I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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John Lennon


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Ringo Starr


「トゥ・オブ・アス」ビートルズ

2021.11.21

category : Beatles & Solo

The Beatles - Two Of Us (1970年)

【home】への帰り道がわからなくなった【I】と【You】の物語。…でも何故そんなことに?

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


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tags : 1970年 フォーク・ロック 葛藤 レット・イット・ビー 

comment(7) 

「ゲット・バック」ビートルズ

2014.01.27

category : Beatles & Solo

Beatles with Billy Preston - Get Back1 Beatles with Billy Preston - Get Back2


The Beatles with Billy Preston - Get Back (1969年)


~Prologue~

1969年1月30日は、事実上のビートルズ最後のライブ・パフォーマンスとなった“ルーフトップ・コンサート (Rooftop Concert)”が行われた日です。
ライブの名前はご存じない方も多いと思いますが、真冬のロンドン・アップル・コア本社屋上での寒そうに演奏する映像や写真の一場面は、ファンの方であれば一度は目にしていると思います。
ルーフトップ・コンサート全体の話は別の機会に譲りますが、今回はその最後を飾った歴史的なナンバーの特集です♪


~概要~

「ゲット・バック」は1969年4月11日(英)にリリースされたビートルズ19枚目のオリジナル・シングルで、B面はルーフトップ・コンサートでも演奏された「ドント・レット・ミー・ダウン」。
イギリス“ミュージック・ウィーク”誌では6週連続No.1、アメリカBillboard Hot 100では17曲目のNo.1(5週連続/年間8位)を記録し全世界で1,000万枚を売り上げ、「抱きしめたい」、「ヘイ・ジュード」に次ぐビートルズの中でも3番目のヒット・シングルです。
作者・ヴォーカル共にポール・マッカートニーで、ジョン・レノンはリード・ギター、ジョージ・ハリスンがリズム・ギターという変則的な編成。
変わってるといえば珍しく外部ミュージシャンを起用していて、途中ソロも任される印象的なエレクトリック・ピアノを弾いているのはビリー・プレストンで、彼はビートルズ史上唯一シングル曲に共同クレジットとして名を刻まれました。

「Get Back」はポールのジョンに対するメッセージ・ソングとして有名ですが、実は当初「(Don't Dig) No Pakistanis」(パキスタン人は要らない)というタイトルの作品でした。
当時、イギリスでは大量のパキスタン難民が流入し社会問題に発展、時の首相が彼らに“母国に帰れ”と呼び掛け、ポールはこれに皮肉を込めて反対の意思を示したものだったのです。
しかし逆説的なタイトルをはじめ、反って誤解を招く恐れがあったため現在知られる歌詞に書き換えられています。


~主なバージョンについて~

シングル・バージョン

1969年1月28日、アップル・スタジオで録音された音源が使われています。
ジョージ・マーティンがプロデュースしたこのバージョンは“フェード・アウト”で終わるのが特徴で、『青盤』や『パスト・マスターズ Vol.2』などベスト盤でよく見かけられます。




“ルーフトップ・コンサート”での演奏・その1

1969年1月30日の、“ゲリラ・ライブ”によるものです。
この日「ゲット・バック」は計3回演奏されていますが、このうち映画『レット・イット・ビー』に収録されたのは“1or2回目”と“3回目”の2回分。
一般的に多く紹介されるのは、“ハプニングなし”の“1or2回目”の映像です。




“ルーフトップ・コンサート”での演奏・その2

3回目はこのコンサートの最後を飾る演奏であり、ビートルズ史上としても最後のライブ演奏ですが、こちらは“ハプニングあり”の映像になってマス!
演奏開始時点で、演奏を止めさせようと警官が屋上まで上がって来てしまっていて、何やらロード・マネージャーのマル・エヴァンスに話し掛けています。
すると、マルはジョンとジョージのギター・アンプの電源を切ってしまい突然ギターの音が途絶えますが、すぐにジョージがそれを復旧させてしまったため、止むなくジョンの電源も入れる…という“ハプニング”をシッカリ証拠映像として残されてしまいました。

演奏終了後、リンゴ・スターの奥さんモーリーンが大きな拍手と歓声を揚げると、ポールは"Thanks, Mo.…"と応えます。
ジョンも間髪置かず、"I'd like to say thank you on behalf of the group and ourselves, I hope we passed the audition.…(バンドを代表して皆様にお礼申し上げます。オーディションに受かるといいのですが…?)"というジョークを忘れません。
このアタリは、ジョンとポールそれぞれの持ち味が出ていて、面白いですネっ♪
また、この部分は下記・アルバム『レット・イット・ビー』バージョンのアウトロに付け加えられています。




アルバム『レット・イット・ビー』バージョン

シングル発売から1年以上経ち、ポールがビートルズを脱退してしまった後ようやく世に送り出されたこのバージョンは、1969年1月27日にアップル・スタジオで録音された音源がベースになっています。
ここではフィル・スペクターがプロデュースを担当していて、ライブの感じを出すためか曲のイントロやアウトロにMCのような雑談が入れられているのが、オモシロい所!
例えば「ゲット・バック」のイントロではスタンバイ中のジョンとポールの“言葉遊び”…

ポール"Rosetta..."
ジョン"Sweet Loretta fart thought she was a cleaner but she was a frying pan. "
ポール"Sweet Rosetta..."
ジョン"Yeah,... The picker, picture the finger, Greg. Okay"
ポール"Oo-wee!..."

