I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
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With The Beatles


A Hard Day's Night


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Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


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Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「ハイアー・グラウンド」スティーヴィー・ワンダー

2020.03.13

category : Stevie Wonder

Stevie Wonder - Higher Ground (1973年)

当時のスティーヴィーはまさに“Higher Ground”!その神懸かり的才能は未来をも言い当てた!?

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tags : 70's ファンク 偉大な曲  統制 新型コロナ 

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「悪夢」スティーヴィー・ワンダー

2019.08.30

category : Stevie Wonder

Stevie Wonder - You Haven’t Done Nothin’ (1974年)

80年代は「心の愛 」なスティーヴィーも、黄金期はあらゆる意味でアグレッシブでした ♪

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tags : 70's R&B ダンス プロテスト  

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「汚れた街」スティーヴィー・ワンダー

2018.11.30

category : Stevie Wonder

Stevie Wonder - Living For The City1 Stevie Wonder - Living For The City2


Stevie Wonder - Living For The City (1973年)



~概要~

「汚れた街」はスティーヴィー・ワンダー1973年の16thアルバム『インナーヴィジョンズ (Innervisions)』の収録曲で、2ndシングルとしてBillboard Hot 100の8位(1974年の年間45位)を記録しました。
作品の発表により、1974年のグラミーでスティーヴィーが“Best Rhythm & Blues Song”を、1975年のグラミーで本曲をカバーしたレイ・チャールズが“Best Male R&B Vocal Performance”を受賞しています。
また、ローリング・ストーン誌2010年版の“The 500 Greatest Songs of All Time”105位にもランクされた楽曲です。

作者はもちろんスティーヴィーで、フェンダー・ローズやドラムス、シンセベース、シンセサイザーといった全ての演奏もスティーヴィー1人による多重録音でレコーディングされました。
それを可能にしたのが【TONTO】(The Original New Timbral Orchestra)という当時世界最初&最大のポリフォニック・シンセサイザーで、スティーヴィーが楽曲・サウンド共に時代の最先端を走っていたイメージはこの機材を用いていた時期と重なります。

「汚れた街」は、レイ・チャールズ以外にもソウルデュオ・アイク&ティナ・ターナーやディープ・パープルのイアン・ギラン、ジャズ・ピアニストのラムゼイ・ルイス、R&B歌手アッシャーといった幅広いジャンルにカバーされる人気曲です。
但し、今回私が見つけた“イチ推し”は「Living for the Paradise City」というダジャレめいたタイトルの動画。
【スティーヴィーのヴォーカルとGuns N' Roses「Paradise City」の演奏のマッシュアップ】で、これがまた絶品!
…以来、私の中ではヘビーローテーションしています♪


「汚れた街」は一般に人種差別に対する抗議のメッセージが込められていると解されていますが、実際にアルバム『Innervisions』を発表する数ヶ月前の1973年4月28日、ニューヨークで10歳の黒人少年が白人(私服)警察官によって射殺される事件が発生し、周辺地区で暴動に発展して多数の負傷者が出る騒ぎとなっています。
(警官は起訴されたものの、白人11人/黒人1人という陪審員によって無罪判決が下された)

少年の葬儀には何千人もの人が参列し、スティーヴィーもその一人で、その時のインタビューで彼は次のように語ったそうです。
“僕の心にアメリカの愚かさがまた一つ刻まれてしまった。黒人の人たちが事の重大さを認識して、行動を起こすことを期待します…”


  
 



~Lyrics~

A boy is born in hard time Mississippi
ミシシッピが厳しい時に生まれた少年
Surrounded by four walls that ain't so pretty
汚れた壁に囲まれた場所だった

主人公は黒人少年とその家族で、彼らは不当に安い対価での労働と貧しい生活を強いられています。
その暮らしぶりについて【just enough】と表されていますが、その実情は“過不足ない”より“ぎりぎり(で生きている)”印象です。
彼らは有色人種であるという理由で雇用差別を受けており、正当な職業に就けない弱みにつけ込まれ、生きてゆくために不当な労働を受けざるを得ない…といった事情でしょう。

作品の間奏部分で、成長した主人公の“その後”と思われる寸劇が挿入されています。
彼は憧れのニューヨークへ到着し、バスから降りてその光景に感慨を覚えていると突然パトカーがやって来て、状況が理解できぬ間に逮捕され“10年の罪”を着せられてしまう内容です。
まるで、前項で言及したニューヨークの事件のよう…。


