I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
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Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「アップサイド・ダウン」ダイアナ・ロス

2022.02.11

category : Diana Ross

Diana Ross - Upside Down (1980年)

ダイアナがスランプを自らの“Upside Down”で払拭、ソロとして最大ヒットを遂げたナンバー ♪

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


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tags : 1980年 ダンス/Funk せつない愛 ナイル・ロジャース 

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「ノトーリアス」デュラン・デュラン

2017.09.15

category : Duran Duran

Duran Duran - Notorious1 Duran Duran - Notorious2


Duran Duran - Notorious (1986年)



~Duran Duran "Paper Gods on Tour"~

1980年代、最も女の子に人気のあったバンド、デュラン・デュランが2008年以来9年ぶりとなる来日公演を行います。
その人気絶頂の最中にメンバー間の不和が生じ、1985年の「007 美しき獲物たち」(過去ログ)を最後にバンドが分裂して3人になってしまい、その存続さえ危ぶまれる状態に陥りましたが…それから30年経った現在も立派に活動を続けています(しかも、4人に増えてるし)!

今回来日するメンバーはアンディ・テイラー以外のお馴染みの4人…すなわちニック・ローズ(key)とサイモン・ル・ボン(vo)、ジョン・テイラー(b)、ロジャー・テイラー(dr)で、特に武道館公演では「おしゃれフリーク」で有名なシック(Chic)feat.ナイル・ロジャースが参加する予定です。
…ということで、今回はデュラン・デュランがナイル・ロジャースを迎えた作品「ノトーリアス」を特集いたします♪



~概要~

「ノトーリアス」はデュラン・デュラン1986年の4thアルバム『Notorious』からの1stシングルで、Billboard Hot 100の2位(1987年の年間25位)を記録した作品です。
1985年のライヴ・エイドを最後にロジャー・テイラーがショー・ビジネスに疲れて音楽業界を引退し実家の農場経営に専念、残った4人で『Notorious』の創作に取り掛かりますがギタリストのアンディ・テイラーの志向する音楽と他のメンバーとの隔たりは大きく、作業は途中で挫折してしまいます。
レコーディング継続を渋るアンディをスタジオに復帰させるため法的措置まで取って彼を連れ戻し作業を再開したものの、得られたのは全員にとって不快極まりない結果でしかありませんでした。

そこで結局アンディとのセッションは諦め、1983年の「The Reflex」でリミックスを担当したナイル・ロジャースの力を借りることにしました。
ナイルは優秀なギタリストであるだけでなく、80年代にはデヴィッド・ボウイの『Let's Dance』やマドンナの『Like a Virgin』を大ヒットさせた当代随一のプロデューサーであり、この選択は本作の成功の大きな要因となります。
「Notorious」のサウンドで特徴的な“ファンク”とブラス・セクションはナイルによるアイデアであり、とりわけ彼のファンクなギター・プレイには一聴で“それでいこう!”となったそうです(ただし、本曲のギターには[Additional musicians]としてアンディの名も残されている)。

また、これまでデュラン・デュランは“MTVの申し子”として数々の斬新なミュージック・ビデオを提供してきましたが、本作ではスーパー8のハンディカメラを使用するなど簡易な撮影であり、モノクロ映像や(アルバム・ジャケットにも用いられた)メンバーの黒っぽい地味な服装は、彼らにしてみれば逆に新鮮です(それでもやっぱりオシャレな映像)。
当時の心境についてサイモン・ル・ボンは“僕らは成功のためにステレオタイプなティーンのアイドルを強いられファッションやメイク、フォト・セッションに時を費やしてきたけれど、より作曲に注ぐようになった”と説明しています。
ただし、[恒例?]となっている“美女”の一人には、有名になる前のスーパー・モデル(1990年代を代表する存在)クリスティー・ターリントンが出演しているのに加え、これも有名になる前のポーラ・アブドゥルが振り付けを担当しました。

 



