I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


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Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「ライヴズ・イン・ザ・バランス」ジャクソン・ブラウン

2023.01.03

category : Jackson Browne

Jackson Browne - Lives In The Balance (1986年)

37年前アメリカ人が懐疑していたこと…それは、現在の日本人が懸念していることと重なります。

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tags : 1986年 フォーク・ロック 反戦  マイアミ・バイス プロテスト  

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「ウォッチング・ミー」ロックウェル

2021.04.30

category : 1980年代

Rockwell - Somebody's Watching Me (1984年)

ロックウェルが何者か、どんな曲か知らない人も“彼”の声を聴くと誰もがニンマリとするでしょう

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tags : 1984年 ラップ シンセポップ ユニーク マイアミ・バイス ハロウィン   

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「ハートビート」ドン・ジョンソン

2020.07.28

category : 1980年代

Don Johnson - Heartbeat (1986年)

『Miami Vice』ソニー・クロケットのイメージを裏切らないかっこよさ!ギターもクール ♪

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tags : 80's ロック 男の恋 かっこいい マイアミ・バイス 

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「夜の囁き」フィル・コリンズ

2018.09.07

category : Genesis+

Phil Collins - In The Air Tonight1 Phil Collins - In The Air Tonight2


Phil Collins - In The Air Tonight (1981年)



~概要~

看板であるピーター・ガブリエルが去ったジェネシスを、より大きな成功へと導いたフィル・コリンズ。
本作はそんな彼にとって、輝かしいソロ・キャリアの第一歩となるデビュー曲です。
「夜の囁き」は1981年2月発表のフィルの1stソロ・アルバム『夜の囁き(Face Value)』の先行シングルとして同年1月9日にカットされ、全英2位/アメリカBillboard Hot 100では19位を記録しました。
シングルはジョン・レノンの「Woman」に全英1位を阻まれたものの、アルバムは全英初登場No.1を達成し、274週チャート・インという超ロング・セラーに輝いています。

フィルは80年代に“世界で一番忙しい男”と称されましたが、その数年前のこのころ既にスケジュールは過密で、ジェネシスのアルバムをおよそ年1枚発表しながら、こうしてソロとしても並行し創作していました。
『夜の囁き』の作品群は比較的インターバルの長い『そして3人が残った』(78年)~『デューク』(80年)までの合間に創作の起源があるとされていますが、この期間はフィルの私生活にとって大きな変化があった時期でもあります。
当時彼は1975年に結婚した妻アンドレアとの間に夫婦問題を抱え、1980年2月に離婚に至っており、本作に重苦しさが漂っているのはこのためです。

本曲の大半はリズムボックス【ローランドCR-78】によって生成された単調で静かなサウンドですが、後半劈(つんざ)くように入ってくるドラムス(ファンは“magic break”と呼んでいる)を号砲とするかのように、それまで抑えていたフィルの感情が堰を切って溢れ出し、悲鳴へと移り変わるさまが聴き所となっています。
フィルは当初ジェネシスの作品として提供するつもりでしたが、メンバーから“シンプル過ぎる”と反対されとりやめました。
また、本作プロデューサーのヒュー・パジャム(Hugh Padgham)は80年代以降フィルやジェネシス、ポリスやスティング、ポール・マッカートニーなどのヒット作の多くに携わるなど名プロデューサーとして有名ですが、彼にとってもその名声を得る第一歩となったのが「In The Air Tonight」でした。

意味深な歌詞はスタジオのセッションの中で、感情のままを口に出して即興的に歌ったもので、録音したそれを後で聴き直し正式に歌詞として書き留めたそうです。
PVもそんなフィルの感情を投影してか全体的に暗いモノクロが基調で、彼の姿からは強い“孤独”と“怒り”を感じ取ることができるでしょう。
前半の真っ暗な部屋で独り悶々と不健全なエネルギーを貯め込んでいる姿と、後半ドアがたくさんある空間を探し回り、4番目のドアを開けるとサウンドが爆発し、“何かが起こった”ことを想起させます。


ただし、本曲が特に広く知られるようになったのは作品発表から3年後、1984年にアメリカのドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス(Miami Vice)』のサウンドトラックに起用されてからでしょう。
「In The Air Tonight」が使用されたのはその第1回(パイロット版)、『血闘サブマシンガン!巨大組織を叩きつぶせ!(Brother's Keeper)』です。

