I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


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Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「たそがれの恋」オリビア・ニュートン=ジョン

2022.08.13

category : Olivia Newton-John

Olivia Newton-John - Don't Stop Believin' (1976年)

歌姫として、一人の女性として、オリビアが生涯大切にしたテーマこそ「Don't Stop Believin'」

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


続きはこちら >>

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tags : 1976年 カントリー/ポップ 励まし 追悼 

comment(8) 

「愛ある別れ」シカゴ

2019.11.08

category : Chicago & Solo

Chicago - If You Leave Me Now (1976年)

シカゴに初の全米No.1/グラミーをもたらした名曲。“100万ドルの声”と豊穣なアレンジが秀逸 ♪


続きはこちら >>

tags : 1976年 ソフト・ロック せつない愛 グラミー 秋テイスト 

comment(4) 

「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」ビー・ジーズ

2018.01.12

category : Bee Gees

Bee Gees - You Should Be Dancing1 Bee Gees - You Should Be Dancing2


Bee Gees - You Should Be Dancing (1976年)



~バリー・ギブ、ナイトを叙勲~

前回のリンゴ・スターに引き続き、今回もバリー・ギブのナイト叙勲による特集です。
ご存知のようにビー・ジーズは[ギブ三兄弟]を中心としたファミリー・ユニットですが2003年に三男モーリス(53歳没)、2012年には次男ロビン(62歳没)が既に他界しており(ちなみにメンバーではない歌手で四男のアンディも1988年に30歳の若さで夭折している)、生存している唯一のメンバーである長男バリーは“この栄誉に対し、弟たちは僕と同じだけ貢献がある”といった趣旨のコメントをしています。

ビー・ジーズといえば、やっぱりバリーのファルセットと兄弟ならではの息の合ったハーモニー…
「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」は、まさにビー・ジーズの魅力がいっぱい詰まった作品です。



~概要~

「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」は1977年の映画『サタデー・ナイト・フィーバー(Saturday Night Fever)』で、ジョン・トラボルタが圧巻のダンス・パフォーマンスを演じるシーンが有名ですが、実はこの映画のために書かれた楽曲ではなくビー・ジーズ1976年のアルバム『チルドレン・オブ・ザ・ワールド(Children of the World)』に収録された作品でした。
同アルバムからの1stシングルとしてカットされ、同年9月に自身3作目となるBillboard Hot 100のNo.1(年間31位)に輝いています。

ビー・ジーズは前作『Main Course』でそれまでのソフト・ロック路線を「Jive Talkin」などディスコ路線に転換し大成功を収めていますが、所属レーベルの都合により『Children of the World』ではプロデューサー(アリフ・マーディン)の変更を余儀なくされてしまいます。
そこでリンゴ・スターの「You're Sixteen」(過去ログ)を成功に導いたリチャード・ペリーが選ばれたものの2日で決裂、結局前作に携わったスタッフの中からこれと思った2人(Albhy GalutenとKarl Richardson)が担当することとなり、不安の中での再出発でした。
しかし「You Should Be Dancing」が大成功を収めたことで不安は一掃、以降ビー・ジーズ及びバリー・ギブ関連作品に欠かすことのできない共同制作者( Gibb-Galuten-Richardson)として13曲の全米No.1シングルの輩出に関与することになります。

『Saturday Night Fever』サウンドトラックへの参加はビー・ジーズのデビュー以来のマネージャーであり、同映画のプロデューサーでもあったロバート・スティッグウッドの依頼によって『Children of the World』のレコーディングの最中にもたらされたものでした。
当初の要望では[新作4曲]でしたが、実際にはイヴォンヌ・エリマンが歌った「If I Can't Have You」を含む新作5曲に、既発の「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」と「ジャイヴ・トーキン」(映画本編では使用されていない)を加え計7曲を提供、(結果として)うち6曲が全米No.1に輝くという前代未聞のモンスター・アルバムが生まれる原動力となりました。

「You Should Be Dancing」は1999年にイギリスのクラブDJ[Blockster]にカバーされ全英3位を記録、2012年のアメリカ人気テレビ・ドラマ『glee/グリー』でのダレン・クリス(Darren Criss)らによるパフォーマンスも印象深いカバーです。


 
 



~ジョン・トラボルタの悲劇!?~

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の中で「You Should Be Dancing」の見事なダンス・パフォーマンスを披露し、世界にディスコ・ブームを巻き起こした俳優ジョン・トラボルタですが、実は意外な事実があります。