Her skirt is short but Lord her legs are sturdy
スカートは短いけれど、脚は健康的
To walk to school she's got to get up early
学校に歩いて通うため、早起きしなくてはならない

アメリカ南部諸州には、1964年まで『ジム・クロウ法(Jim Crow laws)』という州法が存在しました。
ジム・クロウ法は黒人労働力に依存する南部白人農園主たちの“黒人が白人と平等になっては困る”という思惑を代弁する人種差別法で、“有色人種(主に黒人)に対し一般公共施設の利用の禁止・制限”を定めています。

(アラバマ州では)公共交通機関の利用は禁じていませんでしたが“白人優先席”が設けられており、1955年に市営バスに乗車した黒人女性が運転手の指示に従わず白人優先席に座ったため逮捕されるという事件が起こりました(モンゴメリー・バス・ボイコット事件)。
これを知ったキング牧師らがバスへの乗車ボイコットを呼びかけると、バス利用者の約4分の3を占める黒人が一斉に利用しなくなって逆に市側が経済的大打撃となり、連邦最高裁もこの人種隔離政策に違憲を下したため、約1年で問題が収束しています。



~Living For The City~

スティーヴィー・ワンダーが「Living For The City」を発表したのは、1973年。
ニューヨークで10歳の黒人少年が白人(私服)警察官によって射殺される事件が発生した年ですが、40年以上が経過した現在もアメリカではヘイトクライム(人種、民族、宗教、性的指向などに係る特定の属性を有する個人や集団に対する偏見や憎悪が元で引き起こされる暴行等の犯罪行為)が後を絶たず、FBIの犯罪統計によると、2017年に通報されたヘイトクライムは7175件(前年比約17%増)で、3年連続で増加とのことです。

2017年に“メキシコとの国境に壁”という極端な公約を掲げたドナルド・トランプ政権が誕生して世界を驚かせましたが、トランプ氏を熱烈に支持しているのはメキシコからの(不法)移民に仕事を奪われる脅威を感じた南部地方を中心とする白人労働者階級。
“自由の国”を標榜するが故にアメリカには長年多数の移民が流入し、結果1960年に人口の85%を占めていた白人は2014年時点で62.2%まで低下、そうした事態にアメリカでの主導権を他民族に奪われる危機感を覚えた白人層が右傾化、一部が白人至上主義やヘイトクライムなど過激化し、極端な考え方の政権を誕生させてしまったといえるのではないでしょうか…。
しかも“2050年に白人は47%で半数を割る”と予測されており、将来的にアメリカの政治体制は政治理念に基づくのではなく【共和党(白人)】と【民主党(非白人;ヒスパニック+黒人+アジア系)】という人種・民族の主導権争いになってしまうのかもしれません。


【危機的な日本の国会…でも、国民の多くはそれに無関心?】

一方日本に目を転じると、これまで医者や弁護士など「高度な専門人材」に限って認められた外国人の就労目的での日本在留資格を、建設・コンビニ・介護など「単純労働者」にも拡大する移民政策の大転換について、政府に白紙委任することを定めた『出入国管理法(入管法)改正案』がスケジュール通り衆議院を通過し、会期末(10日)前12/7の成立を目指して参議院で審議中です。
しかし予想どおり審議はこれが国権の最高機関かと疑う惨状で、政府は法案の内容についての質問にマトモに答えないばかりか、11/29の参院法務委では昨年自民党自らが強引に増やした「与党3:野党7」の質問時間割当の責任を、長谷川岳議員(自民)と伊藤孝江議員(公明)が全うせず、合計57分を使い切らぬまま質問を終了してしまいました。


しかもあまりに絶望的な現実は、森友事件や働き方改革での文書があれほど“あり得ない捏造”と非難されたはずなのに、今回の審議でも政府は全く反省なく虚偽を用いていることです。
昨年からの1年半で技能実習生が1万1368人失踪した問題について、法務省は摘発された実習生2870人の聴取票を集計し、実習生の失踪動機を「より高い賃金を求めて」が86.9%と、同省は11/8の野党合同ヒアリングで説明しましたが、事前に要望された全員分の聴取票のコピーは拒否し、白紙の聴取票見本のみを提示しました(⇒野党は重ねて聴取票の提示を要求)。

