演奏終了後、リンゴ・スターの奥さんモーリーンが大きな拍手と歓声を揚げると、ポールは"Thanks, Mo.…"と応えます。 ジョンも間髪置かず、"I'd like to say thank you on behalf of the group and ourselves, I hope we passed the audition.…(バンドを代表して皆様にお礼申し上げます。オーディションに受かるといいのですが…?)"というジョークを忘れません。 このアタリは、ジョンとポールそれぞれの持ち味が出ていて、面白いですネっ♪ また、この部分は下記・アルバム『レット・イット・ビー』バージョンのアウトロに付け加えられています。
ポール"Rosetta..." ジョン"Sweet Loretta fart thought she was a cleaner but she was a frying pan. " ポール"Sweet Rosetta..." ジョン"Yeah,... The picker, picture the finger, Greg. Okay" ポール"Oo-wee!..."
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」は1970年(英;5月8日・米;5月18日)に発売されたビートルズの13作目のオリジナル・アルバム『レット・イット・ビー(Let It Be)』の収録曲です。 イギリスではシングル・カットはなく、アメリカで5月11日にリリース(B面は「フォー・ユー・ブルー」)され、結果アメリカでのラスト・シングルにしてビートルズにとって最後(20曲目)のBillboard No.1(2週/年間45位)シングルとなりました。
4月1日、36人編成のオーケストラと14人の女声コーラスによる“盛大なる音源”が録音され「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」へとオーバーダブすると、翌2日にアルバムの再編集作業も完了しています。 それを知ったポールは彼の意思に反するこの音源を差し止めようとフィル・スペクターに連絡を取るも繋がらず、アラン・クレインに抗議を申し出るも無視されたままアルバム『Let It Be』として発売されてしまい、長年に亘る禍根を残すこととなるのです。 『Let It Be』の他の曲に比べても「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」へのオーバーダブは入念であり、オーケストラや女声コーラスが聴き応えある反面、ポールの美しいピアノも存在感が薄れ、ほかのメンバーの演奏はほとんど聴こえません。