イチイチ訳しませんが、2番のフレーズをイタズラして遊んでます♪
何故だか、ロレッタのfart(オナラ)のハナシになっちゃってますケドっ!?


Get Back / The Beatles 投稿者 beatlesuploader


アルバム『レット・イット・ビー...ネイキッド』バージョン

2003年、フィル・スペクターのプロデュースを排し映画『レット・イット・ビー』の音を再現すべくリミックスしたもので、今回のメイン動画はこれを採用しました。
当時ミック・ジャガーはビートルズのレコーディングをよく“偵察”に来ていましたが、この映像の (2:12)にはミックとチャーリー・ワッツが映っていますよ♪


~Lyrics~

Jo Jo left his home in Tucson, Arizona
そこで、Jo Jo はアリゾナ・トゥーソンの家を出て
For some California grass
緑広がるカリフォルニアへと向かった

“トゥーソン”って、何処!?
有名な“OK牧場”の近く…とにかく、長閑なトコロです!
この年ポールと結婚することとなるリンダが学生時代を過ごした町。
後にポールはこの地に別荘を買い、1995年には癌で余命を悟ったリンダはここを訪れ、生涯を終えました…。


Sweet Loretta Martin thought she was a woman
かわいいロレッタ・マーティンは女の看板を掲げているけれど
But she was another man
中身は、まるで男みたい

“Jo Jo=ジョン”は誰もが察しが付くと思いますが、私は“Loretta=ヨーコ”だと思っています。
ヨーコはポールに負けないエネルギッシュな活動家であり、さらに精神的にはビートルズの4人が束になっても敵わないほどタフな人です。
私は今回、ポールの本心を察する形で少し踏み込んで訳していますが、ポール本人はジョンに気づかれないよう表現に苦心した節があります…。


~Epilogue~

実は、私の“Loretta=ヨーコ”説には、それを裏付けるようなエピソードもあります。
この歌のサビに…

Get back to where you once belonged
お帰りよ、元いた場所へ

…というフレーズがありますが、“ポールはこの部分を歌う時、いつもヨーコの方を見ていた”と、ジョンは語っているようです。

ビートルズを、誰よりも愛し続けたポール…
そのために不可欠な存在である、ジョン…
そのジョンの心をビートルズから奪った女性、ヨーコ…

この物語には、“フクザツな三角関係”のナゾが秘められている…カモ!?



「ゲット・バック」


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tags : 1969年 Rock/ブルース 物語 レット・イット・ビー 

comment(12) 

「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」ビートルズ

2013.11.12

category : Beatles & Solo

Beatles - The Long And Winding Road1 Beatles - The Long And Winding Road2


The Beatles - The Long And Winding Road(1970年)


~ポール・マッカートニー来日公演『アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー』は、究極の“お○○○し”!~

11・12日と、京セラドーム大阪での2公演を無事に終えたポール。
メドレーを含め全39曲・約2時間45分、どうやらこれまで各国で演奏された通りのセット・リストが披露されているようですね。
しかし、これだけのステージを終えた後にでもLINE(ライン)でファンとコミュニケーションを図る元気があるというのですから、この71歳には恐れ入ります!

でも…誰ですか?
“マイド~”とか、“オオキニ~”なんて関西弁をポールに仕込んだりしたのは!
(東京だと、今年オリンピックを招致させた流行語、“お・も・て・な・し”!?


~概要~

「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」は1970年(英;5月8日・米;5月18日)に発売されたビートルズの13作目のオリジナル・アルバム『レット・イット・ビー(Let It Be)』の収録曲です。
イギリスではシングル・カットはなく、アメリカで5月11日にリリース(B面は「フォー・ユー・ブルー」)され、結果アメリカでのラスト・シングルにしてビートルズにとって最後(20曲目)のBillboard No.1(2週/年間45位)シングルとなりました。

作者・ヴォーカル共にポールで、美しい歌詞と哀愁あるメロディーは彼のビートルズ楽曲の中でも屈指のバラードといえるでしょう。
いろんなバージョンがあるのでその一部紹介と合わせ、作品の説明を進めます…。


~映画『Let It Be』/ネイキッドver.~



1970年5月20日(英)より公開されたビートルズのドキュメンタリー映画『Let It Be』で演奏されたバージョンで、1969年1月2日~1月16日に掛けてトゥイッケナム映画撮影所で撮影された音源が素になっています。
“Get back=原点に返ろう”という趣旨に基づき、デビュー当時のようにオーバーダブ(多重録音)を一切行わないアプローチを採っているため、サウンドは非常にシンプルです。
そのためポールのピアノの美しさが際立ち、間奏ではビリー・プレストンのハモンド・オルガンのソロを聴くこともできます。