その後も野党が“中身が公表されない限り法案審議できない”と聴取票の開示を要求し続けた結果、11/16にようやく一部黒塗りにして聴取票が開示され、さらに法務省は同日“「より高い賃金を求めて」は67.2%だった”と訂正たものの、実際の聴取票の失踪動機についての質問の答えの選択肢に「より高い賃金を求めて」は存在せず、事実は「低賃金」「低賃金(契約賃金以下)」「低賃金(最低賃金以下)」の3つであり、真実は“実習生の失踪動機の67.2%は「低賃金」”だったことが判明しています。
また、同省は聴取票のコピー・持ち出しを禁止したため、野党はデータを同省で1枚1枚手書きで書き写すことから始めなければなりませんでした。
その間に法案は衆院を通過し、12/3に野党が独自に分析した結果を公表、“「低賃金」=1929人(67.2%)”、“月給「10万円以下」1627人(56.7%)”でした。

ここまで生産性の低い国会運営を強いる政府・与党が、”生産性の高い移民政策”を施策する
というブラック・ジョーク…(であって欲しい)。


【移民を増やすほど、シアワセになれるんだよ… オレが!

「移民の歌」の記事で、外国人労働者の誘致拡大すると、安倍内閣の国家戦略特区諮問会議民間議員を務める竹中平蔵氏の人材派遣業大手『パソナ』が多大な利益を得るカラクリを言及しましたが、得をするのは人材派遣業だけではありません。
現行の外国人技能実習生制度は、受け入れ企業が『監理団体』に実習生一人当たり毎月数万円の「監理費」を支払い(※監理団体によって差がある)、『監理団体』が『公益財団法人・国際研修協力機構(JITCO)』に「会費」を上納(JITCOは今年度17億3300万円の収入)する仕組みで運営されていますが、JITCOには役員として9/15人の省庁OBの天下りがあるそうです。

一方、受け入れ企業を監査するという『監理団体』は、大物政治家のオンパレード
ベトナム人技能実習生受け入れの監理団体『公益財団法人東亜総研』の代表理事・会長は武部勤・元自民党幹事長、特別顧問は二階俊博・自民党幹事長。
ミャンマー人技能実習生受け入れの監理団体から手数料(年会費5万円/初年10万円/実習生が3人増える毎に1万円ずつ上乗せ)を徴収している『日本ミャンマー協会(JMA)』の名誉会長は中曽根康弘・元総理大臣、最高顧問は麻生太郎・副総理兼財務相…以下、何でこれだけの大物政治家が多数名を連ねる必要があるのかと思うほど豪華な組織です。
でも、“豪華布陣のコスト”は最終的に誰が払わされているのでしょう…

そもそも、“顧客”の要望する法案を1本でも多く通すことが、政府・与党が給与以外の“カネと票”を得るための“営利活動”のようです。
先の国会で西日本豪雨対応より優先させて成立を急いだ『カジノ法』は、トランプ大統領の支援者である「ラスベガス・サンズ」「シーザーズ・エンターテインメント」「MGMリゾーツ」といった米国カジノ企業への利益供与するためのものであり、麻生太郎財務大臣、野田聖子総務大臣、西村康稔官房副長官、岩屋毅議員ら国会議員15人が米国カジノ企業にパーティー券を購入してもらっていたことが報じられています。
政治資金規正法22条の5』は、“政治団体・政治家は、外国人や外国法人、株式の過半数を外国人等が保有している上場5年未満の株式会社などから、政治的寄附を受けてはならない”としている)



~Epilogue~

“Wir riefen Arbeitskräfte und es kamen Menschen.”
我々は労働力を呼んだ。だが、やってきたのは人間だった

移民政策を論じる際、必ず言及されるというスイスの作家マックス・フリッシュの言葉です。
「いわゆる移民政策をとることは考えていない」…独善の定義で世界通念を無視し、数年に亘って外国に居住・労働する人を“民(国家社会を構成する人)”と認めない安倍首相の心に、この教訓が刻まれているとは思えません。
“差別の心”とはそのような認識を言うのであり、その心を持つ安倍首相による移民政策で“地縁・血縁なく選挙権もない発展途上国出身の単純労働者”がどのように扱われるかは、これまでの外国人技能実習制度で証明済みです。