トラボルタの経歴を遡ってみると[幼少よりダンスを習った]とあるもののダンサー志望というわけではなくデビューはブロードウェイのミュージカルで、役者として何年も踊っていましたがこの映画に臨むまで【ディスコ未経験】だったそうです。
それでも通常であれば高度な技能を要するダンス・シーンにはプロのダンサーを代役に立てて問題はないはずですが、『サタデー・ナイト・フィーバー』ではダンサーの代役を使わない方針だったため、“トラボルタの悲劇”が始まります。

ダンス・レッスンの初日に振り付け師から「You Should Be Dancing」の振り付けが示されると、それはまるで運動選手並の要求水準で、トラボルタ本人は恐ろしくなってプロデューサーのロバート・スティッグウッドに“絶対できない”と降板の電話を入れたものの逆に説得されて続投することとなりました。
しかしギャップを埋めるためにはかなりの筋力と運動能力の上積みが必要であり、昼3kmのランニング&夜3時間のダンス・レッスンという数カ月を乗り越えて9kgの減量と体力UP&振り付けの習得を果たしたそうです(トラボルタは当時の心境を“調教されてる馬の気分”と表現している)。

いとも簡単に高度な技の数々を繰り出しているように見えますが、僅か2分という短い映像にはトラボルタの涙ぐましい努力が集約されています…。





~Epilogue~

ビー・ジーズというと当初、映画『小さな恋のメロディ』のサウンドトラックに集約されるピュアなテイストを持ったコーラス・グループというイメージでしたが、1970年代半ばに当時流行だったディスコ路線に転換しており、ファンの一部から“商業主義”と批判を浴びました。
しかし同時代に顕著な成功を収めたアバ(ABBA)やカーペンターズの例をとってみても、彼らに共通するのは【当時の象徴であっただけでなく、後世も耐え得るしっかりした楽曲・サウンドを創作していた】という事実です。

「You Should Be Dancing」を一聴すると直感的に印象づけられるのはラテンやファンク (funk)のリズム系で、従来のビー・ジーズの魅力とは対極のフィーリングにあるように思えます。
しかしそうしたリズム系の音一つひとつに耳を凝らしてみるとモーリスのベース・ラインやCSN&Yのスティーヴン・スティルスが参加したというパーカッション、トランペットなどアレンジが絶妙であり、非常に洗練されていることがわかるでしょう。
また、ヴォーカル・パートのみの音源を聴いてみるとハーモニーの美しさはやはりビー・ジーズならではであり、どれだけ音を重ねたのだろうと思わせられるぶ厚いサウンドはミキシングに10人がかりを費やしたというからオドロキです。



80年代を象徴するマイケル・ジャクソンも考え合わせると、一時代を築いた人たちの音楽や映像に対する拘(こだわ)りはある種異常であり、だからこそ後世を含む多くの人々に共感され得る創作が生まれたのだと改めて実感させられました。


What you doin' on your back, aah?
そんな風に仰向けになって何しているの ...aah?
You should be dancing, yeah
それより、踊るべきさ

心躍らせる映像とフレーズ…
その陰にあるトラボルタやビー・ジーズの努力と創意も、どうか心にとどめていてくださいね。



「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」


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tags : 1976年 ダンス/Funk 映画70's サタデー・ナイト・フィーバー 

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「プリテンダー」ジャクソン・ブラウン

2015.02.27

category : Jackson Browne

Jackson Browne - The Pretender1 Jackson Browne - The Pretender2


Jackson Browne - The Pretender (1976年)



~ジャクソン・ブラウン、7年振りの日本公演~

昨年10月リリースされた14thアルバム『Standing In The Breach』に伴うツアーで間もなく来日するジャクソン・ブラウン。
単独としては実に7年振りの日本公演で、3/9~3/19の期間に名古屋・東京・大阪・広島で7公演が予定されています。

もちろん「プリテンダー」はツアーのセット・リスト曲で、ファンにとっては忘れ難い作品です。
今回、ジャクソン・ブラウンとほぼ同時期にクロスビー、スティルス&ナッシュが来日する予定で、もしかしたらドコかで“こんなサプライズ”があったりする?


with Crosby, Stills and Nash - The Pretender - Madison Square Garden - 2009/10/29&30



