I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「ゴールド」プリンス

2023.09.14

category : Prince

Prince - Gold (1995年)

「Sign O' The Times」と対極の傑作。王子の本質がよく表れた歌詞、超絶ギター・ソロも必聴 ♪

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


続きはこちら >>

スポンサーサイト



tags : 1995年 ロック/ポップ ファンク 偉大な歌手 ギター スポーツ  

comment(4) 

「自由への疾走」レニー・クラヴィッツ

2022.04.19

category : Lenny Kravitz

Lenny Kravitz - Are You Gonna Go My Way (1993年)

一見コワモテで攻撃的なロックが実はとても平和的な中身だったりする…但し“刺激、強め”です ♪

《すべての記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


続きはこちら >>

tags : 1993年 HR/HM Rock/ファンク ギター 平和 反戦 名作MV 日本で人気  

comment(10) 

「ザ・ドクター」ドゥービー・ブラザーズ

2022.02.04

category : Doobie Brothers

The Doobie Brothers - The Doctor (1989年)

これぞアメリカン/ウェストコースト・ロック!あなたのドクターは何ですか?私はモチロン… ♪

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


続きはこちら >>

tags : 1989年 明るいロック 医薬 ギター スポーツ/ドライブ 新型コロナ 

comment(8) 

「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」ガンズ・アンド・ローゼズ

2021.11.30

category : Guns N' Roses

Guns N' Roses - Welcome To The Jungle (1987年)

「Welcome To The Jungle」に凝縮された概念はガンズのみならず、HRの魅力を代表する名曲

《すべての記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


続きはこちら >>

tags : 1987年 HR/HM 偉大な曲 ギター 名作MV 新型コロナ  

comment(8) 

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」ビートルズ

2018.10.26

category : Beatles & Solo

Beatles - Being for the Benefit of Mr Kite1 Beatles - Sgt Peppers Lonely Hearts Club Band1


The Beatles - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967年)



~概要~

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(以降「サージェント・ペパーズ」)は1967年5月26日(米6/2,日7/5)に発売されたビートルズ8作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のタイトル曲です。
作詞/作曲のクレジットはレノン=マッカートニーですが実際の作者はポール・マッカートニーで、ポールはリード・ヴォーカル&ベースに加えて、リード・ギターも務めています。

1966年8月の『Revolver』の後、ビートルズは次回作のテーマを【少年時代】と設定し同年11月からジョンの「Strawberry Fields Forever」を、12月からポールの「Penny Lane」(過去ログ)のレコーディングを始めていますが、翌67年2月1日にポールが「サージェント・ペパーズ」の楽曲と“ビートルズがペパー軍曹(架空の人物)のバンドに扮したショウをアルバムに仕立てる”という新しいアイデアを持ち込むと、メンバーやプロデューサーのジョージ・マーティンもこれを承認、テーマは【サージェント・ペパーズ】に変更されることになりました。

こうした架空のバンドによるショウであることを印象づけるために考え出されたのが「サージェント・ペパーズ」と同じメロディーを基調としながらリズムやコードに変化を与えた「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」で、本流である「サージェント・ペパーズ」を【ウェルカム・ソング】という位置付けでアルバムの冒頭に置き、その支流である「リプライズ」を最後に配置して【グッバイ・ソング】とする…というロード・マネージャーのニール・アスピノールのアイデアが採用されたものです(但し、実際は「A Day in the Life」が最終曲で、厳密には更に一部の若者にしか聴こえない高周波音の「Sgt. Pepper Inner Groove」も隠しトラックとして存在する)。
こうして【世界初のコンセプト・アルバム】と後に評される企画は掲げられたものの、“ショウ”の臨場感を再現するコンセプトは実際はごく一部の作品に止まっており、寧ろもたらされたアルバム最大の産物は“高度なスタジオワークによって生み出された画期的なサウンド”だったといえます。


既にコンサート活動を止めていたためビートルズが本曲をライブ演奏することはありませんでしたが、「サージェント・ペパーズ」を世界で初めてライブ演奏したのは、デビューしたばかりのジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)でした。
ポールは当初からジミを非常に高く評価しており、彼がシャフツベリー・アベニューにあるサヴィル・シアターで行われたジミのコンサートを観に行ったところ「サージェント・ペパーズ」が演奏され。甚く感動したことを次のように語っています。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ』が金曜日に発売されて、そのたった2日後の日曜日に、ジミはそれをステージで演奏したんだ。あの曲を初めてライブ演奏したのは、ビートルズではなくジミなんだよ。演奏は例の調子で、ギューン!バーン!と素晴らしかった…