外国人技能実習制度は、長時間労働や低賃金(及び未払い)、契約違反(放射能除染作業を含む)、不当な強制(人身取引を含む)、実習生365人が死亡(1992-2014まで)するなど、国連人権委員会から度々制度の変更・廃止を勧告され、厚労省の調査でも受け入れ事業所の7割以上から労働基準法違反が確認された問題のある制度であるにも拘らず、長年放置されてきました。
しかし今国会、更なる移民迎え入れについての審議で、次々と法案の信頼性を根底から覆す虚偽が発覚したにも拘らず、政府・与党は法案の信頼を回復せぬまま強行採決によって成立させる予定です。
“圧倒的強者の不正義”に支配された外国人技能実習制度は、悲しいことに同じ“強者の不正義”によってまた新たに生まれ変わろうとしているのです。


ただ、こうした“強者の不正義による支配”は、外国人労働者だけの苦しみではありません。
「一億総中流」と形容された終身雇用の時代から、首の切り易い「非正規雇用」が正社員の担ってきた責任を負わされ、職業安定法が禁じてきた賃金の中間搾取を認める「労働者派遣法」が施行され、さらに今年「残業代ゼロ」時代に突入…。
この労働環境の変化って、すべて“雇用側が得をし、労働者が損をするルール変更”でしょう?
加えて言うならこの間「法人税は減税、消費税は増税」、「円安誘導で輸出企業は増収、(ドル換算で)労働者は減収」で、単純移民労働者を50万人入れると単純労働の賃金は13.82%減少するという試算から「移民政策で得をするのも雇用側、損をするのは労働者」ということになります。

ちなみに、1988年に国家公務員推計463万円/民間男性平均468万円と、民間が5万円多かった年収は、2018年は国家公務員678万円、民間正規494万円/非正規175万円/男性532万円/女性287万円(17年)と、官民で所得が大きく逆転しています。
こうした富める者がより得をし、貧しき者がより損をする社会は自然の流れでなっているわけでなく、政・官・財の「鉄のトライアングル」の我田引水によってもたらされているのです。


また、そもそも「働き手が足りない」⇒「移民労働者を増やす」という『入管法』は、議論の“出発点が間違って”います
「働き手が足りない」という現象は“結果”であって、その原因は「少子化」であり、「それをどうするのか」という議論から始めるのが筋で、それは政権の一存で決めてよいものでは決してなく、「国民に相当な負担を強いるものであるから、国民全体を巻き込んだ議論でなくてはならない」と思うのです。

「少子化」┳「人口減少を容認」(亡国の可能性)
     ┃
     ┗「容認しない」┳「自力で増やす」(女性一人当たり2人出産でも人口は減少)
             ┃
             ┗「移民を入れる」┳「期間限定」(亡国の可能性)
                      ┃
                      ┗「永住を許可」(移民族 > 日本民族の可能性)

この『入管法』は「癌に絆創膏」を貼るようなものであり、一時的に労働力不足は緩和できても人口減少を治癒するものではありません。
法案の強行採決を許すことは、国民がその大事な決定に関与せず、安倍首相に白紙委任することを意味するのです。



「汚れた街」


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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

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「LIFE ~ ステイ・ゴールド」スティーヴィー・ワンダー

2013.05.28

category : Stevie Wonder

Stevie Wonder - Stay Gold1 Stevie Wonder - Stay Gold2


Stevie Wonder - Stay Gold(1983年)


~Summary~

1962年に“12歳でデビュー”し天才の名を欲しいままにしてきたスティーヴィー・ワンダーの黄金期は1972~76年頃ですが、80年代の前半もしっとりした佳曲でNo.1を連発して第二黄金期といえるでしょう。
今日ご紹介する作品はその頃に発表されたもので、オリジナル・アルバムにも収録されていなければシングル・カットもなかったにも関わらず、特に日本で愛され続けている名曲です…。

この曲は元々1983年の映画『アウトサイダー(The Outsiders)』の主題歌として提供された作品ですが、当時日本では映画も曲もあまり話題には上りませんでした。
83年といえば『フラッシュダンス』の話題一色で、カバー曲やドラマ『スチュワーデス物語』へと飛び火する大ブームとなっています…。


~Commercial song~

そんな“知る人ぞ知る”な曲だった「ステイ・ゴールド」が有名になったきっかけは、1994年にトヨタ・カムリのCM曲に採用されたことでした。
これによりこの曲は日本独自編集のオムニバス版などに収録され、スティーヴィーのベスト盤の定番曲ともなってゆくのです。

また、2000年代にも三菱UFJ信託銀行がこの曲を採用、“長嶋茂雄&一茂父子がキャッチボール”するCMで話題となりました。
CMのコンセプトは“相続関連”にあったようですが、「LIFE ~ ステイ・ゴールド」のテーマとは合っているような、いないような…?


