I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「恋におちたら」ビートルズ

2019.09.27

category : Beatles & Solo

The Beatles - If I fell (1964年)

『A Hard Day's Night』でポールの「And I Love Her」と並ぶジョンの美しいバラード曲 ♪

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


続きはこちら >>

スポンサーサイト



tags : ハード・デイズ・ナイト バラード せつない愛 美しい コーラス 

comment(6) 

「恋する二人」ビートルズ

2017.06.23

category : Beatles & Solo

Beatles - I Should Have Known Better1 Beatles - I Should Have Known Better2


The Beatles - I Should Have Known Better (1964年)



~ビートルズ記念日~

6月29日は、“ビートルズ記念日”。
ビートルズが羽田空港に降り立った日です(公演は6月30日~)。
今年は“『サージェント・ペパーズ』50周年”ということで何かと話題豊富ですが、最近は難しいネタばかり扱っていたので、このくらいシンプルな方がいいでしょう?

今日は、心置きなくお楽しみください♪



~概要~

「恋する二人」はビートルズ1964年のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night)』の収録曲です。
同アルバムのA面(前半7曲)はビートルズ初主演同名映画のサウンドトラックとなっており、「恋する二人」は乗り込んだ[列車内でビートルズがトランプをするシーン]、もう一つは[最後のライブ・シーン]で使われています。
本アルバムからは何といっても「A Hard Day's Night」(過去ログ)と「Can't Buy Me Love」が世界的大ヒットを遂げていますが、イギリスでは「I Should Have Known Better」のシングル・カットはなく(1976年に「Yesterday」のB面としてリリース)、アメリカでは「A Hard Day's Night」のB面曲としてBillboard Hot 100で53位、日本ではA面(B面は「I'll Cry Instead」)として4位(ミュージック・マンスリー洋楽チャート)を記録しました。

「I Should Have Known Better」の作者はジョン・レノンで、ヴォーカルも彼によるダブル・トラックです。
他にはジョージ・ハリスンの12弦ギターとジョンのハーモニカが印象的でフォーク・ロック調のテイストとなっていますが、これはジョンがボブ・ディランの『The Freewheelin' Bob Dylan』(過去ログ)の影響を受けたことによるもので、この頃彼はかなりディランにカブレていました。
また、本曲はモノラルとステレオ・ヴァージョン(メイン動画)の2種類があり、イントロのジョンのハーモニカでモノラルは同じフレーズを2度繰り返すのに対し、ステレオは2度目の最後に“溜め”が入ります。

ライブは1964年10月から僅か1カ月足らずのイギリス・ツアーでセットリスト入りしただけなのでyoutube上にも見当たらず、今回は“デモ音源”と“BBCでのスタジオ・ライブ”を見つけました。
また、興味深いカバーとしてはビーチ・ボーイズが1965年のアルバム『Beach Boys' Party!』で取り上げており、これもまた楽しいテイストなのでご紹介いたします。

 
 



~Lyrics~

Whoa, oh, I never realized what a kiss could be
気づかなかった、キスがこんなに素敵だったこと
This could only happen to me
まるで、幸せを一人占めした気分

この歌の魅力は、何といってもこの“素直さ”といってよいのではないでしょうか?
作者のジョンもこの歌を“この映画のベスト3に入る”と、お気に入りの曲だったそうです。
当時ジョンがそう思っていたであろう相手はもちろん、奥さまのシンシア。

ところが1980年になると、ジョンはこの曲について“貶(けな)すほどではないけれど、ただの歌さ”と評したといわれます! 
(もちろん、この時の奥さまはオノ・ヨーコですが…)


That when I tell you that I love you, oh
“I love you”ってささやくと
You're gonna say you love me too, oh
“I love you”って返してくれる

人は、“現在の自分が未熟な過去の進化形”であると思いたいもので、若い頃に抱いた価値観を“未熟”と捉えがちです。
でも私は、若い頃のジョンが書いたこの歌も40歳の彼の作品と同様“いいもの”があるように思えてなりません。

むしろ“このフレーズのこと”って、若い頃は湧きあがる心のまま言葉にすればよいだけですが、年を重ねるほど心に意識を刻んでおかないと互いを結びつけているのが“そういう感覚”であることさえ忘れてしまうような気がします…。



~Epilogue~

記事を編集していて楽しいことの一つは、“思わぬトリビア”に出あった時。
今回発見して思わず笑ったのは、映画『A Hard Day's Night』のテレビ版でビートルズの日本語吹替を担当した声優さんについてです。
だって…

Beatles - I Should Have Known Better3 を Beatles - I Should Have Known Better4 Mr.BOO!(声は広川太一郎さん)

Beatles - I Should Have Known Better5 の声を Beatles - I Should Have Known Better6 うっかり八兵衛(高橋元太郎さん)

…が担当したというのです! すんごいギャップでしょ? 


