I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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「エイト・デイズ・ア・ウィーク」ビートルズ

2013.06.29

category : Beatles & Solo

Beatles - Eight Days A Week1 Beatles - Eight Days A Week2



The Beatles - Eight Days A Week(1964年)


~6月29日は、“ビートルズ記念日”!~

ビートルズが唯一来日した1966年6月29日(午前3時39分)を記念したもので、テレビなどでよく紹介されるJALの法被(はっぴ)を着て飛行機のタラップを降りてくる映像はこの時のモノです。
(当時の狂騒の様子はコチラをご覧ください。)


~選曲のテーマ~

今回のビートルズ特集は2回を予定していますが、その選曲に於いてテーマに掲げたのが“ちょっとおシャレなタイトル”です。
数あるビートルズの魅力の一つに“言葉遣いのセンス”があって、そのフィーリングは後世数多の創作家に影響を与えました。
今日の「Eight Days A Week」というフレーズもその一つで、それだけで受け手は自ずと想像させられてしまうでしょ?


~なぜ曜日は日・月・火…?~

ところで、日本で用いられている曜日はどうして日・月・火…の7日間なのでしょう?
日本の曜日は、天球上にある七曜星(太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星)の名に基づいていますが、英語ではちょっと異なっています。
太陽⇒Sunday・月⇒Monday・土星(Saturn)⇒Saturdayは分かり易いですが、その他は直接的には“北欧神話の神の名”に由来するそうです。
すなわち…

Tuesday   ⇒ 軍神テュール(Týr)
Wednesday ⇒ 主神(戦争と死の神)オーディン(Óðinn)
Thursday   ⇒ 雷神・農耕神トール(ソール・Þórr)
Friday      ⇒ 愛と結婚の女神・豊穣の女神フリッグ(Frigg)

…となります。
(本当はもっと複雑なハナシなので、詳しくはコチラをどうぞ。)


~Data~

さて、「エイト・デイズ・ア・ウィーク」は1964年12月4日に発売のビートルズ公式4thアルバム『ビートルズ・フォー・セール(Beatles for sale)』の収録曲ですが、イギリスではシングル・カットはありませんでした(アルバムからカットされたシングルは無い)。
一方アメリカではこのアルバムは発売されず、このうち8曲を含む米キャピトル編集盤『Beatles '65』が12月15日にリリースされますが「エイト・デイズ・ア・ウィーク」は収録されませんでした。
しかし、その2ヵ月後の1965年2月15日にこの曲はシングルとして発売され、3月13日にアメリカでの7曲目のNo.1(2週)に輝いています。


~人気メンバー結婚による波紋!?~

実はこのシングルが発売直前の2月11日にリンゴ・スターが結婚式を挙げていて、“一番人気のリンゴが結婚したらビートルズの人気はガタ落ちで、バンドは解散に追い込まれる!”と新聞は騒ぎ立てましたが、そういう雑音を払拭したのがこの曲でした。
でもリンゴの結婚により少なくとも3人の女の子がショックにより自殺したとされ、当時の彼の人気ぶりを物語っています…。


~作品~

「エイト・デイズ・ア・ウィーク」は、未完成の曲をスタジオに入ってから完成させた初めての作品。
ほぼ全面に亘ってジョン・レノンとポール・マッカートニーのコーラスによって成り立っていて、こういう場合どっちが作者だろうと惑いますが、“僕もかなり手伝ったけど、これは専らポールの賜物さ”というジョンの言葉で明らかです。
ただし当時のイギリスではあまり用いられない、恋人への呼称“babe”や、“ain't(am not)”はアメリカ人歌手ボブ・ディランの「It Ain't Me Baby」の影響を感じさせ、この頃彼に夢中だったジョンの“仕業”が伺えます…。

また、この曲はポップ・ソング史上初の“フェイド・イン(曲初を徐々にボリュームを上げて入る)”を取り入れた作品としても知られ、ここでのジョージ・ハリスンによるエレキ・ギター(リッケンバッカー)を用いた開放弦やポールのベースでの三連譜弾きも魅力的です。
このサウンドに衝撃を受けてトニー・バンクス(ジェネシス・key)は、クラシックを辞めてロックに転向することを決意したといいます…。

一方で1995年の『Anthology 1』ではジョンとポールのコーラスで入る“sequence”のテイクも公開されていて、中でも私は“Love you every day girl…”のフレーズのハーモニーがお気に入り♪


~「Eight Days A Week」~

ポールによると「Eight Days A Week」というフレーズは、当時あまりに忙し過ぎて“週に8日も仕事だなんて!”と挙げたリンゴの悲鳴をヒントにしたそうで、彼の何気ない呟きから生まれたビートルズの名曲も結構多いのです…。
人生経験を重ねた大人の方には余りにシンプルなラブ・ソングかもしれませんが、“Eight Days A Week…週に8日分君を愛してあげる”という素敵なフレーズが入ることで、年配の方にも“若いってイイなぁ、恋する気持ちってこんなだったんだなぁ…”と思い出していただけたらと思います。

そう…
恋って“週に8日愛する”ぐらい懸命だからこそ目映いのであり、だからこそ破れるとせつないのでしょう。
“現役の方”にも、“それを忘れかけている方”にも、それぞれの想いでどうぞ…。



「エイト・デイズ・ア・ウィーク」


続きはこちら >>

tags : 1964年 明るいロック 情熱の愛 ビートルズ・フォー・セール 

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