I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「パワー・オブ・ラヴ」ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

2023.09.06

category : Huey Lewis And The News

Huey Lewis And The News - The Power Of Love (1985年)

80年代を象徴する映画(BTTF)とポップ・アイコン(MJF)、HL&TNの「パワー・オブ・ラヴ」♪

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tags : 1985年 ロック/ポップ 希望の愛 恋のアドバイス スポーツ/ドライブ 映画80's マイケル・J・フォックス CM曲 

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「ミッショナリー・マン」ユーリズミックス

2022.03.29

category : Eurythmics / Annie Lennox

Eurythmics - Missionary Man (1986年)

ユーリズミックスがマイケル・ジャクソンに並ぶ時代を超越した創作者であることを象徴する作品 ♪

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tags : 1986年 Rock/ソウル 恋のアドバイス グラミー 名作MV 偉大な歌手 

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「冷たいハート」ポーラ・アブドゥル

2022.01.24

category : Paula Abdul

Paula Abdul - Cold Hearted (1989年)

自身のダンサー/振り付け師のキャリアと、デヴィッド・フィンチャーの映像力が融合した名作MV

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tags : 1989年 ダンス/Pop 恋のアドバイス 名作MV デヴィッド・フィンチャー 新型コロナ  

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「ホワット・シー・ウォンツ」バングルス

2018.09.28

category : Bangles

Bangles - If She Knew What She Wants1 Bangles - If She Knew What She Wants2


The Bangles - If She Knew What She Wants (1986年)



~概要~

「ホワット・シー・ウォンツ」はアメリカのガールズ・バンド、バングルス(The Bangles)がブレイクするきっかけとなった「Manic Monday」(過去ログ)に続いてアルバム『シルバースクリーンの妖精 (Different Light)』からリリースされた2ndシングルです。
1stシングル「Manic Monday」(全米2位)と3rdシングル「Walk Like an Egyptian」(全米No.1)というインパクトに挟まれ本曲はBillboard Hot 100で29位という地味なアクションでしたが、私にとってはこの2曲以上にお気に入りであり、ビートルズ・フリーク揃いであるバングルス本来の魅力を味わえる作品といえるでしょう。

歌っているのは「Manic Monday」のヴォーカルを務めたスザンナ・ホフス(Susanna Hoffs)で、残りのヴィッキー&デビー・ピーターソン姉妹とマイケル・スティールらが“掛け合うコーラス”は、まさにビートルズ初~中期を彷彿させる魅力を感じさせます。
作者はアメリカのシンガーソングライターのジュールズ・シアー (Jules Shear)…というより、“シンディ・ローパー「All Through the Night」(過去ログ)を書いた人”、と言った方がイメージし易いでしょう。
「If She Knew What She Wants」は元々ジュールズ・シアーが1985年に自身のアルバム『The Eternal Return』で発表した楽曲で、バングルスはその歌詞の一部を変更した上でカバーしています(後述)。

PVは、2種類制作されています。
一つは広く知られる【北米版】で、一部“モノクロ映像”が用いられたり“メンバーのムフフなシーン”がフィーチャーされており、スザンナのお母さんで映画監督のTamar Simon Hoffsが制作したものです。
もう一つはヨーロッパで見られた【UK版】で、こちらは“セピア色”と“回転するセット”が特徴となっています。


The Bangles - If She Knew What She Wants (UK Version)
 
 



~Lyrics~

If she knew what she wants
もしも彼女が自分の欲しいものを知っていたなら
(He'd be giving it to her)
(きっとカレはそれをあなたに与えてくれたはず)

バングルスver.の「If She Knew What She Wants」は、【she】と【he(sheの恋人?)】の関係に対する【I(sheの友人?)】の視点で描かれており、この構図はビートルズの「恋のアドバイス 」を思い起こさせます。
「恋のアドバイス 」は背中を押すように囃し立てる勢いがありますが、本曲の遠い懐かしさを感じさせるメロディとバングルス特有のあたたかく厚みのあるコーラスは、まるで友人(または女性全般)をやさしく見守っているかのようです。


But she wants everything
だけど、彼女は全てを欲しがったり
(He can pretend to give her everything)
(カレは全て与えられる“ふり”をする)

彼女は全てを欲しがったり、欲しいものは何もないと言い出したり、一体どんな人物なのでしょう…。
“全部欲しい”と言われたら、カレだって全部あげられる“ふり”でもするしかないでしょ?
(ドラえもんじゃないんだから!)

