I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「ラヴ」ジョン・レノン

2022.12.01

category : Beatles & Solo

John Lennon - Love (1970年)

ピアノとアコースティック・ギターによるシンプルで、ジョン・レノンの中でも屈指に美しい楽曲 ♪

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tags : 1970年 バラード/ピアノ 安らかな愛 フィル・スペクター ドラマ ジョン・レノン 

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「パワー・トゥ・ザ・ピープル」ジョン・レノン/プラスティック・オノ・バンド

2022.06.25

category : Beatles & Solo

John Lennon/Plastic Ono Band - Power To The People (1971年)

もっと美しいジョンの楽曲は数あれど、この曲ほど“みんなで合唱して高揚する曲”はあまりない。

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tags : 1971年 Rock/ゴスペル 政治 プロテスト CM曲 ジョン・レノン  

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「ノーバディ・トールド・ミー」ジョン・レノン

2019.11.22

category : Beatles & Solo

John Lennon - Nobody Told Me (1984年)

みんなお喋りはするけれど、誰も肝心な言葉は口にしない…ヘンテコな歌詞こそジョンの真骨頂 ♪

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tags : ジョン・レノン メッセージ  

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「グロー・オールド・ウィズ・ミー」ジョン・レノン/リンゴ・スター

2019.11.15

category : Beatles & Solo

John Lennon/Ringo Starr - Grow Old With Me (1984/2019年)

“Grow Old With Me” ジョンが贈る究極のラブ・ソング…でもファンは涙なしには聴けません。

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tags : ジョン・レノン バラード 優しい愛 いい夫婦 

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「真実が欲しい」ジョン・レノン

2018.10.12

category : Beatles & Solo

John Lennon - Give Me Some Truth1 John Lennon - Give Me Some Truth2


John Lennon - Give Me Some Truth (1971年)



~概要~

「真実が欲しい」は、ジョン・レノンが1971年に発表した2ndアルバム『イマジン(Imagine)』の収録曲です。
2000年に『Gimme Some Truth - The Making of John Lennon's "Imagine" Album』というこのアルバムのレコーディング映像を編集したDVDがリリースされ、Wikiによると“ここ十年程は「Gimme Some Truth」と書かれることが多い”とありますが、本記事では1971年のオリジナルに準じて「Give Me Some Truth」と表記しています。

作者はもちろんジョン、元々はビートルズ時代1969年1月の【Get Back session】に起源する作品です。
ビートルズとしてレコーディングも試みられるものの未完成に終わっており、公式な発表はありませんが当時ポール・マッカートニーらとのリハーサル音源が残されています。

ソロとしてのレコーディングは1971年5月25日にAscot Sound Studiosで行われ、ジョージ・ハリスン(g)やニッキー・ホプキンス(key/「Revolution」に参加)、クラウス・フォアマン(b/『Revolver』のジャケット)、アラン・ホワイト(d/プラスティック・オノ・バンド)らビートルズに所縁のあるメンバーが参加しました。
5月28日には「Give Me Some Truth」のジョンのリード・ヴォーカルのオーバーダブがなされていますが、このレコーディングの様子は上記DVDにも編集されています。
ちなみに、この映像と映画『イマジン』をHDリマスターしたDVD/ブルーレイが、この10月5日に発売されました。


 
 



~Lyrics~

「Give Me Some Truth」は特殊な言葉や日常で使わない難しい言葉のオンパレードなので、そうした言葉と背景について触れておきましょう。

No short-haired, yellow-bellied,
ショートヘアでなく、臆病な
Son of tricky dicky's
“トリッキー・ディッキー”の下僕が

【tricky dicky】は、実在の人物です。
[dick]はニックネームで、Dick ← Rick ← Richard という特殊な形態による短縮です。
(一説によると13〜14世紀のイギリスで名前の最初の一字を別のアルファベットに変えて韻を踏む事が流行し、そのまま定着したらしい)
つまり[Richard]という名前の人を指し、【Tricky Dicky】は当時のアメリカ大統領リチャード・ニクソン(Richard Nixon)のあだ名でした。
共和党のニクソンはリベラル派の対立候補をことごとく[共産主義者]のレッテルを貼って攻撃する戦略をとったため、民主党から【ずるいディック】の汚名を返されたといわれます。