~概要~

ジャクソン・ブラウンはデビュー前からソングライターとして知られていた人で、親交のあったイーグルスのデビュー曲「テイク・イット・イージー」は彼の手による作品です(グレン・フライとの共作)。
1972年に自身が歌手としてデビューし、イーグルスと共にアメリカ“ウェスト・コースト・ロック”の代表格に数えられる地位を築きますが特に歌詞が秀逸で、ローリングストーン誌は彼を“1970年代で最も完成された作詞家”と評しました。

「プリテンダー」は1976年の4thアルバム『The Pretender』のタイトル曲で、2ndシングルとしてBillboard Hot 100で58位を記録しました。
レコーディングにはTOTO以前のジェフ・ポーカロなど名うてのミュージシャンがサポートしていますが、実は冒頭で紹介したCS&Nのデヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュもバック・コーラスに参加しています。
また、同曲は1995年のハリウッド映画『陽のあたる教室(Mr. Holland's Opus)』にも起用されました。

プロデュースはブルース・スプリングスティーンのアルバム『Born to Run』のジョン・ランドーが手掛け(「Born to Run」曲単体のプロデュースはマイク・アペル)、ジャクソンにとって初のBillboard 200でTop10入り(5位)を果たした名作で、ローリング・ストーン誌“the 500 greatest albums of all time”の391位にランクインしています。

この作品が完成に至る過程に於いてジャクソンは“痛恨の悲劇”に襲われていますが、その詳細については次項にて…



~Lyrics~

時代を代表すると評されただけあって実に多くの“スポット”が埋め込まれていて、ごく一部しか触れられないのが残念なほど味わい深い歌詞です。
タイトルが「The Pretender」のせいか、【tender】【fender】【vendor】【spender】【contender】など同じ韻に拘った創りが試みられており、言葉選びの一つから丁寧に練られていった苦心を窺わせます。


Caught between the longing for love
愛への憧れと
And the struggle for the legal tender
カネにあくせくする現実の狭間に生きる

アルバム『The Pretender』は1976年11月に発表されましたが、実は同年3月にジャクソンは妻フィリス(Philis Major)を亡くしています
2人は前年12月に入籍したばかりだったもののジャクソンはアルバム制作に掛かりきりになってしまい、一緒の時間が十分取れぬまま、その間にフィリスは薬物による狂言自殺から誤って命を落としてしまったのです。
その事件がこの作品に影響を及ぼしたか否かは定かではありませんが、彼の“もっと時間を割いてあげていたら…”の悔恨にも思えてしまいます…。


I'm gonna find myself a girl
きっと素敵な娘を見つけよう
Who can show me what laughter means
笑うことの意味を教えてくれる人

“なんとなく満たされていない日常”を抱かせる本作品ですが、ここは大いに希望を語っています。
彼は自分を含め何気ない日常の風景を冷静に観察し本質を見抜く知性があり、それ故に何事も楽観できず心から笑うことも少ない日々を送っているのではないでしょうか…。
だからこそ、“自分にない価値観を教えてくれる誰か”を求めている。
知性ではなく、直感によって得られる悦びを…。


And when the morning light comes streaming in
…やがて、朝陽が射し込む頃
We'll get up and do it again
起きて、君と僕はまた愛し合う
Get it up again(※)

歌中で何度か登場する数少ないフレーズです。
do it again】は、他では淡々と繰り返される時の流れを映し出しているのに対し、ここは前後から肯定的なニュアンスを感じさせます。
そのせいか、非常にマジメな作品に於いて唯一暴走気味!
Get it up】は“起こす”のは言葉の通りですがスラングで、愛し合うために“男はitを起こさねばならない”
つまり、“下ネタ”になっておりまして…!?(訳は自粛) 

今回私を一番悩ませたのが、すぐ上の
And then we'll put our dark glasses on
で、“愛し合うのに何故【サングラスを掛ける】?”という疑問でした。
でも、それに続くこの部分で【朝陽が射し込む頃】なのに【do it again(もう1ラウンド?)】挑もうとするタダならぬ執着心に気づき、“朝になろうと、サングラスを掛ければ二人の夜は終わらない!”なのだという解釈に至ったのです。



~Epilogue~

作品のテーマであるpretenderは、“偽りの見せかけをする人・ふりをする人”といった意味です。
知ってるふり、持ってるふり、強いふり… 知らないふり、見ないふり、“か弱いふり”…
…あなたにも、覚えがあるでしょう? 

