2006年のトリノ・オリンピック、フィギュア・スケート荒川静香選手のエキシビションでテーマとなった「You Raise Me Up」で日本でもその名が知られるようになった女性音楽ユニット、ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)が6年振りの来日公演を行います。 日程等についてはメンバーからも日本の皆さんにお知らせが届いているので、映像でご覧下さい。
今回の来日は昨年リリースされたアルバム『Voices of Angels』に基づくツアーで、直前のインタビューで彼女らは “観客の皆さんが一曲ごとに、それぞれの曲が持つ要素と調和し、アイルランドの鼓動をコンサートを通して感じて欲しいです。実際にアイルランドに訪れたかのような感覚とそこにある心の温かさなどを、この公演を通して感じて頂ければと思います。” …と、語っています。
…そんな「Westering Home」はケルティック・ウーマンがオリジナルではなく、当地では小学校で習うほど親しまれるスコットランドの伝統歌です。 楽曲は1920年代にスコットランドのHugh S. Robertonの作とされる一方、実はこれも二次創作のようで、Wikiによると原曲はアイルランドに古くから伝わる「Trasna na dTonnta」(ゲール語)と言及されています(確かにメロディーは同じ)。 元々はアイルランド北部沿岸にあるグウィドー(Gaoth Dobhair)のことを歌っていたようで、それをHugh S. Robertonがスコットランド向けに歌詞を改め、言語も英語に変更したと推測されます。
~Lyrics~
Westering home with a song in the air 故郷の歌と共に、西へと向かう Light in the eye and its good by to care 瞳はきらめき、憂いにはさようなら
「ハロー」は、今やイギリス(…いや、世界)を代表する女性歌手アデルの3rdアルバム『25』からの1stシングルで、Billboard Hot 100の10週No.1(2016年の年間7位)をはじめ世界中でNo.1に輝くなど、2015年末までに1,230万枚がリリースされました。 歴代記録を塗り替えることとなったYouTubeでは、公開24時間で2770万回の再生回数を記録し(VEVO)、最速(5日間)で1億回を達成、2017年2月19日現在までで約18億8000万回再生されています!
・最優秀レコード(Record Of The Year) ・最優秀楽曲(Song Of The Year) ・最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス(Best Pop Solo Performance) (※アルバム『25』は、“Album Of The Year”と“Best Pop Vocal Album”の2部門を受賞)
…要するに最高栄誉とされる“主要4部門”のうち資格のない新人賞以外の3部門を独占したわけで、まさに堂々たる“この年の顔”であり、またしても前作『21』に続いての圧倒的な強さを見せつけた形となりました。 しかしAlbum Of The Yearに関してはビヨンセの『Lemonade』を予想した専門家やミュージシャンも多く、当のアデル本人も授賞式のスピーチで…
YouTubeのマッシュアップが、先に“実現”させちゃいました! この映像は、2人がそれぞれのPVで電話越しに“Hello”を応答する形で編集されていますが、続けてライオネルが“Is it me you're looking for?(君が捜しているのは僕なんだろう?)”と切実に問い掛ける最中アデルが取った行動、そして直後のライオネルの反応が…!?
アデルがアルバムのタイトルに自身の年齢(制作に着手した当時の年齢)を掲げていることは有名ですが、『25』はまさに制作に着手した2013年の年齢であり、実際に『25』を発表できた時は既に27歳となっていたことがその“難産”を物語っています。 2013年、アデルは前作『21』プロデューサーのリック・ルービンと共に“母性”をテーマに制作を始めるもののアルバム全体があまりに退屈な出来ばえだったため廃棄、休暇を取ってアイデアを練るも何も生まれなかったほど極度のスランプに陥っていました。 そのため友人のキッド・ハープーン (Kid Harpoon) をプロデューサーに迎えてみたものの肝心のアデル本人はスランプのままで、さらには「Rumour Has It」のライアン・テダー(Ryan Tedder)とセッションを試みても決定的な成果は得られませんでした。
転機となったのは翌年、2人組の音楽ユニットThe Bird and the Beeのグレッグ・カースティンとの出会いで、「Hello」は彼とアデルによる共作です。 しかしそれでもアデルは“相変わらず”だったそうで、そのため曲の完成まで約6ヶ月を要したといいます。 この気の長くなるような共同作業について、グレッグは“いつまで経っても曲は未完成のままでアデルが曲を仕上げるつもりがあるのかともどかしかったけれど、ただ彼女を信じて待つしかなかった”とふり返っています。
Hello from the outside Hello...あなたの外の世界から呼び掛けた At least I can say that I've tried そして、これだけは言える… To tell you I'm sorry for breaking your heart “傷つけたこと、ごめんね”って、伝えようとしていたの
UK Official Singles Chartでは1/15付・初登場45位、US Billboard Hot 100では1/30付・初登場40位(これは、この週の最高位ランク・イン)を記録しており、デヴィッドにとってHot 100のTop40ヒットは1987年の「Never Let Me Down」以来のことです。 また、デヴィッドの死去に伴ってUKチャートでは「Heroes」(12位)・「Life On Mars」(16位)・「Starman」(18位)・「Let's Dance」(23位)・「Space Oddity」(24位)など、トップ100に彼の過去の作品を含め13曲がランク・インする現象が起きています。 一方UKアルバム・チャートでは『★』が初登場1位を記録し10枚目のNo.1となったのをはじめシングル・チャート同様トップ100内にデヴィッドのアルバム19枚がチャート・インする騒ぎとなり、US Billboard 200でも初登場1位に輝きましたが意外にも彼のアルバムが全米No.1を獲得したのはこれが初めてのことです(これまでの最高は2013年『The Next Day』の2位)。
