I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「レイディ」ケニー・ロジャース

2020.03.28

category : Kenny Rogers

Kenny Rogers - Lady (1980年)

ライオネル・リッチーとケニーのコラボから生まれた、ソウルでもカントリーでもない名バラード ♪

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


続きはこちら >>

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tags : 80's カントリー バラード 優しい愛 哀愁 

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「アイランド・イン・ザ・ストリーム」ケニー・ロジャース&ドリー・パートン

2019.04.19

category : Kenny Rogers

Kenny Rogers & Dolly Parton - Islands In The Stream (1983年)

結婚して齢を重ねても、こんな二人でいられたらと思えるデュエット・ナンバー ♪


続きはこちら >>

tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

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「シー・ビリーヴス・イン・ミー」ケニー・ロジャース

2017.12.22

category : Kenny Rogers

Kenny Rogers - She Believes in Me1 Kenny Rogers - She Believes in Me2


Kenny Rogers - She Believes in Me (1979年)



~ケニー・ロジャース引退~

1958年から59年間のキャリアを積み上げてきたアメリカ・カントリー界の大御所ケニー・ロジャースが、この2017年を以って音楽界からの引退を発表しています。
今年8月に79歳となったケニーはこの10月まででツアーを完遂させており、最終25日のナッシュビルでのブリジストン・アリーナ公演にはドリー・パートンほか彼を慕って集まった多くの歌手によってライブ・パフォーマンスが行われました。



“アメリカでは国民的歌手”ともいわれ、1980年代には「We Are The World」のソロ・パート(1A-1A'[The greatest gift of all-We can't go on pretending day by day])を務めたにも拘らず、その偉大さを認識している日本人はごく僅かかもしれません。
でも“日本人好みの琴線”を持った歌手なので、カントリーという先入観を捨ててお耳を傾けてみてください。



~概要~

「シー・ビリーヴス・イン・ミー」は1978年12月の6thアルバム『The Gambler』に収録で、1979年4月に2ndシングルとしてリリース、Billboard Hot 100の5位(年間47位)を記録しました。
ケニーはそれまでもカントリー界のスターでしたが、本アルバムが3500万枚のセールスを挙げたことによりクロスオーバーな人気を築くきっかけとなった作品です。
「She Believes in Me」についてケニーは複数回セルフ・カバーしており、私は1990年の『The Very Best Of Kenny Rogers』で本曲を知ったのでそのバージョンをメイン動画としましたが、オリジナルが収録された『The Gambler』は聴いたことがないので、それと思われる音源を本項の最初に貼っておくこととします。

「She Believes in Me」の作者はSteve Gibbという人で、ケニーは1983年にビー・ジーズのバリー・ギブをプロデュースに迎えたアルバム『愛のまなざし(Eyes That See in the Dark)』を制作、バリーにはSteve Gibbという息子が実在します…
が、これは同名異人です。
『The Gambler』は有名無名を問わず有能なライターを集めて作曲されたアルバムで、Steve Gibbもその一人と思われます(英語版wikiにもSteve Gibb固有の項目は無い)。
詳細は不明ですが、「She Believes in Me」を最初にレコーディングしたのはSteve Gibb自身であったそうです。


2004年、アイルランドのヴォーカル・グループ Boyzone のローナン・キーティング(Ronan Keating)がオリジナルから歌詞を一部変えた「She Believes (In Me)」をカバー、全英2位をはじめヨーロッパでもヒットを記録しました。
2005年にはケニーがカントリー・ミュージック専門ケーブルテレビ・チャンネルCMTに出演、「She Believes in Me」を長年の友人ライオネル・リッチーと共演し、息の合ったパフォーマンスを披露しました。

 
 



~Lyrics~

While she lays sleeping
君が眠りに就いている頃…
I stay out late at night and play my songs
夜遅く、僕は外で歌を披露している

一般の仕事は日中であることが多いですが、彼らを相手のエンターテインメントの仕事の多くはその余暇時間、特にナイト・クラブなどでの演奏となると深夜に及びます。

ビートルズがレコード・デビュー前に演奏したのもこうした場所で、ハンブルク巡業では一晩8時間というステージもこなしたそうです。
そして、ビートルズをローカルからグローバルへと導く運命の人との出会いも、この場所(キャヴァーン・クラブ)でした。


I stumble to the kitchen for a bite
つまみ食いによろめき入った台所で
And I see my old guitar in the night
僕は暗がりに、古いギターを見つける

