I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「ドント・ウォナ・ルーズ・ユー」グロリア・エステファン

2022.08.27

category : Gloria Estefan

Gloria Estefan - Don't Wanna Lose You (1989年)

夏の終わりになると聴きたくなるピュアなラブ・ソング。グロリア夫妻が今も仲睦まじい秘訣?

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


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tags : 1989年 バラード/Pop ピュアな愛 夏テイスト 誓いの愛 

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「ヒート・オブ・ザ・ナイト」ブライアン・アダムス

2018.08.11

category : Bryan Adams

Bryan Adams - Heat Of The Night1 Bryan Adams - Heat Of The Night2



Bryan Adams - Heat Of The Night (1987年)



~概要~

ブライアン・アダムスは、カナダ出身のシンガーソングライターです。
1980年にデビューして一作毎にセールスを伸ばし1984年の4thアルバム『Reckless』で全米No.1を達成、それまでにない期待の中で発表したのが1987年の5thアルバム『イントゥ・ザ・ファイヤー(Into the Fire)』でした。
「ヒート・オブ・ザ・ナイト」はその1stシングルで、Billboard Hot 100でも6位(年間84位)を記録したロック・ナンバーです。

ブライアンというと大成功を収めた『Reckless』まで、“青春ロック”の形容がぴったりくる若さ溢れるストレートなロック/ラブ・ソングが中心でしたが、その彼も本曲を創作していた頃27歳となっていました。
当時の心境をブライアンは、“「Heaven」が全米No.1になった時‘やったぜ、まさに天国にいる気分’と叫ぶくらい喜んだけど、だからといってまたヒットするレコードを作ってやろうなんて、全く考えていないんだ。いつまでもラブ・ソングばかり書いていられないからね”と、語っています。

Bryan Adams - Heat Of The Night3Bryan Adams - Heat Of The Night2

その心境の変化は「Heat Of The Night」のシングルやアルバム・ジャケットからも一目瞭然で、ロック界に珍しい爽やかな好青年のイメージのブライアンにしては、ぼんやりした暗い印象のモノクロ写真でした[《写真・右》。
それまでも『Cuts Like a Knife』や『Reckless』のジャケットでモノクロは使用されてきましたが、ポーズを決めたり真正面から強い視線で見据えたりと、思わず“ジャケ買い”してしまいそうな魅力的なモノクロとは全く異なる印象です。
「Heat Of The Night」の歌詞も暗く抽象的で、サウンドは重く歪みモノクロ映像のPVには蛇まで登場してイエスの「Owner Of A Lonely Heart」を思い起こさせるような趣きさえあります。

こうした作品の暗さの背景には、作者であるブライアンとジム・ヴァランス (Jim Vallance)が1986年3月に[ベルリンの壁]を訪れたことが反映しているといわれます。
また、【黒】を多用した【フィルム・ノワール (film noir/虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画)】として名高い『第三の男(The Third Man)』(1949年・英)にも、部分的に影響を受けているそうです。
確かに、前回「Paint It Black」でも言及したように【黒】は力強さと存在感があって誰もが一度は憧れる色ですが、20歳くらいだとそれを前面に出すには“少し重荷”な色で、人生経験を重ねた20代後半は【黒】に挑戦してみたくなる年代かもしれません。
ちなみにこの映画のテーマ曲「ハリー・ライムのテーマ(Harry Lime Theme)」は非常に有名で、日本では「ヱビスビールのテーマ(CM曲)」としてお馴染みでしょう。


 



~Lyrics~

I was caught in the crossfire of a silent scream
声にならない悲鳴のクロスファイア
Where one man's nightmare is another man's dream
ある者の悪夢が、また別の者の夢となる在所

【crossfire】は日本語では“十字砲火”と訳され、2方向から発射される機関銃の火線が交差する地点に敵を誘導し、2方向から一斉に銃弾を浴びせる戦法で、攻撃する側にとっては“夢心地”、攻撃を受ける側は逃げ場もなく多方向から銃弾を浴びせられるという、まさに“悪夢”です。

主人公はそうした状況に置かれているわけですが、更には【a silent scream(叫ぶことを沈黙)】しているというのですから、もっと苦しい状態と推察できます…。


Met a man with a message from the other side
“向こう側”からメッセージを携えた男
Couldn't take the pressure - had to leave it behind
その苦難に耐えられはしない - 置き去りにする外には

この【a man】とは、一体何者でしょう?
【the other side】は“あの世”という意味もありますが、果たして…。

ただ、わざわざアドバイスをくれるのですから[悪い人]ではないのでしょう。
映画『ターミネーター』のカイル・リース(『T1』でサラ・コナーを守るため1984年へやって来た未来人)みたいな存在?


