I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「スパイズ・ライク・アス」ポール・マッカートニー

2014.02.20

category : Beatles & Solo

Paul McCartney - Spies Like Us1 Paul McCartney - Spies Like Us2


Paul McCartney - Spies Like Us (1985年)


~Prologue~

ロシアのソチで催されるオリンピックも、いよいよ終盤に入りました。
今日はちょっと視点を変え、旧ソ連を舞台とした私の大好きなコメディー映画の主題歌をご紹介いたします。
歌も映画もかなりクダけた作品なので、そこのトコロは寛大なココロでお楽しみくださいネっ♪


~概要~

「スパイズ・ライク・アス」は1985年12月公開(日本は1986年)ジョン・ランディス監督のスパイ・コメディー映画『スパイ・ライク・アス(Spies Like Us)』の主題歌としてBillboard Hot 100で7位(1986年・年間92位)を記録、世界一のヒット・メーカーで知られるポール・マッカートニーにとって現在のところ最後のBillboard Top 10シングルです。
…とはいうもののこの曲は映画のサウンド・トラックには含まれておらず、当初ベスト盤を含むポールのアルバムにも収録されなかったため、案外入手困難な曲でした(現在は『プレス・トゥ・プレイ』のボーナス・トラックに収録)。
スパイ映画といえば1973年にポールは映画『007 死ぬのは奴らだ』の主題歌を担当していて、『Spies Like Us』は映画・楽曲共にこのシリーズのエキスを汲みつつパロディーしているカンジがあります。

当時ポールはポリスの『Synchronicity』やフィル・コリンズの『No Jacket Required』をヒットさせた売れっ子プロデューサーのヒュー・パジャムと組んでいたため彼のサウンドが色濃く反映されていますが、一方でこの頃ビリー・ジョエルの「素顔のままで」で有名なフィル・ラモーン「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」で仕事を共にしていて、「スパイズ・ライク・アス」ではこの二人の名プロデューサーによる共同作品となっています。

また、キーボードとバック・コーラス以外のヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスは全てポール一人で演奏し録音されました。


~映画は“ドリフ・コント”のオンパレード!?~

映画の主演は人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のチェビー・チェイスと『ゴーストバスターズ』のダン・エイクロイドで、この二人のキャスティングというだけでコメディー好きの私はワクワクしてしまいます!
また、ジョン・ランディス監督&ダン・エイクロイドといえば1980年の『ブルース・ブラザーズ』のコンビであり、脚本をダンが手掛けているという点でもこの映画の“血脈”がしっかりと受け継がれているといえるでしょう。

アメリカ国務省に勤務する落ちこぼれ2人がスパイとして敵地・ソ連に潜入し、KGBやアフガニスタン解放軍の追撃を振り切って“特別任務”を果たす活躍を描いたストーリー。
過酷な任務も、得意の“口八丁手八丁”で巧みに乗り越える2人の珍道中に反し、その背後に秘められた陰謀は当時現実の世界を覆っていた核戦争の脅威と重なっていて、全体のコメディー調を引き締めています。
…とはいえ、この映画の本質は“笑い”であり、そのツボは上記ダン・エイクロイド作品や『ポリスアカデミー』といった笑いがお好きな方には特にオススメですが、個人的には日本の“ドリフ・コント”に近い感覚もあります♪


~ビートルズ・ファンが泣いて喜ぶPV~

PVはジョン・ランディスがそのまま監督を務め、映画シーンに加えポールとチェビー&ダンによる撮り下ろし映像で構成されています。
もともとこの映画の主題歌選定に当たり、ランディス監督自らがポールに依頼したそうですが、なぜポールほどの大物がこうした(ドタバタ)コメディーの主題歌など引き受けたのか…?

それは、PVを見ると一目瞭然!
この映像でポールは積極的にギャグ・ネタに参加しているし、一緒になって“おフザケ”を楽しんでいる様子が伝わってくるでしょう?
しかも映像の最後には、“ポールでなければオチにならない、ビートルズ・ファンが泣いて喜ぶネタ”まで仕込まれています♪
でもあんまりシゲキテキ過ぎて、イギリスでは“放送禁止”になってしまったようですが!?
イギリスでは、音楽家の組合に属していない人〔ここではチェビー&ダン〕が音楽をパフォーマンスした映像を放送しないというルールがあるそうです)


~Lyrics~

曲調を聴いても分かるとおり情感を味わう詞ではなく、直感を楽しむべき作品です。
そのため歌詞は“随所に韻を踏ませた言葉選びの妙”が施されており、まるでラップみたい!
英語の韻の楽しさをそのまま和訳再現することは不可能ですが、何とかそのフィーリングに近づけようと無理してみました。
また、ここでは映画の名シーンと合わせて語りたいと思います…。

We get there by hook or by crook
引っ掛け捻じ曲げ、たどり着く
We don't do a thing by the book
教科書なんて、クソくらえ

見事に韻を踏んでるでしょ♪
まさに2人は型破りなスパイですが、その“片鱗”は登用試験から歴然でした。
会場にアヤシゲなナリで現れたり、その場で試験官にワイロを持ち掛けたり…?




