呼称の由来には、“女優のベティ・デイヴィスが1935年の受賞式で当時の夫【Harmon Oscar Nelson】に似ていると発言”したとするなど諸説ありますが、1933年の新聞にオスカーの名称が登場していることから、“1931年にアカデミー賞事務局のマーガレット・ヘリック局員が初めて像を見た際に親類の【Oscar Pierce】に似ていると発言”したとする説が有力とされているようです。
~Epilogue~
リンゴ・スターが【RINGO STARR And His All Starr Band JAPAN TOUR 2019】として、来日いたします(3/27-4/11)。 盟友のポールも近年ほとんど休みなしといっていいほどツアー三昧の日々を送っていますが、ポールより2つ年長で78歳のリンゴも“老いて益々盛ん”で、2013年春から3回/6年の来日を数えます。 1989年以来、今回で14期目となる豪華なメンバーは以下のとおりです(予定)。
「Act Naturally」は一面【僕はビッグ・スターになる】という夢のある歌ですが、他方それを導く根拠には彼がそれまで歩んだ苦難が秘められていることに気づくはずです。 そうした苦しみを「Help!」と赤裸々に訴える者もあれば、「Let It Be」と全てを投げ出す者、「While My Guitar Gently Weeps」(過去ログ)とギターを泣かせる者もあります。
We'll make a film about a man that's sad and lonely 独りぼっち寂しい男の映画をつくる And all I gotta do is act naturally だから僕は、普段どおりふるまうだけでいいんだ
12月29日イギリスで新年の叙勲名簿が発表され、元ビートルズのリンゴ・スター(77歳)にナイト(Knight Bachelor;下級勲爵士)が授与されることが明らかになりました(ビー・ジーズのバリー・ギブも同時に叙勲)。 リンゴ本人によると[音楽と慈善活動が認められた]とのことで、例によって“Peace and love”を添えて喜びのコメントをフェイスブックに発表しています。 ビートルズ・ファミリーとしてはこれまでポール・マッカートニーとジョージ・マーティンがナイトを授かっており、今回のリンゴで3人目。
翌日、早速ポールもリンゴとの2ショット写真をツイッターに投稿し、“Best drummer best pal(仲間)!”と祝福しました。 一方、亡きジョン・レノンの妻ヨーコ・オノのフェイスブックにも“love, hugs and kisses”の言葉と共に、やはり2ショット写真が投稿されています。
おめでとう、"sir" リンゴ♪
~概要~
「ユア・シックスティーン」はリンゴ・スター1973年の3rdアルバム『リンゴ(Ringo)』からの2ndシングルで、アメリカでは1973年12月にカットされてBillboard Hot 100のNo.1(1974年の年間31位)に輝いた作品で、本アルバムからは「想い出のフォトグラフ」に続いて2曲連続のNo.1となりました。
楽曲の作者はディズニー映画音楽の作曲者で、「小さな世界(It’s a small world)」の作者として知られるシャーマン兄弟(Sherman Brothers)です。 1960年にロカビリー歌手ジョニー・バーネット(Johnny Burnette)によって最初の発表がなされ、Hot 100の8位を記録しています。 1973年夏にジョージ・ルーカス監督・脚本の青春映画『アメリカン・グラフィティ』が大ヒット、そのサウンドトラックにはジョニー・バーネットver.の「You're Sixteen」が挿入されており、そうした背景もリンゴver.ヒットの一因だったかもしれません。 そうした縁からか、1978年にアメリカNBCで放送されたテレビ映画『Ringo』でリンゴの相手役として、前年大ヒットを記録した映画『スター・ウォーズ』から[レイア姫]キャリー・フィッシャーが抜擢されており、今回のメイン動画に掲げた「You're Sixteen」のMVもここから編集されたものです。
それ以外の参加ミュージシャンも錚々たる顔ぶれであり、本曲だけで「レボリューション」のニッキー・ホプキンス(key)、『リボルバー』ジャケットのクラウス・フォアマン(b)、「ウィザウト・ユー」のハリー・ニルソン(vo)他がリンゴをバックアップしています。 “錚々たる顔ぶれ”というとリンゴには【Ringo Starr & His All-Starr Band】があり、毎回変わる豪華な顔ぶれがリンゴならではの顔の広さで、本項で紹介する映像のツアーでもジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミット、トッド・ラングレン、シーラ・E、ハワード・ジョーンズほかが参加しました。
~Lyrics~
You come on like a dream, peaches and cream 君はまるで夢のように現れる、ピーチとクリームの頬 Lips like strawberry wine ストロベリー・ワインの唇
…やっぱり16才って、こんなイメージ?
You're all ribbons and curls 巻き毛の髪にリボン
でも[16才でリボン]って、あんまり見たことがないような…?
You walked out of my dreams, into my arms 夢の中から抜け出し、この腕に舞い降りた人 Now you're my angel divine 神さまから授かった僕の天使
恋をした人の多くが、覚えのある感覚でしょう。 何気ないラインのように見えて【xx out of my dreams, into my xx】という形式から、新たなフレーズを創作した後世の歌手がいるのですが、それが誰の何という曲か思い当たる方はありませんか?
答えはビリー・オーシャン1988年の「Get Outta My Dreams, Get into My Car」で、そう言えば『ベストヒット USA』でビリーの作曲方法について“過去のヒット曲を参考にしている”といったような彼自身の言葉が紹介されていたのを思い出しました。
What shall we do with the drunken sailor? …この酔いどれ水夫をどうしたらいい?
最後の一行にある歌詞です。 曲の末尾でリンゴ呟いていますが、フェードアウトしているので実際に聴いてこのラインを判別できないかもしれません。 実は、このフレーズは有名な[sea shanty](水夫たちの労働歌)の一つ「Drunken Sailor」から引用したものです。 【What shall we do with the drunken sailor?】と問い、それに解決策で応じる形式となっていますが、その答えの一つが【Shave his belly with a rusty razor】(※敢えて訳しません!)など、海の荒くれ男たちらしいジョーク(?)に思わず笑ってしまいます。