さて… PSBの「ゴー・ウエスト」といえばサッカーとは切っても切れない“チャント(Football chants;聖歌)”であり、世界中の競技場でサポーターにより歌われています。 起源は、『1993–94 European Cup Winners' Cup』準決勝でイングランドのアーセナルFCのサポーターが歌ったのが最初だそうで、2006年には“W杯ドイツ大会の公式テーマ・ソング”としてイタリアの歌手パトリツィオ・ブアンネ(Patrizio Buanne)がオーケストラをバックに歌ったカバー「Stand Up! (Champions Theme)」が採用されました。
もともと「ゴー・ウエスト」はサッカーと何の関係もない作品ですが、このバージョンでは“Go west…”に始まるサビの部分を“Stand up for the champions”…といったように、チャンピオン・スポーツのテーマとして歌詞の全体が書き換えられています。
~Lyrics~
(Go West) Life is peaceful there そこに、穏やかな暮らしが待っている (Go West) In the open air 何処までも広がる空気
テーマとなっている「Go West」はアメリカ合衆国がアメリカ連合国に勝利(南北戦争)した1865年、 西部開拓時代の幕開けを告げることとなった新聞『ニューヨーク・トリビューン』でのホレス・グリーリーの論説 "Go West, young man, go West and grow up with the country.”(西部に行け若者よ、西部に行ってこの国と共に成長せよ) に由来するとされています。 この時代、ジェシー・ジェイムズやビリー・ザ・キッドなど危険な無法者が横行した一方、チャンスをモノにした石油王ジョン・ロックフェラーや鋼鉄王アンドリュー・カーネギーといった大富豪を輩出し“金ぴか時代(Gilded Age)”とも呼ばれました。
(Together) We will find a place きっと、僕らの場所は見つかるさ (To settle) Where there's so much space 果てしなく広い、安住の地…