I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「バンド・オン・ザ・ラン」ポール・マッカートニー&ウイングス

2013.11.08

category : Beatles & Solo

Paul McCartney Wings - Band On The Run1 Paul McCartney Wings - Band On The Run2
“Lyrics&歌詞和訳”は動画の下にある“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Paul McCartney & Wings - Band On The Run(1974年)


~ポール・マッカートニー来日公演『アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー』がいよいよスタート!~

いよいよ今月11日の大阪公演を皮切りに、ポール・マッカートニー来日公演『アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー』がスタートいたします!
それを目前に控え、9・10日限定でウイングス時代のコンサート・フィルム『ロック・ショウ』が東京TOHOシネマズ&六本木ヒルズに於いて上映されるそうです。
また、同日ハードロックカフェ東京でも同様のイベントが催される予定です。

イベントに参加できない方にも朗報があって、11日にはビートルズ初期の貴重なスタジオ・ライブ音源第2弾『ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』が発売されます。
あと、9日23:20からはNHK『SONGS』でポールの特集番組が放送されるので、お見逃しなく。
モチロン、当ブログでもビートルズのコンテンツをたくさん用意してあるので、ゆっくりお楽しみくださいネ♪


~概要~

「バンド・オン・ザ・ラン」はビートルズ解散後としては5作目、ウイングス名義では3作目となる1973年のアルバム『Band on the Run』のタイトル曲で2ndシングルとしてリリースされBillboard Hot 100で2週連続No.1(年間19位)に輝きました。
アルバム『Band on the Run』はBillboard 200で4週No.1を含む記録的ロング・セラーにより年間2位という商業的大成功を収めただけでなく、1975年にはグラミーで“最優秀ポップ・パフォーマンス賞”を授賞し、ポールの天敵(!?)ローリング・ストーン誌さえ“500 Greatest Albums Of All Time”の418位にランクさせる趣きのある作品です。

レコーディングはポールの思いつきにより、ナイジェリアのラゴスで始められましたが出発直前にヘンリー・マッカロク(g)とデニー・シーウェル(ds)が突然脱退してしまったためポールと妻のリンダ、デニー・レインの3人のみで執り行われました。
この曲の冒頭のふわふわしたムーグ・シンセサイザーはリンダで、ポールはベースに加えギター&ドラムスも担当し奮闘しています。
ポールのライブでは全時代を通して欠かせないナンバーの一つで、今回は第4期ウイングスのスタジオ・ライブの映像と、今年のツアーの映像の二つをご紹介しておきます。


~「Band On The Run」って?~

ところで、「Band On The Run(逃げるバンド)」って、どういうコトだと思います?
“バンドが逃げる”というとまず浮かぶのは、熱狂的なファンやしつこいマスコミから逃れるというイメージですが…。
ちょっと、アルバム・ジャケット(写真・右)を見てみてください
みんなが同じ黒の服を着て、暗闇の中でスポットを当てられ驚いているでしょ?
(“ドリフターズのコント”じゃありませんよ!?)

そう、この作品は囚人が牢獄から脱走するストーリーで、バンドは警察から逃げ回っているというワケです。
ポールはこのテの“おフザケ”が大好きで、1986年の「スパイズ・ライク・アス」のPVでもダン・エイクロイドらと“そんなコト”、やってマス!


~ポールは、自分の未来を“予言”していた!?~

でも、ロック・バンドが警察から逃げ回るというとよくある理由が“薬物所持”で、ポールもコレでイタい目に遭っています。
1980年1月16日、世界一のバンドとなったウイングスを率いてビートルズ以来14年ぶりとなる公演のため颯爽と日本に乗り込んできたポールでしたが、成田空港の入管で“大麻取締法違反”により現行犯逮捕されるという大事件!
そのまま10日間拘留されただけでなく公演は全てキャンセル、その損害分はポールの自腹で賄われたワケですが…

実は今回の選曲理由には、先月湯川れい子さんのインタビューにより明らかにされたこの時の“牢中のエピソード”が面白くて、みなさんにも紹介したかったからです。
普通、留置場に入れられると囚人という立場からも陰鬱な気持ちになりそうなものですが…
ポールは言葉もわからないにも関わらず近隣の囚人に語り掛け、“ホンダ!…カワサキ!”といった日本のブランド名を連呼して大笑いさせ、すぐに彼らと仲良くなったといいます。
(コンな時でも囚人同士仲良くなろうという発想が、彼らしいでしょ?
しかも“背中に大きな刺青を入れた人”にさえ、“いいタトゥーだね!”と気軽に話し掛けて“気が合った”そうです!

他のソースによると、ポールがよく発する“オッス”という挨拶はこの時囚人から“日本のクールな挨拶”として教わったもので、彼らのリクエストに応えて歌も歌ってあげていたらしいです。
いずれにしてもポールにとって囚人は初めての体験であり、「バンド・オン・ザ・ラン」を発表した時点では、まさか自分がその当事者になるとは夢にも思わなかったでしょうね!?