【my old guitar】は、解釈にもよりますが私には“こういう生活が長い”ことを連想させました。
もしこの曲を発表時のケニーの実年齢に重ねたとすると40歳で、“主人公は相当な苦労人”ということになりますが…。

しかし上には上がいるもので、1999年にメジャー・デビュー曲「孫」を240万枚売り上げた大泉逸郎は当時58歳、2009年に初ヒット「愛のままで…」がオリコン週間総合チャート1位を獲得した秋元順子は当時61歳7ヶ月でした([団塊世代の星]と呼ばれた)。


And she says to wake her up when I am through
そして君はこう言う…“やり遂げたら、起こしてね”
God her love is true
あぁ、君の愛はいつも真実…

マイナー歌手は収入も所属も不安定で本人も大変ですが、それを支える家族も苦労が絶えないことでしょう。
明日がどうなるかもしれない境遇に長く置かれると、その不満や不安から感情的になったり相手を詰(なじ)る女性も少なくないと思いますが、男性からするとそんな拷問が待っている家には帰りたくない…と、二人の距離はますます遠のいてしまいます。

“苦楽を共に”が[結婚の誓い]ですが、この場合一緒に起きて手伝ってもらっても創作が捗(はかど)るものではないし、[早く早く]と急かされたら逆効果です。
登場する女性は無駄なプレッシャーは与えず、夜遅く帰って来ても気配を察し声を掛けてくれるなど、愛情の使い分けがとても上手なような気がします。

 …これぞ、男を虜にする小悪魔ちゃんの極意♪



~Epilogue~

「She Believes in Me」を結ぶ時、歌手であるケニー・ロジャース自身のエピソードを提示できればよいのですが、それはちょっと難しいかもしれません。
…何せ、“5回の結婚歴”がある人ですから! 
[ただし、今回の引退は12歳になる双子の息子(※孫じゃありません!)のフットボールの試合を見に行く時間を作る…という家族愛を理由に掲げている]


…なので時節柄、(今上)明仁天皇と美智子皇后のエピソードをご紹介いたします。
美智子さまは皇太子・明仁親王(当時)とテニスコートでの自由恋愛をきっかけに、1959年(昭和34年)に初の平民出身の皇太子妃として皇室に入られた方です。

以降の仲睦まじい姿は国民によく知られるところですが昭和50年(1975年)、戦後初めて皇族としてお二人が沖縄県に入られた時のことです(沖縄海洋博出席のため)。
沖縄は太平洋戦争で多大な犠牲を強いられただけでなく戦後も1972年までアメリカ軍の統治下に置かれ、県民には戦争責任のある天皇家に恨みを抱く者が少なくありませんでした。
糸満市[ひめゆりの塔]にお二人が慰霊に訪れた際、過激派が明仁さまに向けて火炎瓶を投げつけたため、側にいた美智子さまは明仁さまの半歩前に進んで身を挺して守ろうとされたそうです。

また、共に天皇・皇后となられた平成4年(1992年)の山形県・べにばな国体では、明仁天皇が開会式のお言葉を述べている最中に男に発煙筒を投げつけられ、この時も美智子さまが素早く身を挺するように庇われている姿が映像として記録されています。

 


美智子さまの機敏な行動は、常日頃からの強いご覚悟と使命感で臨まれていなければこのような身の危険を顧みないとっさの動作に移れるものではありません。
『日本書紀』には日本武尊 (やまとたけるのみこと)を海難から救うため海神の怒りを鎮めようと自らの身を海に投じた弟橘媛(おとたちばなひめ)の伝説があり(彼女の遺品として流れ着いた櫛を祀ったのが千葉県茂原市の橘樹神社)、美智子さまはこの話に感銘を受け自らのお手本にしているともいわれ、天皇行幸の際に彼女が常に同行している第一の目的は[最後の楯]となって明仁天皇をお守りするためと、私は推察いたします。


こうした美智子さまの献身に対し、明仁天皇は平成25年(2013年)の自らの誕生日に際する記者会見で次のように述べています。

天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。
皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています


But she has faith in me
それでも、君は僕を信じてくれる
And so I go on trying faithfully
だから僕も、固く信じて挑み続けられる

“私が大切にしたいと思うものを、共に大切に思ってくれる”…
“信じる”とは、そういうことなのかもしれません。



「シー・ビリーヴス・イン・ミー」


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tags : 1979年 バラード/Country 安らかな愛 夫婦愛 

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