I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「アース・ソング」マイケル・ジャクソン

2021.04.13

category : Michael Jackson

Michael Jackson - Earth Song (1995年)

マイケルが渾身を込めた壮大なバラードは、いま人類に突き付けられた喫緊・最大のテーマです。

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tags : 90's バラード ゴスペル オペラ 環境 

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「ビハインド・ザ・マスク」マイケル・ジャクソン

2020.05.04

category : Michael Jackson

Michael Jackson - Behind the Mask (2011年)

世界に評価された日本のYMOと“King of Pop”マイケル・ジャクソンがコラボした奇跡の作品 ♪

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tags : 00's- テクノ R&B クール 新型コロナ  

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「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」マイケル・ジャクソン

2019.06.14

category : Michael Jackson

Michael Jackson - I Just Can't Stop Loving You (Feat. Siedah Garrett) (1987年)

サスペンスな『Thriller』後、最初に発表された曲は美しくやさしいバラードでした ♪

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tags : R&B 80's バラード デュエット 美しい  

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「スクリーム」マイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソン

2018.03.30

category : Michael Jackson

Michael Jackson, Janet Jackson - Scream1 Michael Jackson, Janet Jackson - Scream2


Michael Jackson, Janet Jackson - Scream (1995年)



~ Scream ~

【King of Pop】マイケル・ジャクソンが人気を極めてからの人生は、まさに“悲鳴と絶叫”の連続でした。
山のようなゴシップなんてまだカワイイ方で、彼ほど生涯に於いて係争に明け暮れた個人はなかったのではないでしょうか?
今日の作品は、そんなマイケルの“心の叫び”です。

一方で今日の日本でも、国民が“scream”したくなるような出来事が相次いでいます…。



~概要~

「スクリーム」は1995年6月16日に発売されたマイケル・ジャクソンの9thアルバム『HIStory: Past, Present and Future, Book I』から同年5月31日にリリースされた先行シングルで、Billboard Hot 100の 5 位(年間56位)を記録しました。
1982年のアルバム『Thriller』の収録曲「P.Y.T.」以来10数年ぶりに妹ジャネット・ジャクソンとの共演であり、この時マイケルに肩を並べるスーパースターに成長を遂げていたジャネットとの兄妹デュエットはとても話題を呼びました。

「Scream」はそのジャネットとの共作であるだけでなく、彼女をトップ・スターに押し上げた立役者ジャム&ルイス(Jimmy Jam & Terry Lewis)が作曲・プロデュースに関わった楽曲で、サウンド的には一連のジャネット作品に近いものといえます。
2009年6月のマイケル急死後の同年9月13日に開催された『MTV Video Music Awards 2009』ではマイケルのトリビュート・コーナーが設けられましたが、ここでジャネットがパフォーマンスしたのが「Scream」でした。
ステージに設置された大きなスクリーンに「Scream」のSF(ショート・フィルム)が投影され、そこからジャネットが登場しスクリーンのマイケルとのダンス共演を再現する演出がなされ、会場を大いに沸かせました。

その兄妹共演が話題となったSFは制作費約700万ドルというギネス・ワールド・レコーズにも【史上最も費用のかかったPV】として認定された名作で、これは現在でも史上最高額です(ちなみに2位はマドンナの「Die Another Day」で610万ドル、「Thriller」は100万ドル)。
この映像は『1995 MTV Video Music Awards』で3冠を獲得(Best Dance Video / Best Choreography / Best Art Direction)、第38回グラミー賞でも“Best Music Video, Short Form”を受賞しました。
この映像の中でマイケル&ジャネットはダンス共演やテレビ・ゲームを一緒に楽しんでいますが実はコレ、マイケルによると“ビデオを撮ったのはジャネットと共演する為の口実”だったそうです!


 
 



~Lyrics~

Tired of the schemes
陰謀にもウンザリだ
The lies are disgusting
胸クソ悪い嘘ばかり

エルヴィス・プレスリーは“ドーナツの食べ過ぎで死んだ”とか、ビートルズのポール・マッカートニーは“既に死んでいる”とか、キッスのジーン・シモンズは“牛の舌を移植した”…とか!?
スーパースターには根も葉もないゴシップ(興味本位の噂話)は付きものですが、[このジャンル]に於いてマイケル・ジャクソンの右に出るスターはいないでしょう。

