I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ママがサンタにキスをした」ジャクソン5

2013.12.22

category : Christmas

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The Jackson 5 - I Saw Mommy Kissing Santa Claus(1970年)


~News~

先日Billboard誌が発表した“全世界のボックス・オフィスでのチケット・セールス・ランキング”によると、ここ1年(2012.11.14~2013.11.12)でチケットを最も売り上げたのは先頃来日したボン・ジョヴィの約211億円でした。
しかし3位ピンク、4位ブルース・スプリングスティーン、6位ローリング・ストーンズ、…14位マドンナ、16位ポール・マッカートニー…、22位レディー・ガガといったビッグ・ネームを抑えて堂々の2位に輝いたのが、約162億円を稼いだマイケル・ジャクソンです!

…んっ!?
マイケルは、“あの世”?

その通り、彼が亡き後“Michael Jackson The Immortal World Tour”を興行しているのはカナダのエンターテインメント集団“シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)”によるアクロバティック・ショーで、マイケルの音楽とダンス・パフォーマンスを応用したステージは日本でも行われました。
それにしても…
CDなどマイケルが直接パフォーマンスした“遺産”の人気は想定内ですが、彼の生んだ“創造”だけでもこれだけの存在感を示すとは、“King of Pop”という称号ですら彼を評するに小さな器なのかもしれませんネ…。


~クリスマス特集・第二弾~

今回は、マイケルが幼少から活躍したファミリー・グループ“ジャクソン5”の作品です。
ジャクソン5は、デビューした1969~70年に架けてBillboardで4曲連続No.1という絶頂期を迎えていますが、その直後の4thアルバムとして1970年10月にリリースされたのが『Jackson 5 Christmas Album』でした。
タイトル通りの“クリスマス・アルバム”で、前回紹介した「Someday at Christmas」のカバーや、今回の紹介曲「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」他が収録され、350万枚以上のセールスを記録しています。

「ママがサンタにキスをした」は声変わりする前のイタズラっぽいマイケルの歌声がとってもキュートで、歌の内容と相まって華やかさを演出してくれる楽しいクリスマス・ソングです♪
作品自体はカバー曲で、オリジナルは1952年に13歳の少年ジミー・ボイドにより歌われました。
ネタがネタだけに、当初一部のカトリック教会からお叱りが寄せられたこともあったそうですョ!

ジャクソン5でのシングル・カットはありませんが、ジミーのバージョンはHot 100が設立される前のBillboardで1位を記録しています。
ジャクソン5のバージョンと比べるとかなりゆったりしたオリジナルは、アメリカの高級百貨店で数十年間クリスマスカードのコマーシャルに用いられていたそうで、“古きよき時代”を思い起こさせるようです…。
この他にもスパイク・ジョーンズやザ・ロネッツ、リーバ・マッキンタイア、ジョン・メレンキャンプなどにカバーされ、日本でも後藤久美子、鈴木雅之らに歌われました。


~知ると、チョットうれしくなる作品背景~

この歌は“クリスマスの夜、ヤドリギの木の下でママがサンタにキスをした”という歌ですが、実はこれは西欧の“ある風習”を示しています。
ヤドリギ(宿り木;mistletoe)は他の樹木に寄生し生息する植物で、不思議な力を持つという言い伝えがあり常緑樹で冬でも緑色の葉を保つことから、クリスマスの飾り(リース)として広く用いられてきました。
その伝承の起源となったのが“北欧神話”で、これに関する概要は以下のようになっています。

光の神バルドルはヤドリギの矢で命を奪われますが幸いにして甦ることが叶い、その母フリッグは涙を流し喜びました。
その涙はヤドリギの実となり樹下を通るすべての者にキスを授け、最高位の女神である彼女によって“ヤドリギの下を通る者は誰であれそこで争いをしてはならず、ただ愛に満ちた口づけを交わすのみ”、という掟が定められたそうです。

これが“Kissing Under the Mistletoe”として…
クリスマスにヤドリギの下で出会った男女は、キスをしなければいけない
クリスマスにヤドリギの下でキスをした男女は、永遠に幸せになれる
この時キスを拒否した女性は、翌年結婚はできなくなる

掟を定めたフリッグは“愛の女神”であり予言の能力を持つことから西欧社会に広まり、イギリスでは“Kissing Ball”として浸透したようです。


~Lyrics~

I saw Mommy kissing Santa Claus
ママとサンタがキスしてるの、見ちゃったんだ
Underneath the mistletoe last night
昨日の夜、ヤドリギの木の下で

これが、上で説明した部分ですね♪
日本人には言葉以上の意味を持たないフレーズですが、背景を知るとナカナカ興味深いでしょ?