Oh when things get tough
キビしいピンチになったなら
Guys like us act rough
オレたち、ちょっとムチャします!

コレも、見事な韻!
試験シーンと同じくらい好きなのが、“訓練シーン”
一見道理に適っているようで、どっかムチャクチャ…。
それにしても、“高速で長く水上に留まるテスト”とか“垂直ショック耐久テスト”って、
一体どんな危機を想定してるの!?




~Epilogue~

1991年12月25日の“ソ連崩壊”によりこの映画に描かれたような世界核戦争の恐れは遠ざかったにも関わらず、今もスパイ行為の暗躍は止まる事を知りません。
人的な諜報活動や破壊・工作活動は元より、情報通信やインターネットの普及を逆手に取った盗聴やサイバーテロ、サイバー戦争など、その脅威はむしろ私たちの日常にも入り込んでいます。

昨年世界を揺るがしたアメリカ中央情報局(CIA)及び国家安全保障局(NSA)の局員エドワード・スノーデンによる、“アメリカは同盟国メルケル独首相を盗聴している”という衝撃的なリークで明らかなように、
“そこに利害がある限り、スパイ行為に対象外はない”と考えた方が良さそうです。

人ごとのように思うかもしれませんが、上記したとおり“日本もこの対象外ではありません”。
スノーデンが所属した“NSAは軍傘下の通信傍受専門の情報組織”であり、日本にあるアメリカ軍基地内(一説には三沢基地といわれる)には“エシュロン(Echelon)”と呼ばれる通信傍受システムが併設されているといわれます。
もちろんアメリカ軍及び政府がこの存在を公式に認めることはありませんが、“エシュロンはありとあらゆる無線・短波無線・携帯電話・インターネット回線を傍受できるシステム”であり、それが事実なら私達一般人のやり取りを含む日本のありとあらゆる情報がアメリカの監視下にあることとなるのです。

アメリカが同盟国である日本に諜報を行う最大の標的は経済であり、その情報や技術を傍受しアメリカの国益とする狙いがあります。
実際、1995年に行われた“日米自動車交渉”ではNSAが日本側交渉団の電話を盗聴していたとニューヨーク・タイムズが報じた過去もあり、現在進められているTPPの関税交渉は大丈夫なのでしょうか…?

ナンだか、シビアなまとめになっちゃったっ! ゴメンよぉ…。



「スパイズ・ライク・アス」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s):Paul McCartney /訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~



Ooh ooh…
アンタ、一体何モノだ?
マネのできない、そのダンス
その騒ぎ、一体何ゴトだ?
オレたち以外、ナイじゃない!

**
Hey hey…
アンタ一体、ナニ言うの?
極秘計画、盗まれた!?
その騒ぎ、一体何ゴトだ?
オレたち以外、ナイじゃない!

恐れを抱くコトはない
ヒミツの援軍、付いている
決して慌てるコトはない
オレたちココに、いるじゃない!

オレたち、イケてるスパイ…

オレたち、恐れを知らず
耳は一秒たりとも怠らず
“一人はみんなのため,みんなは一人のため”
駆けずり回り
特にこの時期、大忙し!


**

引っ掛け捻じ曲げ、たどり着く
教科書なんて、クソくらえ
変装なんて、必要ナシ
オレらの手口、知る者ナシ
それはきっと、天賦の才

Ooh ooh, ooh
キビしいピンチになったなら
(その時は…)
オレたち、ちょっとムチャします!
(ムチャします…)

**

オレたち、イケてるスパイ…



最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

おはようございますe-60

サビの訳って、特に難しい気がしますが・・
いつも素敵に訳されていて、魅かれますv-352

”その騒ぎ、一体何ゴトだ?
 俺たち以外、ナイじゃない!”
インパクトがあって、センスが光っていますねe-420

2014.02.21  結依  編集

結依さん

そうなんです!
こういう詞は言葉の意味より、韻を優先させているので
和訳するとその魅力が伝わらないので苦労しますv-28

…なので、和訳もリズムを重視してコミカルに表現してみました。
気に入っていただけると、うれしいです…v-290

2014.02.22  Beat Wolf  編集

ドリフのコントみたいで面白そう〜
思わず笑っちゃいました(*´╰╯`๓)♬
DVD 借りて観ようかなと思います。
歌詞を読んでいると、ラップみたいですね

しかしアメリカって国は…個人情報も何もあったもんじゃないですね(・・;)

2014.02.23  きり  編集

きりさんへ

そうでしょう!
こういうコメディーって、字幕より吹き替えの方が面白いですね。
和訳は、私もそう思っていっぱい遊んで楽しみ為した♪i-278

もちろん不法行為で得た情報ですから
法に拠らない方法で「対処」するのでしょうけどね…。

2014.02.23  Beat Wolf  編集

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