I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「イエスタデイ・ワンス・モア」カーペンターズ

2023.03.11

category : Carpenters

Carpenters - Yesterday Once More (1973年)

素敵な人との出会いが人生を豊かにするように、名曲は生涯あなたと素敵な泣き笑いを共にする

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tags : 1973年 AC 郷愁 ラジオ CM曲 美声  

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「カリビアン・ブルー」エンヤ

2021.07.22

category : Enya

Enya - Caribbean Blue (1991年)

世界人類がエンヤのように穏やかで、涼やかな「Caribbean Blue」を心に描く夏でありますよう

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tags : 1991年 ケルト 希望 ヒーリング 美声 CM曲 

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「渚の誓い」エア・サプライ

2020.07.14

category : Air Supply

Air Supply - Making love out of nothing at all (1983年)

80年代の“夏”と言えばサザンにチューブに、エア・サプライ!清涼感ある歌声をどうぞ ♪



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tags : 80's AOR せつない愛 ドラマ 清涼感 美声 ジム・スタインマン 

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「ウェスタリング・ホーム」ケルティック・ウーマン

2017.09.08

category : Celtic Woman

Celtic Woman - Westering Home1 Celtic Woman - Westering Home2


Celtic Woman - Westering Home (2015年)



~ Celtic Woman Voices of Angels World Tour ~

2006年のトリノ・オリンピック、フィギュア・スケート荒川静香選手のエキシビションでテーマとなった「You Raise Me Up」で日本でもその名が知られるようになった女性音楽ユニット、ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)が6年振りの来日公演を行います。
日程等についてはメンバーからも日本の皆さんにお知らせが届いているので、映像でご覧下さい。

今回の来日は昨年リリースされたアルバム『Voices of Angels』に基づくツアーで、直前のインタビューで彼女らは
“観客の皆さんが一曲ごとに、それぞれの曲が持つ要素と調和し、アイルランドの鼓動をコンサートを通して感じて欲しいです。実際にアイルランドに訪れたかのような感覚とそこにある心の温かさなどを、この公演を通して感じて頂ければと思います。”
…と、語っています。





~概要~

ケルティック・ウーマンは2004年、“クラシック音楽とアイルランドの伝統音楽のアンサンブル”というコンセプトの下、誕生したグループです。
メンバーはアイルランド出身の女性で構成されていますが固定的ではなく、常時入れ替わっているといって過言ではありません。
同国出身のエンヤがそうであるように、ケルト音楽やゲール語(アイルランド・スコットランド・マン島の伝統的言語)という“ローカルな要素”を背景としながらも、クラシックやポップス、そして透明感ある美しい歌声という“洗練された要素”を融合させることによって、洋の東西や時代の流行に左右されない“素材そのものの良さを味わえる”ことが、何より彼女らの最大の魅力といえるのでしょう。


「ウェスタリング・ホーム」は2015年の10thアルバム『Destiny』の収録曲ですが、シングル・カットやタイアップはありません。
ヴォーカルはスーザン・マクファーデン Susan McFadden、マレード・カーリン Mairead Carlin、イーハ・マクマホン Éabha McMahonが、フィドル(ヴァイオリン)はマレード・ネスビット Máiréad Nesbittが担当しています(今回のツアーではメンバーに一部変更があります)。
作品は長い船旅からの故郷への郷愁をテーマとしていると思われますが、彼女らの歌声はあまりに爽やかで、まるで“‘花よ蝶よ’と歌う森の妖精”に聴こえなくもありません? 