歌詞の一部がアルバム・バージョンとは異なっていて、2003年にリリースされたアルバム『レット・イット・ビー...ネイキッド(Let It Be... Naked)』にリミックスされたのは、このバージョンです。


~アルバム『Let It Be』ver.~

1969年1月31日にアップル・スタジオで録音されたライブ音源が素になっていて、今回の動画はこれを用いています。
1970年3月23日、ジョン・レノンとマネージャーのアラン・クレインの依頼を受けたフィル・スペクターがアルバム『Get Back』の再プロデュースを始めますが、このことは作者の一人であるポールには何の相談も通知もないままに実行されました。
フィル・スペクターといえばウォール・オブ・サウンドと称される“幾重にも音を重ねるオーバーダブ”が持ち味であり、彼が携わるとなると『Get Back』本来の“オーバーダブを一切行わない”という趣旨とは正反対のサウンドになることは、ジョンにも分かっていたはずですが…。

4月1日、36人編成のオーケストラと14人の女声コーラスによる“盛大なる音源”が録音され「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」へとオーバーダブすると、翌2日にアルバムの再編集作業も完了しています。
それを知ったポールは彼の意思に反するこの音源を差し止めようとフィル・スペクターに連絡を取るも繋がらず、アラン・クレインに抗議を申し出るも無視されたままアルバム『Let It Be』として発売されてしまい、長年に亘る禍根を残すこととなるのです。
『Let It Be』の他の曲に比べても「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」へのオーバーダブは入念であり、オーケストラや女声コーラスが聴き応えある反面、ポールの美しいピアノも存在感が薄れ、ほかのメンバーの演奏はほとんど聴こえません。


~『ヤァ!ブロード・ストリート』ver.~

1984年に、ポール自身が脚本&主演を務めた映画『ヤァ!ブロード・ストリート』でセルフ・カバーしたバージョンです。
大胆にサックス・ソロをあしらったアレンジは当時かなり違和感がありましたが、今聴いてみるとコレもナカナカ…♪


~ライブver.~

ウイングス以降、多くのライブで演奏されてきましたが、全てのバージョンの中で私はライブ版が一番好き!
特に、ポールがピアノを玩びながら“The Long ~♪”と歌い始める展開が、タマリません!!
年代によって少し違いますが一貫して言えるのは、“70年当時のような切なさはなく、究極的に甘美”であること♪
こんなに切ない歌も、心の平穏を取り戻したポールにとっては、これほど優しいフィーリングをなぞらせるのでしょうネ…。


~Lyrics~

The long and winding road
長く、曲がりくねった道
That leads to your door
それは、君の扉へと続き…

作品について、ポール自身は“誰もが経験する悲しみ、歩かなければならない長い道のり、辿り着けないドア…”を歌にしたと語っていますが、“これが何を意味するか”ピンとこないファンはいませんよね!
でも、一般論としてもこの歌の詞はとても美しく、心の中で切ない想いをひっそり抱く方も多いことでしょう…。


Crying for the day
昼夜、心が泣き叫ぶ
Why leave me standing here
何故、僕は置き去りにされたままなのか

ポールがビートルズを脱退した際の言葉…
“僕がビートルズをやめたんじゃない。ビートルズがビートルズを置き去りにしたんだ。”
…を示唆しているかのようです。
事情を知らない外部の人からするとポールの脱退によりビートルズが終焉したように見えるかもしれませんが、実際(心理上)はとうの昔に他の3人がビートルズを離れて行ってしまったのであり、ポールは“空になったビートルズ”の中に独り取り残されていただけだと言いたかったのではないでしょうか…。


Anyway you'll never know
そんな想い、君は知る由もない
The many ways I've tried
どれほど、僕が努めていたかなんて…

“ビートルズ存続のために心を砕いてきた僕の苦労なんて、君たちには解らないだろう?”
…そう、他のメンバーに問うているかのようです。
でも上段のフレーズは、ネイキッドver.では正反対に替えられていて…
Anyway you've always known
君は、いつだって知っていたはず

意味深…
というか、恨み節が入ってる!?


~Epilogue~

叶わぬ想い…
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」は、悲しみの歌です。
他のメンバーの誰よりビートルズの存続を願い続けたポールにとって、突きつけられた現実はまさに悲劇でした。
こんな時、心に平穏を取り戻した未来のポールが当時のポールに、こう語り掛けたかもしれません…。

Hey Paul, don't make it bad
なぁポール、そんな弱気でどうする?
Take a sad song and make it better
悲しい歌も、心ひとつで明るくなるものさ…

えっ!ドッカで聴いたことのあるフレーズ?
でも、やっぱり歌ってイイものですよね…♪


「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」/和訳&Lyrics

tags : 1970年 バラード ピアノ 哀愁 レット・イット・ビー 

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