I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」ポール・マッカートニー

2013.12.10

category : Beatles & Solo

Paul McCartney - Once Upon A Long Ago1 Paul McCartney - Once Upon A Long Ago2


Paul McCartney - Once Upon A Long Ago(1987年)


~ポール、来年のグラミー賞にノミネート!~

日本時間12月7日に開催された『グラミー賞ノミネーション・コンサート』で来年1月26日(現地時間)の『第56回グラミー賞』のノミニーが発表され、ポール・マッカートニーが「Cut Me Some Slack」で“最優秀ロック楽曲賞(Best Rock Song)”にノミネートされました。
ロックを黄金期へと導いた71歳のポールが、現代の若者に“ロックはこうやるもんだ!”と喝を入れるようなハードなナンバーで授賞を狙います!
なお、この部門のノミニーにはビッグ・ネームがひしめいていて、ローリング・ストーンズ、ミューズ、ブラック・サバス、ゲイリー・クラーク・Jr.がポールを迎え撃ち、熾烈な戦いとなることは必至!

まぁ…
今日の作品はとてもやさしい曲ですが、この辺のポールのギャップが“ツンデレ”好きな人にはタマラナイ!?


~概要~

「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」は1987年11月16日にリリースされた40枚目のシングルで、イギリスで10位を記録した楽曲です(アメリカでは未発売)。
作詞・作曲はもちろんポールですがプロデュースはビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』のフィル・ラモーンという組み合わせで、ミキシングには“5人目のビートル”ジョージ・マーティンが参加しました。
前年の『プレス・トゥ・プレイ』でポリスやフィル・コリンズのプロデューサー、ヒュー・パジャムを起用して“イマドキ”なサウンドに挑戦し大コケした反省からか、以降ベーシックなサウンド作りに回帰する姿勢がみられます…。

この曲は意外にレアな作品で、1987年11月1日のイギリス盤(日本盤)『オール・ザ・ベスト』に“新曲”として収録されたのが最初ですが、米国盤には収録されませんでした。
その上、ポールの作品では他のベスト盤に入るほどのヒットではない上、後にアルバム未収録曲をボーナス・トラックとして既存アルバムに追加するようになってからも『プレス・トゥ・プレイ』という人気のないアルバムに入れられたため、あまり馴染みのない曲ではないでしょうか(もっとも、『オール・ザ・ベスト』をお持ちの方は多い)?

ライブでもほとんど演奏されたことはないと思いますが、当時『夜のヒットスタジオ』に出演してパフォーマンスを披露してくれたのを覚えています(口パクでしたが)!


~ミュージック・ビデオ~

メロディーがとてもやさしく、それだけでポールのファンは十分満足できるはずですがPVもまた秀逸です!
ポールらが海に面した断崖絶壁に立って演奏するちょっと寒そうな映像は、モノクロとの対照を生かして画面を駆け巡る音符や楽器の音の伝播を示す赤や青・黄のカラフルが、私は大好き♪
この部分は『夜のヒットスタジオ』でも再現されていますが、ココでもやっぱりポールは“やらかして”いますョ!
また、PVの最初と最後に登場するおじいさんも一緒に出演して、“いい味”出してる!?
(コノ人、こんなキャラだったの?)

一方、雪深い山に暮らす家族ストーリーで綴るアニメーション映像はまさにこの曲のイメージにぴったりで、見る者をほっこりした気持ちにさせてくれますよ♪


~作品が生まれた経緯~

甘いメロディーがポールらしいといえばそうですが、普段の彼の作品と何かが異なる気がしませんか?
実は、もともとこれはある映画のサウンド・トラックを想定して作られた曲だったからです。
その映画とは1987年のアメリカ映画『プリンセス・ブライド・ストーリー(The Princess Bride)』で、ポールはこれに「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」と「ビューティフル・ナイト」(1997年の『フレイミング・パイ』に収録・これもいい曲です)を提供したいと自ら申し出ましたが、監督のロブ・ライナーに“甘すぎる”と断られてしまったのでした!
しかしロブ・ライナーはマーク・ノップラー(ダイアー・ストレイツ)の大ファンで、結局サントラ全部を彼に任せています。

この映画は未見ですが、『明日に向って撃て!』の脚本家ウィリアム・ゴールドマンの原作・脚本の作品。
中世の架空の国、恋する二人が苦難と冒険を乗り越え幸せを掴むという歴史ファンタジー小説…
の本を、ピーター・フォーク扮するおじいさんが病気の孫に読み聞かせてあげるという、ストーリーです。


~Lyrics~

分かり易い曲に対し、詞はとても難解です。
基本的に3行で1連を成す構成ですが上記の経緯から私は、上2行は読み聞かせている物語の一節、
下1行は“Tell Me Darling…”と大人が子どもに感想を問い掛けしていると想定しました。