~Lyrics~

No-no-Notorious. Notorious...
悪名なんて、要らない

【notorious】[(悪い意味で)有名な]という意味ですが辞書によると“大学以上の水準”の単語で、日本ではあまり耳慣れない言葉でしょう。
これに対して、それこそ“有名”なのは中学校で習う【famous】で、こちらは[(良い意味で)有名な]という意味です。

実は、彼らによると本アルバムはアルフレッド・ヒッチコックの映画に触発されたものであり、収録曲のタイトルには『Notorious(汚名;1946年)』や『Vertigo(めまい;1958年)』が引用されています。
映画『汚名』では、ナチスのスパイとして国家反逆罪に処せられた父を持つ女性(イングリッド・バーグマン)が、汚名返上すべくナチ残党の捜査に助力する物語ですが…。




And who really gives a damn for a flaky bandit?
そんな危うい無法者を誰が本気で相手にする?
Don't ask me to bleed about it
そして、俺の血をアテにしないでくれ

歌詞のストーリーは映画『汚名』とは類似していないように思いますが、【悪名高い誰か】を批判しています。
デュラン・デュランは体制批判のバンドではないし[当時彼らが置かれていた状況]から、作者の一人サイモン・ル・ボンが“[who really gives a damn for a flaky bandit]は【the guitarist】への当て擦り”と言及したという話もありますが、定かではありません(wikiでは[要出典]が付されている)。

それがアンディに向けられたものであるかはともかく、メッセージはかなり辛辣です…。



~No-no-Notorious. Notorious~

…さて、今のこの情勢で【notorious】という言葉に触れると、私は現在この国周辺を騒がせている男たちの動静を憂えずにはいられません。
世界一好戦的(建国以来235年で214年戦争に参加)で7100発の核弾頭(2015年4月現在)を保有するアメリカに対する北朝鮮の[綱渡り]が、①積み上げた弾道ミサイル実験の成果により“アメリカ本土に届く?届かない?”というレベルまで達し、②その58%が軍事行動を支持するアメリカ国民と③低支持率をV字回復させたいトランプ大統領の利害が一致した時、もはやいつ戦争に突入してもおかしくない段階に入っていると思われるからです。

そうなると効いてくるのが昨年3月29日に施行された『安全保障関連法』で、これによって“日本が直接攻撃を受けなくても同盟国が戦争を始めた場合、その相手国に武力行使できる”【集団的自衛権】行使の法的根拠(合法でも違憲)があるためアメリカに要請されれば事実上参戦は不可避であり、時事通信は北朝鮮の6回目の核実験後の日米首脳電話会談で“両首脳は2国間の断固たる相互防衛の約束を確認した”とホワイトハウスが発表(9/3)した旨を報じています。
相互防衛⇒これが事実なら、安倍首相はトランプ大統領と、北朝鮮に対し共同して防衛にあたることを既に(口)約束したことになる)

…つまり、“米朝戦争の始まりは日朝戦争の始まり”を意味するのです。


ここで大きなギャップを感じるのは、現時点で既に“アメリカ世論の58%が軍事行動を支持している”という点で、恐らく殆んどの国民が戦争を望まない日本人(裏付けのデータを求めて検索してみましたが、“何故か”日本のメディアは日本がこの戦争に参加することへの賛否について世論調査をしていない模様)との感覚の違いです。
しかし“ミサイルの射程に入る前に叩いてしまいたいアメリカ”と、“既に200発のノドン・ミサイルが照準を合わせられている日本”では、北朝鮮と戦争をした場合の想定被害が全く異なるため、歴然たる温度差が生じるのは無理もありません。
10000km以上遠く離れた極東で繰り広げられる戦争はアメリカにとって国益となり得ても、想定被害が甚大な日本は万が一でも戦争になってはならないのです。