物語序盤からソニー・クロケット刑事は警察の内部情報が麻薬密輸組織に流れている疑念を抱いており、終盤でその犯人が自分と長年家族ぐるみの付き合いをしてきた仲間であったことが判明します。
絶対の信頼を寄せていた仲間の裏切りへの怒りと、彼が“売った”情報によってソニーの相棒が命を落とした哀しみを背負い、後に“新たな相棒”となるニューヨークの刑事リカルド・タブスと共に麻薬密輸組織摘発へと乗り込む道中に「In The Air Tonight」が流れます。
無機質に回り続けるタイヤ、黒いボディーに流れゆく街の光、愛車が主人の心を映し、彼を覆う暗闇「In The Air Tonight」…“MTV Cops”として人気を獲得した同シリーズの魅力を集約した屈指の名シーンです。


 



~Lyrics~

Well if you told me you were drowning,
ところで、溺れるお前が助けを求めてきたとする
I would not lend a hand
…だが俺は、お前に手を貸さないだろう

「In the Air Tonight」で最も印象的なこのフレーズはロック界でも有名な都市伝説の一つとなっていて、いろいろ“尾ひれ”がついています。
その一つを紹介すると、“少年時代のフィルが誰かを溺れさせている男を(救助できないほど)遠くに発見し、後年探偵を雇って犯人を見つけ出すと「In the Air Tonight」を初演する彼のコンサートへ無料で招待し、終始その男にスポットライトを浴びせた”…という話。

この伝説は世代をも超える影響力を持っているようで、2000年にエミネムは「Stan」の歌詞の中に【You know the song by Phil Collins "In the Air Tonight" / About that guy who coulda saved that other guy from drowning】とこの場面を参照し、“(この歌のように)君は僕を溺死から救える(のに見殺しにしようとしている)”と、ストーリーを展開させています。

 

And I've been waiting for this moment for all my life, oh Lord
ずっと待ち続けたこの瞬間...
Can you feel it coming in the air tonight, oh Lord, oh Lord
お前も、それを感じるだろう?

もちろんこうしたあらゆる都市伝説の類いを否定する一方でフィルは、これを1980年に“離婚した妻への‘たくさんの怒り’、‘たくさんの絶望’、‘たくさんのフラストレーション’”であることを認めています。
一説によると奥さんは【ペンキ塗りの男性】と恋仲になって出て行ってしまったらしく、その後フィルが「In the Air Tonight」を作曲し、イギリスのテレビ番組『Top of the Pops』に出演した際、“ある仕掛け”をして奥さんへの強烈な反撃を試み、彼女に“私へのメッセージだと、すぐに分かったわ”と言わしめたそうですが…

実際の映像で確認してみると、確かに“キーボードの横”にそれを示す【ブツ】があるっ!! 



~I can feel it coming in the air tonight, oh Lord~

昼の光は、それがどんな形をし、どんな色をしているか明らかにし、夜の暗闇はそれを覆い隠します。
しかしどんな暗い闇に身を潜めようと、形や色はわからなくても、そこに存在する“真実”まで秘匿するのは容易なことではありません。

I can feel it coming in the air...
何故なら、空気の中にそれを感じることができる…


【闇に覆われた『安倍晋三宅火炎瓶投擲事件』の真実とは?】

2000年6月(~8月)に発生した、『安倍晋三宅火炎瓶投擲事件』をご存知でしょうか?
山口県下関市にある安倍氏の自宅や地元事務所が、暴力団らによって放火された事件です。
一面的に見れば安倍氏は被害者ですが、その背景にある真実はメディアによって長年秘匿されてきました。
まずは、その概要をご紹介いたしましょう(※詳細はリテラを参照)。

事の始まりは1999年4月の下関市市長選に際して、安倍氏子飼いの江島潔氏を当選させるため、安倍事務所が「わしは安倍先生の熱心な支援者」と公言する土地ブローカー(仲介人)のK氏(前科8犯/暴力団関係者)に、対立候補への選挙妨害工作の協力を依頼したことです。
安倍事務所のS秘書とK氏は選挙の半年前と選挙期間中の2回、「対立候補は北朝鮮国生まれ」などデマ情報のビラを何万部も各家に投函し、江島氏が当選しました。
しかし「見返り」を巡って両者は対立、怒ったK氏は福岡の暴力団組長らに報復を依頼し安倍氏自宅などへの放火が実行された…という背景があるとされています。