さらに「ラザルス」は、オフ・ブロードウェイの劇場“New York Theatre Workshop”で昨年12/7~1/20に限定公演されたミュージカル『Lazarus』のためデヴィッドによって創作された楽曲でもあります(『Lazarus』の主演はマイケル・C・ホール)。 この舞台は1976年にデヴィッドが初めて主演したカルト映画『地球に落ちて来た男(The Man Who Fell To Earth)』の40年後を描いた内容となっており、デヴィッド自らも脚本など共同制作者として数年懸かりで密かに精力を注いできたプロジェクトでした。 デヴィッドの突然の死を受け、ニューヨーク市は彼の長年に亘る芸術への功績に敬意を表しミュージカル『Lazarus』の最終日である1月20日を“David Bowie Day”とすることを定め、当日のカーテンコールで宣言書が授与されたそうです。
~Lyrics~
Look up here, I’m in heaven 見上げるがいい、俺は天国(ここ)にいる I’ve got scars that can’t be seen この傷痕、見ること能(あた)わず
サム・スミスは、その声を“天使の歌声”と評される美しいファルセットが持ち味のイギリスのシンガー・ソングライターで、現在23歳。 グラミーを受賞した名曲「Stay With Me」やデビュー・アルバム『In the Lonely Hour』の世界的大ヒットにより一躍国民的スターとなった彼の活躍は、まるで3年前の同国出身の女性歌手アデルを彷彿させるものでした。 しかし国民的歌手となった彼女がその後“国民的映画”の主題歌を担ったように、サムの下にもその依頼が届くことになります…。
「Writing's On The wall」は今年10月26日にロンドンでプレミア上映された007シリーズ第24作映画『007 スペクター(Spectre)』の主題歌です(日本公開は12月4日)。 同曲は日本時間9月25日に世界一斉デジタル配信開始され12の国と地域のiTunesでNo.1を獲得、全英シングル・チャートでもNo.1に輝きました(Billboard Hot 100では71位)。 半世紀にも亘る007シリーズの歴史に於いて数々の名曲が提供されてきましたが、意外にも本国イギリスでNo.1になった曲はこれまで1つも無く(全米No.1はある)、この偉業によってサムの名はギネスに刻まれることとなりました。
サム・スミスの歌う「Writing's On The Wall」には3代目ジェームズ・ボンド役だったロジャー・ムーアもお墨付きを与えていて、“美しいオーケストラで心に残るメロディ、よくできてるよ。”とコメントしているそうです。 一方、007シリーズの大ファンを公言し自らも主題歌の先輩であるデュラン・デュランのサイモン・ル・ボンは、“僕の好みじゃないな、僕らの曲の方がいい出来だよ。でも、彼はサム・スミスだからね…美しい声の持ち主だし、僕は彼の大ファンだよ。”と、自らの作品に軍配を上げました。 (サイモンの発言は映画に抱くイメージの違いであり、デュラン・デュランの「A View To A Kill」は007の“スリリングなアクション”を、「Writing's On The Wall」はジェームズ・ボンドの“逃れ得ない宿命と心の痛み”に焦点を当てている違いに因るものと思われます。)
For you I have to risk it all …それでも、君のため危険を冒さなければならない Cause the writing's on the wall “壁の文字が告げている”から…
主題歌のタイトルにもなっている「Writing's On The Wall」は、“不吉な前兆”を意味する慣用句です。 旧約聖書『ダニエル書』第5章の中で、“バビロンの王ベルシャザルが宴会を催していたところ突如空中に手が現れ、壁に“バビロンが滅びて、王は死ぬ”と書くと、その夜ベルシャザルは殺害されてしまった”…という逸話に由来します。 “現れた手”は神よりの使者であり、書かれた文字は“神のお告げ”だということです…。
「A Dream is a Wish Your Heart Makes」は1950年にマーク・デイヴィッド、ジェリー・リヴィングストン、アル・ホフマンが『シンデレラ』のために書き下ろした作品。 “全女性の憧れ”シンデレラが歌うだけあってシェールやベット・ミドラー、リンダ・ロンシュタットなど大物歌姫もシンデレラとは異なる円熟味でカバーしているのに対し、ヒラリー・ダフやディズニー・チャンネル“Circle Of Stars”のバージョンは可愛らしい♪
『Cinderella』というとディズニーのイメージが強いと思いますが、元々は紀元前1世紀のギリシャに起源するとされ、そこから民間伝承として世界中に派生していったようです。 ディズニー版は17世紀フランスの詩人シャルル・ペローによる『サンドリヨン(Cendrillon, ou la Petite Pantoufle de verre)』を原作としており、子どもを意識したメルヘンな世界観は“魔法使い・カボチャの馬車・ガラスの靴”といったお馴染みの概念が描かれています。
The special secret of making dreams come true can be summarized in four C’s. 夢を叶える秘訣は、“4つのC”に集約される。 They are Curiosity, Confidence, Courage, and Constancy. それは“好奇心”“自信”“勇気”、そして“継続”である。 by Walt Disney