特に日本には原子力発電所が26か所(廃止・解体中を含む/2017年2月現在)あり、もし北朝鮮がこれらの原発にミサイルを撃ち込んできたらどのような被害になるのでしょう?
東日本大震災で原発事故を起こした福島第一原発の吉田昌郎所長は事故処理の現場で、“東日本全体が放射能に覆われ、東日本壊滅のシナリオを想定した”と語っています。
たった一つか二つの原発事故だけで現実に日本の半分を壊滅させ得るとしたら、多数の原発を一斉にミサイル攻撃されたらどうなるか…想像してみてください。
トランプ大統領はアメリカが無事ならばそれでよいかもしれませんが、そのために祖国を失うリスクを負うのは私たち日本人であり、安倍首相の言動の一つひとつは国民をその危険から遠ざけるものでなくてはならないはずなのです。



~Epilogue~

これまでアメリカはブッシュ政権以来、北朝鮮の核兵器について【包括的、検証可能かつ不可逆的な放棄(CVID)】という目標に基づき交渉を行ってきましたが、ことごとく失敗してきました。
北朝鮮の最大の目標は言うまでもなく【体制保証】ですが、今年5月にティラーソン米国務長官が“北朝鮮が核廃棄の意思を示せば侵略はしない。体制も保証する”とまで発言しているにも拘らず、北朝鮮は核実験やミサイル発射を止めることはありませんでした。

しかし、そのやり方でオバマ政権は何も成果を上げられなかったように、アメリカを信じていない北朝鮮が[命綱と頼む核兵器]を自ら手放すはずなどありません
相互に不信を内包する交渉は、相手に【不可逆的な核放棄】を求めるならばこちらも【在韓米軍の不可逆的撤退】など体制保証の明確な根拠を提示し、その上で段階的・同時進行で互いの遂行を一つずつ確認しながら結果を積み上げてゆくしかないのではないでしょうか…。
ただし、在韓米軍が撤退したら韓国がミサイル増強で戦力を補うことになるので、“増やさないからその分、北も減らせ”という交渉をして欲しいものです。
米ソ両国合わせて6万発保持した核兵器を、9千発まで削減した歴史に倣い…。


一方、日本の安倍首相は9/7に韓国・文在寅大統領に“異次元の圧力を科すべき”と働きかけ、9/17のニューヨーク・タイムズ紙(電子版)で“北朝鮮と対話をしても無駄骨に終わる”と北朝鮮への圧力を最大限に強めるべきと訴え掛けたと報じられており、彼がこういう言葉の一つ、またひとつ発する度に平和国家であるはずの日本のイメージが棄損され、この問題も和平が遠ざかるように思えて暗澹(あんたん)たる気持ちにさせられます。

そもそも彼はこうして経済制裁を訴えるほど熱心に、北朝鮮との平和的対話にこれまで心血を注いできたかいささか疑問ですが、同9/17にティラーソン米国務長官がCBSテレビで“外交努力が失敗すれば、軍事的選択肢しか残らなくなる”と言及しているように“経済制裁とは、戦争も辞さない国の最終的外交手段”であり、アメリカはよくても日本は戦争を選択肢に入れた外交を行使すべきではありません。
本来であれば【憲法9条】を掲げた日本が北朝鮮問題の関係国として、また人材不足を指摘されるトランプ政権の外交を補うべく、[北朝鮮の非核化を平和的手段で]という共通の目標を持つ中国やロシアと大いに連携できるはずですが、戦争も辞さない安倍首相では中ロ両国から協力を引き出すのは難しいでしょう。


また、国内に於いても北朝鮮の脅威を不必要に煽る情報操作の動きが何気ない報道に見受けられます。
例えば8/29・9/15の2度に渡って北朝鮮のミサイルが発射されましたが、この時のNHKの報道は以下のとおりです。

政府は、北朝鮮から発射されたミサイルが15日午前7時4分ごろ、日本の領域に侵入し、
午前7時6分ごろ、領域から出て、午前7時16分ごろ、襟裳岬の東、およそ2000キロに落下したと発表しました。


一見何の問題も無いように見えます…
しかし【領域に侵入】は一般に用いられるのには問題ない言葉ですが、[国家領域]を表す時には注意しなければならない言葉で、その場合“領域とは、領土・領水・領海・領空”の意味を持ち、ここでは[日本の領域]と特定しているのでこれは【(ミサイルが)日本の領空に侵入】いう意味が込められています。

また、【領空】は地表から高度100km以下(100km以上は宇宙)という定義であり、これに対して9/15のミサイルは高度800kmと推定されていることから、これを[領空]とするのは正しくありません(…だから領域というあいまいな言葉にした?)