(Where you gonna hide when it all comes down)
奴らが降り来たら、何処に隠れる?
(Don't look back don't ever turn around)
後ろを見るな、決して振り返るな

主人公を脅かしているのは、コッチ!
その恐ろしい“奴ら”は歌詞中殆んどで【they】と表されていますが、ここだけ【it all】と表現されています。
しかもそれは【comes down】というのですから、奴らは普段“上の方”に存在するのかもしれません。
【a man】のアドバイス“構わずそのままにしておいた方がいい”と考え合わせると、どうやら逆らっても勝ち目がなさそう。

それが【the heat of the night】にやって来ると言われても…
一体、何処に逃げればいいの?



~人類を脅かす「Heat Of The Night」~

7月23日に埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41.1℃を記録したのをはじめ、岐阜県美濃市で40℃超えを4度記録するなど、全国的にも40℃前後を連発している今年の猛暑。
しかし今年は欧州北部でも平年より3~6度高い気温が続き、ノルウェーとフィンランドの北極圏で7月に33℃を記録、スウェーデンは猛暑と乾燥により50件以上の森林火災が発生し、米カリフォルニア州デスバレーでは7月24~27日に4日連続で最高気温が52.8℃に達し7月の平均気温も42.3℃という観測史上世界最高月平均気温を記録するなど(過去最高も同地2017年7月の41.9℃)、猛暑は地球規模で確認されています(ちなみに今年7月の平均気温は東京28.3℃/大阪29.5℃)。

近年の温暖化傾向は日々の気温の数値や体感で多くの方が実感されていることと思いますが、過去130年の記録で見ても東京で夏は平均+2℃強、冬は約+4℃ほど平均気温が上昇しているというデータがそれを裏付けています。
この点については国立環境研究所地球環境研究センター副センター長の江守正多氏も“東京の気温上昇傾向は過去100年で約3℃であるが、おおまかにいってそのうちの1℃が地球温暖化(人間活動によるCO2排出)、2℃がヒートアイランド(緑地減少、アスファルト・コンクリートの蓄熱など)によると考えられる”と言及しています。


また、温暖化について『気候変動に関する政府間パネル(IPCC)』2014年の「第5次評価報告書(IPCC AR5)」は以下のように評価を与えました。

極端な高温日(猛暑)については、すでに増えている可能性が「非常に高い(90%以上の可能性)」
その原因に人間活動の寄与がある可能性が「非常に高い(90%以上)」
今世紀初頭にさらに増える「可能性が高い(66%以上)」
今世紀末に向けてさらに増えるのは「ほぼ確実(99%以上)」


一方、気象災害と言ってもう一つ気になるのが、今年7月に大きな被害をもたらした【西日本豪雨】のように、これまでの認識とはまるで異なる“極端な雨の降り方”が、毎年のように災害を引き起こしていることです。
私たち一般人が知る【雨の降る仕組み】で考えてみても、①海や川があたためられ水分が蒸発し②空に蓄え切れなくなった水分が雨となって地上に降るのだから、“気温が高くなると雨量は増え、上昇気流が台風を生み、氷河が解けて海水面が上昇し水害を拡大させる…”といった変化をもたらすであろうことは漠然と想像できますが、これもIPCC AR5の評価によって裏付けられています。

つまり、この問題を放置したら“今世紀末までに更に3℃、4℃と温暖化が進み、それに伴って大雨や台風の被害が質・量ともに拡大する可能性が高い”ということです。
問題は、こうした見通しについて“私たち自身がどう向き合う(対処する)か”が、いま問われているのです。