ところで、写真の昆虫は何だかわかりますか?

Jackson Browne - The Pretender3

…えっ、“ハチ”?
期待通りの模範解答、ありがとうございます♪
実はこの虫、“蛾”です!(スカシバガ科の一種)
“ボクにちょっかい出したら、刺すゾ~”?
彼の気持ちを想像すると、“ふり”もカワイイでしょ♪
(ただし、実際に刺したりはしないらしい)


この作品に於いて“The Pretender”とは、どんな“ふり”を指しているのでしょうか?
ジャクソンによると、それは“夢の代わりに物質的なライフスタイルを受け入れた人たち”と定義しているようです。
夢は至難が伴う大きな目標であるが故に、叶わぬことが多いもの。
夢破れて現実を見回した時、私たちの世界には余りにも魅力的なモノが溢れています。
気が付くと“アレが欲しい、コレはみんなが持っているから”と、いつの間にか必要不可欠なモノが増えて“先立つもの”がもっと必要になってしまう…。
それで現在の豊かな経済社会が回っているといえばその通りですが、一方で“何か本質的にもっと大切なものに手が届いていない”ような気がする方も多いのではないでしょうか?

皮肉なことに、ジャクソンにとってそれは愛妻の死によって宣告されることとなってしまいました。
“仕事と私、どっちが大事?”
その問いに対する答えは、二人にとって取り返しのつかない最悪の結末へと導かれてしまったからです。

Strolls the Pretender
ただ、宛てもなく歩くのさ…
He knows that all his hopes and dreams
夢も、希望もすべて
Begin and end there
そこに始まり、終わると知っているような顔をして

物質的価値か、精神的価値か…
明らかなのは、物質的価値は日進月歩で豊かになっているはずなのに、私たちはそれ程までに幸福を実感できていないということ。
“全ての人にとっての究極的な夢は幸せになること”と仮定するなら、私たちが築いてきた価値観は何かがズレているのではないでしょうか?
物質的に豊かになることと精神的に豊かになることは別モノであり、それぞれバランス良く豊かさを分け与える必要があるのかもしれません。

まずは“ふり”を止めて、あなたと大切な人の心に訊いてみてはいかが?
“何が幸せ?”と…。



「プリテンダー」


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tags : 1976年 ロック 希望 味わい深い 

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「二人だけのデート」ベイ・シティ・ローラーズ

2014.07.25

category : Bay City Rollers

Bay City Rollers - I Only Want To Be With You1 Bay City Rollers - I Only Want To Be With You2


Bay City Rollers - I Only Want To Be With You (1976年)


~待望の夏休み♪~

“今年は、全国的に涼しい夏となるでしょう。” 
気象予報士の爽やかな言葉に、ホッとしたのも束の間…

…30 …35 …38.8℃??

梅雨が明け、待っていたのは猛暑の夏!?(長期予報も、“暑い夏”に変わってるし…?
続々と届けられる全国からの“猛暑日”の便りに重ねてウンザリする毎日ですが、学生さんにとっては待ちに待った夏休みの幕が開けました。
休み入り際のあんなウキウキ感って、大人になるとなかなか味わえませんね?

やりたい事いっぱいで胸が膨らんでいた、“あの頃”が懐かしい…。



~概要~

ベイ・シティ・ローラーズ(以下BCR)はイギリス・スコットランド出身のロック・バンドで、甘いマスクと若さ溢れるエネルギーに熱狂する女の子たちのさまは、“ビートルズの再来”とまで騒がれました。
またスコットランドの民族衣装に由来する“タータン(チェック)やキルト”はBCRのトレードマークであり、“タータン・ハリケーン”と形容されるほど時代のファッションにも広く影響を及ぼしています。

「二人だけのデート」は1976年の4thアルバム『青春に捧げるメロディー(Dedication)』の1stシングルで、全英4位を記録しました。
前年に『サタデー・ナイト』で初めてアメリカのチャートNo.1に輝いた余波が生きていて、ここでもBillboard Hot 100で12位とヒットを遂げています。
アルバムのレコーディング・セッション中に創設メンバーで年長のアラン・ロングミュアーが脱退、当時まだ17歳で最年少のイアン・ミッチェルが加入しました(しかし、半年ほどで脱退)。