問題は、これは【政府が発信源の情報】であるため戦前の[大本営発表]と同じ構図(政府の発表を流すだけの報道)に陥り易いことで、そういう意味で同じく政府が発信源のJアラート(全国瞬時警報システム)の運用の仕方にも【支配側の意図】が感じられました。


私が細かいと思われるかもしれませんが、【日本の領域に侵入】は些細でも、国民に【(ミサイルが)日本の領空に侵入した】と思い込ませるのに非常に有効な言葉のトリックであり、北朝鮮の脅威を恐れ、怒り、森友・加計問題を忘れさせ、内閣支持率を回復させるのに絶大な効果を挙げたことは結果が示すとおりです。
ただ、憂慮すべきはメディア(大手ほど)で、こうした国民の素朴な疑問に応える報道姿勢はこの間ほとんど見られず、ただ政府の言いなりに伝え、衆目を引くミサイルの映像を繰り返すだけで、これは報道自体が劣化してしまったのか或いは【圧力・忖度】で封じ込められてしまったのか…。
民主主義を成立させるためには主権者に正しい情報を届けることが不可欠であり、また国民の意向を正しく為政者に伝え、彼らが不正を行わないか監視するのもメディアの大事な役割です。
そして…

私は、日本国民の一人として全く北朝鮮との戦争を望みません。
憲法はそれを認めないし、自衛隊は他国を侵略し得る戦力を保持していません。

どうか日本国政府は国民の意思を正しく理解し、それを反映させる政治を遂行するよう、強く願います。



「ノトーリアス」


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tags : 1986年 ニューウェイヴ ファンク メッセージ ナイル・ロジャース  

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「マテリアル・ガール」マドンナ

2016.02.05

category : Madonna

Madonna - Material Girl1 Madonna - Material Girl2


Madonna - Material Girl (1984年)



~『Madonna Rebel Heart Tour』~

現在『Madonna Rebel Heart Tour』中のマドンナが、2/13&14の日程で10年ぶりの来日公演(さいたまスーパーアリーナ)を行います♪
先日亡くなったデヴィッド・ボウイ(過去ログ)をリスペクトするひとりであるマドンナは1月12日テキサス州ヒューストンの公演で、“彼のライブを見て、私の人生は変わったの。彼は私に人と違ってもいいんだってことを教えてくれた。”とデヴィッドへの想いを語り、彼の1974年の作品「Rebel Rebel」を捧げました。

もちろん今回のツアーでも「マテリアル・ガール」はパフォーマンスされており、57歳になってもやっぱりマドンナは“オトコを手玉”に取ってますョ!? 

 



~概要~

「マテリアル・ガール」は1984年の2ndアルバム『ライク・ア・ヴァージン(Like a Virgin)』からの2ndシングルで、Billboard Hot 100では2週連続2位(1985年の年間58位)を記録した作品。
作者はマドンナではないものの彼女の趣旨や概念が歌詞に反映されており、本人も当時デモを聴いた第一印象から気に入っていたそうです。
ちなみに“Material Girl”はしばしばマドンナ自身を指して用いられる呼称でもありますが、【material】は[物質的な 物欲的な、世俗的な、肉体的な、官能的な…]といった意味を内包した言葉であり、見事なほどに世間が抱く彼女のイメージを形容しているでしょ?