~Epilogue~

こうした人類の存亡に関わる大きな問題に対処すべく国際社会が立ち上がったのが、2015年に合意された『パリ協定』です。
この協定の意義として大きいのは、温室効果ガスの排出削減義務を各国に課したことよりも、むしろ各国に“「脱炭素」がカネになる”というパラダイム転換を与えたことです。
これによって各国の意識は「脱炭素を押し付けられている」から「誰が脱炭素の主導権を握るか」に転じ、自然エネルギーの技術革新を我先にと競うようになり、一大ビジネス・チャンスへと発展してゆきました。

しかし残念なのは日本で、政府による2030年の電源構成で原子力の比率22~20%を確保する政策により自然エネルギーの導入が抑制されたため、2016年度も化石燃料依存度を89%まで増やし(対2010年比+8%)石炭火力発電の輸出拡大を目指すなど、脱炭素にもビジネス面でも世界の流れに逆行しています。

昨年末放送されたNHKスペシャルでは、台風でも倒れず海の深い日本に適した「浮体式洋上風力発電」を開発した日本の企業が、国内で電力会社に電気を買い取ってもらえる見通しが立たないためにビジネス展開ができない…という現実に、私は心を痛めていましたが、ぼやぼやしているうちにデンマークの洋上風力世界最大手メーカーが日本の洋上風力発電に乗り出して来てしまったようです。
一方、上手に育んで欲しいと思った試みが、環境負荷が極めて小さく発電源として天候に左右されない【黒潮発電】です。
日本の太平洋沿岸には世界最大規模の海流[黒潮]が流れており、現在はまだ実験段階ですが将来的に九州、四国、紀伊半島、房総半島などの沖にそれぞれ設置すれば原発の代替電源になる可能性を見込めるといいます。




In the heat of the night they'll be comin' around
灼熱の夜、奴らは巡り来る
They'll be lookin' for answers they'll be chasin' you down
答えを探し、お前を追い回す

灼熱の夜が個々人の焦燥で済む話なら、それでよい…
それが、この夏に限った一時の問題であるならば。

でも、もしこれが未来の地球に待ち受ける“過酷な運命”の通過点であるならば、
今この時代を担っている世界のみんなが知恵と力を合わせ、最善を尽くすべきではなかろうか?

“手遅れ”にならぬよう…。



「ヒート・オブ・ザ・ナイト」


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tags : 1987年 ロック 熱い 夏テイスト 環境 ・災害 

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「素敵じゃないか」ザ・ビーチ・ボーイズ

2013.10.11

category : Beach Boys

Beach Boys - Wouldnt It Be Nice1 Beach Boys - Wouldnt It Be Nice2


The Beach Boys - Wouldn't It Be Nice(1966年)


~10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』テーマ・ソング!~

“嵐”松本潤&“のだめ”上野樹里主演・10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』テーマ・ソングです。
累計発行部数100万部を超え、“女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1”を誇る原作に加え、上記二人の
主演とあっては大ヒット間違いなし!
中学の同級生で互いがファースト・キスの相手である二人は引っ越しで別れて以来疎遠となっていましたが、
ある日偶然の再会を果たし恋が甦ります。
やがて二人は結ばれますが、その後不思議な出来事が…。

「素敵じゃないか」は原作ストーリーにも及ぼす重要なキーとなっていて、真緒(上野樹里)がいつも口ずさんでいる歌です。
映画にはテーマ・ソングの他にも“主題歌”が設けられていて、こちらは山下達郎の新曲「光と君へのレクイエム」が充てられています。

また、2004年にもアダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演のロマンティック・コメディ映画『50回目のファースト・キス』の挿入曲としても用いられたので、ご記憶の方もあるかもしれません。


~歴史的名盤『ペット・サウンズ』~

ビーチ・ボーイズは1960年代を代表するアメリカのロック・バンドで、名前の如く“海”をテーマとした作品が多く“サーフィンの象徴”といえる存在です。
イギリスを代表するバンド、ビートルズに対するアメリカのライバルとして比較されることが多く、60年代中頃に
なると作品創作にも互いの影響を及ぼすようにもなります。
この時期、ビートルズは次々と時代をリードする楽曲・サウンドを生み出すようになり、もはや“ステージで、ただロックを演奏するだけのバンド”とは呼べない存在にまでなっていました。
64年には、ビーチ・ボーイズの中心メンバー、ブライアン・ウィルソンが心の病を悪化させたためライブへの参加を止めてスタジオでの音楽作りに専念するようになり、両者の飽くなきサウンド追及が加速しそれぞれに“歴史的名盤”をもたらすこととなるのです。

