



夕暮れが宵へと移ろうころ
ドレス選びに思いを巡らす君
メイクをして
長いブロンドの髪を梳(と)かし
尋ねる
“これで、どう?”
俺も頷き
“あぁ、今夜の君は本当に素敵だよ…”

パーティーに出席すると
誰もが振り返る
隣を歩く
この美しいレディーへと
すかさず、君は尋ねる
“いい気分?”
俺も頷き
“あぁ、最高の夜だよ”…

最高の気分さ…
だって、君の瞳からは愛の光が注がれている
でも、不思議なほど
君は気づいてはいないね
どれほど俺が、深く君を愛しているか…

帰る時間…
俺は頭痛がしていた
車のキーを君に任せ
ベッドまで助けてもらう
明かりを消し
君に語り掛ける…
“今夜の君は特別に綺麗だった”
“あぁdarling、今夜の君は本当に素敵だよ…”


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

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2013.10.23    編集

匿名さま…

ご返答は、そちらにお邪魔してからいたします。

2013.10.24  Beat Wolf  編集

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2013.10.25    編集

匿名さま…

いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。

2013.10.25  Beat Wolf  編集

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2013.10.26    編集

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2013.10.26    編集

匿名さま…

初めまして。
この三角関係は、有名ですね。
他の不倫相手の名前とか、ブログでは伏せてありますが
実は明らかにされていて、結構ショッキングでもあります。

彼の音楽のベースはブルースですが
一般に有名な曲は、ロックとバラードが多いですね。
「レイラ」の後半も、明るくポップだし♪

言葉や背景を知らなくとも楽しめるのが音楽の良いところですが
それを知るともっと深く味わえますよ。
こちらこそ、よろしくお願いします!i-179

2013.10.26  Beat Wolf  編集

匿名さま…

エリックはギターの腕は神でも、精神的には超人ではありません。
依存性の強い性質が、酒・薬・女…へと走らせるワケです。

パティもその「激愛」の魔力が離れ難く
酷いことされても、なかなか別れられなかったようです。
まさに「ツンデレ」の妙!?i-278

2013.10.26  Beat Wolf  編集

ドラマチック…。

激しいですねぇ…。
本当に、TVで観るドラマのよう…。
エリック氏から、離れがたくさせたのは、
母性本能や、DV被害者によくある「殴った後、彼は優しいのぉ…」ってなる、逃げることが出来なくなる、ある種「依存症」みたいになっていたのかもしれませんねぇ、パティさん。
ジョージ氏が優しい。
切なくなる。ジョージ氏の献身が…。
本当に、心底愛していたのでしょうねぇパティさんを。

今の私は、どちらも要らんですがぁf(^_^;)、
どちらか選ぶなら、ジョージ氏の柔かい愛がいいかなぁですわん♪

ワンダフル・トゥナイト
美味しい珈琲を出してくれる、
ゆっくりできる喫茶店で、
温かいカップを両手の平で抱えながら、
聴いていたい歌かもしれません(^^)♪
「歌」だけなら、「メロディー」だけなら、
温かさが、伝わってきますもの…❤

2013.10.27  sunbluelovely  編集

Re: ドラマチック…。

ホントですね。
他人だと面白いですが
自分の人生だったら、タイヘンだろうなあ。
ジェット・コースターみたいで!?

確かに、普段から優しいとそれが当たり前に思われ
損をするのかも?
でも、別れた妻を自ら支援するなんて
なかなかできないことです…。

曲は、まったりした気分によく合いますね。
私だったら、就寝前のゆったりしたひと時でしょうか…。
実際には、「嵐の前の静けさ」だったのかもしれないですけど!?i-278

2013.10.27  Beat Wolf  編集

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