プロデューサーにはデヴィッド・ボウイの『レッツ・ダンス』を大ヒットさせたばかりのナイル・ロジャースが起用され、バックの演奏も彼が所属するバンド“シック(Chic)”のサポートを受けています。
26歳(当時は23歳と称していた)のマドンナを一躍“ダンス・クイーン”に押し上げたのは、シンセサイザーを多用したナイルの生み出す先鋭的なサウンドに加え、この頃普及し始めた“新しいメディア”が大きく作用していました。
一つは踊りに適した収録時間の長い“12inchシングル”、もう一つはマリリン・モンローに似たセクシーなマドンナの容姿をアピールするのに適した“MTV”です!

「マテリアル・ガール」のPVは、1985年の『MTV Video Music Awards』で最優秀女性ビデオ賞をティナ・ターナーの「What's Love Got to Do with It」(過去ログ)に譲ったものの、アメリカのケーブルテレビ・チャンネル『VH1』の“100 Greatest Videos”で54位にランクされた名作です。
この映像でマドンナはピンクのドレスを身に着けタキシードの紳士たちにエスコートされながら歌とダンスを披露していますが、これは偉大な女優マリリン・モンローへのオマージュが込められています。
マドンナが演じたこのシーンは、1953年にアメリカで公開されたミュージカル・コメディ映画『紳士は金髪がお好き(Gentlemen Prefer Blondes)』の中でマリリンがパフォーマンスした「ダイアモンドは女の親友 (Diamonds Are a Girl's Best Friend)」を模したもので、このシーンについては「Material Girl」以外にも2001年の映画『ムーランルージュ』でのニコール・キッドマン、ライブでのカイリー・ミノーグ、ドラマ『glee』ほか多数の再現が試みられているハリウッド映画史上でも有名な場面の一つです。

また、「Material Girl」はマドンナ自身何度もツアーでパフォーマンスを取り入れるライブでもお馴染みのナンバーですが、ヒラリー&ヘイリー・ダフやブリトニー・スピアーズなど新世代の女の子にも愛されカバーされており、ちょっと意外なカバーとしては2010年のエルトン・ジョンver.というのもありますョ! 
(※マドンナとエルトンは“犬猿の仲”?)

 
 



~Lyrics~

Some boys hug me
ハグしてくれたり…
I think they're ok
それもまぁ、“OK”だけど

…コンな言われ方、大の男だってヘコみますよね!
でも、マドンナならリアルに言いそうだからコワい…? 

近年、流行語になるほど日本人にもお馴染みの“OK”♪(牧場? …ソッチじゃありません!
日本人がよく用いる【OK】には[好調に・大丈夫・了解]など“明確な肯定”の意味が込められていますが、日本人は用いずネイティブがよく用いる【OK】には“微妙な肯定”を意味する[まあまあ]があります。
それを知らず、招待された家で出された料理について“OK”なんて言ってしまうと…!?


'Cause the boy with the cold hard cash
キャッシュをたっぷり持ってる人こそが
Is always Mister Right
アタシの“白馬の王子”なんだって

【cold cash】も【hard cash】も[現金]を意味する言葉であり、これを重ねて強調していることから“ちょっとやそっとのお金持ちではない”ニュアンスを漂わせています。
また、【Mister Right】は[理想の男性]を意味し、それが【always】ですから彼女にとって“譲れぬ条件”なのでしょう。

ここまでの高望みは少数派としても、現代日本に於いても“それは女性が男性に求める重要な条件”のようです。
近年行われたあるアンケートによると、結婚相手に求める条件として【収入の安定】を求める割合は男性が8.6%だったのに対し女性は64.8%と実に8倍近い差であり(女性が求める条件・第3位)、これは“女性にとって確信的願望”といえるのかもしれません。


Only boys who save their pennies
それと、小金を蓄えるだけのオトコなんて
Make my rainy day
アタシの人生を、“雨降り”にするだけ

【make my day】は[素晴らしい一日にする]ですが、【rainy】ですから“その反対”ということになります。
でも、そんな言いたい放題なアナタのお耳に入れておきたいデータが!
“Q.一番結婚相手にしたくないと思う女性の条件は?”の質問で、圧倒的1位に輝いたのは…

