I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ウォーク・イン・ザ・ルーム」ポール・キャラック

2014.04.09

category : Genesis+

Paul Carrack - When You Walk in the Room1 Paul Carrack - When You Walk in the Room2


Paul Carrack - When You Walk in the Room (1987年)


~Prologue~

突然ですが…
あなたは青春時代、好きになった異性にどのように接していましたか?


①ハッキリと、想いを告げる
②告白しないが、相手が“気づくよう”に振舞う
③告白しないし、相手に“気づかれないよう”に振舞う
④素直に表現できず、イジワルに振舞う

今日は、そんな青春時代を思い出しながらお付き合いくださいね♪
果たして主人公は、何番を選択したのでしょう…。


~概要~

ポール・キャラックはイギリス出身のシンガー・ソングライターで、決定的なキャリアは1985年にジェネシスのマイク・ラザフォードらと結成した“マイク&ザ・メカニックス”の成功によりもたらされ、1989年には「リヴィング・イヤーズ」を彼のヴォーカルにより全米No.1に導いています。

そして、ソロとして彼の活躍が強く印象に残ったのは1987年のことでした。
3rdアルバム『ワン・グッド・リーズン(One Good Reason)』から、アメリカでは「涙に別れを」が1stシングルとして大ヒットしていましたが、イギリスでの1stシングルは「ウォーク・イン・ザ・ルーム」という選曲になっていて、同曲はアメリカでは翌年にリリースされています。
結局「ウォーク・イン・ザ・ルーム」は米90位/英48位とチャート運には恵まれなかったものの、楽曲・ヴォーカル共に申し分ない作品であり、今日こうして取り上げるほど私にとってお気に入りの曲です。


曲を聴いて分かるとおり、「ビー・マイ・ベイビー」ザ・ロネッツ「素敵じゃないか」ザ・ビーチ・ボーイズに共通する60's特有の心和ませるハッピー・テイストで、どこか“可愛らしさ”があるでしょう?
それもそのはず、オリジナルはこの時代の作品であり、アメリカの女性シンガー・ソングライターのジャッキー・デシャノン(Jackie DeShannon)が1963年に作曲し歌ったもので、歌詞は女性の視点から書かれたストーリーだったのです。
残念ながらジャッキーのバージョンもBillboard Hot 100では99位がやっとでしたが、彼女は後年9週連続No.1という大記録を遂げる「ベティ・デイビスの瞳(Bette Davis Eyes)」の作者として面目を躍如することとなります。

 Jackie DeShannon


チャート運には恵まれなかったこの作品ですがチャーミング溢れるテイストは時代を越えて愛され、多くの“超大物”によってカバーされました。
アバアグネッタクリフ・リチャード、ギター・インストゥルメンタルのザ・ベンチャーズ

中でも私のお気に入りはブルース・スプリングスティーンで、男臭い象徴である彼が可愛らしいこの作品を歌うのは意外なカンジですが、曲の本質を生かしながら“Boss味”を出しているのはサスガです!

 Bruce Springsteen


あと一つ記載すべき事項がありますが、それは“PV別バージョン”とともに“追記”で述べることと致します…。



~Lyrics~

I can feel a new expression on my face
僕の顔に、“新たな表現”が刻まれ
I can feel a glowing sensation taking place
真っ赤に火照るよう…

このPVは歌詞を辿りながらコメディー仕立てになっていて、誰かが教室に入ってくる(“walk in the room”のフレーズ)度に主人公に何かが起こります!(どんどん傷だらけになってゆく?
一つ前のフレーズで、主人公は他の男から彼女を腕ずくで奪おうと挑みますが…
次のこのフレーズでは、その結果が“新たな表現”として彼の目の周りに刻まれていますネっ!

expression(表現)とかsensation(感覚)は抽象的な言葉でどうにでも解釈可能なので、追記の“全訳”歌詞では全体のストーリーに添ったロマンティックな訳し方をしていますが、ここではPVに合うよう直訳に近い表現をしてみました…。


I can hear something pounding in my brain
頭の中が、どきんどきん木霊する
very time that someone speaks your name
誰かが君の名前を口にすると

poundというと“心臓がドキドキ”というイメージがありますが“brain(脳)”を充てたとすると、より強いインパクトがあると想像しました。
“ガンガン鳴り響く”の方が実際に近いとも思いましたが、ドキドキ感を生かしたくてこのカタチを選んでいます。