ビートルズのメンバーで最初に本曲をコンサートでライブ演奏したのはもちろんポールですが(1989年)、実はそれ以前に【ほぼビートルズ】が演奏を披露していました!
実現したのは1979年5月19日のエリック・クラプトンとパティ・ボイドの結婚式で、式に参加したポール、ジョージ、リンゴとエリックによって演奏されています(ジョン・レノンは式に参加しておらず、“もし招待を受けていれば式に出席していただろう”と述べている)。
その後ポールのコンサートで度々演奏されていますが、リンゴのグラミー生涯業績賞の式典などで「With A Little Help From My Friends」(過去ログ)とのメドレーによって【半分ビートルズ】も成立させています。


そのほか特筆すべきといえば、1978年にミュージカル映画『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(邦題;サージャント・ペッパー)が制作されたことでしょう。
『サージェント・ペパーズ』の世界観やビートルズの楽曲に基づくロック・オペラのような内容ですが、驚くべきは出演者!
ピーター・フランプトン(ビリー・シアーズ)とビー・ジーズ(ヘンダーソン3兄弟)を中心としてエアロスミスやアリス・クーパー、アース・ウインド&ファイアーやビリー・プレストンほか超豪華なメンツによってビートルズの名曲の数々が演じられています。


 
 



~Lyrics~

Sgt. Pepper's lonely...
ペパー軍曹はひとりぼっち
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
ペパー軍曹の恋人募集バンド

【Sgt. Pepper】の由来は、1966年12月に移動中の飛行機内でロードマネージャーのマル・エヴァンスに“塩とコショウ(salt'n pepper)を取ってくれ”と言われたのを、ポールが[Sgt. Pepper]と聞き違え、そこから“ちょっと待てよ、いいアイデアを思いついた!”とアルバム・コンセプトに結び付けたことでした。
当時【Big Brother and the Holding Company】(独裁国家と持株会社;ジャニス・ジョプリンが所属)といった長たらしい意味不明なバンド名が流行っていたらしく、[Sgt. Pepper's...]というネーミングもそうした影響といわれます。

むしろ、興味深いのはそれに続く【Lonely Hearts Club Band】です。
ただのバンド名と解するのもいいですが、【lonely heart】は“交際[結婚]相手を求めている独身者”という意味もあり、新聞などで恋人募集欄のタイトルに用いられる一般的な言葉でもあります。
突拍子もない解釈に思われるかもしれませんが、以下に続く歌詞を勘案すると満更でも…? 

余談ですが、「サージェント・ペパーズ」と聞いてピンク・レディーの「ペッパー警部」を連想される方もあるでしょう。
「ペッパー警部」には英語ver.もあって、そのタイトルは「Sergeant Pepper」
【Sgt.(sergeant)】は、警察階級では一般的に“巡査部長”と訳されます)




You're such a lovely audience
これほど素敵なお客さま方
We'd like to take you home with us
あなたを家までお送りしてあげたい…

普通だと、この言葉は“社交辞令”と受け流すところですが…
バンド名の解釈を“恋人募集バンド”としてみると、こんなフレーズが含まれている説明もつきます。

軍隊というと男所帯と堅苦しいイメージであり、だからこそ鬼軍曹が指揮するバンド活動は意外と切実な事情からだった…と想像してみるのも一興かもしれません。
そもそもロック・バンドって、“そういう動機”もあるでしょう? 


So let me introduce to you
ご紹介させてください…
The one and only Billy Shears
天下に二人とないシンガー、ビリー・シアーズ!

