今年10月、7年ぶりのアルバム『Unbreakable』をリリースしたばかりのジャネット・ジャクソンが、『Unbreakable World Tour』で早くも11月19日から来日公演を行います。 ジャネットといえば近年カタール人大富豪と交際・結婚《写真・右》、彼女が子どもを望んでいたことから一時は引退説まで囁かれもしましたが一転、2015年はアルバム発表(既に全米No.1を記録)&ワールド・ツアーの年となりました!
日本公演は2002年以来13年ぶりで、今回のツアーは北米以外では日本が最初の公演となります。 キャリアの集大成ともいえる今回のセットリストの一つ、「That's The Way Love Goes」をお楽しみください♪
~概要~
ジャネット・ジャクソンは言うまでもなく“King of Pop”マイケル・ジャクソンの妹であり、1980年代後半~90年代にかけてはマイケルをも凌ぐほどの活躍を遂げた、歴代有数のセールスを誇るアメリカの女性歌手です。 前作『Rhythm Nation』で兄譲りのド派手な集団ダンス・パフォーマンスにより日本のお茶の間にもすっかりお馴染みになったジャネットは、1990年の初来日公演でも東京ドームを満杯にするスーパー・スターぶりで、翌年にはヴァージン・レコードと5000万ドルの契約金で移籍(※)、その第1弾となったのが自身の名を冠したアルバム『 janet.』でした。 (※ジャネットは1996年にヴァージンと当時の史上最高額で再契約していますが、この間彼女が発表したアルバムはこの1枚のみ!)
「それが愛というものだから」はその1stシングルとしてリリース、Billboard Hot 100で8週連続No.1(年間4位)に輝くジャネット最大のヒット曲で、これは兄マイケルの「ビリー・ジーン」をも上回る記録です。 プロデューサーはA&Mレコード時代からのジャム&ルイス(Jimmy Jam and Terry Lewis)ですが、移籍の影響かジャネットが27歳と成熟したからか、前作までのストリートが似合うノイジーなサウンドから洗練された大人のテイストへの転換が図られた作品といえます。 ベースとなっているスローな“ダウンテンポ”はジェームス・ブラウンの1974年の作品「Papa Don't Take No Mess」がサンプリングされており、それにジョージ・ベンソン風のギターを融合し1970年代を彷彿とさせるムーディーで極上なポップ・ソングとして創作されました。
こうした懐古的なサウンドとクールで抑制の効いたジャネットのヴォーカルは音楽批評家にも賞賛され、グラミーでは“最優秀リズム・アンド・ブルース楽曲賞(Best R&B song)”を受賞しました。 このテイストはブリトニー・スピアーズやアリシア・キーズ、デスティニーズ・チャイルドなど多くの歌姫に影響を及ぼしていますが、日本の宇多田ヒカルもその一人。 1999年の「Addicted To You (Underwater Mix)」には「それが愛というものだから」からギター・リフがサンプリングされていて、実はこの曲には本家・本元“ジャム&ルイス”がプロデューサーとして名を連ねています(続く「Wait & See ~リスク~」にも参加)。
MVでは、“恒例?”となっている派手なダンスを前面に押し出したパフォーマンスは封印し、友人や恋人たちとゆったり過ごすホーム・パーティー風の映像となっています。 また、『MTV Video Music Awards』にもノミネートされたこの映像には、当時まだ無名だったジェニファー・ロペスも出演しているので、刮目(かつ もく)してご覧ください♪
~Lyrics~
Like a moth to a flame 炎へと舞い Burned by the fire その身を焦がす蛾のように