…かといって、“欲しいものは何もない”というのも少しさみしいかも?
こんな風に、相手の届く範囲に上手に投げてあげなきゃ♪ 



 …オレ、犬じゃね~し!


I'd say her values are corrupted
彼女の気分は“風”次第
But she's open to change
風の変化に動じ易い

【風】に相当する言葉は原文に無く、“作文”しました。
どうやら彼女は“移り気”な所があって、周りの人を振り回してしまうことがあるのかもしれません。
…だからといって【corrupt(堕落する、買収される、不道徳な、邪悪な…)】というのも、あんまりな気がします。

人の言うことを聞かないタイプではなく、【open to】から察すると“状況や人に影響され易くて気持ちがコロコロ変わる”タイプなのかもしれません。



~Epilogue~

If she knew what she wants
もしも彼女が自分の欲しいものを知っていたなら…

「If She Knew What She Wants」は、元々は作者ジュールズ・シアーが自ら歌うために書いた作品であり、【I(男性)】の【she】に対する視点で描かれています。
話の筋からすると、【I】と【she】は恋人(夫婦)関係でしょうか…。



なのに、【she】は“自分の欲しいものがわからない”というのです。
もしも灼熱の砂漠を飲まず食わずで一日中歩き回っていたとするなら、そのとき欲しいものが何かを迷うことはないでしょう。
つまり【she】には、そこまで切実に得なければならないものが無いということになります。
でも既に最愛の人を得て、大事にされ、穏やかな暮らしが生涯続くと思えるなら、“それ以外に欲しいものはない”と思っても不思議ではありません。

世の中には自分で使い切れないほどのお金を稼いでもまだ“底なしに欲しい”人もいれば、どんなに欲しいと願っても“一滴の水さえ得られない”人も存在します。
程度の差こそあれ“飢えている”という点でこの両者は“不満”状態にありますが、その何れでもないといういう意味で【she】は“満たされている”といえるのです。


 むしろ、【she】はこんなタイプ?


(I'd be giving it to her)
(きっと僕はそれを君に与えあげたのに)

放っておいて欲しいくせに、放っておかれるとさみしくなる…
そんなタイプの【she】は、寄って来た時おもいっきりかわいがってあげるのが上策? 



「ホワット・シー・ウォンツ」


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tags : 1986年 ガールズ・ロック 恋のアドバイス コーラス 

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「あの娘にアタック」ビリー・ジョエル

2015.05.29

category : Billy Joel

Billy Joel - Tell Her About It1 Billy Joel - Tell Her About It2


Billy Joel - Tell Her About It (1983年)



~「あの娘にアタック」…の日?~

. あなたは、“6月第一日曜日(今年は6月7日)”が「あの娘にアタックの日」ということをご存知ですか?
…えっ? そんなの聞いたことがない? (バレたか…
実は、“プロポーズの日”です♪
…えぇっ! それもウソくさい? (これはホントです!
全日本ブライダル協会が1994年に制定したそうで、“ジューン・ブライド”啓蒙活動の一環といった所でしょう。

さて…
それでは、「あの娘にアタック」を推奨しているビリー先生のお手並み拝見といきますか ♪ 



~概要~

「あの娘にアタック」は1983年の9thアルバム『イノセント・マン(An Innocent Man)』からの1stシングルで、ビリー・ジョエルにとって2曲目のBillboard Hot 100のNo.1(1週/年間44位)であり、イギリスでは同年2番目に売れた作品です。
作者はビリー自身で、プロデュースは『The Stranger』以来お馴染みのフィル・ラモーン。
『イノセント・マン』はビリーが少年時代好きだった1950~60年代R&Bやドゥー・ワップへのオマージュが込められており、「アップタウン・ガール」(過去ログ)など明るく前向きなラブ・ソングが多く収録されました。
ビリー本人によると、「Tell Her About It」は特に“シュープリームスやマーサ&ザ・ヴァンデラスを思い浮かべて書いた”そうです。

本作でビリーは20年も前の音楽をフィーチャーしていますが1960年代と1980年代のそれには案外共通性も多く、80年代育ちの私にとっても60年代音楽は違和感なく心に入ってきた記憶があります。
実際、シュープリームスの「You Keep Me Hangin' On」やマーサ&ザ・ヴァンデラスの「Dancing In The Street」は80年代にカバーされ大ヒットしているし、ビリーの「Tell Her About It」や「アップタウン・ガール」、ライオネル・リッチーの「ユー・アー」(過去ログ)のような古いモータウン・サウンドへのオマージュいっぱいのテイストも、流行の最先端だったデュラン・デュラン に劣らず人気を獲得しました。