大衆の好奇が集まるスターのゴシップはカネになり、これらを扱うタブロイド紙はそのネタを“虚報も交えて扇情的に報道”することで部数を獲得するものが少なくなく、「Scream」はこうした加熱するゴシップに対する抗議が込められています。
欧米のタブロイド紙の低俗な執拗さは1997年にダイアナ元英皇太子妃交通事故死の原因となるなど世界でも悪名高いですが、当時“マイケルとジャネットは同一人物である”というあまりにバカバカしいゴシップさえ商売として成り立つのですから、日本ではちょっと想像し難いものがあります。


Somebody, please have mercy
あぁ、どうか憐(あわ)れみを…
'Cause I just can't take it
もう耐えられない

しかしマイケルにとってそれ以上に深刻だったのは1993年に浮上した“13歳の少年に対する性的虐待疑惑”で、これを発端として同様の疑惑や裁判沙汰が連鎖するように次々と発生、マイケルは体調を崩しDangerous World Tourや音楽活動の中止に追い込まれました。
“マイケルを全裸にして取り調べ”というのはこの時のことで、一説によるとこうした金銭目的による訴訟は2003年までに1500回あったといわれます。
仮にこの間を20年としても年に75件訴えられた計算になりますが、マイケルは“一度も有罪判決を受けたことがない”そうです。
…それにしてもこんな日常、想像できます?



~1年経っても“森から抜け出せない”森友学園問題~

2017年2月に財務省近畿財務局の管理する大阪府豊中市の【国有地が公共随意契約で評価額の86%引きで売却された問題】が浮上し、散々国会を空転させた挙げ句疑惑が全く解明されぬまま1年以上が過ぎた今年3月、国会審議の基となった【国有地取引の決裁文書を財務省が改ざん】していたことが新たに発覚、事態が収束どころか戦後行政史に残る大事件に発展した【森友学園問題】
3月27日、文書改ざん時の財務省理財局長・佐川宣寿氏を招致し証人喚問がなされましたが、予想されたとおり①官邸及び昭恵夫人・財務大臣の指示及び影響は明確に否定、②改ざんは理財局内、③決裁文書についての自らの認知・関与は証言拒否というゼロ回答でした。

そもそも森友問題とは【国有地の不当売却疑惑】であり、1年経っても殆んど解明されないのは
佐川氏が“記録は売買契約締結をもって速やかに廃棄”と国会で虚偽答弁し証拠提出しなかったこと、
政府・与党が売却交渉時の理財局長・迫田英典氏、異例な値引きに影響を与えた疑惑が持たれている安倍昭恵首相夫人、財務省理財局と森友学園との仲介を窺わせるFAXの記録が報じられた昭恵夫人付職員(経産省)谷査恵子氏、その問い合わせを受けた理財局国有財産審理室長・田村嘉啓氏、谷氏の上司でもある経産省出身の今井尚哉首相秘書官当事者の国会招致・証人喚問を拒否したからで、
の解明は当事者ではない佐川氏は証言するに足りません。

もっとも、彼らを証人喚問したところで佐川氏と同様に政治関与なし&証言拒否の可能性が高いですが、“「刑事訴追を理由とした証言拒否」は訴追の恐れがあることを自ら認めた証”でもあるので、有識者らによる第三者機関の可能性も含めて私は意味があると思います(今回佐川氏は50回証言拒否)。


【“伝家の宝刀”の出番?】

本来、こうした大規模かつ複雑な事件こそ捜査権や逮捕権を有する【地検特捜部】に力を発揮して欲しい所ですが…

特捜部は法務省(検察庁)の一部門…つまり“安倍内閣の【内閣人事局】の影響下”にあり、一般論としても“特別捜査部は時の政権の意向に左右されやすい”と言われているようです。
現場の特捜部、特に若手検察官は使命感の篤い人たちも少なくないようですが近年の“安倍首相周辺の人物が関与した事件”である【女性ジャーナリスト準強姦事件】及び【PEZY Computingスパコン助成金詐欺事件】では安倍首相と昵懇(じっこん)の元TBS記者逮捕に届かず、【リニア事件】でも東京地検特捜部はJR東海・葛西名誉会長や安倍首相までのルートを想定していたものの、首相官邸側に人事で機先を制され単なるゼネコン談合事件で収められてしまう情勢と報じられています。

また、特捜部による経済事件や汚職事件捜査などの情報の多くは国税庁から提供される関係にあり、特捜部が元国税庁長官を逮捕することは、その関係に遺恨を残すことになりかねません。
一方で現在の特捜部には「国民が望んだ」という意識があって、証拠固めよりも世論の空気に動かされて捜査に突入するという側面もあるそうで、そういう意味で彼らの出動は国民世論の盛り上がり次第といえるのかもしれません。