話を本筋に戻します…

映画『A Hard Day's Night』の撮影に入った時、ビートルズ4人のうち3人は実生活でも既に妻や恋人をもつ“恋する二人”でした。
しかしこの映画によって“残りの一人”も運命の人と出逢い、そしてまさに「恋する二人」の仲間入りを果たすこととなります。

Beatles - I Should Have Known Better7

その二人とは、ジョージ・ハリスンパティ・ボイド
パティはこの映画で同じ列車に乗り合わせた女子学生の一人を演じていますが、「恋する二人」の撮影の頃にはすでにジョージと“特別な仲”になっていたのかこのシーンで他の女の子たちが金網の外に隔てられているのに対し、彼女だけはビートルズと同じ金網の中に置かれています(ポールの近くに座っている)。
このパティこそ後のハリスン夫人であり彼に「Something」を創作させ、その親友エリック・クラプトンに「Layla」(過去ログ)と叫ばせた伝説の女性です。

ジョージがインド文化に傾倒していたことは有名ですが実はパティも元々東洋神秘学に関心があり、ジョージがヒンドゥー教の神学者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーと会うことを勧めたのも彼女だったといわれます。
しかしその後ジョージは益々宗教へとのめり込み、その事が著しく彼の性格を変えて“取り返しがつかないほど彼女を遠ざけた”として二人の離婚の一因となってしまいました。
後にパティがジョージとの離婚を悔やむ結果となったことを考えれば、「I Should Have Known Better」はジョージとパティの出逢いの予言であり、“どんな時もその気持ちを忘れずに”という神さまから二人へのアドバイスだったようにも思えてきます。


I should have known better with a girl like you
もっと、ちゃんと気づくべきだった
That I would love everything that you do
君が何かするたび、胸がときめこうとしてたこと

出逢った頃も、歳月を重ねた後も、その大切さに変わりはありません。



「恋する二人」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


続きはこちら >>

tags : ハード・デイズ・ナイト ピュアな愛 

comment(10) 

「ハード・デイズ・ナイト」ビートルズ

2014.08.11

category : Beatles & Solo

Beatles - A Hard Days Night1 Beatles - A Hard Days Night2


The Beatles - A Hard Day's Night (1964年)



~映画『A HARD DAY'S NIGHT』が、Blu-rayに!~

ビートルズの初主演映画『A HARD DAY'S NIGHT』が、公開50周年により待望のBlu-ray化されることになりました(8月20日発売)!
本日はそれを記念して、そのタイトル曲を特集いたします。

ところでビートルズの映画といえば、現在『ビューティフル・マインド』のロン・ハワード監督によるApple Corps公認“ビートルズのドキュメンタリー映画”のプロジェクトが進行中です。
デビュー前1960年から最後の公演となった1966年のキャンドルスティック・パークまで、ライブ・ツアーに焦点を当てた内容となっているそうで、こちらも楽しみですね♪

 『A HARD DAY'S NIGHT』 トレーラー(Blu-ray2014)


~概要~

「ハード・デイズ・ナイト」は1964年のビートルズ初の主演映画『A HARD DAY'S NIGHT』のために書き下ろされた曲の一つで、1964年7月10日に発売された同映画のサウンドトラック・アルバムでありビートルズ3作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバムのタイトル作品です。
(※アメリカ盤はこれと異なっています)

シングルとしてはイギリス(B面は「今日の誓い」)で3週No.1、アメリカ(B面は「恋する二人」)Billboard Hot 100で2週No.1(年間12位)を記録、この曲のヒットにより翌年ビートルズは初めて“アカデミー歌曲賞”にノミネート、グラミー“最優秀パフォーマンス賞ヴォーカル・グループ部門”の栄誉に浴することとなりました(最優秀新人賞と同時受賞)。
もちろんビートルズを代表する重要な作品の一つで、ローリング・ストーン誌“オールタイム(2011年)”でも以下のような評価がなされています。

 ・500 Greatest Songs of All Time       ; 154位
 ・100 Greatest Guitar Songs of All Time  ;  22位
 ・100 Greatest Beatles Songs         ;  11位

作者/リード・ヴォーカル共にジョン・レノンですが、一部をポール・マッカートニーがリードを執っています。
通例、自分の書いたフレーズは自分で歌うのが“ レノン=マッカートニー”の不文律にも関わらず、この場合例外的にジョン自身そのフレーズの音が高過ぎて歌えなかったためポールが代役を務め、反ってそれが良いアクセントをもたらしました。