~Lyrics~

作品は三部構成になっていて、それぞれの歌詞に応じて曲も全く違ったものになっています。

Sent inside for ever
そこに永久に閉じ込められちゃ
Never seeing no one, nice again, Like you, mama…
大好きな人にも二度と会えないよ、君とかママみたいな人に…

第1部は“動機”を窺わせる部分になっていて、家族と会えない淋しさは囚人の宿命ともいえるでしょう。
オシドリ夫婦として知られたポールは、実際にも日本での拘留を含め二度ほどしか奥さんのリンダと離れたことがないそうで(回数は正確ではないかも?)、留置場での10日間は相当キツかったのではないでしょうか…。

If I ever get out of here
もしも、ここを出られるなら
Thought of giving it all away To a registered charity
持ってるもの全部、チャリティーにくれてやろう

第2部は“願望”を匂わせる部分になっていて、“If I ever get out of here”のフレーズはビートルズ時代にアップル・レコードの会議でメンバーのジョージ・ハリスンが発した言葉がそのまま用いられています。
囚人とすぐに打ち解けたポールも“クサいメシ”は合わなかったようで、その時出された味噌汁のトラウマからその後何年もそれを口にできなかったとか…(今は、好きらしい)。

Well the rain exploded with a mighty crash
やれやれ…お天道さまの下に出た途端
As we fell into the sun
叩き付けるような、激しい雨のお出迎え

Well…で始まる第3部は作品のメインであり、囚人(Band)が“逃亡”するさまを描いています。
個人的に好きなフレーズで、脱走した途端大雨に降られる“オチ”のような感覚がお気に入り。
ここからメロディーが明るく転調されていて、脱獄逃走という危険な行為もどこかほのぼのしているのは、どこまでも陽性なポールの性格といえるでしょうか?


~Epilogue~

現在71歳にしてなお世界ツアーを駆け巡り、何万という観衆を前にしたステージに立ち続けるポール。
上記紹介したインタビューで湯川れい子さんが、“十分に印税で暮らしていけるのに、何故これだけ苦しい思いをしてワールド・ツアーを?”という質問をしています。
(愚問ですよ、湯川さん…?)
そう思いながら読み進めると、ポールの答えは案の定…

“好きだからさ!”
“とにかく素晴らしいオーディエンスなんだ。一度でいいから、僕らのショウを観に来てごらん。なぜ僕がライブを続けているか分かるはずさ!”

人生を楽しむって、そういうことなのでしょうね…♪



「バンド・オン・ザ・ラン」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

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Writer(s):Paul and Linda McCartney/訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~


“四方の壁”の中に繋がれて
そこに永久に閉じ込められちゃ
大好きな人にも、二度と会えないよ
君とか、ママみたいな人に…


もしも、ここを出られるなら
持ってるもの全部
チャリティーにくれてやろう
日に一杯やれたら、それでいい
ここを出られたらの話だけど…?


やれやれ…お天道さまの下に出た途端
叩き付けるような、激しい雨のお出迎え
先頭が次の男に囁いた…
“まぁ、のんびり楽しめよ…”


バンドは逃げ回る…
看守と船乗りサムは
みんなを探してる
逃げ回るバンド…

おや…誰一人参列に来ないと
葬儀屋が深いため息をついてるよ
だって、村の広場じゃ鐘を鳴らして大騒ぎ
“ウサギ野郎が逃げ出した!”って…



さて…夜が訪れ
荒野が静まり始めても
町じゃ俺らをあちこち探し回ってる
だけど、見つかるもんか!

バンドは逃げ回る…
僕らを目の敵の郡判事が
“どれだけかかってでも、見つけ出せ!”
バンドは逃げ回る…



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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

こんばんは

Wings好きだったなぁ。
「カミング・アップ」「死ぬのは奴らだ」「心のラブソング」などなど、名曲揃いでしたね♪

2013.11.08  かぴさん  編集

いよいよ月曜からですね♪
私も東京公演行ってきま~す(^^♪

2013.11.09  そふぃーおばさん  編集

かぴさん

そうですね。
ヒット曲名を羅列するだけでもブログの字数が埋まってしまうほど、ヒット曲がいっぱいです!

2013.11.09  Beat Wolf  編集

そふぃーおばさんさま…

羨ましい限りです!
今、せめてポールの番組を見ながら返事してます…。

2013.11.09  Beat Wolf  編集

夕べ

NHKのSONGSで特集されていましたね~(*^^*)

71歳、これからも世界を駆け巡って欲しいですねv-238

2013.11.10  chiyuki  編集

Re: 夕べ

見てくれた?
70過ぎて、見た目はずいぶん落ち着いたんだけど
ノリがやたら軽いでしょ!?i-229

2013.11.10  Beat Wolf  編集

こんばんは
先日この曲がUPされた日、なんと子守唄にして眠ってました😅
ポールって陽気で社交的なんですね!
それにあの歳でツアーするって本当に素晴らしい。
人生を楽しむ…素敵な生き方です。

2013.11.10  きり  編集

きりさんへ

5分で寝付いちゃうなんて、なんと「よい子」でしょう!?i-278
でも、風邪をこじらせたりしないでくださいね。

ポールは歌や人とのコミュニケーションが大好きで、だからライブを止めません。
齢を取っても、あんな風に夢中になれるものがあったら、人生は楽しいですよ…。

2013.11.11  Beat Wolf  編集

はじめまして☆

71才で、好きだから続けられる☆
素敵ですよね(^^)
ビートルズは、兄がレコードを買っていたので、兄がいないときに、聞いていました。
今、私が当時のレコード持っていますが、プレイヤーがなく“飾り”です☆
71才のステージ見てみたかったですね。

2013.11.12  ☆dct☆  編集

もうそろそろスーパーやホームセンターなどでポールの「ワンダフル・クリスマスタイム」がヘビーローテーションする時期ですね。

2013.11.12  わんx3  編集

Re: はじめまして☆

はじめまして。
71才で、好きだから続けられる…
そういう人生を目指したいですね!
71才の生のステージは無理でも、ブログ内にリンクを貼ってあるので動画でよかったらご覧ください♪

そうですか…
「こっそり」聴いたのですね?i-179
私は、プレーヤーは処分しちゃったのにレコードだけいっぱい残っていますよ…。

2013.11.12  Beat Wolf  編集

わんx3さん

1年は、速いものですね。
ポールが元気なうちに、これ以上のクリスマスの定番を作って欲しいです!

2013.11.12  Beat Wolf  編集

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