He saw Mommy kissing Santa Claus
(コイツ、ママとサンタがキスをしたのを見たらしいよ…)
I did! I really did see Mommy kissing Santa Claus
ボク、見たんだ! ホントに、ママとサンタがキスをしたのを
And I'm gonna tell my Dad
だから、パパに教えてあげるんだ

中間部にあるココと最後のセリフ部分はオリジナルのジミー・ボイドのバージョンには無いもので、ジャクソン5が兄弟グループである利点を生かしてストーリーを付け加えたのでしょう。
すなわち、“ママの秘密”を見てしまった幼い末っ子が“見たんだってば!“と必死に訴えようとするも、兄らは取り合わず半ばからかわれているようです。
でも子どもって、新しく知ったことを誰かに言わずにはいられませんよね…

・・・ん!?
それは、大人も同じ?
アハハ…


~Epilogue~

・・・ところでこの歌に於いて、最大の疑問であり問題点が解決されていませんね?

Wow! Mommy's kissing Santa Claus!
Wow! ママとサンタがキスしてる!

…そう、“コレ”です!
少年は寝ぼけていたのか、はたまた夢と混同しているのか?
あるいは、少年は本当にサンタを見たと仮定したなら…
サンタは誰? …それともホンモノ!?

・・・謎解きは、あなたにお任せいたします。
では、よいクリスマスを…♪



「ママがサンタにキスをした」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

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Writer(s): Tommie Connor /訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~


Wow! ママとサンタがキスしてる!

ママとサンタがキスしてるの、見ちゃったんだ
昨日の夜、ヤドリギの木の下で
ボクが近くにいたの、気づかなかったみたい
下に降りてこっそり覗いていたなんて
部屋のベッドでふとんに包まって
ぐっすり寝てると思っていたんだね


それとね、ママはサンタをくすぐってたよ
雪みたいに白いおヒゲの下を
あぁ…きっと呆れちゃうだろうな
もし、パパがこれを見ていたら
ママとサンタがキスしてたなんて

(コイツ、ママとサンタがキスをしたのを見たらしいよ…)
ボク、見たんだ! ホントに、ママとサンタがキスをしたのを
だから、パパに教えてあげるんだ



あぁ…きっと呆れるだろうな
もし、パパがこれを見ていたら
ママとサンタがキスしてたなんて

見たんだ!見たんだってば!ホントに、ママとサンタがキスをしたのを
信じてよ!信じてってば!
ねぇ…お兄ちゃん、信じてよ!信じてってば!


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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

マイケルの澄んだ歌声 最高ですね!
それにしても、なんて可愛らしい歌詞なんでしょう( ´´ิ∀´ิ` )
子供らしい…ほのぼのとしました。

2013.12.23  きり  編集

クリスマスと言えばやっぱりこれ、ちびっこマイケルの歌うこれですね。
痛快なまでの典型的モータウンサウンドと歌詞の内容がちびっこマイケルの声と非常にマッチしてます。

2013.12.23  わんわんわん  編集

きりさんへ

そうですね♪
マイケルの澄んだ歌声を聴いていると、心が洗われるようです。

それにしても・・・
( ´´ิ∀´ิ` )
なんて可愛らしい顔文字なんでしょう!
こちらも、ほのぼのさせてもらいました…。

2013.12.23  Beat Wolf  編集

わんわんわんさん

わんわんわんさんにとって、鉄板でしたか?
マイケルの歌声を聴いていると
つくづく人の心に訴えかける力があるのだと思いました。

2013.12.23  Beat Wolf  編集

こんばんは♪
お久しぶりです(^^ゞ

明日はイブですね♪
ヤドリギのお話興味深く読ませていただきました。
マイケルの"ママがサンタにキスをした"は好きな曲です。
サンタって実はパパなんじゃない?なんて♡