Gonna mother hubbard soft soap me
ハバードおばさんになって、俺を丸め込もうとする
Money for dope, money for rope
ドープ(麻薬)としてのカネ、ロープ(囲い込み)のためのマネー…

「Old Mother Hubbard」はジョンの大好きなイギリス発祥の伝承童謡『マザー・グース (Mother Goose) 』の一作で、日本語では一般に「ハバードおばさん」として知られています。
ハバードおばさんが犬のために良かれと思ってした行為が悉(ことごと)く無駄になるというナンセンス文学ですが、これはイングランド16世紀の政治家ウルジー(Wolsey)枢機卿が主君ヘンリー8世の不興を買い罷免された話の喩えと解釈されているそうです。

…ニクソン大統領が、お金でジョンを懐柔しようとしていた?





~ジョン・レノン “社会は狂気の人々の、狂気の目的のために動かされている”~

ジョンがビートルズ時代末期の1969年3月にヨーコと結婚した際、世界に【ラブ&ピース】を宣伝するため【ベッド・イン】パフォーマンスを行うなど、平和活動に熱心だったことは有名です。
一方、今回の「真実が欲しい」は1969年1月頃に起源する作品と紹介しましたが、その真意を探るヒントとなる1968年6月6日のインタビュー映像を発見しました。



このインタビューによると、ジョンは[対象]のことを【insane(正気でない、狂気の、精神異常者のための、非常識な、ばかげた)】や【maniac(狂人)】と形容しており、相当な不信と警戒を抱いていたことが窺えます。
だからこそジョンは“彼らが何をやろうと考えているのか、是非知りたい”と言及しているようです。
そしてその[対象]とはイギリスやアメリカ、ソ連、中国という【government(政府)】であると…。



~“真実”を偽る政府(government)~

…さて、今月は多くの大物来日公演が予定されており、今回はそのつもりで準備をしていたのですが“お祭り騒ぎしてられないニュース”が入って来てしまい、現在の私の心境を代弁するこの歌しかないと、予定を変更しました。
私だけでなくみなさんに関わることなので、お付き合いいただけたら幸いです。


先月9月26日(米東部時間午後/日本時間27日未明)に日米首脳会談が行われ、安倍首相が「日米間の物品貿易を促進するための協定、【TAG】交渉を開始することで合意」したことを発表し、その質疑応答で「今回の、日米の物品貿易に関するTAG交渉は、これまで日本が結んできた包括的なFTAとは、全く異なるもの」と説明しました。

その後外務省HPに掲載された日本語の日米共同声明にも【日米物品貿易協定(TAG)】の文字が明記されており、各メディアによって国民に広く報じられましたが…
しかし正式な声明文である正文(英語)には【TAG】の文字は存在せずハガティ駐日米国大使も「われわれはTAGという用語を使っていない。メディア側の造語ではないか」と言及しているのです。

これは一体どういうことなのか…
まずは日米共同声明の正文(英語/ホワイトハウスHP)、在日米国大使館・領事館の日本語仮翻訳、外務省HPの日本語訳の当該部分をご覧ください。

 ホワイトハウスHPの正文
John Lennon - Give Me Some Truth3

 在日米国大使館・領事館の仮翻訳
John Lennon - Give Me Some Truth4米国大使館

英語の正文を読むと、普通は在日米国大使館の仮翻訳のような解釈をするでしょう。
つまり、今回の首脳会談では、【[物品]+[サービスを含むその他重要分野]における日米貿易協定の交渉を開始する】ことを日米両国が合意したことを示しています。
ペンス米副大統領や欧米のメディアがこれを【日米FTA交渉入り】と解しているのはFTA=物品+サービスにかかる関税の撤廃・削減する協定であるからであり、トランプ政権がTPP以上の譲歩を日本に迫るため二国間のFTA交渉を要求してきた経緯があったからに他なりません。