一方、イントロの“ジャーン!”からアウトロのアルペジオ(音を一音ずつ弾いていく)まで印象的なギターはジョージ・ハリスンの12弦ギターで、このインパクトによりイギリスではちょっとした12弦ギター・ブームが起きました。
新しく導入されたこのギターは1964年2月にリッケンバッカー社からプレゼントされたもので、同社330/12のボディーに360/12のネックを取り付けた特注品だそうです。
間奏で見事なギター・ソロを披露していますが、これは“テープを半速で回し録音したもの”で実はこの時まだ十分に習得できておらず、そのため当時BBCで行っていたラジオ・ライブではこの部分をオリジナル音源に差し替えて放送されましたが、その後のツアーまでに何とか習得しています。

また、リリース当初から日本でこの作品は『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』というユニークな邦題で長らく親しまれてきましたね。
“映画評論家の水野晴郎さんが名付けた”というのはこの曲の有名なエピソードの一つですが、2001年の映画再上映を契機に現在は『ハード・デイズ・ナイト』と改められています。

 



~Lyrics~

I find the things that you do
あれこれ優しくしてもらえる幸せに触れ
Will make me feel alright
疲れなんか、吹っ飛んじゃうよ

実は、この時ジョンは既に“妻子持ち”でしたっ!
そういう意味でこれは彼自身の実感が込められていたのかもしれません。
でも、ウカレていると…!?


You know I work all day
そうさ、こんな風に一日中働くのは
To get you money to buy you things
お金を稼いで、君に贈り物を買うため

同じアルバムで、ポールが「Can't Buy Me Love」と訴えているのはオモシロイでしょ!?

男性は、女性のように具体的に役立つ手だて(料理とか)が乏しかったり、何をしてあげると喜んでもらえるか解らないため“何か買ってあげよう”という発想に傾き易い側面もあります。
一方の女性は、“プレゼントは欲しいけれど一緒にいる時間を削ってまで欲しいモノなんて無い”と言うかもしれません。
愛情が冷めてしまっていない限りっ 
(逆に、ネダられる場合は要注意?) 

When I'm home
家に帰ると
feeling you holding me tight, tight, yeh
君がギュッと、キツく抱きしめてくれる夢心地…yeh!

ポールが歌っている部分。
歌詞からしていかにもポールにお似合いで、ツッパっていた頃のジョンだったらこのセリフを吐くなんてちょっと想像できません。
ジョンといえばやっぱり「抱きしめたい」ですが、後年ヨーコとの関係の中で彼はすっかり“抱きしめられたい”に変節した感が!?



~Epilogue~

この映画は、当時ビートルズの超多忙と熱狂的なファンに追い回される日常をドキュメンタリー・タッチで描いたコメディーで、当初『Beatlemania』と題されていました。
ところがそれはビートルズによって却下され、ポールは映画で4人を混乱へと導く奇妙なお爺さんを掲げた“What little old man?”(ポール自身のセリフでもある)を提案しますが決定打にはならず、結局映画のタイトルも主題歌も決まらぬまま1964年4月16日に撮影が先に終了してしまいました。

しかしこの日、撮影終了時にリンゴ・スターが過酷な一日を振り返って“It's been a hard day…”と思わずこぼしたことで事態が急展開することとなります。
その日のうちに曲が仕上げられ、レコーディングもオーバーダブを入れて3時間以内に作業を完了させたといいますから、オドロキの集中力ですね!

It's been a hard day's night
あぁ、忙しい一日だった
And I've been working like a dog
犬(dog)のように、あくせくと働いたから

このため「ハード・デイズ・ナイト」は映画中で演奏シーンが挿入されておらず、ポール以外の3人がファンに追いかけ回されるオープニングで流されています(EDでも使われている)。
ちょうどこのフレーズが流れる辺りでジョージが転んでしまい、それに巻き込まれリンゴも転倒するといったハプニングも、ファンにとってはトキメキのシーンですよネっ♪
でもその頃“知能犯”のポールは、一人悠々と…!? 

映画の楽しみは尽きませんが、長くなるので今回はここまで。
でも、短いこの映像だけでも“何故、世界中がビートルズに熱狂したか”お解りいただけたのでは?
この続きは、またいつか…。



 「ハード・デイズ・ナイト」


続きはこちら >>

tags : 1964年 ロック ギター 爽快 偉大な曲 グラミー 映画-60's ハード・デイズ・ナイト 

comment(4) 

プロフィール

Beat Wolf

Author:Beat Wolf
ジャンルを問わず音楽が大好き♪


参加ランキング
最新記事

全タイトルを表示
Artists
リンク
このブログをリンクに追加する
☆『相互』をご希望の方は、お気軽に♪
最新コメント
QRコード
QR

Copyright ©I Wish~洋楽歌詞和訳&解説. Powered by FC2 Blog. Template by eriraha. Photo by sozai-free 2000px.