~Movie~

ところで、映画『アウトサイダー』の監督は『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』のフランシス・フォード・コッポラです。
“コッポラのYA三部作”(本作品は第一作目)と呼ばれるように、この頃まだ無名なYAスター(ヤング・アダルト・スター)が多数出演しています。
主役はC・トーマス・ハウエルで(主役が一番知名度が低い?)、それ以外の出演者を列挙してみると…

マット・ディロン 『ランブルフィッシュ』
ラルフ・マッチオ 『ベスト・キッド』
エミリオ・エステベス 『ヤングガン』
ロブ・ロウ 『セント・エルモス・ファイアー』
パトリック・スウェイジ 『ゴースト/ニューヨークの幻』
ダイアン・レイン 『運命の女』
トム・クルーズ 『トップガン』

…という数年後だと考えられない豪華な共演で、さらには田原俊彦の「哀愁でいと」の原曲「New York City Nights」を歌った元アイドルのレイフ・ギャレットや、、ロックの殿堂入りしている“酔いどれ詩人”トム・ウェイツまで名を連ねています。


~Theme song~

作詞はスティーヴィー、作曲は監督・フランシスのお父さんで映画の音楽を担当したカーマイン・コッポラ です。
素朴なバラード曲で心癒されますが歌い終わってからのスティーヴィーのハーモニカがあったかくって、それだけでも聴いていたくなるでしょう…。

タイトルの「Stay Gold」は“輝き続ける”といった意味合いの表現で、スティーヴィーの書いた歌詞は劇中で暗唱されるロバート・フロストの詩が素となっていると思われます。

黄金色は褪せる
創造の時 緑は黄金
すぐにうつろう
創造の時 葉は花
すぐに散り
やがて葉はただの葉
エデンは悲しみに沈み
暁はただの昼
黄金の色は褪せる
   (劇中より)

この詩は映画で、主人公ら若者が“花盛り”を刹那的に生きることの虚しさを暗喩する重要な役割を果たしていています。
物語ではそうした彼らの中から若い命を落とす者が出てしまうのですが、その彼は重傷を負って初めて“俺、前に死にたいって言ったけど、本当は生きていたい”と心を改めることになるのです。
そして、彼が仲間に最期に遺した言葉が“Stay Gold”でした。
さらに彼は手紙で、“夕日を見て綺麗と思う心を失うことなく、いつまでも輝いて生きて欲しい”というメッセージも添えています。


~Epilogue~

人生に於いて輝かしい時間は、ほんの一時…
物理的・生理的に、これが“真”であることは認めざるを得ません。
しかし人間には、発達した“学ぶ能力”があります。
この能力を発揮すれば、身体的にも精神的にも長く良い状態を維持することはできるでしょう。
ただし、学んだことを生かせるかが問題です。
新しく学んだ教訓がそれまでの自分を否定するものであった場合、あなたはどうするでしょうか…?
つまり“Stay Gold”であり続けるためには、その際の“修正”ができるかどうかに掛かっていると思うのです。

つい最近、“三浦雄一郎さんが80歳の最高齢でエベレスト登頂に成功”というニュースがありました。
彼は54歳で“世界七大陸最高峰全峰からの滑降を成功”という偉業を果たしていますが、実はそれで目標を失い暴飲暴食を重ね高血圧や狭心症・糖尿病などを発症してしまい、超人どころか普通の日常すら送れなくなってしまいます。
これに反省した彼は“70歳でエベレスト登頂を目指す”と一念発起し、厳しいトレーニングを重ね、それを成し遂げました。
その後80歳でのエベレスト登頂を目指しますが2009年に骨盤骨折の重傷を負い、医者にも“再起は難しい”と言われた中での今回の偉業だったワケです。
凡人の私たちに偉業は無理としても、私はこのニュースに「Stay Gold」と重なる“人生のヒント”があるように思えるのでした。

“Stay Gold”…
みなさんも、そこに辿り着く自分なりの途を見つけられることを願って…。




「LIFE ~ ステイ・ゴールド」




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tags : 1983年 ソウル 希望 映画80's CM曲 

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