 外務省HPの日本語訳
John Lennon - Give Me Some Truth5

これに対して、小文字(goods)が混じった[Trade Agreement on goods]の文字列を【物品貿易協定(TAG)】という一括(くく)りの略語にする外務省の日本語訳はいかにも不自然です。
加えて、[a United States-Japan Trade Agreement]が“(今回の)日米貿易協定は一つである”と明言しているにも拘わらず、わざわざ【TAG】と【他の重要な分野(サービスを含む)】の二種類・別物であるかのような表現をしているのは、確信的誤訳を感じます(外務省が間違って訳すはずはない)。

さらに、アメリカ政府や在日米国大使館が首脳会談後すぐにHPに英語の正文と日本語の仮翻訳を公開しているのに、日本の外務省はずっと独自解釈の日本語訳のみ公開し、英語の正文を載せていませんでした
これを不審に思った経産省OBの古賀茂明氏が10月5日午後に外務省に問い合わせたところ、しばらくタライ回しされた後「今は掲載されています」という回答を得たものの、いつ掲載したかの質問は「その点については答えられない」と拒否されたといいます。


今回の問題を知ったとき私は、昨年5月にサミットで安倍首相とアントニオ・グテーレス国連事務総長が懇談した内容について、外務省がグテーレス氏の発表と異なる内容をHPで公開した問題を思い出しました(詳細は過去ログ「見つめていたい」ポリス)。
しかしその後も安倍首相に不都合な「立法府の長」発言が国会議事録から消されたり、安倍昭恵夫人の森友問題への関与した記録や公文書が改ざん・削除・破棄されたり、裁量労働制拡大のための膨大な調査データが捏造されたり、「首相官邸の入館記録は1日で廃棄」と発言したり…

唖然とさせられる問題の連続でしたが、今回の「日米共同声明文“偽訳”問題」はこれからの日本の産業構造に劇的に影響を及ぼし得る事案への虚偽という意味で、財務省の森友文書改ざん以上に重い国民に対する背信行為だと、私は考えます。



~“真実”を報じない大メディア~

そして、今回の安倍政権による日米共同声明文偽訳問題について、政府の「共犯」といえるのが大手メディアです。
10/14にYahooニュースを「TAG 物品貿易協定 FTA」で検索した(大雑把に見た)限りでは、政府が強調する「TAGはFTAとは全く異なるもの」を、「TAGは事実上FTA」と追及する姿勢を取っていたのは毎日新聞・時事通信(大手?)ぐらいで(朝日新聞デジタルとTBS系(JNN)が1-2件、それと日本経済新聞)、後はさすがに日本農業新聞という媒体は厳しく追及していました(テレビ・ニュースはTBS以外この問題を無視?)。
捜査機関や大掛かりな取材を重ねるまでもなく、外務省や在日米国大使館のHPで共同声明の正文(英語)と日本語訳を確認すればそこに「日本政府の偽訳の証拠が公然と存在」しているのにも拘らず、殆んどの大手メディアがこれを報じないのは、政府との「密約」があるとしか考えられません(オリンピックを前に、政府のゴキゲンを損ねたくない?)。


思い当たる節が、まだあります。
6月に公益社団法人『日本精神科病院協会』(日精協)の会長が、機関紙の巻頭言で「(患者への対応のため)精神科医にも拳銃を持たせてくれ」という部下の発言を引用し、「興味深かった」と紹介していたことがメディアでも報じられました。
しかしこの問題の裏に、実は国民みんなに影響を及ぼす真実が隠されていることを報じた大メディアは、皆無でしょう。

この会長(と日精協)は安倍首相の後援会『晋精会』を組織して長年、安倍氏や自民党議員らに億単位の献金を行ってきた実績があり、会長個人も安倍首相と非常に親密で2016年にはその安倍氏によって旭日重光章も受章しているのです。
この会長のその他の発言についての詳細は本項では割愛しますが、こうした思想の人物がこの国の最高権力者に影響力を持っているということを、国民は知っておくべきでしょう。