Trumpets sounding; I hear love in bloom
トランペットも、“恋は満開”と告げるよう
Every time that you walk in the room
君が、部屋に入ってくる度…

「love in bloom」って素敵な表現ですが、“ある仮説”が浮かびました。
これは、1934年のビング・クロスビーの映画『彼女は僕を愛さない(She Loves Me Not)』で歌われた
同名曲の事ではないか?…と。
全くの推論ですが…。


~Epilogue~

Wish I could tell you how much I care
どんなに想っているか、君に伝えられたらいいのに
But I only have the nerve to stare
見つめるだけが、精一杯の僕…

青春時代の恋って、大半は“そういうもの”ではないでしょうか?
異性をよく知らないからこそ恋は無限であり、想いは妄想となって実体の何倍にも膨らみ大人のそれより喜びも痛みも大きくなる。
経験は人生にとって大切な財産ですが増え過ぎると害になることもあるし、それと引き換えに失われるものもあります。
一見こうしたもどかしさは“未熟”という価値判断で括りがちですが、その未熟さこそ“人生のスパイス”のような気もするのです。

失敗があるから、成功が嬉しい。
未熟があるから、もっと成熟したい。

何歳になろうが、そういうスパイスは失いたくない…。



「ウォーク・イン・ザ・ルーム」

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s):Jackie DeShannon /訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~



叶えたい夢、それは…
君と、二人並んで歩くこと
どんなに想っているか、君に伝えられたらいいのに
見つめるだけが、精一杯の僕…

僕の顔に、新たな喜びが満ち溢れ
燃えるような熱い感覚が、漲(みなぎ)る
素敵なギターも聴こえてくるよう
君が、部屋に入ってくる度…

一瞬、目を閉じ“君が求めるのは僕”って想像してみる
君に気のないフリをする一方で
夏の夜、神秘的な月を眺めるよう
君が、部屋に入ってくる度…



頭の中が、どきんどきん木霊する
誰かが君の名前を口にすると
トランペットも、“恋は満開”と告げるよう
君が、部屋に入ってくる度…



~PV別バージョン~

「ウォーク・イン・ザ・ルーム」はポール・キャラックのソウルフルなヴォーカルが素晴らしいのは言うまでもありませんが、それをより魅力的に彩っているのが“女性コーラス”の存在です。
この人は1982年にシャカタクの「Night Birds」でコーラスを務めていたジャッキー・ロウ(Jackie Rawe)で、「ウォーク・イン・ザ・ルーム」PV別バージョンで見ることができます。
上のバージョンはドタバタしていましたが、こちらはスマートな映像となっていますよ♪


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 洋楽 和訳  訳詞 Lyrics 

コメント

おはようございますe-397

読ませて頂いて、私もどきんどきんしてしまいましたv-353
はじまりが起こりそうな予感のときめきって、甘いスリルがいっぱいですねe-420

”夏の夜、神秘な月を眺めるよう”
”頭の中が、どきんどきん木霊する”
激しくも優しい表現に魅かれます。
ストレートすぎない、やわらかく包み込んだ表現が素敵ですv-352

2014.04.10  結依  編集

結依さん

一緒に「どきんどきん」してくれて、うれしいです♪v-291
ちょっと大袈裟な表現ですが、この曲のフィーリングだと
それ位でも楽しいと思いました…。

この曲を感じると、月でウサギがおもちを突いてると
想像するのも楽しくなります。
そういう優しい気持ちにさせてくれる曲だから
ずっと、大好きなのです♪

2014.04.11  Beat Wolf  編集

青春

とっても可愛い曲ですね!
甘酸っぱい、爽やかな感じがします
PVも楽しいです♪
青春時代 わたしは2番だったかな〜
好きなのに言えない…そんな時代もありました^ ^

2014.04.13  きり  編集

Re: 青春

そうでしょう!
私は、一度聴いただけで好きになりましたよ♪
PVも、歌詞が分かるとその意味が解りますね。

う~ん、私は3番でした…(涙)。

2014.04.13  Beat Wolf  編集

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