…そんな「Westering Home」はケルティック・ウーマンがオリジナルではなく、当地では小学校で習うほど親しまれるスコットランドの伝統歌です。
楽曲は1920年代にスコットランドのHugh S. Robertonの作とされる一方、実はこれも二次創作のようで、Wikiによると原曲はアイルランドに古くから伝わる「Trasna na dTonnta」(ゲール語)と言及されています(確かにメロディーは同じ)。
元々はアイルランド北部沿岸にあるグウィドー(Gaoth Dobhair)のことを歌っていたようで、それをHugh S. Robertonがスコットランド向けに歌詞を改め、言語も英語に変更したと推測されます。

  
 



~Lyrics~

Westering home with a song in the air
故郷の歌と共に、西へと向かう
Light in the eye and its good by to care
瞳はきらめき、憂いにはさようなら

一見平易な言葉が並んでいるように見えて古い言葉や方言が混じった歌詞であり、加えてここで【home】を普通に[家]と解すると後で“何か変な感じ”が残ってしまうのです…。


Where are the folk like the folk o' the west?
家族のような西の民は何処?
Canty and couthy and kindly, the best
陽気で、親切で優しい最高の人々

ここでの【folk(s)】も同様で、単純に[人々]と捉えるとこのフレーズに何の意味があるのか理解できなくなってしまいます。
しかし、これを[共通の祖先や伝統・文化を受け継ぐ人々]と捉えると前後関係も違和感がなくなり、先の【home】もこの概念に従って“広い意味での家[故郷・故国]”と捉えると、ようやく“作品の心”へと導かれた気がしました。


Tell me of lands of the Orient gay
教えて…東の洋(うみ)の世界の繁栄
Speak of the riches that come from Cathay
“キャセイ”からの富の伝説

【Cathay】は10世紀に中国北部に遼を建国した契丹(きったん・Qitai)の英語訳で、13世紀に『東方見聞録』を編纂したマルコ・ポーロによってヨーロッパに伝えられました。
当時の中国はモンゴル帝国の[元]として繁栄を極め、クビライの厚遇を受けたマルコ・ポーロ自身も巨万の富を持って帰国しました。
これが大航海時代に脚光を浴び、探検家が先を競って世界へと繰り出すきっかけになったともいわれます。



~Epilogue~

「Westering Home」はスコットランド西岸にあるアイラ島(Islay)をテーマとしています《写真左・赤丸》。

…まずアイラ島ってどんな特徴があるのだろうと検索してみると圧倒的なのが“ウイスキーの聖地”についてで、とりわけアイラ島で作られるピート(泥炭)によるスモーキーなスコッチ・ウイスキーは“アイラ・モルト”として世界中で愛され、2016年現在8つの蒸留所があるそうです。
その中の一つブナハーブン(Bunnahabhain)蒸留所で製造されたウイスキーのラベルには、故郷を望む船乗りのイラストと共に“Westering Home”の文字が刻まれており《写真・右》、本曲がどれほど地元で愛されているのか改めて実感させられました。

また、アイラ島に関連して出てきたのが作家・村上春樹で、彼はスコッチ・ウィスキーとアイリッシュ・ウィスキーをテーマとして、1999年にアイラ島とアイルランドを巡った紀行『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を発表しています。

Celtic Woman - Westering Home3 Celtic Woman - Westering Home4


一方アイラ島は“ヘブリディーズ諸島の女王”と称され、人口密集地のエディンバラやグラスゴーから少し離れた西端にあるためあまり開発がなされておらず、“スコットランドで最も美しい島”ともいわれています。
今回見つけた動画によると、確かに一部に集落が点在する以外殆んどは起伏のある丘陵地や牧草地で、目を引くのは海と海岸の美しさで、ここにはイルカやアザラシも訪れるそうです。
また、ウイスキーの名産地だけあって水系が豊かで、ヨーロッパで最も優れたブラウントラウト釣りの名所の一つとして知られています。




…かつて(14~16世紀ごろ)、アイラ島は“あるケルトの氏族”が支配するスコットランド西海岸とアイルランド北岸一帯の中心地でした。
その後イングランドとの勢力争いに敗れ領地を失い氏族制度も解体、彼らの多くが国外へと逃れてゆきました。
それから長い歳月を経た1940年、大西洋を越えて移住した彼らの末裔がアメリカ・カリフォルニアで商いを始め、2010年には全世界121カ国・約3万店舗をもつ世界最大のファストフード・チェーンストアにまで発展を遂げました。
…そう、あの【マクドナルド(McDonald)】です。

Ah but it's grand to be woken at day
あぁ…それは、壮大なる一日の目覚め
And find yourself nearer to Islay
アイラの島近く、自らの運命を識る

