~ Many miles away something crawls from the slime... ~ あなたはUFOや宇宙人、幽霊、ツチノコ、雪男、口裂け女…の存在を信じますか?
(
…口裂け女? )
今年1月のあるネット記事によると、長年に亘りその存在が議論の的となってきた
“【何物か】の目撃情報がここにきて急増している” との話題がありました。
目撃が増えた理由はスマホとライブカメラの性能が向上したことで、ファンクラブの会長は“正体がわかる日もきっと近い”と期待を寄せているそうです。
その
【何物か】 は、日本から遥か5700マイル離れた暗い湖に潜んでいるといわれている…。
~概要~ 「シンクロニシティーII」はスティング(Sting)擁するイギリスのロック・バンド、ポリス (The Police)1983年の5thアルバム
『シンクロニシティー(Synchronicity)』 の収録曲で、3rdシングルとして
Billboard Hot 100で16位 を記録しました。
「II」があるからにはもちろん「Synchronicity I」
があり、こちらはアルバムのオープニング曲となっています。
アルバム・タイトルを冠した
楽曲の作者はスティング で、本曲を含むアルバムの多くは007シリーズの原作者イアン・フレミングのジャマイカの別荘【Golden Eye】で書かれました。
スティングはここに滞在中、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)の著作を読み漁ったといわれており、本作は
ユングが提唱した【Synchronizitat】(独語)の概念に着想を得たも のです。
また、一説によると「Synchronicity II」はアイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats)の詩
「The Second Coming」 からインスピレーションを得ているともいわれています。
吹き荒れるごみ処理場のような大掛かりなセットとSF風の衣装をまとったスティング《写真・左》が強烈なキャラを演じるド派手なPVは、前作
「見つめていたい」(過去ログ) でこれと対照的な渋いモノクロ映像で世界に絶賛された
ゴドレイ&クレーム (Godley&Creme)による作品。
実は、スティングは本曲がリリースされた1984年にフランク・ハーバートのSF大河小説を原作とする映画『デューン/砂の惑星(Dune)』にフェイド・ラウサ(Feyd-Rautha)《写真・右》という悪役で出演しており、「Synchronicity II」PVでの彼は映画の悪役とイメージが重なります。
VIDEO VIDEO VIDEO VIDEO ~Lyrics~ The secretaries pout and preen like cheap tarts in a red light street, 秘書たちは、赤線街の安っぽい売春婦の如くふくれっ面で身繕いしているが But all he ever thinks to do is watch. 頭にあるのは、“警戒” 歌詞は、全体のテーマを象徴する複数の【あるある話】で構成されており、この部分は[industrial](産業労働者の)あるあるです。
【tart】はスラングで[ふしだらな女・売春婦]、【red-light】も[売春宿]を表す言葉で、日本でも戦後一時(1958年まで)設けられていました。
一般に【秘書(secretary)】というと[女性]のイメージがあると思いますが、この話に限っては[all he]とあるので、【男性】のようです。
彼らが[ふくれっ面]で[警戒]している心理は、たとえあなたが秘書でなくとも[そういう上司]の下に配された経験があるならお解りになるでしょう。
Packed like lemmings into shiny metal boxes. まるで、光る金属の箱に詰め込まれた Contestants in a suicidal race. 自殺を競い合うレミングの群れ ここは、[地獄のラッシュアワー]を表す部分で、日本でも[光る金属の箱に詰め込まれ]通勤なさっている方も多いので、これも[あるある]でしょう?
【Lemming】は北極近辺に生息するネズミの一種で、面白い習性を持つことで知られています。
和名・
タビネズミ(旅鼠) と名付けられるように時折[集団移住]する習性があり、その際に
群れで次々と崖から海や川へ飛び込み 渡る行動がみられることから、スカンディナヴィア半島ではかなり長い間【レミングは集団自殺をする】と信じられていたそうです。
動画はその現象を映像に収めたものですが、まるでオカルト映画を見ているかのよう…。
VIDEO Many miles away something crawls from the slime 遥か何マイル彼方、スコットランドの暗い湖の底… At the bottom of a dark Scottish lake. ぬかるみから、“何物か”が這い出してくる 昭和の時代にご記憶のある方なら、このラインに登場する“何物か”の正体に思い当たる節がおありでしょう?