2013.12.23  あんず  編集

あんずさんへ

お久しぶりです♪
そうそう、明日ですね。

…そういう事情なので、クリスマスにヤドリギに立つのは
出会いではなく、本命相手との誓いの儀式という意味が多いのでしょうか…。

もちろん!
サンタがパパじゃなかったら、「修羅場ソング」になっちゃうでしょうネ!?(;^_^A

2013.12.23  Beat Wolf  編集

この曲が大好きなんです。
何回でも聴いてしまいます。
北欧神話もすてきでした。

2013.12.24  hana  編集

久しぶりにこの曲聴きました(*^_^*)
マイケルの声が可愛い♡
歌詞もとっても可愛くていいですよね♪

ヤドリギの掟の③がちょっと気になるところで
出会った相手が好みのタイプじゃなかったら。。。
なんてことは考えちゃダメですね(^_^;)
きっと瞬殺で恋に落ちるような素敵な相手と
出会えるんでしょう(^_-)-☆

2013.12.24  そふぃーおばさん  編集

可愛い~(^^)
子供の好奇心が良く表現されていますね。
キラキラした眼で、“本当だよ”って・・・。

誰もが必ずやること、サンタさんを見たくて
眠たいのをこらえて起きていて、結局見られない。
(薄目を開けて、聞き耳を立てて。。。)

信じていれば、大人になってからもサンタさんは
プレゼントを持ってきてくれるのかな?(笑)

2013.12.24  ☆dct☆  編集

hanaさん

やっぱりマイケルの歌声は、心を惹きつけますね!
「北欧」っていうところが、クリスマスのイメージを膨らませますよね…。

2013.12.24  Beat Wolf  編集

そふぃーおばさんさま…

マイケルのイメージにぴったりですよね。
下の子が騒いでるのを「いつもの事」と受け流す兄
というのも、よくありそうで面白いですi-278

ヤドリギの掟③ですか…
現れたのが白馬の王子でなかったら、確かにガッカリでしょう。
でも、一瞬で相手の全てが解りあえるような人と出逢えたとしたら
まさに、神懸かり的な力が働いていたということになるのでしょうね…i-228

2013.12.24  Beat Wolf  編集

☆dct☆さん

そうですね。
必死に訴えている末っ子の情景が
浮かんでくるでしょう♪

サンタを一心に信じる子ども心はかわいいものですが
きっとそれは大人も同じことで、何かを信じ続ける人は
他の人からも魅力的に映るのではないでしょうか…。

プレゼントは、きっと「ユーミンの歌」に示される通りです!?i-179

2013.12.24  Beat Wolf  編集

「サンタさん」の得意気なお顔♪

MerryChristmasでぇす♪

堪らんくらいの「可愛い❤」さ加減が、
シビれますもぉん(#^.^#)
マイケルーッ❤❤❤

んでですよぉ?
この記事の「サンタさん」❤
メチャクチャ、可愛くて得意気な感じが…
また堪らんですよぉん(#^.^#)
若いっちゅうよりは、
ジジ様って感じなのもいいですモ~ォン…ププゥ♪
サンタさん、特殊メイクも頑張るっ♪な「聖な夜」かもしれませんねぇ…ププゥ♪

だってぇ…
いろんな「お楽しみ❤」があるしねぇ♪
一家の大黒柱も大変だーっ♪(^_-)-☆

2013.12.25  sunbluelovely  編集

Re: 「サンタさん」の得意気なお顔♪

1日遅れのChristmas♪(^◇^;)
リトル・マイケルのカワイさ全開ですね!
冒頭の強烈な「ぶちゅう~」音も、彼の仕業なのですか?
イタズラ好きなマイケルなら、やりそうです!

得意気なサンタさん…
イイでしょう♪
実はこの写真を見つけた時、この写真を生かした動画のアイデアが閃いて
思わず作りたくなったのですが、時間が無いので止めました。
でも、折角なのでブログに生かしたというワケです…。

2013.12.26  Beat Wolf  編集

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