果たして今回、一連の森友事件に於いて特捜部は“首相周辺にまで手を掛ける”のか、財務省“理財局だけの事件”に収めるのか、それとも官邸・財務省連合に“シッポ巻いて逃げる”のか…。
(※私が元検事や弁護士の見解を複数調べた限りでは“佐川氏を立件できる可能性は半々”で、忖度など内心の事実を立証することは司法でも難しく、判決が出るのは国民が忘れた頃になる可能性もあるそうです)



~Epilogue~

森友事件だけに拘っていては国政が立ち行かない、犯罪を立証できないものに拘っていないで他に進むべき…という意見があります。
しかし“国の有印公文書の改ざんはこの国の歴史の改ざん”であり、安倍首相が2016年5月16日の国会議事録を改ざんした問題を含め、今年になってからも相次いだ【防衛省 日報隠ぺい問題】や【厚労省 裁量労働制推進のための100件超もの不適切データ処理】、【文科省 前川喜平前事務次官の講演調査への政治家関与を否定し続けた問題】など、組織的腐敗が政治・行政に蔓延している危機を認識し、この“悪しき慣習”を断ち切る手立てを即刻講じるべきです。
現政権にその決意と資格があるか…
この間、彼らが森友事件をどのように認識し、どのように問題解決を図ろうとしてきたかを振り返ってみましょう。


森友の方がTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル” 麻生太郎財務相

売却交渉時の理財局長・迫田英典氏⇒国税庁長官昇進後退官/不問?
文書改竄時の理財局長・佐川宣寿氏⇒国税庁長官昇進後減給20%3ヶ月/依願退官/退職金4999万円
財務大臣・麻生太郎氏⇒不問
(確かに、麻生氏にとって森友事件は“この程度”のものなのだろう…ある意味正直な人
むしろ、財務省自身が今回の改ざんを事実と認めているにも拘らず、改ざんに関わった官僚の処分を未だ殆んど行っていないことが“事件の真相を指し示している”ような気がします)


“全容を解明し、組織を根本から立て直す。首相としてその責任を果たす” 安倍晋三首相

財務省による文書改ざんが発覚し、激しさを増す国会での追及と世論の怒りに後押しされるように、これまで政権に不都合な報道に及び腰になっていたテレビ局が一斉に息を吹き返してこの問題を取り上げるようになっていた3月15日【安倍政権が放送法4条の撤廃を検討】していることが一部で報じられました(スクープ?)。
“放送法4条はテレビ・ラジオ番組の政治的公平を義務づける条項”で、これを撤廃すると一見自由な放送が実現するように思えますが実はその逆で、政府に同調的な放送局は優遇し、同調しない放送局を冷遇する政治運用がなされると、後者は殆んど淘汰され、圧力に弱い日本の放送局は特に“事実や公平よりも政府への忠誠を慮る広報”一色になる可能性もあります。

“改めるべきは不祥事を起こした財務省や政府ではなく、新聞やテレビ”ってコト?
(麻生氏が本音を隠せないのに対し、安倍氏は本音と裏腹な見え透いたこんなウソばかり…)

しかしそれ以上に驚くべきは、その放送制度改革の担当であるはずの野田聖子総務相が3月20日の参院総務委員会で制度改革に関する安倍首相からの指示について“今日まで何もない”“私自身はまだ何も承知していないのでコメントは差し控えたい”と答弁していることです!


Michael Jackson, Janet Jackson - Scream3
安倍昭恵首相夫人

昨年3月、昭恵夫人付職員の谷査恵子氏の財務省理財局と森友学園との仲介を窺わせるFAXの記録が報じられた際、国会で菅官房長官が“谷さん個人が行ったもの”と答弁するなど、官邸には責任の全てを谷氏に負わせようとする動きがありました(※経産省ノンキャリの課長補佐クラスの谷氏が単体で財務省キャリア管理職とやりとりするなど、官僚の常識ではまずあり得ないそうです)。

これに対し“国家公務員が昭恵氏や上司の指示も受けずにこのようなことを行うはずはない”と憤ったある元経産省職員がFacebookに昭恵氏と菅官房長官を非難する投稿をした所、昭恵氏本人からこのメッセージが届いたそうです《写真》。


多くの国民にとって、誰が権力を握るかが重要なのではありません。
望むのは、一人の権力者を守るために嘘をついて公共を欺いた者が得をし、公共の正義を守るために嘘を拒否した者が損をする社会であってはならないということ。
この事件の陰に、“常識が壊された”と言って失われた命があったことを決して忘れてはならないのです。