今も世界で愛されるウイスキーの伝統を継ぐもの、そして海を渡り世界の誰もが知るブランドを確立したもの…
その“源流”は、この小さな島にありました。



「ウェスタリング・ホーム」


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tags : 2015年 ケルト 故郷 美声 

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「ザ・クリスマス・ソング」ナット・キング・コール

2016.12.16

category : Christmas

Nat King Cole - The Christmas Song1 Nat King Cole - The Christmas Song2


Nat King Cole - The Christmas Song (1961年)



~ザ!Christmas Song~

“クリスマス”といえば欧米の主要な宗教であるキリスト教を代表する行事の一つですが、こと“クリスマス・ソング”に関してはキリスト教国ではない1990年代頃までの日本の方が旺盛に新作が創作されていたような気もします。
(近年は日本でも印象的な新作が生まれていないようにも思えますが…)
…とはいえ、由緒・伝統あるクリスマスにはノスタルジックなテイスト漂うゆったりとした古い歌が実によく似合うものです。

今回ご紹介する「The Christmas Song」も70年以上前に生まれた作品であり、まさにタイトルの如く21世紀の現在も変わらずアメリカ国民に愛され続けているクリスマス・ソングです。
どうぞ、素敵な歌声と共に最後までごゆっくりとお過ごしください。 



~概要~

「ザ・クリスマス・ソング」はフランク・シナトラと並ぶアメリカ・ジャズ界の巨人であった歌手/作曲家メル・トーメ(Melvin Howard “Mel” Tormé)と、当時彼とコンビを組んでいたソングライター、ロバート・ウェルズ(Robert Wells)が1945年に共作した作品です。
楽曲自体はほんの40分で出来上がったものの最初のレコーディングはそのメル・トーメではなく、1946年6月にナット・キング・コール率いる“The King Cole Trio”による最少編成でのシンプルなものでした。
しかしこの音源は所属レーベルであったキャピトル・レコードの反対に遭い発表は叶わず、40年以上経った1989年にようやく初公開されています。

1946年8月、初めてレコードとして発売されることとなる音源が“The King Cole Trio with String Choir”によって録音、その名が示すとおりここで初めてストリングス(弦楽四重奏およびハープ)が編成されました。
このバージョンは同年11月に78回転盤(蓄音機用レコード)としてリリースされ、ポップス/R&Bチャートの双方で大ヒットという成果を残しています。
1953年11月には、初めて磁気テープを使用しネルソン・リドルのフル・オーケストラを加えた3度目の録音が78回転SP盤(10インチ)/7インチ45回転盤の双方で発売されました。

1961年3月、ナットの初期のヒット作をステレオで再録音するという企画のアルバム『The Nat King Cole Story』のため、「The Christmas Song」は4度目のレコーディングが試みられ、アレンジは1953年ver.とほぼ同じだったものの円熟味を増したナットのヴォーカルとステレオ録音ということから、現在まで最も知られているのがこの1961年ver.です(1991年にはデジタル・リマスターが施された)。


ナットの“ベルベット・ヴォイス”があまりにも有名な「The Christmas Song」ですが同じ“ベルベット(The Velvet Fog)”の称号を持つこの曲の作者メル・トーメ自身が歌ったバージョンも忘れてはなりません。
それ以外にもクリスマスのスタンダード・ナンバーである本作はフランク・シナトラやビング・クロスビーといった“いかにも”な大物たちが競ってカバーしていますが、ここではナットの愛娘ナタリーとイタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリがデュエットした映像と、ナットに負けない美声のアーロン・ネヴィルver.をご紹介いたしましょう。

でもリストの中にはこの曲のテイストとは正反対のイメージの意外な大物もカバーしていて、特に興味を引いたのがジェームス・ブラウンとボブ・ディラン!
強烈な個性をもつ彼らがこのスタンダード・ナンバーを歌うと、果たして…? 