しかし被害者である安倍氏側には事前に「明確なトラブル」を抱え放火犯の特定は容易であったにも拘らず、実際に犯人が逮捕されたのはそれから3年も経った2003年になってのことで、それも他県の福岡県警による暴力団一斉摘発捜査の過程から偶然に本件が明るみになったのがきっかけでした。
何故なら所管の山口県警は当初から本件の事件化に消極的で、背景には安倍氏側に「事件化すれば安倍事務所による選挙妨害工作が白日となり、安倍氏の政治生命さえ危うくなる」事情があり、安倍氏のT筆頭秘書(元山口県警・警視)を通して「山口県警の捜査方針に影響を与えた」ともいわれます。

ただ、この時点で「安倍事務所による選挙妨害工作」についての根拠が証言にとどまっていたため『噂の真相』など、ごく一部のメディアしか報じませんでした。
第1次安倍政権が誕生した直後の2006年10月、『共同通信』が拘留中のK氏に面会、【安倍氏のT筆頭秘書とK氏が交わした念書】の存在を確認し【双方が事実を認める】段階までこぎ着けたものの、官邸からの嫌がらせを恐れた上層部の判断で記事は差し止められたことにより、現在に至るまで殆んど報じられることがありませんでした。


【2018年、安倍事務所による選挙妨害工作の物的証拠「念書」の公開】

ところが今年5月、『噂の真相』時代から本件を追い続けてきたジャーナリスト・山岡俊介氏が、13年の刑期を終えて出所したK氏の取材に成功し、【安倍氏のT筆頭秘書の署名・捺印入りの3通の念書】の現物を確認できたことから、自らの運営するサイト『アクセスジャーナル』で告発に踏み切りました。
ポイントは、以下のとおりです(※詳細はリテラを参照)。

《念書は、正確には「確認書」×2、「願書」×1》

「確認書」は発言・日時などの合意確認書? もう1枚はK氏からの要望書らしい…。
(「(対立候補者名)潰しの件(S秘書よりの依頼)安倍代議士に報告し、代議士含めK氏とお話をさせて頂きたいと思っておりますと言われた事。」に着目)

「願書」はT筆頭秘書からK氏への願書で、「K氏・安倍代議士(1対1)で話合いする事、勝手ながら決めさせていただきました。大変お忙しい中、お手数おかけいたしますが、安倍事務所へお越し頂けますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。」と書かれています。

つまり、
「対立候補者潰しの件でK氏と安倍氏が1対1で話合う段取りを決めたので、安倍事務所へ来られたし」
…というT筆頭秘書署名・捺印入りの書類
が、今回出てきたのです。

 
左の動画は山岡俊介氏による解説、右はK氏の証言の一部。


【告発者二人は、「その後」…】

この念書については、これまでK氏は「これがあるかぎり絶対に捕まらん」と関係者に漏らしていたとされ、裁判でも一切、念書のことは持ち出さなかったそうです。
山岡俊介氏の取材の後、K氏は山岡氏の仲介で『週刊新潮』のインタビューにも応じる予定でしたが突如新潮の取材を断り、途中から連絡が取れなくなってしまったといいます。
安倍氏側から「何らかの接触」があったか、「命のお守り」でもある念書を公開してしまった以上…?

更に気になるのは、一連の告発を続けてきた山岡俊介氏が8月7日夜、新宿アルタ横の階段から転落し、右肩骨折/頭部7針を縫う重傷を負ったと報じられています。
命に別条はなかったというものの、果たして…。



~今も、昔も変わらない“構図”~

今回、20年近い昔に起きた『安倍晋三宅火炎瓶投擲事件』とその背景を調べてみて、近年世間を騒がせた『森友学園事件』と“似た構図”に思えました。
K氏と籠池理事長という“同じ匂いの人”と組んで悪事を働き、不都合になったら“シッポ切り”して、怒った彼らの“反撃を喰らう”…。


“似た構図”といえば、ここでもやっぱり『加計学園』に行き着いてしまうことです。
安倍氏が下関市市長選で不正な選挙妨害工作してまで“えこひいき”した江島潔氏は、安倍首相と同じ下関市に由来があり、互いの父も同じ自民党の派閥「清和会」に属した古くからの間柄。
2009年まで下関市長、2013年から参議院議員に転身していますが、その間2010年からは加計学園系列の「倉敷芸術科学大学」の客員教授を務めました。