物語部分は音楽用語を頻出させたファンタジー色が濃く、“どういう意味か分かる?”…なんて問われても
大人でも困ってしまうほど奥深い世界を感じます。
…ですので、それぞれ個別はみなさんに想像していただくとして、サビの部分を少し触れておきましょう。

Once Upon Along Ago
昔々…
Children Searched For Treasure
子どもたちは、お宝探しをしたんだ
Nature's Plan Went Hand In Hand With Pleasure.
自然とのふれあいは、みんなの団結と喜びをもたらせたんだよ

タイトルにもなっている「Once Upon Along Ago」は、“once upon a time”と“a long time ago”を組み合わせたものでしょう。
ポールは菜食主義者であり熱心な環境保護活動家なので、自然とのふれあいは何より子どもの情操教育にとって大切と思っているようです。
自然とは多様な生命の活動の場であり、そこに身を置くことで人は自分がその一員であることを悟り、
生命の連環とそれを育む水や空気、土などの大切さを学ぶ機会となるということでしょうか…。


~Epilogue~

Once Upon Along Ago…

子どもは、昔話を聞いたり本を読んでもらうことが大好きです。
でも、それは親にとっても同じではありませんか?
本を読んであげる時、親は子どもを物理的・心理的に非常に近く感じ彼らへの愛しい気持ちが引き出されます。
そんな時・親は、親としての喜びを実感することができ、子どもはその瞬間にふれあうわけですから、
それは“あったかくて、やさしい時間”となるはずです。

もしかしたら、子どもがこうした機会が好きなのは親の愛情を最大限に感じ取れるからなのかもしれません。
“あったかくて、やさしい時間”を…
この曲は、そうした感覚を思い出させてくれる作品です…。



「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー 」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

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Writer(s): Paul McCartney /訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~



“音階とブロークン・コードを辿るように
貴族院までついて来た仔犬…”
話してごらん、それがどういう意味なのか?

“マイナー・キーで彩られた月
生まれた曲は、何をもたらしてくれるのだろう…”
話してごらん、どこへ行っていたのか?

**

“風の強い日、吹かれ飛ぶ風船
言いたいことが山ほどの、人気ない砂丘…”
話してごらん、君には何が見えたか?

**

“誰もいないステージでギターを弾いている
逃れ得ない檻の格子を数えながら…”
話してごらん、それがどういう意味なのか?



**
昔々…
子どもたちは、お宝探しをしたんだ
自然とのふれあいは、みんなの団結と喜びをもたらせたんだよ
たくさんの喜びを…


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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

優しい素敵な曲ですね~☆
最初は、とろけそうに甘い感じですが、
段々優しい時間に変わり童話の世界に入りました(^^)
私も、モノクロに赤・青・黄色の音譜が印象的でギターからバイオリン・ドラムへと音が色で現されていて。。。小さな子供達に見せて聴かせたい☆

優しく、暖かくなれる曲☆
クリスマスに家族全員で聴きたいですね。
(暖炉はイメージします^^。)

最後のメッセージがまた良い。
自分は自然の一部だということ。
自然にふれあうことは大切ですね(^^)

2013.12.12  ☆dct☆  編集

動画、アニメーションのところは心も暖かくなりますね(*^^*)

モノクロで時々ギターやサックスとか楽器に色が入るところが

いいですね!v-290

2013.12.12  chiyuki  編集

☆dct☆さん

気に入っていただけましたか!
優しい曲ですね。
音楽に加え、この映像が大好きなのです。
モノクロだから、色が際立ち
寒い冬だから、ほっこりしたあったかさも恋しくなる…
そんな作品ですよねi-228

そう…
クリスマス・ソングじゃないけど
そんなあたたかさがあります。
まさに、暖炉のイメージ!

人間の生き方は、どんどん自然と乖離していっています。
それが進むほど、本来必要なものが失われていってる気がしてなりません。

2013.12.12  Beat Wolf  編集

chiyukiさん

近頃寒くなってきたから、音楽でも温かくなりたいね。
色が入るところが、素敵でしょ!
お腹の足しにはならないけどね!?(▼ω▼)Ψブヒヒヒi-4

2013.12.12  Beat Wolf  編集

ホッコリする時間

ジンワリと、ホッコリとしてくる歌ですねぇ。
ポールの声も優しいですものねぇ。

2013.12.16  sunbluelovely  編集

Re: ホッコリする時間

どうぞ、ほっこりしてくださいね。
ポールのこういうテイストは、天下一品ですから!

2013.12.16  Beat Wolf  編集

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