 
 



~Lyrics~

Chestnuts roasting on an open fire
暖炉で炙(あぶ)られる栗
Jack Frost nipping at your nose
鼻を凍えさせるジャック・フロスト

【Jack o' Frost】は冬になると現れるというイングランドの民間伝承に登場する“霜の妖精”で、笑い声をあげて寒気をふりまき、怒ると人間を凍らせたりする恐ろしい存在とされ、霜や厳寒の擬人化表現でもあります。

1945年7月、「The Christmas Song」の作者の一人ロバート・ウェルズはカリフォルニアの焼けるような夏の暑さにウンザリし、気分だけでも涼しくなろうと寒い冬のことを思い浮かべノートに書いたのが、このフレーズを含む最初の4行だったそうです。
(…ということは、寒いこの時期はクリスマス・ソングより「あー夏休み」がいい!? 


Yuletide carols being sung by a choir
聖歌隊はユールタイドの賛美歌を唱え
And folks dressed up like Eskimos
人々は、エスキモーの装い…

ここにも、“極寒”を想起させる【Eskimos】…

【Yuletide】は、古代ヨーロッパのゲルマン民族・ヴァイキングの冬至祭だったユール(北欧語: jul、英語: yule)がキリスト教伝来によって名実共にクリスマスと一体化しそれに【tide(季節)】をくっつけた言葉で、つまり“クリスマスの季節”という意味です。
ちなみにクリスマス・シーズンというと、日本ではハロウィン明けから12/25までというイメージですが、アメリカでは“感謝祭(11月第4木曜日)”後から年を越して“1/6(公現祭)”まで続きます。


Tiny tots, with their eyes all aglow
目を輝かせたちび助たちは今夜
Will find it hard to sleep tonight
きっと、お利口になんか寝付きやしない

クリスマスの意味について日本とアメリカでは結構ギャップがあるように思えますが、[ちび助たち]にとっては日本もアメリカも変わりないようです!
子どもたちにとってクリスマスはサンタでありトナカイであり…そして最大の意味は“ソリに積んでいるもの”の中にあるに違いありません。
(…あなた自身も、覚えがあるでしょ? 

でもクリスマスの季節がやってくると街全体が飾り付けやイルミネーションに彩られ、そしてあちこちで聴こえてくるクリスマス・ソング…
たとえ92歳になろうと、きっと私はこの素敵な雰囲気に胸を躍らせていることでしょう♪



~Epilogue~

“Merry Christmas”

日本でもこの季節になると、子どもから大人までごく普通に交わすほどこの英語の挨拶は浸透しています。
しかし日本にその慣習をもたらせたアメリカ(特にニューヨーク)では近年、公共で“Merry Christmas”が使われなくなってきています(代わりに“Happy Holidays”が使われている)。
宗教心の薄い多くの日本人にとってあまり意識しないことかもしれませんが【Christmas】は[Christ(キリスト)]の降誕を祝う[mass(ミサ/祭儀)]を意味する言葉であり、キリスト教以外の信徒に対する配慮がなされたためといわれます。

病を治す薬が命を奪う毒となるように、どんな美しい言葉でさえ悪意を込めて用いれば人を傷つけてしまうものであり、つまりは言葉を使う人次第なのです。
それだけに、近年アメリカで“Merry Christmas”が使われなくなったというのはちょっと残念な感じがします。
何故なら、通例使われる【Merry Christmas】は[I wish you a merry Christmas(あなたの楽しいクリスマスを願っています)]の気持ちを込めたものであり、そこに悪意は伴いません。
【Merry Christmas】の言葉のもつ精神こそが“あなたの幸せ”、そして“あなたの隣人の幸せ”を思いやることに繋がり、街の飾り付けやクリスマス・ソングにもその精神が反映されて、この時期特有の“クリスマスの幸福感”を醸し出す根源であると思うからです。

異教徒であれ、異国人であれ、異民族であれ、その言葉に込められた精神に差別はない…
…そう、私は信じています。
だから今年も、この記事の先にある誰かとその想いを分かち合うため、この言葉を贈ります。

Although it's been said many times, many ways
使い古された言葉ではあるけれど…
Merry Christmas to you
“あなたにとって、素敵なクリスマスでありますように”



「ザ・クリスマス・ソング」


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tags : 1961年 祈りのクリスマス ジャズ 美声 

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