2006年のトリノ・オリンピック、フィギュア・スケート荒川静香選手のエキシビションでテーマとなった「You Raise Me Up」で日本でもその名が知られるようになった女性音楽ユニット、ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)が6年振りの来日公演を行います。 日程等についてはメンバーからも日本の皆さんにお知らせが届いているので、映像でご覧下さい。
今回の来日は昨年リリースされたアルバム『Voices of Angels』に基づくツアーで、直前のインタビューで彼女らは “観客の皆さんが一曲ごとに、それぞれの曲が持つ要素と調和し、アイルランドの鼓動をコンサートを通して感じて欲しいです。実際にアイルランドに訪れたかのような感覚とそこにある心の温かさなどを、この公演を通して感じて頂ければと思います。” …と、語っています。
…そんな「Westering Home」はケルティック・ウーマンがオリジナルではなく、当地では小学校で習うほど親しまれるスコットランドの伝統歌です。 楽曲は1920年代にスコットランドのHugh S. Robertonの作とされる一方、実はこれも二次創作のようで、Wikiによると原曲はアイルランドに古くから伝わる「Trasna na dTonnta」(ゲール語)と言及されています(確かにメロディーは同じ)。 元々はアイルランド北部沿岸にあるグウィドー(Gaoth Dobhair)のことを歌っていたようで、それをHugh S. Robertonがスコットランド向けに歌詞を改め、言語も英語に変更したと推測されます。
~Lyrics~
Westering home with a song in the air 故郷の歌と共に、西へと向かう Light in the eye and its good by to care 瞳はきらめき、憂いにはさようなら
言うまでもなく、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」は1997年の映画『タイタニック(Titanic)』の主題歌です。 映画のサウンド・トラック『Titanic: Music from the Motion Picture』やセリーヌのオリジナル・アルバム『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ(Let's Talk About Love)』などに収録、映画の2枚目のサントラ『Back to Titanic』にはジャックとローズの会話が挿入されたバージョンも編集されました。
シングルとしても同年12月8日にリリースされ、Billboard Hot 100での初登場2週連続No.1(1998年・年間13位)ほか世界中で1位を記録し、1500万以上をセールスしたセリーヌ最大のヒット曲となっています。 ちなみに1997年はエルトン・ジョンも「Candle in the Wind 1997」(過去ログ)で3700万枚以上のセールスを挙げており、この年は史上稀に見るシングルの“当たり年”でした。