日本ではこのアルバムが初めてオリコン週間1位を記録し、1977年の年間10位に輝きました。
しかも、この年は他の2枚もアルバム年間5位&27位に入っており、まさに絶頂期を象徴する大活躍だったといえるでしょう。
また、「二人だけのデート」が日本人にとって特に身近に感じられるのは、長年生活情報番組『はなまるマーケット』OP曲として親しまれた影響もあるでしょうか…。



~オリジナル&カバー~

ダスティ・スプリングフィールド

この作品は元々イギリスの女性ポップ・シンガー、ダスティ・スプリングフィールドが1963年に発表し全英4位/全米12位とヒットさせた作品で、BCR以外でも数多くカバーされています。




サマンサ・フォックス

私のお気に入りのカバー。
1989年に、時のユーロビート・ブームの仕掛け人SAW(ストック・エイトケン・ウォーターマン)と組んで発表した作品で、全英16位/全米31位を記録。
サマンサというと普段はセクシーさが売りですが、ここでは明るく健全(?)な彼女が意外にハマります!
SAWプロデュースだけあって歴代カバーでも恐らく最もダンサブルなテイストで、きっとみなさんもノリノリにさせるでしょう♪
PVはとっても楽しくテンションが上がる映像なのですが現在Upされていないので、こちらをご覧ください。




日本のカバーではピンク・レディーや、タケカワユキヒデが訳詞したハッスル3のバージョンなどが有名です。



~Lyrics~

I don't know what it is that makes me love you so
何が、こんなにも僕の心を躍らせるのだろう
I only know I never want to let you go
この胸は、“もう放さない”と告げている

冒頭の部分。
早くもloveとかyouとか“答え”は明らかなのですが続くフレーズを生かすため、訳ではそれをぽかして表現しました。
敢えて“躍らせる”としたのは、主人公のウキウキ感と恋のときめきを冒頭でカタチにしておきたかったから…。


Cause you started something
心に火を点けたのは、君
Oh can't you see
覚えてない?

きっと、彼女が意図して始めたわけでなく、“彼が勝手に始めちゃった”のでしょうねっ!?
彼にとっては運命を変えた大事な一瞬だったのに彼女にその自覚がなく、“えっ!覚えてないの!?”というトホホ感が’他人事としては’面白いでしょ? 


I fell into your open arms
君の腕の中に身を任せたけど…
I didn't stand a chance
僕って、“見込み”ないっ!?

立ち止まって“踊らない?”なので、人気ない砂浜あたりが舞台でしょうか…。
ここもちょっとコミカルな場面を想像し、主人公が不慣れな自分の踊りっぷりに“僕は、踊りのセンスがない!”と嘆く自虐的なオチにしてみました。
でも、こんなときに見事なダンス・シーンよりも、ぎこちなかったりしてクスクス笑い合ってる方が微笑ましいと思うのは、私だけ?


 「二人だけのデート」はとても明るくてノリのいい曲なので、和訳も表現が重くならないよう心掛けました。
特に今回重点を置いたのは“ノリ”で、字脚こそメロディーに揃えてはいませんが1フレーズ毎に歌を聴きながらそのフィーリングに合う言葉を探ったつもりです。
…なのでみなさんも是非、今回は音楽を聴きながらリアルタイムで和訳でフレーズをなぞるように楽しんでみてくださいね。
きっと、もっとこの歌のハッピーな感覚を味わえることと思いますよ♪ 



~Epilogue~

邦題は「二人だけのデート」ですが、作品の本質とはちょっと違うような気がします。
確かに曲のウキウキ感は楽しいデートを想起させるものですが、詞を読み込むと「I Only Want To Be With You君と一緒にいるだけでいい)」という想いが込められていることに気づくはずです。

最初は一緒にいるだけで顔を真っ赤にするほど幸せを感じられたのに、いつの間にかプレゼントやサプライズが伴わないと腹が立つ自分がいる…。
そんなんじゃ、齢を重ねるほどに幸福感を満たすのはどんどん難しくなる一方ですよね。
この歌には、そんな“しあわせのレシピ”が込められているような気がします。

It doesn't matter where you go or what you do
君が何処へ行き、何をしたって構わない
I want to spend each moment of the day with you
一日の、その一瞬一瞬を共に過ごせるなら



「二人だけのデート」


続きはこちら >>

tags : 1976年 ロック/ポップ 楽しい愛 日本で人気 

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