もちろん歌中では[something]とまでしか言及されていないので正解はありませんが私が思い浮かべたのは
【ネス湖のネッシー】 《写真》であり、記事冒頭の近年目撃情報が急増しているというのもこの未確認生物です。
「Synchronicity II」についてスティングは
、“妄想の境界に立つ人々の抱えた不安の増大が、スコットランドの湖の怪物を目覚めさせる” と語っています。
~Epilogue~ 【synchronicity】とは、
“意味のある偶然の一致” を表す言葉…
第2次安倍内閣が発足し5年、昨年来その安倍晋三首相に極めて近しい人物の周辺で、その絶大な権力と栄耀栄華ぶりを垣間見せる出来事が[同時的に]浮かび上がってきました。
まずは
【安倍首相夫人】 である安倍昭恵氏が【名誉校長】を務めていた瑞穂の國記念小學院(森友学園)の建設予定地を巡り、
国有地が約8億円値引きで相場の1割程度で売却 された問題。
驚くべきは値引き額よりその
【異次元の待遇】 で、財務省が過去5年間で扱った公共随契のうち森友学園に許可した特例は①売り払い前提の定期借地とする特例処理(1194件中、森友1件のみ)、②瑕疵担保責任免除の特約(1件/1194件)、③延納の特約(1件/1214件)、④契約金額の非公開(1件/972件)という極めて異例な扱いがされており、
これらが単なる偶然で1者に起こり得る確率は1兆7000億分の1 です。
次に、
【安倍首相の腹心の友】 加計孝太郎氏が理事長を務める
学校法人加計学園が【特例的に獣医学部新設を認められ、かつ最大96億円の補助金】 が出される問題。
【
認可は安倍首相を議長 とする極めて近しい閣僚(麻生・菅・石原伸・山本幸三氏)と5人の民間議員】で構成され、【
民間議員の中には国家戦略特区による規制緩和の受益当事者 も含まれています】(※当時のメンバーです)。
2017年1月4日に獣医学部新設の告示 がなされ、
7日後の1月11日に応募締め切り 、
【2018年4月に新設可能である1校に限って認める】という条件 が付せられました。
ちなみに加計学園は、2016年に文科省が始めた
『私立大学研究ブランディング事業』に選定された40校のうち唯一2校(岡山理科大と千葉科学大)認められ 、三年間以上の
補助金交付 を得ています。
安倍首相を描いた著書『総理』で安倍氏に[山ちゃん]と呼ばれ、会食や山登り・靖国神社参拝など
私生活でも家族ぐるみの間柄の【元TBS記者・Y氏 】に掛かった準強姦容疑事件 (ただし安倍氏は1/30の参院予算委で“取材対象として知っている”と特別な間柄を打ち消す発言)。
メディアで殆んど触れられることは無いものの、
所轄署で逮捕状まで取った準強姦容疑案件を当時の警視庁刑事部長(元・菅義偉官房長官の秘書官)の一存で逮捕を取り下げさせた ことは、刑事部長本人も認めています。
スーパーコンピュータ開発会社
『ペジーコンピューティング』が経済産業省の所管する国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金 計約6億5千万円を騙し取った詐欺罪 で社長が逮捕・起訴された事件。
ペジー社は2017年にも文部科学省所管の科学技術振興機構
(JST)から60億円の無利子融資 (うち52億円が支払済み)を受けており、2016年10月に
従来より短い募集期間を経て選定 されています。
そして、この
ペジー社の顧問を務めていた人物こそ【元TBS記者・Y氏】 です。
コンピュータや経営の専門家でもないY氏が、スパコン開発会社で果たした【重要な役割】とは…?
そして、
~
とは金額やスケールが桁違いといえるのが、
【リニア中央新幹線をめぐる大手ゼネコン各社による不正入札談合事件】 です。
もともと本件は2007年に
JR東海が自己資金でリニアを建設すると発表 し始まった事業でしたが、2016年に
安倍首相がリニア計画を前倒して公的資金である財政投融資3兆円を低利で投入 することを表明 、そこから国家的プロジェクトへと様相を変えた経緯がありました(損失分は誰が負担?)。
ちなみに、
【JR東海の葛西敬之代表取締役名誉会長】 は第一次安倍政権下で国家公安委員と政府の教育再生会議委員を務め、
【安倍晋三最大の財界ブレーン】 とも形容される存在であり、現に第2次安倍内閣の発足後から第3次改造内閣の誕生まで(2012年12月26日~2017年8月3日)で
面会日数が41日と財界人最多 で、2位の榊原定征・経団連会長の23日に2倍近い圧倒的な親密さです(※週刊ダイヤモンド調べによる)。
…それと、最後に“もう一つ”
前回テーマ【
#くいもんみんな小さくなってませんか日本 】
今この国で
誰が得 をし、
誰が損 をしているのか…
あなたは、今この国で起きている現象が“単なる偶然”と思われますか?
それとも、これらの現象には“共通性のある意味または意思の下に起きている”と考えますか?
一つひとつが不明確で、もやもやとした現象でも、複数の点と点をつなぎ合わせてみることで
浮かび上がった
【synchronicity(意味のある偶然の一致)】がその答えへと導いてくれる のです。
【'18.02.10追記】
安倍政権は2/6、
“契約社員および最低賃金で働く労働者にも裁量労働を適用可能”とする政府答弁書を決定 しました。
【裁量労働制】 とは、[労使間であらかじめ合意した労働時間(例えば8時間)で契約すると、労働者は実際の労働時間とは関係なく(4時間であろうと12時間であろうと)、定額賃金を支払う(つまり8時間分の賃金)労働契約]です。
つまり最低賃金労働者であっても、契約によっては
残業という概念は撤廃され、残業代も支払われなくなる可能性 が出てきました。
これまで安倍政権は裁量労働制導入に際して、野党の【残業代ゼロ法】【定額働かせ放題法】という批判に対し、“[企画業務型]と[専門業務型]に限って”と説明してきましたが…。
(気味が悪いのは、2/10 01:00現在ネット上でも
大手メディアがこれを殆んど報じていない ことです。国民の広範に亘る重要な変更なのに…。)
「シンクロニシティーII」 VIDEO 続きはこちら >>
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