昭恵夫人の“巻き込むことになってしまい申し訳ない”の一言にこそ、【この事件のあらゆる真相と、唯一解決への糸口】があるように思えてなりません。



「スクリーム」


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tags : 1995年 ダンス/R&B  悲鳴 名作MV ジャム&ルイス  

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「トーチャー」ジャクソンズ

2017.09.22

category : Michael Jackson

Jacksons - Torture1 Jacksons - Torture2


Jacksons - Torture (1984年)



~マイケル・ジャクソンの“ザ・ハロウィン・アルバム”~

マイケル・ジャクソンといえば世界をアッと言わせた「Thriller」(過去ログ)ですが、彼は“ハラハラ・ドキドキ”が大好き!
そんなマイケルはハロウィンを毎年楽しみにしていたそうで、今回“ザ・ハロウィン・アルバム”というコンセプトの下「スリラー」や「ゴースト」といった“いかにも”なソロ作品に加え、貴重なゲスト参加作品、ジャネットとの兄妹ユニットやジャクソンズからの作品も編集したアルバム『スクリーム』がリリースされることとなりました(配信:9/29、CD:10/4)。

本記事で選曲した「Torture」はその収録作品の一つで、私の大好きな曲でもあります。
ハロウィンには少し早いですが、凝ったミュージック・ビデオも含めごゆっくりお楽しみください♪


Blood on the Dance Floor X Dangerous (The White Panda Mash-Up)



~概要~

「トーチャー」はジャクソンズの5th(ジャクソン5を含めると16th)アルバム『ヴィクトリー(Victory)』からの2ndシングルで、Billboard Hot 100の17位を記録した作品です。
ただしCBSのオリジナル・アルバム以外となるとモータウン時代のジャクソン5のベスト盤には収録されず、かといってマイケルのソロ作品ではないため、後世お耳に触れることが少なかったかもしれません。
(そういう意味で、今回発売される『スクリーム』は貴重)

また、本アルバムは『Thriller』で歴史を塗り替える大スターにまで上り詰めたマイケルの同作後初めてとなるアルバムであり、それに加え1975年以来グループから離れていた三男ジャーメイン・ジャクソンが参加したということで話題になりました(6人編成)。
そして、「Torture」はそのジャーメインとマイケルが2人でリード・ヴォーカルを担当し、ジャーメインはそのままグループに在籍しましたが、Victoryワールド・ツアー後マイケルはソロ活動に専念するためジャクソンズを脱退しました。

「Torture」は長男ジャッキー・ジャクソンがリードして創作した作品で、作詞・作曲はジャッキーとKathy Wakefield、プロデュースもジャッキーが行っており、当初彼は自分がマイケルとデュエットするつもりで書いたものの、そのパートをジャーメインに譲ったようです。
サウンドは本来のジャクソンズの音楽というより、マイケルが『Thriller』で確立させた爽快なロック・テイストの強いナンバーで、本アルバムには『Thriller』同様TOTOが大きくサポートしていますが、「Torture」のドラムスにはジェフ・ポーカロが参加しています。


マイケルもアイデアを出し、映像に費用をかけ過ぎたため制作会社が破産したともいわれるミュージック・ビデオはサスガに見応えがあります。
「トーチャー」の作者でもあるジャッキーが主演しティト、マーロン、ランディが出演していますが、ヴォーカルのジャーメインは出演していません。
マイケルは多忙のため撮影に参加できず、映像の最後に“ワックス・ダミー(蝋人形)”で出演しています《写真・左》!

ただし“「Thriller」仕立て”な映像は見所満載で、歌詞がわかると仕込まれた“ネタ”の意味も理解できるでしょう。
ジャクソンズを模したと思われるスケルトン(がいこつ《写真・右》)のアクションも雰囲気があり、うち一人は“後ろ歩き”しているではありませんか!? 
でもこの映像からわかるのはこの時の“ジャクソンズは5人”という彼ら自身の認識で、この点から考察するとこのアルバムでジャーメインは正式復帰ではなく“ゲスト扱い”の参加だったのかもしれません。
PV制作に於いて、実はもう一人“興味深い人物”が参加しており、当時NBAロサンゼルス・レイカーズの現役チアリーダーだったポーラ・アブドゥルです。
ポーラは“メンバーの強い要望”(※後述)により本作PVで初めて振り付けの仕事に携わることとなり、それがきっかけでジャネット・ジャクソンの振り付け⇒自らがポップ・スターと、シンデレラ・ストーリーを歩むこととなります。

Jacksons - Torture3

 