【shear】は“大ばさみ・植木ばさみ”で、【pepper(コショウ)】同様どこかユーモラスです。
ポールはこの点について、“Shearsは単にyears(一番の歌詞)の語呂合わせさ。でも「Eleanor Rigby」(過去ログ)みたいに凄く雰囲気のある名前だと思った”と語っています。

ご存知のように「サージェント・ペパーズ」は2曲目の「With a Little Help from My Friends」(過去ログ)とメドレーになっており、それを歌っているのはリンゴ・スターであることから、ここに紹介される【Billy Shears】が誰を指すかは言うまでもありません。
本アルバムに於いてBilly Shearsの歌唱はこれ1曲のみですが、ビートルズ解散後1973年のリンゴのソロ・アルバム『Ringo』の「I'm the Greatest」(ジョン・レノン作)でリンゴ自身が[Yes, my name is Billy Shears]と歌っています。



~Epilogue~

24歳の若さで『サージェント・ペパーズ』という歴史的音楽を創作したポール・マッカートニーも、2018年の6月で76歳を迎えました。
24歳でコンサート活動を止めたはずのポールですが、76歳を迎えた今日にあっても24歳の頃に負けない情熱で世界を飛び回ってコンサート活動を続けています。

今年9月に発表した新作『Egypt Station』に基づいてスタートした『Freshen Up Tour』により、10/31から日本公演が予定されていますが、このお方は幾つになっても“変わったコト”がお好きです!
先月の【追加公演】告知ではポール本人が登場し、『両国国技館公演(11/5)』を発表しました。
ポールの相撲好きは有名ですが、まさか彼自身がその土俵…じゃなかった、ステージに立とうとは!
日本武道館に比べ音楽イベントのイメージの薄い両国国技館ですが、1985年に甲斐バンドが初めてコンサートを行い、1988年にはアイドル歌手ティファニーも公演に使用するなど、近年は年に数回程度コンサート会場として使われることがあるそうです。

 Beatles - Sgt Peppers Lonely Hearts Club Band2


そんな明るい話題の一方、ビートルズ・ファンにとって【悲しい知らせ】もありました。
ビートルズやポール・マッカートニーの数々の作品を手掛けたことで知られるレコーディング・エンジニア、ジェフ・エメリック(Geoff Emerick/写真右)がこの10月2日に亡くなったことです(享年72)。

ジェフは16歳でアビー・ロード・スタジオのアシスタント・エンジニアとして採用され「Love Me Do」や「抱きしめたい」(過去ログ)などビートルズの数多くのレコーディング・セッションでアシスタントを務め、『Revolver』でチーフ・エンジニアに昇格、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』と『Abbey Road』でグラミー【Best Engineered Album, Non-Classical】を受賞するなど、ビートルズ・サウンドに欠かせないレコーディング・エンジニアでした。

とりわけビートルズ中期は革新的なサウンドを次々と世に送り出した時期ですが、ちょうどこれはジェフがチーフ・エンジニアに昇格した時期と重なります。
当時20歳前後と若いジェフの真骨頂ともいえたのが“古い常識に囚われないチャレンジ精神”で、高価でデリケートなマイクを楽器やアンプにベタ付けしたり、ドラムスの革に穴を開けて中にマイクを設置するといったタブーを恐れず挑戦するなど、そうした彼の姿勢が反映されたのが『Revolver』や『Sgt. Pepper's』の革新的なサウンドだったのです。

It's wonderful to be here
素晴らしいひととき
It's certainly a thrill
もちろん、ぞくぞく感も楽しめます


今回は、ポールの『Freshen Up Tour』のセットリストの中から、ジェフ・エメリックの貢献を感じさせる作品を選曲しました(ツアーで演奏されているのは「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」)。
ビートルズのメンバーの中では特にポールと親しく、ウイングス時代の『Band on the Run』(過去ログ)でもエンジニアとしてグラミーを受賞し、結婚式もポールの田舎の家の近くで挙げるほど友情が育まれていたそうです。
そんなポールの、古き友への追悼の言葉…

僕は彼のことをいつだって深い愛情と共に思い出すだろうし、彼の仕事が音楽通の人たちの記憶に長く留まるだろうということを、僕は知っている

ここまで長い記事をお読みになるあなたなら、まさに同感でしょう? 



「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」


続きはこちら >>

tags : サージェント・ペパーズ サイケデリック ギター 

comment(2) 

プロフィール

Beat Wolf

Author:Beat Wolf
ジャンルを問わず音楽が大好き♪


参加ランキング
最新記事

全タイトルを表示
Artists
リンク
このブログをリンクに追加する
☆『相互』をご希望の方は、お気軽に♪
最新コメント
QRコード
QR

Copyright ©I Wish~洋楽歌詞和訳&解説. Powered by FC2 Blog. Template by eriraha. Photo by sozai-free 2000px.