“同じ構図”は安倍首相の側近中の側近・萩生田光一元官房副長官にも当てはまり、落選中の2009年から加計学園系列の千葉科学大学で、また元首相補佐官の井上義行参議院議員も退官後に千葉科学大学で、それぞれ浪人中に同大学の客員教授として迎え入れられています。

もちろん加計学園が一方的に安倍首相に奉仕しているのでは決してなく、千葉科学大学学長の木曽功氏は内閣官房参与、木澤克之・元加計学園監事は最高裁判事に就任、さらに加計学園系列への国・自治体からの補助金が176億円にも上るといわれ、これら「彼らの個人的恩義の代償は何れも国民の税金で払われている」のです。


また、下関市市長選での安倍事務所による対立候補への選挙妨害工作と“似た構図”を思わせるのが、近年「確信犯でデマやヘイトを流す汚い選挙」です。
今年2月の名護市長選での「内地から2000世帯移動」や、6月の新潟県知事選で「候補者が[拉致問題は北朝鮮の創作]と言った」など、およそ根拠のない悪質なデマが常態化しているのは、“ボス”の戦い方に倣ってのことでしょうか…。


そして【安倍支配の本質】と言ってもいい“同じ構図”は、「警察を飼い馴らしそばに置く」こと。
警察の捜査手法や能力を知るOBや高官を厚遇してそばに置いておくと、彼らの手の内を事前に知って「作戦」を立てられるし、万が一自らが捜査の対象になりそうな時でも、彼らを抑え、事件をもみ消す「最強の番犬」となってくれます。
近年の森友・加計疑惑でも見られた、たくさんの証拠が出たのに結局「警察・検察が事件化しない」ことで逮捕・起訴という致命傷を免れ、未解決のままうやむやにして有権者の倦怠・忘却を待つ…といった手口は、まさに『火炎瓶投擲事件』の真相をもみ消した手法そのものです。
「警察は際立った強制力を持った組織」であり、「法の番人」の名の下に安倍首相に逆らう不埒者を排除する手足にもなり得ます。

警察を子飼いにするメリットはそれに止まらず、情報収集や捜査活動のプロである彼らの能力はさまざまな局面に重宝します。
とりわけ安倍首相が重用しているのが杉田和博内閣人事局長北村滋内閣情報官という2人の警察官僚。
2人が属した『内閣情報調査室(内調)』本来「内閣の重要政策に関する情報の収集・分析」が職務ですが、安倍政権下では内閣の重要政策に関係ない街頭演説での「ご当地ネタ」の収集であったり、現在行われている自民党総裁選では対立候補の石破茂・元幹事長の講演会など公式の発言に加え、非公開の場での発言まで収集していると報じられます。
内調の活動は選挙に止まらず、「知人と会食の場で漏らした安倍首相への不満で更迭」された森本康敬・韓国・釜山の総領事や、意見が対立した前川喜平・前文科次官を「退官後も私生活を監視」していたのも、内調や公安警察ではないかといわれています。



~Epilogue~

今回の総裁選に際して、「正直、公正」をスローガンに掲げ立候補した石破茂元幹事長。
これに対する自民党の反応は、石破支持を表明した竹下派の吉田博美参院幹事長の「相手を個人的なことで攻撃するのは非常に嫌悪感がある」が象徴しています(実は吉田氏は安倍首相に近い人物)。
しかしこれは安倍首相周辺で起きた数々の疑惑が「安倍氏自身の嘘、えこひいき」に基づいて生じたと考えられるからであって、問題に1年以上費やした先の国会終了後の世論調査「森友・加計問題に納得せず75%(納得14%)」が指し示すとおり、一般国民との認識がズレているのは安倍首相を支持する自民党の方です。

自民党はこうした石破氏の投げ掛けを「野党みたいな批判」と非難していますが、まるで他人事です。
これは「自民党の総裁にかかった疑惑」であり「自民党自身が解決する責任の問題」であり、政権外にあって他党である野党の問題ではありません。
自民党が自らの責任を果たそうとせず、国の統治システムに悪影響を及ぼしているから野党や国民が批判しているのに、責任を他人に転嫁しているだけです。
当たり前の組織であるなら、いつまで経っても自らの疑惑を晴らせず問題解決できない組織のトップに対し、内部から自浄作用を働かせ責任を取らせるものですが、こんな状況にあってさえ「安倍さんしかいない」と三度目の神輿を担ごうというのですから、国政与党としてあまりに心許ないといわざるを得ません。