スタジオ・ワークに専念するようになったブライアンは1965年、ビートルズの 『ラバー・ソウル』に衝撃を受けます。
これによりアルバムを単なる曲の寄せ集めではなく全体を一つのテーマとして成立させるアルバムの必要性を
感じ、それを具現化したのが1966年の『ペット・サウンズ(Pet Sounds)』でした。
しかしこれを聴いたビートルズのポール・マッカートニーやプロデューサーのジョージ・マーティンが逆に衝撃を
受け、負けじと『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を生み出すこととなるのです。
この切磋琢磨により二枚のアルバムは歴史的名盤として評価されることとなり、ローリング・ストーン誌の“500 Greatest Albums of All Time”でも『サージェント・ペパーズ…』が歴代1位、『ペット・サウンズ』が歴代2位として今も君臨しています。

…とはいえ『ペット・サウンズ』はブライアンが曲を作り、外部ライターのトニー・アッシャーにストーリーの概要を伝え作詞させ、スタジオ・ミュージシャンに演奏させたため、ほかのメンバーはほとんどヴォーカルとコーラスしか関与しておらず、実質的には“ブライアン・ウィルソン feat.ビーチ・ボーイズ”といっていいアルバムでしょう。


~「素敵じゃないか」~

「素敵じゃないか」は上記の通りブライアンとトニー・アッシャーによる作品でブリッジの部分をマイク・ラヴが
書き、ヴォーカルはブライアンとマイクがリードを執っています。
ビーチ・ボーイズとしては風変わりな作品が多い『ペット・サウンズ』に於いて「素敵じゃないか」は“らしさ”が
感じられる曲で、3rdシングルとしてBillboard Hot 100でも8位を記録しました。
印象的なキラキラして可愛いイントロのギターは重ね録りされていて、ブライアンによると“このギターと
アコーディオンは、心のときめきを音で表現した”そうです。

一方で彼は先天性聴神経障害で右耳がほとんど聴こえないため、当時左右2つのスピーカーから発する
ステレオ音が信頼できずこの曲も当初、モノラル盤でした。
色々な事情でライブ活動が難しいブライアンですが、今回は1985年の“ライヴ・エイド”での元気なパフォーマンスをご覧ください♪


~Lyrics~

とても短い曲であり、歌詞もシンプルです。

Wouldn't it be nice if we were older
ふたり一緒に同じ齢を重ねられたら、素敵じゃない?

…そんな風に語り掛ける展開は、まさに“タイトルの如し”でしょ?
とても素直な“プロポーズ・ソング”といえる内容で、心の曇りや迷いのカケラも感じられません。
先にも述べた背景に流れるキラキラしたギターはこうした心境の表現であり、恋をすると何もしていないのに
ふと笑みがこぼれてしまうのは、胸の中にあるこの“キラキラ”が心をくすぐっているせい?


Wouldn't it be nice if we could wake up
ふたり一緒に目を覚ませたら、素敵じゃない?

“同じ釜の飯を食った仲”という表現がよくありますが…
新しい一日の始まりを共に迎え、一日の終わりを共に確かめ合えるというのは、それ以上に意義があること
のように思えます。
物理的に最も近くいられる空間であり、心理的に最も近づける時間であるからです。
そういう気持ちで夢の世界へと導かれるいうのは、人生の極楽の一つといってよいかもしれません…。

また、他にも“キュン”とするフレーズが歌詞には溢れているので、是非このハッピーで素敵な歌の世界観を
楽しんでくださいネ♪


「素敵じゃないか」ザ・ビーチ・ボーイズ

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

過去の“ハッピー・ソング”作品…
「トップ・オブ・ザ・ワールド」カーペンターズ
「グローリー・オブ・ラヴ」ピーター・セテラ


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tags : 1966年 希望の愛 コーラス 映画00's- 夏テイスト 

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Author:Beat Wolf
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