「LGBTは生産性ない」発言の、杉田水脈衆院議員も同様です。
彼女は国会議員であり、与党の一員として国の政策に関わる立場であるため国民にしっかりその真意を説明する義務があるはずですが、口を閉ざしたままで許され、いつの間にか非難の矛先はそれを擁護した一雑誌に転嫁されてしまっています。
杉田氏は6月にも、レイプされた女性に対し「女として落ち度があった」と発言し海外のメディアからも非難を浴びていますが、彼女は単に一介の議員ではありません。
そもそもそうした類いの発言に枚挙の暇がない彼女を「杉田氏は素晴らしい」と讃え、自民党に引き入れたのは安倍首相自身であり、2017年の衆院選では小選挙区に立候補せず比例のみという特別待遇で出馬・当選した経緯の人物であることを、どれだけの国民が知っているのだろう…。



~Epilogue~

メディアと政治の関係性は、杉田氏のLGBT発言を掲載し事実上の廃刊に追い込まれた月刊誌『新潮45』の軌跡が象徴しています。
そもそも『新潮45』は1982年に「生き甲斐と健康情報をテーマ」とした雑誌として創刊されていますが、売り上げのために路線を二転三転させ生き延びてきた歴史があり、近年低迷する雑誌業界の中で「右翼路線」へと変貌していました。
『新潮45』は、休刊決定の理由として「部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていた」と説明していますが、こうした苦しい事情は雑誌業界に限らず、今日多くの業界で抱える悩みであるのかもしれません。

営利企業である限り「売り上げは命」であり、生き残ってゆくためにはまず第一に売り上げを確保しなければならない宿命にあります。
万策尽きて存亡の危機に直面した時、桁違いの国家予算を握る政府や、権力者にえこひいきされたカネ回りのいい団体・組織が力になってくれるとしたら…。”
安倍政権がどんな無法を重ねても熱烈に支持し続ける、いわゆる「安倍応援団」の少なからずは、そうした背景の下に生まれているものと想像します。


しかし、そうした権力の飼い犬になることを嫌い、権力の言うがままとなってしまった所属大手メディアを退職し、真実を追求するため、地方紙の記者に転身した55歳のベテラン・ジャーナリスト(※以降、「A記者」)がいます。
NHKの報道部記者として森友学園事件を中心となって取材し、財務省が学園側に対し「トラックを何千台も使ってごみを撤去したと言ってほしい」などと口裏合わせの依頼をしていたことをスクープした記者です。

世間をアッと言わせたスクープで、普通なら表彰モノのはずが待っていたのは報道局幹部からのお叱りの電話であり、考査部への異動という“現場外し”でした。
1年以上事件を追い続けてきた“確信”と、事件の核心であるにも拘らず残されたままになっている“二つの謎”を解明するため、NHKを辞めて記者を続けることを決意したそうです(本人は「二つの謎を解明するまで取材を続けるつもり」と言っている)
そうした“いわく付き”のA記者と対面した新聞社の社主さんは、「こういう形で言論を封殺する不条理をわしは許せない。有為な人材をこんなことで埋もれさせてはならない。うちの会社はどこにもしがらみがないし、どこに遠慮もない。Aさん、あんたには自由に取材して真実をどしどし書いてもらいたい。あんたはうちで面倒みる」と言って彼を快く受け入れてくれたといいます。

正直、安倍政権下で相次ぐ不祥事と、お決まりの「限りなく黒に近い灰色での幕引き」にはゲンナリですが、こういう気骨あるジャーナリストがまだ存在していることに一条の光を見る思いです。
どうかA記者と新聞社のみなさんには、お体と身の回りに気をつけて活躍され、本懐を遂げられますよう…。


All I want is the truth, just give me some truth
求めているのは真実…ただ、少しばかりの真実

ジャーナリズムが権力の側につき、権力に不都合な真実を隠匿し、好都合を垂れ流すだけの“広報”と成り下がった瞬間、民主主義は死んでしまうことを、どうか忘れないでください。



「真実が欲しい」


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tags : ジョン・レノン プロテスト  

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