「浪費家」……42.2% 



~Epilogue~

2009年、マドンナはRolling Stone誌のインタビューで「Like a Virgin」「Material Girl」について“どっちも私に似てない。私は物質主義じゃないし、間違いなくVirginじゃない!(笑)”と語っています。
また1990年代頃から、自身にいつまでも付いて回る【Material Girlのレッテル】に嫌気が差し、“こんなことになると知っていたなら「Material Girl」なんか、レコーディングしなかった…”と、後悔したそうです。
一方でマドンナと長女ローデスは2010年にガールズ・ファッション・ブランド『Material Girl』を立ちあげていますが、[それ以前に同名で商標登録済みの会社]からその名称の使用権を侵害したと提訴され、それに対しマドンナは“1985年に最初に「Material Girl」という名のシングルを発表し、8500万ドル(約65億4500万円)もの関連商品を売り上げてきた【自分こそがMaterial Girlだ】”と反論しています!
(いかにも“マドンナらしい論法”でしょ?でも、もちろん彼女は敗訴しました。


'Cause we are living in a material world
だって、モノとおカネが支配する世界に生きているんだもの
And I am a material girl
アタシにとって、それが一番大事


「Material Girl」はマリリン・モンローの「Diamonds Are a Girl's Best Friend」の影響を受けた作品であることは既に述べたとおりですが、その大意は“キスは素晴らしいけれど、家賃や食費にならない…女が年を取れば男たちは見限るけれど、ダイアモンドはずっとそばにいてくれる…ダイアモンドは女の親友よ”という内容の歌です。
一方、マドンナも1986 年にファッション誌『Company』で“私は、とてもキャリア志向が強いの。あなただって何事にも野心的でたくさんモノを持った男に惹かれるでしょう?家賃を支払い毛皮を買ってくれる人。それはセキュリティよ(That's the security.)。そして、恋愛よりずっと長く持続する。”と語っています。

“That's the security.”
私はこの言葉に、女性の【materia信仰】の核心を見たような気がするのですが…?


さらに、「Material Girl」には興味深いエピソードがあります。
マドンナは1985年に俳優ショーン・ペンと最初の結婚をしていますが、二人が出逢ったきっかけが「Material Girl」PVの撮影でした。
しかし気の強いマドンナと、短気で“ハリウッドの問題児”と呼ばれたショーンの結婚生活は長くは続かず、4年で離婚
その後のマドンナはガイ・リッチーとの再婚を含め“華麗なる恋愛遍歴”を重ね、現在に至ります。

Boys may come and boys may go
オトコたちはやって来ては、通り過ぎてゆく
And that's all right you see
でも、それでいいじゃない? だって…

今年1月9日、そのマドンナの遍歴を覆す“事件”が起こりました…
『第5回ハイチ大地震チャリティー・ガラ(Haiti Home benefit gala)』のレッド・カーペットに現れた彼女と手を繋いでいたのは、“四半世紀前に別れた夫”ショーン・ペンその人であったからです!
ステージで歌を披露する直前、マドンナはショーンを見つめ“言いたいことがあるの、ショーン。愛しているわ、あなたに出会った瞬間から。そして、今でも同じくらい愛してる。”と、衆目も憚(はば)らず熱烈にアプローチしたといいます。

“どんなに恋を重ねようと決して過去は振り返らない”イメージの彼女には[らしくない]気がしないでもありませんが、よく考えてみると“常識や論理の整合性など気にせず、何が何でも自分の望みを果たすのがマドンナ”と定義した方が、彼女の実像に近い気がします。
そんな彼女の一挙手一投足がヘタなドラマ以上に面白いからこそ、30年以上も世界のトップ・スターとして君臨できるのでしょう。
…そうそう、【material】にはもう一つ意味がありました♪

好きも、嫌いも、引きつけてしまう“Material(影響力の強い) Girl”



「マテリアル・ガール」


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tags : 1984年 ダンス/Pop 名作MV ナイル・ロジャース 

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Author:Beat Wolf
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