しかし余人はともかく、お伝えしているように安倍晋三氏はそれが事実なら犯罪の数々を犯した容疑のある人物です。
警察・検察が事件化しなかったため、あるいは警察・検察・国税庁・暴力団…あらゆる手段を用いてメディアや事件関係者の口を封じてきたために逮捕を免れてきた疑いがあります。
法治国家に於いて“法の番人”が「正直、公正」の魂を捨て、時の最高権力者に阿(おもね)り、番犬として“飼い主の敵”を取り締まり始めたらどのような末路を迎えるか、戦前のこの国の歴史が指し示しているはずです。

国民の約0.8%(自民党員)が賢明な判断を下すことを、残り99.2%の国民は願っています。



「夜の囁き」


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tags : 1981年 ニューウェイヴ 男の主張  ヒュー・パジャム マイアミ・バイス  

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「ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ」グレン・フライ

2015.09.04

category : Eagles & Solo

Glenn Frey - You Belong To The City1 Glenn Frey - You Belong To The City


Glenn Frey - You Belong To The City (1985年)



~“ヘンリー=フライ”からの脱却~

前回のドン・ヘンリーに引き続き、今回もイーグルスのグレン・フライを特集いたします♪

イーグルスの名曲の大半はこの二人のコンビ“ヘンリー=フライ”によって生まれ歌唱されたわけですが、彼らの目標としたビートルズの“レノン=マッカートニー”と決定的に違ったのは、基本的に“ヘンリーが作詞、フライが作曲という分業によって一つの作品を完成させていた”ということです(レノン=マッカートニー作品の大半は、実際は共作ではない)。
そのため、バンドの解散はこの“名ソングライト・チームを互いに失う”ことに直結し、それぞれ新しいパートナーを見つける必要に迫られることになります…。



~概要~

グレン・フライはドン・ヘンリー同様、イーグルスが解散した1982年にソロとして1stアルバム『No Fun Aloud』を発表しています。
彼がドンに代わる“相棒”として選んだのがイーグルスの「Peaceful Easy Feeling」や「Already Gone」などに楽曲を提供していたジャック・テンプチン(Jack Tempchin)という人でしたが、この時点では決定的といえる成功は得られていません。
'84年に映画『ビバリーヒルズ・コップ』の主題歌「The Heat Is On」で初めての大ヒットを放つものの、これは全く他人の手によって書かれた作品でした。

同年グレンは2ndアルバム『The Allnighter』を発表、この中から「Smuggler's Blues」がこの年スタートした“MTV Cops”『Miami Vice』に起用(そのために作った?)されただけでなく、何と“(麻薬の)運び屋”として重要な役所でグレン本人も出演しています(シーズン1・#15「Smuggler's Blues」)!
これがBillboard Hot 100の12位を記録するヒットとなり、その年(1985)の『MTV Video Music Awards』ではグレンの役者ぶりが評価され(?)PVが“Best Concept Video”を受賞しました。
(ちなみに、この年「The Boys of Summer」(過去ログ)が“Video of the Year”、「What's Love Got to Do with It」(過去ログ)が“Best Female Video”を受賞)

『Miami Vice』でのグレン・フライの活躍は続き、シーズン2のためにグレン&ジャックが書き下ろしたのが「You Belong To The City」でした。
この曲はHot 100で2位(1985年の年間30位)を記録、グレンの「Smuggler's Blues」と「You Belong To The City」を含む『Miami Vice』はアルバム・チャートBillboard 200で11週No.1に輝くTVドラマのサウンドトラックとしては史上最大のヒットを記録しています。
「ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ」というと印象的なのが、イントロをはじめとする哀愁あるサックスの響きです。
これはBill Bergmanという奏者によるものですが、これを聴くと日本の「1986年のマリリン」を連想する人も多いのでは?

「ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ」のPVは2種類あって何れも『Miami Vice』と関連付けられおり、1つはグレン・フライを主人公にしたもの、もう一つはマイアミ・バイスの主人公ソニー・クロケット(ドン・ジョンソン)がフィーチャーされたものです。
今回は、ドン・ジョンソンの“匂い立つ色香”に目が眩みソニーver.をメインに選択しましたが、この項ではグレン・フルver.をご紹介しておきます。
また、「You Belong To The City」はペプシのCMにも起用されており、ここでもグレンとドン・ジョンソンは息の合った掛け合いを見せていますが実はこの二人、“イーグルス時代からの友人(悪友?)”なのだそうです♪

 
 



~Lyrics~

And down on the street
街路へと下り
Moving through the crowds through the midnight heat
人の群れを縫い、冷めることのない真夜中の熱を彷徨う

【heat】は熱帯夜というよりも“(眠らぬ街の)興奮”と私は解釈していますが、【heat】の抽象的な所が旨味でもあるのでそのまま“熱”としておきました。
人口が密集している都市部、特に歓楽街は時間の感覚がマヒするほど夜も煌々として人の数・動きも活発で、まさに“唸りをあげている”ようにも感じます。
あなたは、こんな風に真夜中の街を独り宛てもなく歩いたことがありますか…?


Nobody know where you're going
お前の行き先を知る者など、そこに一人となく
Nobody cares where you've been
何処から来たか、気に掛ける者もない

…でも、周りにどんなにたくさんの人がいようとその殆んどは“見知らぬ人”だし、通り過ぎる人の群れは“景色の一つ”に過ぎません。
それが、“人がいっぱいいるのに孤独を覚える都会という空間”です。

…まぁ、見知らぬ人に“何処行くの?”と声を掛けられても困りますけどネっ? 


'Cause you belong to the city
何故なら、お前は都会に生き
You belong to the night
夜の世界に身を置く男

“都市に対する帰属”なんて普段ほとんど意識もしない私ですが、それがどんなに恵まれていることか痛感させられる出来事がありました。
内戦が続くシリアなどからの難民が、遠く離れたヨーロッパへ多数流入している問題です。

ご存知のように2011年に始まったシリアの内戦は、その混乱に乗じて過激派組織ISILが勢力を拡大させるぐちゃぐちゃな戦況となっており、国際社会はこれを阻止できてはいません。
たとえISILを壊滅できたとしても、それで一番助かるのは元々の内戦の原因である“アサド・独裁政権”という笑えない構図…。

シリアの人々は、何処に帰属を求めればよいのだろう…。



~Epilogue~

「You Belong To The City」は『Miami Vice』のために書き下ろされた作品であることから、この歌はドラマの主人公ソニー・クロケットに向けてメッセージされていると仮定して、私はストーリーを構築しました。
ソニーは中南米との玄関都市マイアミで麻薬を取り締まる警察官ですがその手法の大半は“おとり潜入捜査(売人に偽装しての捜査)”で、普段の彼はヨットに住まいしヴェルサーチを纏(まと)いフェラーリを乗り回すなど警官というより見た目売人と同じような暮らしをしています。
彼には妻子があるものの、それが仕事とはいえ彼のそうした異常な世界に理解が得られず別居、後に離婚に至ってしまうのです。

そのため、常に社会の暗部の中に身を置いていること、犯罪者を捕まえるため囮(おとり)という“虚偽”を用いた捜査手法、明けても暮れても破天荒な毎日の繰り返しで家族を不幸にしてきた自分への葛藤…
お洒落で軽快なアクション・ストーリーの陰には、彼が抱える“生身の人間の苦悩”も込められています。


Concrete under your feet
無機なるコンクリートに根差し
It's in your blood, its in your moves
それがお前に流れる血の宿命、そして原動

海や山、空など自然が創り出す風景は何処か心をホッとさせるのに、コンクリートの造形物は芸術的な建築美を理解できても心が癒される感じがしないのは、何故?
自然豊かな森林を歩いていると、何層にも堆積した腐葉土と枯れ葉がふかふかして“生きている自然”を実感できるのに、コンクリートに囲まれた都会では踏みしめる大地に生命の力を想像することはできません。

そう考えると、私たちは知らずのうち自然によって心を癒されているのだと、改めて思いました。
でも都市にだって、コンクリートの僅かな隙間を縫って根を張り花を咲かせるタンポポのように、“生きることの意味”を教えてくれる自然があります。

“どこに生きようと、どんなに小さかろうと、僕らは精一杯生きるものなんだ”って…。



「ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ」


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tags : 1985年 ニューウェイヴ 孤独  マイアミ・バイス 

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