Go-Go's - Vacation (1982年)~待ちに待った“Vacation”♪~ いよいよ、待ちに待った“summer vacation”へと突入です!
全国の小中学校は、おおよそ7/18~7/25(例外もある)から夏休みに入りますが、子どもたちにとって今が一番ワクワクしている時期でしょう。
アメリカの女の子たちもそれは同じようで、「Vacation」を聴いているとまさに“そんなfeeling”♪
しかし、我らが
“◎eat ▼olf” 先生はその能天気ぶりに対し、こう警鐘を鳴らしておられます…
“気をつけろ 楽しいウタには ウラがある” う~む…
凡人の私には単なるダジャレにしか思えないのですが、きっと深~い意味があるのでしょうね?
~概要~ Go-Go's(ゴーゴーズ)は1978年に結成された
メンバー5人全てが女の子のロック・バンド で、従前としたロックの“男臭さ・不良っぽさ”をただ模倣するのではなく、普通の女の子の感性を生かして
“よりポップに・可愛らしく” 表現し男女を問わず広い人気を獲得した最初の“ガールズ・バンド”でした。
彼女らの成功スタイルは
バングルス(過去ログ) や日本のプリンセス プリンセスに影響を与え1980年代に花開きますが、“花の命は短い”の喩えがあるように、何れも短命に終わっています。
ちなみに、
「あいにきて I・NEED・YOU!」 の
“GO-BANG'S” のバンド名は
“Go-Go's + Bangles” …という説もあるとか・ないとか??
「バケーション」は全米No.1を獲得した『Beauty and the Beat』に続くGo-Go's1982年の2ndアルバム
『Vacation』 からの1stシングルで、タイトルどおり8月に
Billboard Hot 100で8位(年間87位) を記録しています。
楽曲はメンバーによる共作で、ヴォーカルは後に
「Heaven Is A Place On Earth」(過去ログ) で一世を風靡する
ベリンダ・カーライル 。
高度なテクニックや凝ったサウンドを駆使しているわけではありませんが、イントロなどで演奏される爽やかでノリのいいラインがチャーミングで、その心地よさについ“
歩道橋の上から見かけた見かけた革ジャンに …
※ ”と歌い出しそうになるのは、私だけでしょうか?(※「今すぐKiss Me」LINDBERG
)
また、有名な『Vacation』アルバム・ジャケットのメンバーによる
“水上スキー写真” はPVにも反映されていますが…
コチラは、折角の“トリック”が
ネタバレ しちゃっていますね!?
VIDEO VIDEO ~Lyrics~ Now that I'm away 逃げ帰ってしまった、今のアタシ I wish I'd stayed 留まっていたらよかったのに “【away】なんかせず、【stay】してたらよかったのに…。”
楽しみにしていた「Vacation」なのに、歌は主人公の“後悔”で幕を開けます。
【away】の背景に何があったかは後で描かれていますが、どうやらその選択が裏目に出てしまったようです。
あなたもこんな“トホホ”、覚えの一つもあるのでは?
When you looked at me あなたに見つめられた時 I should've run もっと距離を縮めるべきだったのに ここが、物語のすべての始まり。
【you】に見つめられ、本当なら【run】すべきだったのにそれが実行できなかった…。
問題はどの方向に【run】するかで、“突撃”すべきだったのに“撤退”してしまった…という場面なのでしょう。
自分に自信があったらチャンスと捉えられるのでしょうが、主人公はそれが少し足りなかったかもしれません。
でも、お互いの気持ちがわかっているなら幾らでも挽回の余地はありそう…?
I should've known all along いずれ時が告げてくれること… That time would tell 最初から分かっていたらよかったのに あなたも、こんな妄想したコトあるでしょう?
そんな“反則ワザ”が使えるなら、人生で失敗なんかせずに済むのですから。
“今日の晩ごはん、何だろう? 《反則ワザ》 …おっ、カレーだな?♡”
“君には、そんな乙女ゴコロなんて一生理解できない気がする…。”
~Epilogue~ 私たちは一言に【vacation=休暇】と解していますが、語源を辿ると日本人と西洋人の休暇に対する捉え方の違いが浮き彫りとなって、案外面白いものです。
基になっている【vac】はラテン語に由来する
“空っぽ” を意味し(-ateは動詞をつくり、-ionは名詞をつくる)、アメリカで広く用いられます。
フランス語では【vacances(バカンス)】といい、彼らにとってそれは
“人間が元気に生きていくため必要なもの” として認識されているそうです。
こうして見てみると
西洋人にとって【vacation】は“責任・義務から開放され、家を空にして出掛ける”という哲学 が根底にあり、日本語の“休暇”という翻訳だけでは説明しきれない文化といえます。
つまり、彼らにとって【vacation】とは“一切の仕事を忘れ日常を離れて遊ぶ(か何もしない)”ものであって、“家でのんびり過ごす”はその概念に入らないのです。
A week without you あなたのいない一週間… Thought I'd forget きっと、忘れられると思ってた 楽しみにしていた【vacation】…
もしもあの時“yes”と答えたら、心に描いた夢が現実となっていたことでしょう。
でもそれが叶わなかったからと、一度は“好きになった人”を忘れる必要なんてありません。
忘れようとして忘れられるものではないし、有り余る時間を家でじっとしていたら思い出したくなくても思い出してしまうでしょう?
それだったら、“一度しかない今年の【vacation】”を精一杯過ごすべきです。
日本の夏にも豊かな海や山、心躍らせる花火や祭り、工夫を凝らしたイベントやアトラクションが用意されています(誰かさんみたいに、水上スキーも面白そう?)。
あなたにとって、楽しい夏休みでありますように♪
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1982年 ガールズ・ロック 失恋