また音楽同様、PVが楽しい映像になっていて、“ビリーが1963年の『The Ed Sullivan Show』に出演するという設定”も気が利いているし、ナンといっても登場するエド・サリヴァンのそっくりさんの演技が秀逸で、彼の特徴的なモーションに思わず笑ってしまうことでしょう♪
ちなみにUK盤シングルの写真《右》は、この収録から撮られたものです。





~Lyrics~

Listen boy
いいかい…
It's good information from a man Who's made mistakes
これは、かつて過ちを犯した男からの耳よりの情報

上でも触れた通りこの作品はシュープリームスやマーサ&ザ・ヴァンデラスに発想を得ており、彼女らがしばしば女の子に向けて“よく聞いて、…こうするのよ”とメッセージしていたのを、ビリーは男の子向けに“いいかい、よく聞くんだ”という風に言い換えた形を採っています。
シュープリームスの「恋はあせらず」(過去ログ)などはその典型で、ここではママが娘にアドバイスする形になっていました…。


Cause now and then
女の子というものは
She'll get to worrying
時々、不安になるものなんだ

一般に、男性と比べ女性にとって“安心”はより重要な要素であり、故に不安に苛まれ易いといえるのでしょう。
女性が“愛の証”を頻繁に確かめようとするのはこのためで、それを実感することで安心を得ているのです。
(求めてこない場合、心の中で導火線が…?
これに対し“釣った魚は‘絶対的に’自分のもの”と疑わない男性はエサ(愛情)を与えることを怠り、それでも彼女から自分へ注がれる信頼は揺るがないと信じて疑わない(想像もしない?)。
況(ま)してや…

Though you may not have done anything...
たとえ、“疚(やま)しいこと”をしてないとしても

…あれ?
子どもにこんなハナシ、理解できるのかなぁ!?
ビミョ~な乙女心を子どもに説明するって、難しそう…。
(大人の男性だって、よく解っていないのに?


Just a word or two that she gets from you
君が放つ僅か一言二言が
Could be the difference that it makes
隔たりとなって過ちを生むんだ

この歌は“思ったこと全部、伝えよう!”とアドバイスをしていますが、ここはクギを刺すように戒めています。
どんなに信頼している相手であっても、その瞬間毎に心の内を正直に口にしていたら何処かに気持ちのズレが生じることもあるはずです。
出掛ける前“この服似合ってる?”と訊いて“似合ってない”と言われたら、出掛けるのを止めたくなるほどヘコむでしょ?
その辺が“実践”の難しい所で、小さいことだけどそれが積み重なると気づかぬ間に大きな隔たりとなっていることもあるものです。



~Epilogue~

この曲が発表された1983年は、ビリーにとって重要な転換点となった年でした。
彼は10年近く連れ添った妻エリザベスと同年7月に離婚、それを見届けるように7月28日にリリースされたのが「Tell Her About It」だったのです。
離婚したというのに何とも皮肉なタイトルですが、それがこの失敗から得た教訓だったとすれば納得できるのではないでしょうか?
ビリーはその前年モデルのクリスティ・ブリンクリーと出逢っており(「アップタウン・ガール」に登場する女性)、「Tell Her About It」を自ら実行して1985年に彼女とゴール・イン…
この頃の彼の心境は、“推して知るべし”でしょう。


前回『男はつらいよ』を引き合いに出したせいか、この歌が寅さんへの応援歌にも聴こえてしまう…
(寅さんって、普段は饒舌なのにイザとなると“蛇に睨まれた蛙”ですよね?


多くの場合、付き合い始めの“告白”も“プロポーズ”もその主導権が男性に委ねられることが大半ですが、それが苦手な人は“そこから先”には進めず、真面目な人ほどプロポーズの決まり文句“君を幸せにする”の重責を一身に背負わねばと苦悩してしまうものです…

 “…だって、‘結婚は判断力の欠如’って誰かが言ってたよ。
(こっ…コレっ!?

想いを伝えるには“話し上手と勇気”が必要ですが、その先…末長いパートナーとして不可欠な要素こそ、彼が秘めている“やさしさ・誠実さ”なのだと思います。
少し頼りないけれど、そんな素敵な“彼”の勇気を後押しする言葉… 

Tell her about it
あの娘に伝えよう
Tell her everything you feel
君が感じていること、すべて



「あの娘にアタック」


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tags : 1983年 ドゥーワップ 恋のアドバイス 楽しい 

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