~Lyrics~

It was on a street so evil
行く手に開(はだ)かる 邪(よこしま)
So bad that even hell disowned it
その邪悪さに、地獄さえこれを遠ざける

実は、Lyricsは少しわかり辛いものとなっており、本ブログでは混在して紛らわしいSheとyouを基本的に[She=you]として独自の解釈を加えながら和訳を進めました。
全体を通して見ると1番の歌詞だけが「Thriller」みたいに“おどろおどろしい”内容となっていますが他は“失恋ソング”のようであり、元々失恋ソングだったものを途中から「Thriller」にするアイデアが生まれて書き換えた印象があります。
PVは基本的にストーリーを導いてくれる内容となっているので、併せて味わうとわかり易いでしょう。

【disown】は[~を自分のものと認めない・~と縁を切る]ですが、“すんごい言われ方”ですね?
要するに“地獄も手を余すほどのワル”という意味と思いますが、映像に描かれる男の顔もかなり不気味です。

Jacksons - Torture4

Every single step was trouble
踏み出す一歩、すべてが苛(さいな)まれ
For the fool who stumbled on it
愚かなる者はよろめき、躓(つまず)く

英語の【hell(地獄)】はキリスト教に基づく概念であり、一般的には[死後の刑罰の場所または状態]、[霊魂が神の怒りに服する場所]とされます。
仏教にも地獄の概念があり、六道輪廻の最下層で、罪を償わせるための世界です。

“一歩踏み出す度に[trouble(苦しみ)]”って、辛そう…
でも映像の地獄の道の表現もユニークで、コレ《写真・右》だと“愚か者でなくても転ぶ”でしょ? 


Eyes within the dark were watchin'
暗闇に浮かぶ目の視線を浴び
I felt the sudden chill of danger
俄かに戦慄を覚えた

歌詞からは[2つの目]を想像していたのですが…
映像では、“こんなん”なってます!?《写真・左》 

Jacksons - Torture5

[地獄]を想像させながら[オチ]まで用意してくれるなんて、案外ユーモアが通じる?
しかも驚いて目玉に突っ込んだ手が、こんなコトに!《写真・右》

Jacksons - Torture9 …コレって、オレ様のパクり?



~Epilogue~

歌詞を読むと、本作は“断ち切れない失恋の苦痛”をテーマとしています。
ヴィジュアルにすると、こんなカンジ!?

Jacksons - Torture6

確かに【torture】は“拷問”ですが、このイメージでいいのだろうか…? 

実は、写真でクモの巣に囚われているジャッキー・ジャクソンがこの撮影後、現実に【torture(激しい苦痛)】に苛まれています。
別項でポーラ・アブドゥル《写真・左》がこの映像の振付けを担当していることを紹介いたしましたが、実は彼女を本作に誘ったメンバーとはジャッキーでした。
ジャッキーは自身もバスケット・ボールが好きで、その縁からロサンゼルス・レイカーズのチアリーダーのポーラとは以前から“特別な関係”にあったものの、彼には1974年に結婚した妻(イーニッド・スパン)がありました《写真・右》。

Jacksons - Torture7

本撮影でも既に決まっていた振り付け師をクビにしてポーラを後任に充てたり、周囲にも二人の関係を隠さないなど開けっぴろげだったためすぐに露見し、修羅場となります。
3人がもみ合う中、イーニッドの車がジャッキーの脚を轢(ひ)いてしまい、彼は大怪我を負いました。
その3年後の1987年に2人は離婚、ポーラとは結婚も考えたものの1988年に別れが訪れています。

She was up a stair to nowhere
階段を上り、君は何処へともなく…
A room forever I'll remember
永遠に忘れることのない部屋

1988年は、ポーラがデビュー・アルバム『Forever Your Girl』で一躍全米No.1のトップ・スターに上り詰めた年《写真・左》。
「Torture」は実話ではありませんが、このラインはまさにポーラが階段を駆け上がって遠くへ行ってしまうジャッキーの未来を暗示していたかのようでもあります《写真・右》。

Jacksons - Torture8

【永遠に忘れることのない部屋】…
決して取り戻すことのできない過去の一瞬を望むことは、まさに拷問です。
でも、たとえそれを取り戻すことが叶わなくても、たくさんの経験を残してくれたはず。


She stared as though I should have known her
君は、僕が理解すべきだったと、じっと見つめていた
Tell me what's your pain or pleasure
教えてよ…何が痛みで、喜びだったというの?

…それを省み自ら答えを出してこそ、やがて“その拷問”が未来への教訓として生かされる気がします。



「トーチャー」


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tags : 1984年 ダンス ファンク 名作MV ハロウィン 

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